友好都市と30周年

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多摩市の友好都市は・・・唯一「長野県富士見町」です。昭和55年に八ヶ岳少年自然の家が完成し、その後昭和61年に「友好都市」となったそう。ふむふむ・・昭和61年と言えば、私は9歳ですな。

富士見町との交流については、先般の昨年度決算審査にあたっても「もっと工夫ができるのではないか?」「さらに友好を深めていけるような展開をしてほしい」と求めたところです。今日の式典は朝7時に市役所に集合し、バスで富士見町へ。約40名弱の市民の皆さんもご一緒です。市民の皆さんは式典に出席した後、入笠山のハイキングがプログラム。私たち議員など来賓はハイキングではなく祝賀会という内容でした。記念の式典では「記念品」の交換、そして、入笠山へゴンドラでのぼったのち、記念の植樹を行いました。市民の方と私たち来賓は植樹までご一緒し、あとは別行動。ちなみに、今回のバスツアー?に参加の市民は抽選だったと伺いました。

私、富士見町と言えば、やっぱり「ポンテ」さん。式典、祝賀会とポンテの経営を行っているシーズネットワークの方もご一緒でしたが、富士見町のこと、とてもお詳しくて、「車があるなら、ぜひ!」と穴場も教えてくださるとのことですが、私にとってはまだまだ高速道路は難関でハードル高い・・・。けれど、電車移動だと富士見町満喫するのはなかなか辛いものがあります。でも、日帰りでも十分に行ける場所なので、ちょっと気分転換にでも行くにはちょうどいいかもしれません。

さて、富士見町の特産品として目下売出し中の「赤いルバーブ」を購入してまいりました。ポンテさんでは火曜日、金曜日に入荷をするようですが、ここのところ大人気だそう!今年は「赤いルバーブキャンペーン」をやっているからかなあとのことでしたが、ルバーブのおいしい頂き方を聴いてまいりましたので、早速1袋購入してみました。出来映えいかに?です。

祝賀会では地元富士見町の議員さんとの懇親もできたのですが、町議会のみなさんの報酬は20万円で、「若い人はなれない」「他の仕事がないと生活は厳しい」とおっしゃっていましたね。議会改革と言えば、報酬削減や定数削減・・・富士見町も定数は11名とのことでしたが、そもそも議会に何を求めるのか、議員にどんな働き方を求めるのか・・・っていろいろ考えると報酬のあり方、定数の問題・・・改革に見えていることが逆作用に働いていくような気がします。力のある人材が活躍できる場にしていくことが大事だって町議会の方がおっしゃっていましたが、その通りですね。「若い人に期待する」という雰囲気やら、口では「若者頑張れ」と言っていても、現実そうなっていないこと・・・そしてまた、昨今の政務活動費の不正使用の問題など等・・・地方議会の行方に憂慮するという話などさせていただきました。

あとは、私たち議員同士で話題になったのは「せっかくなので、議会どうしも交流しましょう!」ということ。ご一緒した萩原議長、富士見町議会の議長さんも前向きでしたので、実現するとうれしいですね。友好都市であるなら、いろんな立場からの交流があって相互理解が深まることが一番です。30周年式典に参加できたのはたまたま子ども教育常任委員会に所属していたから。いい機会をいただきました。

 

夕刻のことも少しだけ書いておきます。公共施設の見直し方針tの行動プログラムについて、東寺方複合施設を中心にした説明会があったので出かけてまいりました。「廃止の方向」が示されており、地域の方々からは「反対」の声も大きく、「一旦立ち止まる」という結論に至っています。「一旦立ち止まる」というのは何を意味するところなのでしょう?いろいろ思うこともありますが、もう少し自分の意見もまとめてみたいと思います。「何を伝えたいのか?」ということと、「何が伝わったのか?」という二つのことを意識することの大事さと必要性を感じた次第です。

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富士見町ではルバーブとともに・・・塩羊羹購入してまいりました。これはポンテでも購入できるのに。

 

パルテノン多摩は市民にとって「必要」となれる?

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可児市の文化創造センターアーラ館長の衛紀生さんをお招きした学習会を開催しました。5月に会派で可児市を訪問した際に、「せっかくなのでパルテノン多摩にもいらしていただいて、お話し聞けるといいね。」と話しをしておりました。可児市に行ったとき、「税金を使って運営するホールはどうあるべきなのか?」を深く考えさせられたからです。私たちの会派で学んできたこと、得てきたことをもう少し広げて、みんなとシェアしたい!・・・そのためには、伝言ゲームではきっとダメだろうなあ・・・直接、衛館長のお話を聞ける場があったらなあ・・・と考えてきました。

ですので、衛館長が東京にいらっしゃるタイミングで、日程を調整させていただき、はるばるお越しいただきました。「あったらなあ」と思っているだけでは実現しないので、ずうずうしくも連絡してしまいました。可児市に伺った際、お礼の連絡をした時に「何かお役にたてることでもあれば、お声かけてください」とお返事をいただいていたので、そのお言葉に甘えまして。

今日は、衛館長はパルテノン多摩にも「昔、きたことがある」とお話しされていましたが、学習会開始時刻より1時間以上も前にいらしてくださり、パルテノン多摩の館内や多摩中央公園も見学してくださいました。

私は可児市のアーラに行こうと思ったくらいから、ずっと衛館長のエッセイなどを気に入って読んでおります。とても勉強になるからです。最近のエッセイに「常識に縛られている劇場経営」とあったのが、とても印象的だったのですが、今日もまず「常識からテイクオフしなければ」という話から入ったのはとても印象的でした。過去の蓄積や経験から作られる「常識」で物事を考えていては、これから必要とされる劇場の経営はやっていけないだろう・・・という話です。というか、従来通り、古臭い運営しかできていないのであれば、「税金でやる必要がない」ということです。本来果たすべき、’公共’ホールの役割、民間のホールと求められる役割が質的にも異なることを指摘して下さり、「暮らしに余裕のある所得のある人たちだけのためのホールなら税金でやらなくてもよろしい。」ときっぱりと断言されていました。

まさに根本的なところ。なぜ税金でホールの運営をするのか、もう少し格調高く言えば、「私たちは文化施策で何をめざすのか」という奥深い哲学的なところにまで深めるお話しには共感できるところが多々あったのではないか?と思いました。政策論争をしている余裕はなかったのですが、「なぜ、文化施策が世の中に必要であるのか?」にも問いかけをいただいたわけです。

これは大きな宿題。「文化施策が見えにくい」・・・と私もかねてから指摘している通り、行政のみならず、議会でも改めて「文化施策」を討議しなければならないと感じています。そこにどれだけの税金を投ずるかも含めて。

 

そして、大規模改修工事へのヒントとしては・・・・「もっとパブリックなスペースが必要」・・・・パルテノン多摩にはみなが集まれる場所が少なすぎるとするご指摘。すでにこのあたりは、今回の大規模改修工事の基本計画、基本設計の事業者提案の中でも同じような問題意識からの改善が示され、特に4階の使い勝手を向上させていく方向が示されています。衛館長は4階の廊下について・・・・「まるで、刑務所のよう」とおっしゃっていましたが、思わず笑えないけれど、笑ってしまいました。似たようなことで、パルテノン多摩の4階にあるお手洗いについて「檻みたい」と言っていた子どもがいたことを思い出したからです。「暗くて怖いトイレだから行けない」と言っていた子どもの顔が思い浮かんだのでした。

 

ということで、衛館長のお話し・・・劇場経営についてはアーラでの実践も含めて、もっと様々なことにも取り組まれているので、話題を振れば、さらに多くのことがうかがえたと思いますが、ぜひ、お時間あるときに「館長の部屋」へ。特に一番最初に読んでいただくとして、私のおススメはこちら・・・「最悪の職場環境から創造的な現場へ、その改革の作法」です。パルテノン多摩を思い浮かべながら、ついつい読んでしまったものです。パルテノン多摩の場合は不幸にも、そもそも、財団の職員さんが仕事をしている事務室が1階と言うか地下にあり・・・ますます「パルテノン多摩の顔が見えない」になっているところがありますが、「創造的な仕事ができる職場になっているかどうか?」って公共ホール(のみならずですが)は必要不可欠な要素ですね。この間、パルテノン多摩の職員さんと会話をしていて・・・「職場に入ると外の天気もわからないんですよね。」とおっしゃっていて・・・光も感じない、風も感じない、雨音も感じない・・・そんな不健康な職場!!!って思ったのは事実でした。五感を研ぎ澄ませながら、仕事をしていく・・・私はこれがとても大切だと思っているので。そういう意味では、パルテノン多摩の事務室の場所も変えることが出来たらいいのに・・・・って大規模改修ではそこまでお金を出せる余裕はないよな・・・。

 

いずれにせよ、今日は他の会派の議員さんだけでなく、市の担当職員さん、財団の職員さん、財団の舞台を長年守って下さっている事業者の社員さん、あと議会事務局からも職員さんの参加もあり、総勢で40名ほどのメンバーで衛館長のお話を聴くことができ、私としては「せっかくいらしていただくのだから」という気持ちで参加を呼び掛けていたので、その意味からホッとしております。ちなみに副市長も来てくれました!・・・って財団の評議会のメンバーですから♪そして、財団の浪久理事長も。ありがたかったです。

 

時代環境が大きく変わっているのだから、それに合わせて「公共ホール」の運営、劇場経営をもっともっと変えていかないと。「変化こそ大切」・・・・その意味をそれぞれの立場で受け止めながら、「パルテノン多摩」の未来を考えていきたいものです。パルテノン多摩は文化の殿堂で多摩センターエリアの飾り物的存在にしておくのではもったいない!です♪

 

行政の縦割りを「文化」で打ち破れ!・・・これが個人的な私のスローガン♪もし、パルテノン多摩を残すとしたら、そのくらいの気合で運営していかねば存続させる価値なし!・・・都くらいに思ってます。

※今月の私の議会報告を配布しております。「パルテノン多摩」についてコッテリ書いております。近日中にアップします!

 

すっかり秋らしく。(雑感。パルテノン多摩)

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3連休を境目にして、ぐっと季節が秋になったような気がします。先週、定例会が閉会してからも、あちこち足を運んでいたからか、一つひとつのことに整理しきれないで今日を迎えた気がします。

今日は小学校に読み聞かせに行ってから、市民の方からお願いされていた資料づくり、午後になり、今月末にかけて3回開催される「パルテノン多摩大規模改修事業説明会」に向けて、一体、行政がどんな説明会を開催しようとしているのか?その内容について事前ヒアリングするような格好で、議員有志との意見交換が行われました。私たち議会も、パルテノン多摩の大規模改修に対しては、まだまだ納得できている状況とは言えません。大規模改修事業をどう進めようとしているのか?・・・市民に寄り添って考えていくとはどういうことなのか?市民の疑問に応えることのできる説明、そしてまた行政が市民に伝えたいことはどんなことなのか?・・・そもそものところで「大規模改修に関わる市民の疑問」をどう捉えているのかも含めて、議員有志から多方面の意見が出されました。

パルテノン多摩の老朽化の現状があり、大規模改修に取組まねばならない必要性がある。

そのことに対し、市長が先頭になり、説明会を行うことになっていますが、「その必要性」こそが問題。「その必要性」はどんな観点から吟味されていくべきなのか、そして「どんな観点」についても示し方も問われていくのだと考えています。今までのパルテノン多摩を見ていると、お世辞にも「市民に愛されている」とは言い難く、「どうしてもパルテノン多摩が必要だ」とう意見もそれほど大きくはならず、私たち市民にとってはパルテノン多摩はこの街に必要不可欠な場所にはなっていないのです。

私のところにも、意見が寄せられていますが、「今のままのパルテノン多摩なら税金の無駄」とする意見が主流です。永山近辺に住んでいると「行かない施設」でしかない・・・。ただ、これについてはどの施設に関してもそうですね。周辺に公共施設がない地域に住んでいれば、「いずれに施設も自分の生活には無用」となるわけですから。

 

「パルテノン多摩を残すために無理矢理に理屈を作ろうとしているようにしかみえない。」

 

って指摘されたことは、現状と照らせば・・・かなり核心をついているのかもしれず、市民感覚としては「今さら、何なの?」と言いたくなるような感じなのかもしれません。

 

「何のためにパルテノン多摩が存在してきたのか?」・・・私も改めて考えさせらる日々。10月5日号の「たま広報」でパルテノン多摩の大規模改修の話題が1面に特集され、市の担当者のところにも市民からの問い合わせもあるよう。「そもそもパルテノン多摩とは?」という点で、市民に理解されていないことがますます明らかになっているのかもしれません。

 

「誰のための改修?」
「何のための改修?」

絶えず、問うていく必要があるでしょう。そして、そのためにどんな取組みが行われている?・・・・忌憚なく市民の皆さんから声を集めていきたいものです。しかし、それにしても、ある程度の時間の制約なのか場所確保の問題かわかりませんが、大規模改修説明会3回のすべてが夜間の時間帯になっているのが気になります。夜間には足を運べない方々への配慮に欠けてるな・・・そこが行政ペース・・・と言われる所以。

ネットワークの「力」。

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岡山市で開催される全国都市問題会議に参加するために前日に宿泊が必要になるため、せっかくなのでまずは広島へ。平和記念公園、原爆ドームから、平和記念資料館の見学をしてまいりました。しかし、季節がら・・・修学旅行生で超満員・・・・ゆっくり展示を見るというよりは、修学旅行生たちに紛れ、若者臭に負けそうになりながら、初めて訪れる広島、平和を願う気持ちを確認してきました。また、もう一度・・・娘と足を運び、ゆっくりとガイドを聞きながら見学したい場所。阿部市長になって、子どもたちと一緒に広島や長崎を訪問し、「平和を考える」ための企画が実施されています(目的は次世代への平和継承「子ども被爆地派遣事業」)が、例え数名の子どもたちであっても、ここに足を運ぶことはますます意味が増すような気がします。・・・展示を見終えた後に誰でも気軽に書くことのできる感想ノートが置いてありましたが、現代っ子風の文字で「平和を守りたい」とか「戦争をしてはいけない」と書いてあり、「そうだよね・・・」って頷けました。海外からの訪問も多いですね。関東に住んでいると、中学校の修学旅行などを考えても、旅費やら距離との兼ね合いもあり・・・広島まではなかなか行くことができないですね。修学旅行の子どもたちの中には北海道から来たのかな?というグループもいましたが。

ただいま、平和記念資料館は3年ほどかけたリニューアル工事にさしかかっており、展示スペース自体は縮小されていますが、オバマ大統領が見学されたという記録を見ると「ちょっとは時代も変わっているのにな」と思ったり、これは政治的なパフォーマンスなのかなとか思ったり・・・いろんな思いは錯綜。

さて、その後、宿泊地の岡山に戻るまでの時間は「アステールプラザ」に訪問し、これまた有意義に活用しました。「広島にせっかく行くなら、ホールも見てきたら?」という市民の方からの提案をいただいて、「そりゃそうだ!」と思い、直前に連絡をしたところ・・・快くヒアリングを受け入れていただけました。

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天井にはシャンデリアとバブル時代をにおわす施設。でも、政令都市広島市にある施設と言えば施設です。公益財団法人広島市文化財団が運営しています。ちなみにこちらの財団は、もともといくつかの財団が統合した経過を持っていて、巨大な組織!・・・財団の中に「縦割り」があるような感じです。とは言え、「全市の拠点」であるアステールプラザのホールと各区にそれぞれ配置されている文化センター(全部で8館)を担当している部署を担っている職員さは約20名で半数が嘱託職員さんで、市からの派遣職員は0という話でした。副館長さんからお話を伺うことが出来たのですが、財団で仕事をされてきた方だけあり、非常に見識が深い!「なぜ、財団で運営することが必要であるか?」という視点、あるいは市の文化施策とホールの運営に対する意見など密度濃く話を伺うことが出来ました。

「例え、ホールがボロであっても『志』があったらすばらしいものになる」

ちらりと述べられたご意見は聞き逃すことのできない一言ですね。こちらの施設は隣接して、市が買い取った「厚生年金会館2000席客席」、近隣には県が買い取った「メルパルクホール1600客席」」もあるという条件下で運営しています。1200席しかないホールは「採算で考えると、なかなか使い勝手では難しい」という現状も抱えながら、しかし、「文化創造センター」であり、「市民と一緒に創る」ことにこだわり、「ホールでものづくりをする」ことに取り組んできたと言います。オペラ、演劇、ダンス、バレエ・・・4つの分野に取り組んでいるそうです。

「まちに住む芸術家を育てていくことがまちの文化度向上にもつながっていく」

市民芸術家さんを育てることに力を注がれているようですね。ミッションがしっかり掲げられている気がしました。それぞれの地域、それぞれの施設でそれぞれにミッションを掲げ、組織全体で共有されていることが「強さ」にもつながっていくと考えていますが、「創客だけではない」とする視点を持った事業展開で、「文化の予算は厳しいけれど、一人でも多くの市民の方にご理解いただけるように」と奮闘されているようです。

 

「やっぱりネットワークですよ」

 

いろんな事業を行う時、ネットワークに支えられていると言います。オーケストラ等練習場ではミニコンサートも行うそうですが、一流の演奏家が来ることもあるとか。「ネットワークの力です」と。財団に蓄積された長年のネットワーク、人のつながりでホールの事業展開を豊かにしていけるのですね・・・・パルテノン多摩の場合はどうでしょう?約30年の財団の歴史で蓄積されている人のネットワークはどのくらい?そして、それはどう活かされているのでしょう?

 

疑問。

 

「あれも、これも・・・」・・・ついついパルテノン多摩と比較してしまいがちですが、でも、もしかすると「隣の芝生青い」ということも往々にしてあるので、もう一度、パルテノン多摩の運営、財団の経営状況をヒアリングしてみたいと思います。

 

アステールプラザは複合施設で図書館があるのですが、「寄り館しよう!」というキャッチがこれまた妙にツボにはまりました(ちょうど休館日で図書館は見れなかったのが残念。写真では「中区図書館・・・寄り館しよう!」って看板)

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文化ホールの運営、お金も厳しい、そしてまた財団の人的資源という意味でも・・・厳しい現状。「でも、アイデアがある」・・・市民ギャラリーを使用し、夏休みにはお化け屋敷、水族館の企画で「子どもたちとアステールプラザ」をまずはつなぐような試みがあったり、努力はさまざまされているよう。パルテノン多摩についてもその使い勝手、事業展開・・・もっとアイデアがありそうですね。これはきっとあらゆる事業についても言えることでしょう。「知恵はある!アイデアを出そう!ネットワークを活かそう!」がホント大事だなと思います。

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そして、場所は岡山は全国都市問題会議へ・・・・とはいっても、こちら私が参加できたのは午前中のみ。なぜなら、夕方から「パルテノン多摩」の基本計画策定委員会が開催されたので傍聴するために戻りました。既に参加を手配していたので、キャンセルできるところはキャンセル。パルテノン多摩の今後の行方をきちんと見届けておかないと後から後悔しそうなので。

本当は3年前に伺った瀬戸内市民図書館の見学もしたかったのですが。あとは、会派のメンバーに託して。瀬戸内市民図書館は武久市長さん自ら「図書館運営は『公立』しかありえない」とするポリシーのもとで開館した図書館(参考;出版ニュース)。嶋田館長は図書館をつくるために滋賀県からわざわざ移住された人材!いずれまた、実際に開館してからのこともお話伺いに行くつもりです。多摩市でも図書館基本構想策定が着々と動いています。なかなかこちらは日程が合わず、傍聴が出来ていないのですが、こちらの動向も注視していかなきゃですね。

 

あっ、パルテノン多摩の基本計画策定委員会傍聴の感想ですが、10月から人事異動があり、技術職の課長、係長が新たに担当者に加わっています。ですので、工事内容の説明などは専門的視点で「わかる説明」が行われるようになったのはよかったこと。とは言え、策定委員会の議論はどこに向いていくのかやや不安。短いスケジュールで無理やり議論するからこうなってしまうのでは?・・・・と思えてなりません。「市民は置き去りになっていないか?」・・・・・絶えず、ここを問うていかねばならないですね。再認識。

定例会終了…

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9月1日に開会の定例会が終了。すべての議案は無事可決。昨年度も決算も全会一致で「認定」となりました。各会派とも討論の中で「パルテノン多摩大規模改修」に対する見解を述べていましたが、議会全体としては「大規模改修」を頭ごなしに否定するものではないですね。もちろん金額の規模は別ですが、「パルテノン多摩は廃止」と述べる立場の意見はありませんでした。街全体をどうするか?を考える上で今回のパルテノン多摩の大規模改修のみならず、後続で待ち受けている?・・・多摩中央公園も含んでのパルテノン大通りなど全体地域の再整備からの図書館本館の移転新設・・・そして、市庁舎の建替えも・・・私たち市民自身も考えなければならない課題は山積。先行して取り組んでいるパルテノン多摩が目立ちますが、それだけの問題ではないことを踏まえ、私たち市民自身で解を導いていかねばなりません。現状報告と伝達に果たす議会、議員の役割も大きいですね。明日のたま広報にも掲載されるようですが、市長が先頭に立ち、市民に向けての説明会も行われる予定だとか。議員もこうした場に積極的に参加をしていきたいものです。

さて、週末に小学校の運動会がありました。今年は雨続きで、十分な練習ができなかったので、子どもたちはもちろん、指導する側の先生たちも「もう少し時間があれば」という気持ちもあったかもしれません。高学年になると「照れ」も入ってくる年頃ですが、それぞれ表現の仕方はいろいろあっても、一人ひとり持っている力を出し切ったと思える場になっていたらよかったなと思います。

学校教育については、ちょうど全国学力調査の結果が公表されました。それに合わせてた結果報告が先週の教育委員会でも行われました。私は学力も大切だと思っていますが、同時に行われる生活習慣、学習環境に関する調査も大事かなといつも思ってみています。学力調査は結果票が家庭にも戻されるようですが、いわゆる生活調査の方の回答については戻ってこないのですね。いずれにせよ、全市の傾向ということで、教育委員会では各学校ごとの正答率を把握しているのだと思いますが、一般には示されることがありません。本当は各学校がどうであるのか知ることで、例えば学校ごと予算配分の在り方とか変化をつけることもできそうなのですが、そこは公表することの影響を考えると躊躇するというか、「公表しない」ほうが妥当であり適切です・・・そのかわり、学校ごとに必要と思われる対応と伴う予算付けも考えてもらいたいですね。大阪の茨木市に視察に行ったときには、各学校の状況を教育委員会が分析し、内部情報としてきちんと示しながら、限られた予算を市全体の学力底上げや子どもたちの生活力向上のために配分されていて、押しなべて「子ども一人当たり○○円」みたいな感じではありませんでした。もちろん、多摩市の場合にも若干学校ごとに色付けはありますが、しかし「公立」であるかぎりどちらかと言えば「平等」が優先されています。でも、その考えも理解できないわけではありません。けれど、子どもたち全体の「底上げ」の観点も重視していくべきでしょうね。少しずつそちらにも視点が向けられていて、放課後の学習指導などは「必要な子ども」への補習が重視されていますが・・・でも、そうなると心配なのは「まあ、大丈夫だろう」と思われている子どもたちかなとも感じたりします。「まあ、大丈夫」と思っている子どもたちが実は大丈夫じゃなかったり、落ちこぼれていき、「平均」にいる子どもたちが「平均以上になかなか上がれない」との分析があることも頭の片隅に置いておきたいです。

ということで、教育委員会の中で話題になっていたことで、「生活調査」の方で「いじめはいけなことか」と回答している子どもの割合(当てはまる、どちらかというと当てはまる)が全国平均に比べて低い傾向で、道徳にしっかり力を入れていく必要性が確認されていました。その中で、教育委員さんが発言されていたこと・・・・素晴らしい視点って思ったことがあります。それは、「いじめはダメです!」というのではなく、逆の視点で「親切であること」とか「人にやさしくあること」を伝えていく方がいいのではないか?ということでした。確かに「いじめはいけません!」と否定的に伝えられるよりも、「人への親切」とか「思いやりの気持ち」がどんなに素敵なことであるか子どもたちに伝えていくことにもっと力を入れたほうがいいですね。子どもたちが自然と大事なことに気がつき、行動できるように大人が促していくこと大切です。道徳教育に力を入れることを否定はしませんが、「教科書で教える」ことにどうも違和感がありすぎて・・・・。私が子どもの頃「道徳の時間」になると、NHKの教育番組を見ることができて毎回楽しみにしていましたが。そういえば、土日のどちらかで「中学生日記」という番組もあってそちらも気に入って、よく見ていた記憶あります。

 

いずれにせよ、「親切であること」って生きていく上でとても大切であり、必要なこと。運動会を見ていても思ったのは、互いに相手のことを思いやったり、チームを思いやったりしながら、行動しているんだなあということ。単に勝ち負けを越えたところに、協力し合うとかなんだとか・・・きっといろんな価値が込められて成り立つのが運動会なんだろうなあ。「勝負」も大切ですが、練習を通じて、そして本番を迎えて・・・・終わって・・・子どもたちに何が伝わっているだろう?運動会を見ながら、考えたことでした♪

 

明日から全国都市問題会議に参加するために、岡山に向かいます。せっかくなので広島まで行き、平和祈念公園なども見てきます。もちろん、せっかくなので、広島にあるアステールプラザ(いわゆる複合文化施設(笑))も見てきます。