2017年予算審議中。3日目

土曜日に、豊ヶ丘にある八角堂へ行きました。首都大学の学生さんが「多摩センターのストリートファニチャーとサイン計画」のことを調査してパネル展示していて。興味深く拝見してまいりました。多摩センター駅周辺、新たなストリートファニチャー設置(リニューアル)に向けた予算が計上されています。ところで、健幸まちづくり・・・予算の中に「健幸都市宣言階段装飾業務委託料」というのが計上されており、同じ会派の折戸議員に「これは何?」と質疑をしてもらったところ、多摩センター駅前の階段に、今定例会で議決される見込みの「健幸都市宣言」を大々的にPRするための工夫のようですね。どんなもの?階段の装飾?ペィンティングがはげてしまうとみっともなくなりますよね・・・・。心配。デザインも気になる・・・・。キティちゃんとかサンリオキャラクターとか使ってくれるのかな?とか。ある人は「野暮ったい」って言っておりましたが・・・私も・・・その一言に何となく共感してしまいました。一応、多摩センターの駅前はデザイン含めて、レンガが貴重だし「おしゃれ」なんですよね。だから「近づきがたい街」とか言われるのかもしれませんが、やっぱり駅前の雰囲気「アーバン」な感じ、大切にしたいし、崩したくないな・・・って思うと、阿部市長は多摩センター駅前にどんなイメージを持っているんだろう?どんな場所としてシティセールスしていくつもりなんだろう?多摩センターは多摩市のみならず、多摩ニュータウンの中心であり「顔」となる場所。そのエントランスに「階段装飾とは!」・・・と思えてならないのです。驚愕。おしゃれ感のある都会の演出とはほど遠い感じがしてしまうのは私だけでしょうか?街のイメージはそれで向上し、発信されていくのでしょうか?

 

さて、予算審議・・・どこに分類したらよいかがあまりよくわからない内容がギュウギュウ詰め込まれている総務費から、社会福祉関連で民生費の質疑に入っています。質疑するとき、何を質疑するか、今年度予算書と来年度の予算書を見比べ、増額していたり、減額していたりをチェック・・・そして、比較をするから新規で盛り込まれている項目を発見して、気になるものはヒアリング。予算説明の時にある程度、「目玉」になっていると思われるものは説明されるので、まあだいたい把握はできるものの、「コレ!」って思うものはちゃんと議事録に残すために質疑しないとと思うわけです。
ほぼほぼ・・・前年通りに実施されている事業の方が多い。とにもかくにもこのご時世・・・絞りきった雑巾をいくら絞っても水は一滴も出ない状況まで絞られているような事業の方が多いのでは?とも思っております。ですので、昨日も書いたように、どこを削減するのか?というよりは、「何を諦めるのか」・・・と事業そのものを整理、廃止などするしかなさそうです。

次年度予算でも行政計画についていくつか更新作業などが予定されています。交通マスタープラン、障がい者基本計画、高齢者保健福祉計画あたり・・・このあたりは計画策定にあたっての考え方をたずねておくこと、あるいは「こういう考えを持って取り組んでほしい」という意見を述べておくことは大切なことだと思っていますが、今日もかなりいい視点で示唆に富んだ発言が多数出されておりました。答弁も前向きに検討をしていくような姿勢が示されていたのもうれしいことですね。

個人的な見解と印象ですが、私が議員になった頃よりも行政側の態度は「冷たくない」ですね。「誰が言ったか」より「何を言ったか」のほうをちゃんと重視し、適切な答弁をしてくださる職員さんが多いというのは、「所属している会派によって区別、差別しない」とする市長の態度にも通じているのでしょう。そのおかげか?・・・市民から見れば「大政翼賛」とも言われますが、「全会一致」の多摩市議会になっているのでしょう・・・?

もう一つ、最近とても気になっていることは、事業としての予算額は小さいとしても、それでも関わっている職員さんがいて=人件費、そして、何らかのパフォーマンスが発揮されているはずだということ。ですので、その職員さんの仕事は何か?を考えるということですね。今日は「集会所管理経費」のことをとりあげて質疑をしましたが、予算書にのっている金額だけみれば、別になんてことなく、連光寺にある集会所の傷んだ屋根の修理費であって、問題点があるわけではありません。しかし、行財政改革の中で平成16年に作成された「行財政診断白書」では集会所は地元移管することになっていたにもかかわらず、昨年秋に更新された「公共施設の見直し方針と行動プログラム」の中では方針が変更されており、「基本的には存続。地元移管はしない。だけど、あまり使われていない集会所については在り方を検討する。」という内容となり、担当者としてはどう取り組んでくのか、今までは「地元移管が出来なければ廃止」としていたにもかかわらず、「地元移管は難しく、その方針は断念したので、積極的に活用します」となったわけですから・・・・。耐震診断が終わってない集会7施設への対応、そしてまた、「使われていない集会所については廃止も視野に入れていく、整理もしていく」ようですが、「使われていない集会所」の定義とかって何なんでしょう?その基準ってどこにあるのでしょう?地元地域にとっては年に数回しか使用していなかったとしても、「自治会の拠点」として重視されているとしたら、そこにどうやってアプローチするのだろう?とも思います。行政が考えること、住民が考えること・・・それぞれの事情をまずは話し合うことから始まる・・・地元と対話していくとしても「対話の仕方」が大切。行政の「こうしたい!」よりも住民の「こうしたい!」を聞きだしながら、「互いの事情を理解し合う」ような話し合いのカタチをつくっていくことが必要かと思います。

しかし・・・市民の集まる場所と言うか、会議室などの機能を持っている公共施設が一体どのくらいあり、そこにどれだけの経費が掛かっているのか、そして今後どれだけの経費をかけていこうとしているのか・・・施設が傷み、古くなれば当然ながら大規模改修も施していくことが必要ですし・・・。その現実も市民に共有しつつ、今後の地域やまちの姿を「自分事」として一緒に考えてくれる人、増やしていくしかないですね。