パルテノン多摩の公共性を考えるために

20160913

はたまたパルテノン多摩話題ですみません。今日は、公文協(公益社団法人 全国公立文化施設協会)の情報フォーラムに参加してまいりました。「劇場・音楽堂等における東京オリンピック・パラリンピック文化プログラムを考える」をテーマにした研修会でした。東京近郊のみならず、全国からこちらに参加している方がおられたようですね。東京にいるからこそ、こうしたプログラムにも気軽に参加できること・・・やっぱり恵まれていて幸せですね。残念ながら、多摩市関係者の参加はいなかったようです。個人的には、「地域に生きる劇場」で紹介されていた「しいの実シアター」の園山土筆さんの話を聞くことが楽しみにしておりました。何と言っても日本初の公設民営劇場。ここ、私が今、足を運んでみたい場所の一つです。実際に、お話を伺って、ますます行きたい気持ちが大きくなりました。園山さんがあまりにも的を得た発言をなさり、ただただ今日のお話しには圧倒されたというか、感激もしまして・・・一度ゆっくりと現地に行かねばならないという気持ちを強く持っております。

特に会場からの質問で、「今、劇場に来ていない人、利用していない人たちにもホールを身近に感じてもらうためにはどんな工夫ができるのか?」というものがありました、それに対してきっぱり!

「本当に来てほしいと思っているのか?」

っていうのが開口一番の回答!これ・・・図星って思いました。

もしも、本当に多くの人に来てもらいたいと思っていたなら、自分たち自身で「来てもらえない理由を見つけるために地域に足を運ぶ!」っておっしゃっていました。これって、今、パルテノン多摩を運営している財団にも・・・あるいは、行政にも欠けている姿勢です。行政は指定管理者任せにしているので、どちらかと言えば「我には責任なし」と思っている傾向がみられるし、指定管理者は管理者で・・・・そこまでのモチベーションがないという感じ。とりあえず、前年踏襲と何となく新たなプログラムをやっていて、事業としては地域ニーズを拾い集めて企画立案しているというよりは、財団の(職員)趣味や趣向に基づいた企画立案が成されている感じなので。

これだと生き残りとか言っている場合ではなく、生き残ることを考えないほうがよいと私は思っています。もし、こんな状態なら、いくらパルテノン多摩の大規模改修でハコだけが美しくなり、美観はよくなるかもしれませんが、なかみは伴わず・・・・改修費用がドブに捨てられるがごとく・・・になるでしょう。今のままなら、先行き明るくないので、大規模改修を躊躇するというのは当然のことです。単なる都市景観的な美観を維持するための改修工事ならしなくてもいい。私はそう思います。

なので、本気でやるつもりがあるのか?

が何よりも問われていて・・・・中途半端な気持ちと言うか、その場だけやり過ごせばいいや?みたいな気持ちで取組まれるのは困るんです。市民というか子どもたちに更なる借金を負わせ、負の遺産だけを山積みするだけなので。ですので、本気かどうかを見極めていかなければならず、そこがまず議会としての仕事になるのかもしれませんね。もちろん、最終的には市長の本気度、真剣さにもかかってくるのだと考えています。折れない強さ、ぶれることのない信念・・・が問われると思います。

 

パルテノン多摩というよりか、今日の情報フォーラムでも冒頭の基調講演で確認されたように「文化や芸術は、カネとヒマのある人のための単なる教養・趣味・娯楽ではなく、人々が生まれながら持つ人権(文化権)であると同時に、社会の発展に寄与する様々な公益をもたらすものである」・・・・これこそが、存在意義でもあり価値。だから行政が責任を持って進めなければいけないんです。今日はパルテノン多摩の公共性について、改めて確認できました。まだまだ「文化権」そのものが浸透していない・・・ここに向け、どう取り組んでいくかが問われます。オリンピック・パラリンピック云々とアートプログラムを考える以前の問題ですね。大規模改修のコストだけに捉われて議論するのではなく、本質的な肝心要のところの議論が外せないと思っています!

 

市長は私なんかよりもはるかに文化人なんだけどなあ・・・俄か仕立てでも、いろいろ勉強できて、少しずつ知識が増えるというのは楽しいものです。そんなことで、明日は一日、決算審査に向けた資料の読み込みをしたいと考えています。明後日は委員会なので、そのための準備もしておかなくちゃ!9月定例会のヤマはやっぱり決算審査ですね。まだまだこれからが本番です!

そして委員会でも話題になるのはパルテノン多摩♪

20160912

今日から委員会です。総務常任委員会では、「パルテノン多摩の改修工事の着工時期に関する陳情」が審査されまして・・・結果的には「継続審査」となりました。私としては、この陳情にあるような「工期を延期すれば工事費が2割安くなる」「良質な工事が確保される」という点について、「そうなのかもしれないし、そうじゃないかもしれないし」だと考えているので、継続して審査するよりは、「現段階で」の結論を下してはどうかなと思っていて、個人的にはこの陳情内容に対しては賛同しかねるなと考えておりました。が、委員会がこの陳情に基づいて調査などを進めていくようですので、それは何ら否定するべきものではなく、もしかすると今よりも時期を置くことにより、陳情者の皆さんが主張されていることにも確信が持てるようになるかもしれないですし、慎重を期して結論を下すというなら、それもまた委員会の一つの判断かと思いました。

昨日は多摩センターに行く用事がありましたが、やっぱりパルテノン多摩を失くしてしまうというのは、私には考えられないですね。三越撤退・・・そしてパルテノン多摩も閉鎖(しかしすぐには解体するにもお金がないとするならば)・・・街がさびれていく姿しか思い浮かばないのです。パルテノン多摩は残したい。ただ、現状追認するわけではありません・・・もっともっと議会自身も行政が考えようとしていることに対して疑問を呈するだけではなく、前向きな提案もしていけるとよいなと思っています。

特に「多摩センターの活性化」とか言っている議会自身が・・・「あなたたちも議会として絵を描いたら?」と言われたらどう回答できるでしょう・・・・そもそも「活性化」ってどういう状態を言うの?・・・ということについても、イメージ的なものはあったにせよ、言葉にして合意するともなれば、結構大変かなと思うのでした。もちろん、私自身も個人的に問われたところで、どう回答できるのか、もっと具体的に言葉にして、イメージを他の人とも共有できるようにしなければならないですね。

総務常任委員会では「多摩センターの活性化」を中心に据えながら、決算審査の事業評価では「観光事業」を取り上げることになっていて、近々、新都市センター株式会社さんへのヒアリングにも行くそうです。いいなあ・・・私も同行したい。一人であれこれできるわけではなく、やっぱり文殊の知恵!って思っていますので、ぜひ、ヒアリングの内容など他の議員にも共有してもらいたいですね。

そんなわけで、今日もパルテノン多摩に行く用事がありましたけれど、運営する多摩市文化振興財団さんにもやっぱり組織改革を求めたいものです。事務所内もジメーっと暗ーい雰囲気で、あの中から何か新しく、明るく創造性が発揮できそう!・・・みたいなワクワク感が持てなくて。室内の電気の暗さも影響しているのでしょうか?

 

今週は永山フェスティバルもあり、諏訪小学校のオープニング演奏は必ず見に行きたいと思っているのですが、多摩センターは「1キロフェス」改め「パルTAMAフェス」。ぜひ、多摩センターにも行かなくては!遊べて、学べて、交流できて・・・そんな拠点が多摩センターにあればいいなあって思います♪

パルテノン多摩に始まり、パルテノン多摩に終わる・・・

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今週は月曜日に一般質問で発言し、テーマは「パルテノン多摩」・・・そして、昨日の補正予算も「パルテノン多摩」で、今日もまた午前中は「パルテノン多摩大規模改修」についての説明会。だから、パルテノン多摩に始まって、終わった感じです。何だか長かったなあ一週間。

今日の説明会では、大規模改修の基本計画策定について設計事務所のNASCAさん、そして共に関わって下さっている東畑建築事務所さん、森村設計さんといわゆるCM事業者である明豊ファシリティーズさんのみなさんから直接お話を伺い、そしてまた、意見交換などをさせていただきました・・・・って、もちろん副市長、担当部長、課長以下係員のみなさんもご一緒。先日来話題になっている大掴みな改修費用として・・・・今の段階では「約80億円」と示されていて、どういう内容でつみあがった金額なのかを質疑したり、あとは各議員の要望を伝える感じでしたね。

 

正直、私は・・・事業者さんが積みあげしてきた数字以前の問題で、行政に対する不信感や不満の方が大きく・・・とてもとても事業者さんに質疑を求める気分にすらなりませんでした。例えば、マジックサウンドルームにある自動演奏楽器をどうするのか?・・・ということについても、ちゃんと市の方針が明確化していないにも関らず、今日説明を受けた素案の素案の素案くらいの話しでは既に自動演奏楽器」を保管する場所もなければ、今のマジックサウンドルーム含めて内装を大胆に変えていく提案・・・・仮にもこの提案の内容で行くならば「自動演奏楽器」の行き先はどうなるの?という感じです。少なくとも今日の説明内容だけで判断するとすれば、自動演奏楽器の居場所はありません。

 

ということで、前提条件・・・どうなっているのだろう?自動演奏楽器について、もしも、大規模改修後もパルテノン多摩で維持保管することが市の方針であるなら、そのことを明確にしないと設計内容には反映できない。「今月中にでも方向性を決めてほしい。」ってお願いしておきました。なぜなら、もう、かなりのところまで基本的な設計内容が決まりつつあるから。

 

何にせよ、問われるのは市の方針。議会としても、「方針の明確化」に向けた議論にちゃんと加わらなければいけないでしょう。公明党の荒谷さんが指摘していたけれど、「大規模改修後のランニングコストがどうなっていくのか?」って視点が大事だと思っています。今はまだ、十分に示しきれないそうですが、30年前よりも確実に省エネ化は進んでいると思いますし、設備機器の性能だって飛躍的に進化しているはずだし。あと、気になっているのは「みどり」のこと。植栽の手入れにもバカにならない経費が掛かります。聞いてびっくりしたのは、植栽管理費を削った分、・・・財団の職員たちが、時に草取りとかしているそうです・・・アリエナイ・・・・。そんなことも考慮しながら考えていきたいものです。

 

たくさんのこと同時並行的にできないので、あまりにも「パルテノン多摩」に集中しすぎて、夢にまで出てくるという・・・・。どんなストーリーだったかは秘密ですけど。

9月定例会 もちろん全会一致♪

20160908

補正予算の審議でした。いつものことながら、全会一致で可決しました。何だかとてもぐったり・・・しかし、これからが本番。決算審査もあるし・・・委員会もあるし・・・明日は休会でそのかわりパルテノン多摩の大規模改修について改めて行政からの説明を受ける予定もあり。疲れてもいられないので・・・そんな時には「永どん」。たまたま駅前で永どんが愛嬌抜群のお出ましだったので、写真をパチリ!・・・かわいい。なんか、癒される。

ぜひ、ぽちっとお願いいたします♪(ゆるキャラグランプリ♪)

さて、補正予算ではパルテノン多摩の大規模改修について、「シンポジウム開催費」が計上されており、予想通りに質疑が集中。もちろん私も質疑しましたけれど・・・。当初予算の際、議会の附帯決議により市民への説明責任や意見反映を強く求めたこともあり、追加の取組みと言うことになるのでしょう。しかし、今後、市民説明会、無作為抽出アンケート、ワークショップ・・・と当初予算では見えてこなかった取組みも予定されるはずなので(って、先立っての一般質問で答弁をしていたので)、まだ追加取組みに対する予算手当は必要だと思うのですね。機動的に取組みをしなければ、スケジュール的にも間に合わないと思っているので、他の部署との連携などで執行の中で工夫してもらいたいと考えています。ちなみに10月5日号のたま広報でシンポジウムについては案内が掲載されるようです。より多くの人が参加してくれるように、そしてまた、そもそもパルテノン多摩の大規模改修に向けて取り組んでいることを知らない市民が多いので、目立つような大きな告知板を設置すべきではないか?とする提案もありました。できることは、それこそ何でも取り組むくらいの意気込みで・・・短期スケジュールであるなら尚更のこと・・・ガンガン進めてもらいたいですね。もちろん、その中にも丁寧さは忘れずに・・・ですが。今後の取り組み方次第で、私たち議会も「これならGOサイン!」って太鼓判を押せるかもしれませんね。残念ながら、今現在の空気感からすると・・・「このまま進めてしまって本当にいいのか?」という不安が先行。

コストの問題はさておき、「ちゃんとした工事をしたい」とする私たちの想いに照らすと・・・「拙速すぎる」というのが偽らざる気持ち。二束三文というのも、これまた問題ですから工事内容と工事費用についても吟味しなければなりません。しかし、その分野についてはド素人なので吟味なんてできるのだろうか?・・・できるわけないのです。少なくとも私は・・・そして、おそらく多くの議員さんたちは・・・・。なので、私たちは「予算を認め」、あとは執行は行政にお任せとなるわけです。「任せれば大丈夫」と思えるかどうか・・・常にこの判断を私たちはしているのだと考えています。ここ、とても重たいですよね。一言でいれば「信頼関係」なので。

「いい仕事をしてくれるに違いない。」

これって、私たち議員が市民から期待されていることとも通じますね。「きっと任せて間違いないだろう」と投じてくださる市民の方がいて、自分の立場が存在しているので。「行政に私がごまかされたり、騙されることがあったら、私が市民をごまかし、騙すことにもつながる」ってそんな気持ちです。なので、行政が市民への説明責任を果たすことも重要ですが、同時に私自身にも市民への説明責任が貸されているわけで、ここ、ホント・・・重たいことです。「市政への信頼」というのは、議会(議員)への信頼と行政への信頼と・・・双方によって成立するものですから。

 

って、今さらながら、パルテノン多摩の大規模改修について議論しつつ、その認識を新たにしております。そして、行政への信頼を束ねるのは市長ですが、その市長を支える職員さんたちのパフォーマンスがやっぱり大事ですね。よりよい市民への対応、パフォーマンスが発揮されるように何とか応援していきたいものです。いまだパルテノン多摩の大規模改修問題の行方はどうなるか定まっていません。尤も・・・「パルテノン多摩は今後とも多摩センターに必要なのか?」についてちゃんと議論ができていない。私は「残すべき」って言っているのだけれど。明日の午前中、基本計画や設計内容など現段階での説明が行われます。議会側でもどう議論する体制を整えていくかも問われます。

 

「パルテノン多摩」大改修の方向性、ともに議会も考えます~3つの委員会で調査を開始、専門分野での提案へ」・・・・これ、この前発行された議会だよりの見出し。3つの委員会がそれぞれで動いているけれど、バラバラのまま議論をするよりも、本当は特別委員会など設置して取り組んだ方が良さそう。行政もそれぞれのセクションでバラバラに動いているように見えるけれど、議会もそれぞれのセクションで思い思いに動いていると思われないだろうか・・・・と感じております。

9月定例会 雑感。一般質問は終わる。

20160907

今日で一般質問が終わる。明日は補正予算の質疑です。パルテノン多摩の大規模改修に関連してシンポジウム開催の予算が計上されているので、そのことについて内容を確認したいと思っています。毎日、パルテノン多摩のこと、どうしたらいいかと考えさせられる質問のやりとり・・・。向井さんと大野さんの質問がありましたが、傍聴したり、あるいはインターネットで中継をご覧いただいた方から「情けない」というお声をいただいていて・・・私も気が滅入っております。行政の「ダメさ加減」を披露するのが議会の役割ではないはずなのに、パルテノン多摩のことについては質疑をすれば質疑をするほどに、「おいおい・・・このまま進めちゃっていいの?まさか、こんなまま議会は賛成しないよね・・・」という空気感がじわじわと広がっている感じ。

それにしても、議場でのやり取りに耳を傾けている職員さんたちはどう受け止めているのでしょう?議場には入ってこなくとも、控えている職員さんたちがいるわけで、少なくとも彼らは聞いているはずなんです。市民はもちろんのこと、議員もそうですが、もっと言えば・・・支えている職員さんたちも部長さん方の答弁を聞いて・・・不安になっているのではないかしら?と思えます。私が部下なら、「このまま仕事進めちゃっていいのかな。」って手を止めたくなりそ。何だかなあ・・・真剣さが伝わらないというか、本気度か感じられないというか。「伝わるように説明してほしい。」・・・・大野さんも要望していたけれど、真剣さ、本気度合いがいまいち感じられないことと、そして、これだけのビックプロジェクトに取り組んでいるのに・・・庁内一丸となっている感じがしない・・・。

・・・ってそんなところに、多摩センターの三越が撤退する!・・・というニュース。百貨店業界の不振はわかっていたものの・・・これはかなりの大打撃・・・ショック。ここ・・・行政がどうにかできるようなことではないですが、多摩センターの地盤沈下を食い止めるために方策は必要となるでしょう。パルテノン多摩の大規模改修については、「多摩センター活性化の装置の一つ」と位置づけがあり、もう・・・この表現は耳にタコができるほどですが、何と言うタイミング?めぐりあわせ・・・厳しい状況ですね。市民生活は消費も低迷しっぱなし・・・やっぱり景気回復はどこぞの話?ちなみに、三越の入居している建屋は新都市センター開発さんなので、テナント誘致など多摩センターの街イメージを大事にしながら、取り組んでいただきたいです。

多摩センター活性化に向けた議論も、パルテノン多摩大規模改修に向けた検討も・・・・まだまだこれからが本番なのかもしれません。議会でももっと議論が深まっていくとよいなと思います。

9月定例会 ニュータウン開発への思いと子どもにやさしいまち

20160906

残暑厳しいですね。今日も市議会は本会議で一般質問でした。同じ会派の増田さんが、ずっと「持ちテーマ」でもある、「文化財」「資料」のことをとりあげていて、’郷土資料館’新設のことを訴えていました。ニュータウン開発からすでに40年越え・・・でも、やっぱり先祖代々の土地を明け渡すことになった当時のこと、市政に関わっている私たちは思いを馳せなければならないなと思います。私はこの土地のものか?って言われれば、きっと「地の人」って思いはそれほど持ち合わせておらず、かといって・・・じゃあ、「どこの土地の人なのか?」って言われれば、やっぱりそこも、今はよくわからない。とは言え、自分の原風景は学校の長期休暇などがあれば足を運んでいた兵庫県の田舎町かなあ。

そう考えると、じゃあ、娘はどうなのかな?・・・って思いますね。いつか、多摩市が「帰る場所」になるのかしら?

さて、これからのまちづくりがどうなるのか?・・・財政的なことも頭の片隅に置いて考えていかなければならないので、今までと同じような手法では前に進めないことは当然なのですが、それでも私が思うのは、「やるべきこと」を見失ってはいけないということ。パルテノン多摩の大規模改修のことをずっと考えて、まず、思っていることは「お金がなければやらなくていいのか?」ということ。私、やっぱり文化や芸術の振興は自治体のとても大事な役割だと思っています。「救われる人」が必ずいると思っているので。そんな私も・・・中学高校の時は演劇をちょっとだけかじっていたのでわかることなのですが、舞台をつくることが当時の私を救っていたなあと・・・今、振り返るとしみじみとそう感じるので。自分を表現するというのはとても難しいこと。私もどっちかというと苦手なので(って思われないかもしれませんけれど)。

自分の生い立ちを考えても、私は文化芸術の力・・・鑑賞だけに留まらず、ある意味、測定もできないし、可視化することもできないような力を「見る努力」をしたいなって考えています。先日、中野のセントラルパークのイベントに行ったとき、ンスパフォーマンスをしている子どもたちがいました。障害のある子どもと一緒に同世代が踊ってる姿を見ながら、これが「Artの力」って思いましたね。「違うよ・・それ?!」とか思われるかもしれませんが、言葉でのコミュニケーションはなかなか難しいとしても、「ダンス」でつながれる・・・「音楽」でつながれる・・・他にもあると思いますが、つなぐ力を持つのが「Art」・・・もしかしたら「Sport」もそうかなあ。でも私は運動は苦手なので・・・。

パルテノン多摩は立地を考えてみても、そしてまた、受け入れることができるキャパシティを考えてみても・・・ポテンシャルがありすぎて、あとは「ハコ」で飾っているだけではダメ、宝の持ち腐れになっていることを再認識して、「さあどうする?」を考えていかねばならないですね。行政的に言えば「都市景観的」にシンボルかもしれないけれど、単に飾って置いておくだけではダメで、ちゃんと「市民が使い倒せる」場にすること、伴うなかみを入れていくことは必須です。

とは言え、今示されている大規模改修事業スケジュールに合わせて、「伴うなかみ」のことまで議論するとなれば、これまたハードルが上がってしまい、短期集中で考えていかねばならないのがなかなかエグイ作業と言うか、辛いですが。けど、やってもらわないと困ります。それにしても、先立つのはお金の問題・・・財政的にどう対応していくかは、要検討です。ここばかりは私も素人なので、間違いのない数値をはじき出してほしい、偽りのない数値を示してほしいって思っています。正しく判断したいと考えているので。あとは、市長も昨日、答弁したように「パルテノン多摩がお荷物だ」と言われないように「説得力」をつけていくこと。本気でやっているか、真剣にやっているか・・その姿勢も必要ですね。残念ながら、今のままだと、少なくともこれまでの議場でのやり取りを聞いている限りは、とてもとても市民に顔向けできないような状況なので、私もきっとこのままでは納得できません。

 

今日は、生活者ネットワークの岩崎みなこ議員がユニセフの「子どもにやさしいまち」事業のことをとりあげていて、なかなか興味深かったのですが、子どもたちが「パルテノン多摩があって良かった」って思ってくれるように、私たちは、この機がチャンスと思って、立て直していかないといけない。どうすればいいか知恵を寄せることが肝要だと思っています。批判することは簡単だけれど、それだけだとみんなが疲弊してしまう。「こうしたい」「こうあったらいい」を徹底的に議論し合うことが出来たら理想なのにな。

というわけで、引き続き、パルテノン関係は向井かおりさんと大野まさきさんが質問してくれることになっています。質問が重なっていくことで、議論が深まっていくといいと思いますし、正直、ひどすぎる議場でのやり取り・・・行政側の答弁・・・・「リベンジする!」ぐらいの気合いを入れなおして臨んでもらいたいものです。

9月定例会 のらりくらり作戦か?!

20160905

今日の最後に順番がまわって来たけれど・・・・もう先週の遠藤ちひろさんからの、今日のトップバッターの伊地知恭子さんからの引継を受けて、パルテノン多摩の大規模改修と多摩センター活性化の質問でしたけれど、まあまあ予定通りというか、想定内の「のらりくらり作戦」により、ものすごいグッタリさせられました。ホント、「THE 公務員」・・・・ってうちの会派では失笑しましたが、議会で答弁する立場を得るためには、「のらりくらり作戦」を企てる力量も問われるのでしょうか?

多摩センターの活性化については、アクションプランを作成してほしいなあと思っていて、その必要性はちょっとは感じてくれているようですが、しかしどのように実行されていくのかな?と思います。パルテノン多摩の大規模改修のことについては、今後の市民参画の取組み予定について私が質問したことに対する市長の答弁には入っていなかったはずの「無作為抽出のアンケート」が突然、提案もしないうちから実施することになっていたりと・・・・なんか、何をやるべきで、何ができていなくて、そして何を同今後進めていくかの順位づけなんかもてんやわんやで無茶苦茶で、整理しきれいていないのではないか?・・・と思えるような状態でしたね。

ただ、今後のパルテノン多摩を運営する担い手として、多摩市文化振興財団をどうするのかしら?と思っていたことについては、今後も継続して担ってもらうことが「自然」(当然・・・ではないところに注意なんだけれど)という答弁が引き出せ、それについては12月定例会までには市民(議会)に報告できるような状況をつくる約束をしてもらったのは良かったかも。あとは、パルテノン多摩の大規模改修をスタートとして始まるのが「多摩センター地域活性化プロジェクト?」なんだか「多摩ニュータウン多摩センター地域再生プロジェクト?」なんだかよくわかりませんが、多摩センターエリアの活性化への取組みだと考えていますが、全庁的に横断的に取り組むところの責任者は「副市長」とする回答?決意表明をしていただいたので、現段階では「スケジュール通りに進めていく」と爆走していく取組みの行方をしっかり監視していきたいと思います。

大規模改修費にかかるコストが80億円。これは、パルテノン多摩という建物を安全安心に使用し続けるだけでなく、多摩センターの活性化にも貢献できる建物にするためのハード改修費用も含まれているわけで、ある意味・・・この施設改修がなぜ多摩センター活性化につながっていくのか?という設計思想なども聞いていかなければならないですね。その上で、改めて金額の妥当性も含め、見極めていく必要もあり、議会でも議論していく必要もあれば、市民とも議論し合って、「最適解」導き出していかないと。

今後、パルテノン多摩をどうやって運営していきたいのか?ここでどんなことを実施していきたいのか?・・・という事業計画づくりもしていく必要があり、これに対して意見を下さるアドバイザーも欲しいところ。とにもかくにもやらなきゃいけないことが多方面にも広がっていて、もう、なんか収集つかなくなるくらいになりそう。ちゃんとついていかないといけないなあ議会が・・・議員が・・・・。それよりまえに、庁内の取組み体制は万全なのかも心配ですね。なんか、パルテノン多摩大規模改修の担当セクションだけが「孤独に奮闘している」ように見えているので。

一応、組織体制としては「応援体制」を組んだところ?組み始めた?とする答弁はあったけれど、このまま脇目も振らずに突進していくのはやや危険かと・・・・。正確な情報の伝達、そして理解、納得から合意へ・・・・ここもまた一定の時間がかかります。今日のところは、「現行示されているスケジュールの中でやれるだけのことはやる」という気合(もあるのかないのかわからなかったけど、とりあえず、そういう気持ちでやるんだろうということで)で進んでいくんだなとは感じたものの、「急いては事をし損じる」ってこともあるからね♪・・・・と思った夕刻。

それにしても・・・「のらりくらり作戦」の思うつぼにならないようにしないといけないわ!・・・・と改めて、闘う準備と自己研鑽をつまねばならないことを自覚させられ、それはそれで良しとしましょう・・・・。しかし、この期に及んで・・・あの答弁と言うのは「仕事できてません。ちゃんとやってません。」って表明したいわけではないはずなのにって思えるほど、いただけなかったわ・・・。「これからやります。」「今後しっかり検討していきます。」「これから整理します。」って、今頃そんなこと言っていていいの?それで、ホントに間に合うと思っているの?

9月定例会 辻褄合わせ・・・?!

20160902

本日も一般質問です。今回は、選挙管理委員会への質問もわりと多くの議員さんがとりあげていますね。18歳選挙権のこと、若い世代の選挙参加のこともありますし、あとは参院選、都知事選と相次いだからかな・・・・。主権者教育をどうやって進めていくか?学校教育の現場は、あれやこれやと取り組んでいかなければならないことが多いですね。娘の担任の先生は「ぜひ、お家でも話題にしてほしい。」っておっしゃっていました。社会のことを考える、そして、そこにつながって、政治のことにも・・・嫌でも政治のこと、しかも多摩市議会のことが話題に上る我が家の場合は娘が「政治オタク」にならないかむしろ心配しているんですけれど・・・。

 

ということで、今日は同じ会派の遠藤ちひろさんが「パルテノン多摩」のことを質問をして、傍聴席からも拍手!

 

先日のパルテノン多摩大規模改修に向けての基本計画策定委員会を受けて・・・「概算80億円」のことを「議会や市民に理解できる説明が欲しい」と求めていましたね。これ、同感。私の策定委員会を傍聴しての感想はこちらなのですが、なぜこれだけの改修費を要するのか、もっと明確に示すべきですね。しかも、この中で不可避と思われる改修費用=劣化回復部分に約60億円とのこと。そして約20億円が新しい要素を盛り込んでいくための予算?!・・・ということのようですね。しかし、新しい要素を盛り込んでいくための20億円って、どこで誰が合意した金額になるのでしょう?!まずはここから本当は議論していかなければならないはず。

20億円で創出される付加価値について・・・そして20億円を投資することは私たちに何をもたらしてくれるのか?・・・策定委員さんたちだけに委ねていいのか?

 

そう思っています。最終的にはやっぱり議会が大いに関わっていくべきことだと思うので・・・。

 

でも、一方で・・・大規模改修の基本計画策定委員さんたちに私たちが託したのは何?・・・・議会も含めて、予算を認めているところで、私たち議員も何を求めているのか改めて議論をしなければならないのでは?と思ったりします。

 

基本構想策定委員会の会議を傍聴していてわかるのは、決してこの金額が・・・青天井で、何でもかんでも盛り込み、バラ色で試算された金額ではないということ。「ここで銭を儲けようとしているんだから、ちゃんと説明させるべきだ」って主張をされる議員の声もありながら、でも、将来に向けて地域を発展させていきたい、そのためのアイデアを盛り込んだ案であることは確か。それでも、「全部は盛り込めていない、策定委員さんからの意見でも諦めたものある。」として示された金額。

 

私は今回の基本計画の策定を引き受けているアトリエ(NASCAさん)は全国で非常にいい施設づくりに関わっておられることも知っているだけに、あるいは基本計画策定員の本杉先生もホールの専門家として非常に見識があり、高い方であることも知っているだけに・・・・80億円が「儲け主義」だけではじき出されたとは思えないんです・・・。

 

とは言え、残念ながら、今日のちひろ市議とのやりとりはあまりにもお粗末。何だか、その場限りで辻褄合わせとしか判断できないような答弁過ぎて、思わず「何、答えているの?」「本当に市民に理解してもらいたいと思っているの?」・・・そして、「議会をごまかそうとしているの?」と・・・そんな印象をぬぐえなかったのが心底残念でなりません。あたかも、「80億円」は事業者がはじき出した金額・・・みたいな・・・他人事のような雰囲気すら醸し出している・・・・。

 

こういうの・・・私すごく腹立たしいんです!今回の大規模改修について、基本計画設計の事業者を選んだ方々、そして事業者、職員だけではなかなか対応できないところを支えてくれるとしているCM事業者さんに対して、本当にそれでいいの?・・そして基本計画の策定について「よりよいパルテノン多摩にしたい!」と責任を持って発言したいと考えている委員会の皆さんへの労いをそんな陳腐な答弁で済ましてしまうわけ?・・・って思いました。

 

週明け、私の一般質問ですが、やっぱり「このまま進めてはならない」って・・・遠藤ちひろ市議と同じく・・・表明せざるを得ないと考えています。ニュータウン30周年シンポジウムの記録集、そして20周年の時のシンポジウムの時の記録集があったので図書館から借りてきました。もっと他にもあるのかもしれないけれど。でも、この資料を目にするたび、私たちは先人たちの苦労に学ばなければならないって思うのです。「いい街をつくる」ってどんなことかなあtって思います。そしてそのために議会の果たすべき役割って?・・・を考えています。

 

この間、パルテノン多摩の自動演奏楽器の今後について考えるために足を運んだ「萌木の村」。村長(社長)の舩木さんがおっしゃっていたことが印象的です。「知恵は出てくる」って・・・方法論をみんなで考える知恵をあわせていく・・・って。

 

きっと・・・議論する時間が必要。今のまま進んでいって、本当にいいの?って思います。まちの発展を考えていく、ある意味、新しい価値を想像していくようなワクワクする議論をしていきたいのに・・・しかめっつら、楽しくなさそう、ジメッとしている・・・そんな議論しか繰り広げられないとしたら、市民にとって不幸でしかないと思います。前向きに取り組んでいくための議論をしたい。そのために時間が欲しい。そう思っています。何だか、その場限り、辻褄合わせ?・・・「ここだけ終わればまあいいや!」的な答弁には本当に合点がいかなくて。

 

さあ、月曜日にまわってくる一般質問に向けて、どうしようかな・・・週末悩みます。

9月定例会開会

20160901

今日から定例会開会。そして・・・今回は一般質問の発言者が20名なので、持ち時間が35分。市議会のルールで・・・21名以上だと5分短縮の30分になるので、ここのところずっと「30分」でした。5分長いだけでもずいぶん違うんですよね・・・・。

 

さて、昨日、パルテノン多摩に行ったときに撮影した1枚を載せてみました。「いい場所なんだけどな」って思いました。子どもの頃、パルテノン多摩の大階段を妹と「グリコ」のじゃんけんをしながらのぼって・・・じゃんけんして先に勝ち進んだ人が「きらめきの池」にたどり着ける…みたいなそんな感じ。子ども心に「すごくきれいな場所だなあ」って。階段のてっぺんから空を見上げると遮るものが何もなし!・・・ホント気持ちの良い場所なんです。

 

というわけで、一般質問は同じ会派の藤條さんから始まりましたが、公明党の渡辺さん、池田さん、そしてまた同じ会派の折戸さんと4名。渡辺さんの「顔ハメ看板」の提案はなかなかユニークでしたが、巷では結構、流行っているのかしら?思わず、帰宅してからインターネット検索をして笑ってしまいましたが、多摩センターならハローキティ?しまじろう?、聖蹟桜ヶ丘ならラスカル?、そしてもちろん!!!永山なら永どん♪(ゆるキャラグランプリ出場中!応援してください)・・・かなあ?!

・・・・閑話休題。昨日のパルテノン多摩の大規模改修にかかる予算、ざっくりと80億円!・・・について、「その内容、詳細を説明させてほしい」との打診があったそう。来週にでも全議員でヒアリングできる機会が持てそうです。でも、一般質問の日程が全部終わってからになるので、私の質問はどう構成していこうかと悩み中。明日は同じ会派、遠藤ちひろさんがパルテノン多摩に関してトップバッターで質問。今回は私も含めて5名が「パルテノン多摩」に言及しているので、それぞれの観点で、市の見解など問い質し、回答を引き出せるといいなあって思います。