予算委員会3日目…審議になっているように見えない。

20160315

予算委員会3日目。インターネット中継をご覧になった方から、「議会はこれでちゃんと予算について審議できていると思っているのか?」ってご意見をいただき、しばし考える・・・。

多少の工夫はありながら、ずっとこのスタイルでやってきて、一応これが「予算審議」で、一般会計については総括的質疑から始まり、歳入、次いで歳出議会費(質疑はない)から、総務費から民生費、衛生費・・・・と教育費まで各事業ごとに「質疑&答弁」が繰り返されていく・・・というもの。そして、その後に特別会計に移っていくわけなのですが、いずれにせよ、全ての事業について質疑が行われるわけではなく、「それでいいのか?」というわけですね。

予算審議は5日間の日数をベースにして、各議員の発言時間が28分。この中で、必要十分というか、必要最低限のところだけ質疑をして終わる・・・という感じで、私個人的には「もっと質疑したいところたくさんあるのに。」との思いは常に常にありますね。とは言え、わざわざ公式の場で質疑しなくても済む場合もあります。

つまり、「これ何だろう?」と思うものも、事前のヒアリングで「そういうことだったのか・・・」と解決する部分のあり、あえて公式な場では取り上げない場合もあるのです。要するに、質疑するのは「これは、公式の場で取り上げたほうが良さそう。」と思うものであって、今回の場合だと・・・パルテノン多摩の大規模改修予算などは質疑の優先度が高いわけです。

とは言え、パルテノン多摩にあまりにも発言時間を割きすぎて、「一点集中型」になってしまったので、他の事業については「関心がないのか?」とか思われてしまいそうですが、私個人の発言時間は残りが8分しかないので、あとはどうやって使うのか?・・・何に時間を割くことにするのか?にかなり迷いに迷いながら、残る予定をやり過ごしているのでした。

前述したように、いろいろ聞いてみたいこともあるという個人的な思いもあるので、質疑の時間が足りないと思っていますが、それ以上に重視したいなと思っていることは全部の課の課長さんに出番を作るということ。担当課によっては出番がない場合もあったり(質疑する人がいなければ出番はめぐってこない)して、それはとても残念。やっぱり、税金を使って仕事をしているという「原点」に緊張感を忘れないためにも・・・・・全課の課長さんがいずれかの場面で出場してもらうことはむしろ必要だと考えています。

なので、本当は予算書を1ページずつめくりながら審議を進めていくような手法を取り入れたらどうなのか?って思います。そして各々担当の課長さんから、次年度予算に関して事業に対するプレゼンをしてもらいながら、それに対する質疑をするみたいなこともあってもいいのに・・・とか。

いずれにせよ、「審議に見えない」とする市民の印象は忘れないようにしたいですね。そしてまた、行政に緊張感を求めるだけでなく、質疑する側の議員にも求められる緊張感と責任感・・・ここも今一度確認しなければならないでしょうね。さて、明日も頑張ります♪

予算委員会2日目…パルテノン多摩の改修を否定する意見はないけど。

20160314

パルテノン多摩の大規模改修が浮上している。しかし・・・あまりにも拙速すぎやしないか。なぜなら、全体で今のところの試算は約60億円という巨額。ホントに巨費です。

でも、「巨費だから、拒否」・・・なんて選択はできないでしょう。パルテノン多摩に対し、少なくとも・・・今日の予算委員会の中で、議員から「あの施設は不要。だから廃止せよ。」という意見はなかったことからも、あの神殿(伏魔殿)はきっと文化の殿堂として残す必要性がある、もしくは「残さざるを得ない」という判断が下されているのだろうと感じます。

ただ・・・「今の時期にやるのか?」という疑問。しかも、オリンピックや東北の復興への対応(土木系事業)を睨めば、最も物騰について見込まれる時期に・・・。

とは言え、もともとこの時期にパルテノン多摩は築30年を迎えることは事実。そしてまた、一応は大規模改修工事を行うタイミングにはなっていたわけで・・・残念ながら、時代状況の変化の中でめぐりあわせ、タイミング的に好条件が揃うのとは逆の事態に置かれてしまった・・・との見方もできます。「じゃあ・・どうするのか?」・・・「パルテノン多摩不要」の烙印を押さない限り、今回の工事の時期を変更するというのも一つの考え。ただ、その際には、おそらく現況を考えるなら、パルテノン多摩は「早く閉館した方がいい」と私は思います。そのくらい劣化具合は進行しているからです。特に、設備関係、もちろん建物もですが、「ダマシダマシ使っている」ということは否めない。今日の質疑でも「バスタブ曲線」という言葉が出てきたとおり、「故障が止まらない」みたいな状況にあるのです。「施設を大切に長持ちさせる」という発想は、イケイケどんどんの日本社会ではかき消されていた発想。そんな時期に林立してきた公共施設の大半は「長持ちさせる」発想で適切なフォローアップがなされてこなかったのです。これはパルテノン多摩に限らず、多摩市に限らず、他の自治体でも同じ現象はあると聞いています。今のパルテノン多摩は「開館している方が危険ではないの?」とすら思えるのは、パルテノン大階段に一時期ずっとブルーシートがかかりっぱなしだったからかもしれません(雨漏り)、そして、たまたま大ホールを借りたコンサートのスタッフでいた時に大雨に見舞われホワイエずぶ濡れになったのを目の当たりにさせられた経験があるからかもしれません。それにパルテノン多摩に行く手前にあった時計については、止まったことを理由に取り外され、別のデザインのモニュメント風になっているのですが、これがまた周辺は似合うと言えないようなシロモノになっていたということとか・・結構いろんな事態が起きていて、ヒヤヒヤものです。

実際に、行政から提出されている資料を見てもパルテノン多摩で発生している不具合もこの3か年で、もちろん減らないし、バスタブ曲線のごとく増えていることが明らか。とにかくも「ヒヤヒヤしないで」運営する施設にしたいというのがあります。そうすれば、もっと施設のソフト的な運営面で営業活動など強化が期待できるとも考えるので。正直言って「施設の安全管理、安心して使用できる」ことに自信が持てないとダメでしょ!って思うからです。

ただし、こんな議論も含めて、もっともっと早い段階できちんと整理されておくべきだったはず。にも関らず、PFIにするかしないかで決断を下すまでの時間のかかりっぷり・・・・もちろん、そのくらい吟味に吟味を重ねたと善意に解釈することはできますが、それなら、その分、スケジュールが延期されるのかと思えば、今回示されている工程を見る限りは、全く考慮はされておらず・・・・「オリンピック前」までに工事を完了させて、リスタートさせる!」とする無理やりというか「無茶な」工程。もちろん、今後目白押しになっている建設事業のことも考慮したうえで、「今、決断をするとき」としたのでしょうね。図書館本館やら、もっともっと大きな財源を伴うのが恐らく市庁舎の問題で、それらも含めて考え合わせれば、「今」なのかもしれません。そこにも一定理解はしつつ、でもやっぱり「めちゃくちゃすぎる」と私は批判したいというよりは、心配が先立つのです。これで本当に大丈夫なのだろうか?以前から求めてきた「多摩市の文化行政」に対する方針やらもちゃんと出ているわけでもなし、多摩センター全体のまちづくりにおけるパルテノン多摩の位置づけやら、存在意義を再確認できるような方針が明確になっているとは言えない側面もあり(これは行政だけの責任とも言えないけど)・・・・。不安と心配要素を上げればキリがないのかもしれません。

 

もちろん、お金の問題もそうですね。ただ、これに関していえば、ブログでも何度か触れているように、大きく一歩を踏み出せる後押しが「都市計画税の運用が緩和された」ということで、不幸中の幸い、大きな要因で、ピンチをチャンスに変えることのできる切符が手に入ったということにもなるかもしれませんが・・・。

 

だけど、絶対的に、その切符を切って、いい方向に進むかどうかについて・・・・・とてもタイトなスケジュールすぎてなんか釈然としないというか、切符を切っちゃっていいのかなと躊躇してしまう面もあるのですね。行き先が書いてない「切符」では嫌だなと思うので。

 

なぜなら、やっぱり現段階で示されている「60億円」・・・・。このご時世に・・・目を疑う金額すぎる、莫大すぎる・・・・。もっと、市民にきちんと説明できなければならない。

だからこそ、その後の運営についてもしっかりと視野に入れた改修工事ができていくのか何よりも気がかりになるわけですね。ここに投ずる税金が本当に価値あるものであるために、価値ある投資にしていかなければならないと思うのです。けど、・・・その保障がなさすぎる。そこに確信が持てるような道筋が今の段階で描けていないのでは?という大きな不安があります。せっかくの行き先がなくて、切符だけ持たされている状態じゃないですか?・・・という印象がどうも払拭しきれないのです。それについては、質疑した人もしていない人も、ほぼ全議員が指摘したい事項に違いないと思っているのです。なので、「しっかりと市民の声を入れていくべき。そのために今示されているスケジュールの中で、拙速に進めるのはどうか。今、利用していない人が利用したくなる、利用したいと思えるような施設にするべき。市民と今後の構想についてちゃんと共有していかなければならない。大事な手順を端折ってはいけない。市民の納得度をきちんと確保する必要がある。」などなど・・・どれもこれも私も共感できる指摘が次々に飛び交った気がします。

裏を返せば、これは今のパルテノン多摩の現況に対する議会の評価とも言えるでしょうね。(こんな評価しか下せない現況を作り出したところに・・・議会の責任が全くないとも言い切れないと私は自己反省も含めて思うところはあります。)

で、もう一つの懸念ですが、結局、今日の質疑を経て、議会から各種出された意見を無視することはできない、特に市民の意見を聞くことにしてはおざなりにはできない・・・なんて言って、アリバイ的な市民参加の道筋だけ描くなんてことはしないでしょうね?!・・・って思います。「その後の運営(いわゆるソフト的な部分)のことについては、時間をかけて議論したい」という答弁も一定引き出すことはできているので、あとは、そこにどう取り組んでいくか手腕が問われるわけですが、「見せかけに」してもらっては困るので、「期待して見守る」と遠巻きに優しく眺めているのではなく、「厳しく監視の眼を光らせながら、ちゃんとやり抜いてもらう」ことを促すしかないって私は今のところ考えています。

 

「やってもらわないといけない。やってもらわねばならない。」・・・行政として覚悟をもって提案してきた内容なので、それについてきちんと説明し、理解され、納得されるだけのパフォーマンスを出してもらわないと困る。議会として今回の予算を認めていく運びになっていくなら、絶対に絶対に議会で出された意見に誠実に耳を傾け、行動してもらいたい・・・そこが議会と行政の信頼関係の構築にもつながる・・・って主張したい!副市長は「60億円に対する批判をかわせるだけのパフォーマンスを出せるのか?」という質疑については、私の失礼な聞き方に対する憤りを抑えつつ「そんな観点で仕事はしていない(そんな考えで仕事をするなんてもってのほか!)」という態度をちゃんと示してくれ、持てるだけの力をきちんと出し切っていく・・・ということは表明してくれたと思っているので、あとは議会としてもまだまだ行政に任せてはおけないところを引き続きフォローしていくのが仕事になっていくでしょうね。あっ、でも、予算が通るという前提でのことです。

 

まあ、いずれにせよ「行政任せにしない」ところで議会が果たすべき役割を再認識して、気合いを入れなおす・・・ここはあらゆることに関していえることかもしれませんけど。

 

なんか、今日の質疑。発言時間の持ち時間は28分しかないためやりくりの工夫が必要で、他の質疑を犠牲にしたくないと思ってすっごい早口になったあげく、なんか言い忘れたことがあった感も否めない。もっと本当は突っ込めないといけないのかもしれないとさえ思ったら、終わった途端なんか反省が次々と湧き出てきました。ただの一議員、一個人だけの意見をこうして述べたところで、執行するみなさん(行政)には響いていくのかな?とか・・・私はいわゆるトンカチハード的な議論について言えば、ホント素人だなと痛感させられるし、中途半端で浅い理解でしか発言できていないな・・・と思えるところもあって恥ずかしくもなるし・・・もっと勉強しなければならないとかとか・・・。しかし、設計屋さんの仕事ととか、ホント・・・よくわからない。ま、最終的には行きつくところ、私がおばあちゃんになったとき(今回の大規模改修の次の段階の大きな改修時期を迎えるころ)に「あってよかった」って思える施設にしたいということだけなんですけどね。そして、もちろん多摩センターが発展し続けて今以上に文化都市になっているということも含めて、まちの再開発ではないけれど、再開発するくらいの意識を持ちながら、将来に向けたビジョンを描いていく必要があるということを多くの人たちと共有したいってことなんですけどね。

 

あまりにも発言時間を消費しすぎたので、明日以降は黙って座っているだけの時間になりそうです・・・。予算の審議はとても重要なので、発言時間一人28分を増やすための議会改革をやりたい。

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久しぶりに「黒糖梅酒」ではなく、農家のてづくり梅酒。今日一日の反省のお供に、10年以上ぶりの自家製梅酒。大事にいただくことにします♪

予算委員会のはじまり…総括質疑。

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来年度予算の審議が始まりました。今日は総括質疑で・・・これまた、代表質問と同じく、大会派順に発言する感じなので、冒頭から’手を上げなければならず’でした。一番目に発言するのって、心の準備が整わないのでどうも苦手。

総括質疑と言っても、来年度の政策方向や取組みの内容は概ね代表質問でやりとりしてきたので、ポイントだけ質疑。①多摩市の高齢化がどんな具合で進んでいくのか。社会保障経費の伸びを確認。②市税構造の変化について。安定財源としての固定資産税と都市計画税の存在を確認。③都市計画税の運用方法が変更したことに伴う多摩市の対応。パルテノン多摩の大規模改修に都市計画税を充当できるようになっているけれど・・・今後の見込みなど。④行財政刷新計画のなかみ、中期財政計画のこと。

まずは多摩市の高齢化の進展と社会保障経費の伸び。現状通り推移するとすれば、あと10年後には、介護保険に必要な費用が1.5倍にふくれあがるという試算。介護認定は75歳、後期高齢者になると増えていくことが統計的に明らかになっているため、いわゆる団塊の世代が75歳に到達する2025年問題への対応は必至。健康づくり、「介護予防」への取組みが不可欠。

市税構造については、個人市民税は人口減少を考えても当然ながら減るのがトレンド。法人市民税についても経済状況などなど将来的にはどうなっていくか予測的ないところも。固定資産税と都市計画税については概ね堅調に収入を確保できる。個人的には市民の雇用の場を創出するという観点も含め、企業誘致を積極的に行ってほしいと思っているので、改めてその考えを主張しました。多摩ニュータウン再生に関連して、尾根幹線沿道のにぎわい創出が一つの課題になっていますが、そこに多摩市の活性化にふさわしい工場誘致とかできないかなあ・・・と個人的には思っています。とは言え、沿道沿いの他人の土地にあれこれ注文つけることはできないので、このあたりは簡単とは言えないですね。
都市計画税のことについては・・・。パルテノン多摩の大規模改修に都市計画税をつかっても「都市計画基金が底をつかない」という答弁があったので、その内容について具体的に聞いてみました。「なるほど、そういう見込みになっているのね。」と一応理解。同時に、パルテノン多摩の改修に都市計画税を使用できるのには秘密?!があることを改めて確認。つまり、パルテノン多摩は公園内の「都市計画施設」として法的に位置づけられている公共建築物である点が、いわゆる今、多摩市で話題になっている他の公共施設(図書館、コミセン、複合施設など)とは異なるのです。言ってみれば、都市計画税の運用方法に変更がなかったなら、パルテノン多摩の大規模改修への道筋はつかなかったかもしれません。道筋をつけていくために、都市計画税の運用指針を変更してほしいと国に対して働き掛けてきた、多摩市はこの間ずっと意見具申してきたのですね。その結果、街のリニューアルに対し、少しの光が見えてきたのです。国を動かすことはとても大変・・・でも粘り強い働きかけをしてきた行政職員さんたちの努力が実ったとも言えます。もちろん、地元の国会議員さんにも後押しをもらいました。ありがたい。

「なぜ、財政環境厳しい折、他の公共施設は統廃合など見直しをしなければならないのに、パルテノン多摩の大規模改修に(現段階の試算にて)約60億の巨費を投ずることができるのか」

市民的にはとても疑問だし、不思議だし、不満もあるかもしれませんね。でも、事実としては「都市計画税の運用変更に長年働きかけてきた多摩市の努力が実ったから。」とも言えますし、パルテノン多摩は「都市計画法上に認められた『都市計画施設』として存在するから」という点が大きい理由にあたると思っています。でも、だからと言って、約60億円に躊躇いがないわけではありません。あくまでもこの額は試算に過ぎないため、「安かろう悪かろう」にはしないけれど、できるだけ金額圧縮できるようにしなければならないとの問題意識は持っています。もちろん、使う市民の立場がもっと重視されるべき。一部の’ハイソ’な方々のために存在しているだけの施設なら不要・・・。運営にもっともっと工夫があるべき。ここは私の主張です。なので、大規模改修をするのであれば、多摩市の文化行政を再構築していく熱意と勢いを作っていくべきですね。そこに私はアリバイ作りではない市民参加を取り入れてほしいと考えています。「市民と共に考える場」づくりが必要だと思うのです。

現段階で、「場づくり」に関する行政の提案が薄っぺらすぎて、どうも私個人的にはすんなり頷けない。でも、過去の議事録を見ていると、パルテノン多摩建設時の市長さん・・・名誉市民でもある臼井元市長の答弁に惚れ惚れするのですね。文化行政に対する思いの強さ深さにより、あの場所は存在するんだなと理解できてきました。その思いを具現化するためにどこまで行動を積み重ねてこれたのか、実践できてきたのかが逆に問われています。「建物に魂を入れなおす」・・多分、パルテノン多摩の大規模改修で大きく問われているのはココ。

 

そんなことで、厳しいとは言っても、堅実堅実な財政運営をしているのが多摩市でもあり、中期財政見通しではアナウンスされている「厳しさ」があまり見て取れない感じもありますが、だからと言って楽観するわけでもなく、将来の街の姿を思い描きながら、「ベストを尽くす」ことが必要ですね。もっともっと本当は議論を尽くさないといけない・・・という印象を持っています。

 

とりあえず総括質疑が終わってヤレヤレ。パルテノン多摩の問題については、来週以降・・・質疑が飛び交うかな?と思っております。(→インターネット中継はこちら

予算委員会の前に…社労士さんの授業に学ぶ♪

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明日から予算委員会が始まります。昨日は休会日でしたが、会派での打合せ。もちろんメンイは・・・「パルテノン多摩」の改修費。会派全体ではこの予算に対してどう考え、判断するのかまとまっていないけれど・・・。

でも、私はパルテノン多摩をなくしてしまう・・・ってことはできないと思っているというよりは「廃止したくはない」と考えていて、ただし、現在のママ運営されていくとすれば大いに疑問があると考えている一人です。

しかしよくよく考えれば、運営上の課題については、「改修するとかしないとか」ってことではなく、以前から抱えている’固有’の問題点とも言えますね。ですので、そういう意味では、議会としても(議員としても)なかなか運営そのものを抜本的に改善させるような道筋を提案しきれなかった、もしくは提案はしていても受け止めてもらえなかった・・・・というのが実際のところかもしれません。

「文化の殿堂」というよりは、「文化の伏魔殿」みたいに映ってしまう一面も無きにしも非ず・・・・これ、議員なりたてのころの私の正直な印象でもありました。

思い起こしてみれば、かつてパルテノン多摩の評議会には市議会からも数名が参加していたことがあり、私もその一人として名前を連ねていたこともあるのですね。でも、評議会なんて言っても・・・とっても息苦しい感じで、意見を言ってはいけないような雰囲気が蔓延していましたので・・・とても居心地悪くて、あの空気感は「自由に物を考え、発想し、市民文化を生き生きと育んでいくことのできる可能性」とは真逆にあったように思います。「意見を言うなんて。文化の素養がない議員が何を言っているんだ」みたいな背中から睨まれているような気さえしていました(大げさではなく)。

現在は、多摩市文化振興財団が公益財団法人化され、議会から評議会に人を出さなくなりました。ですので、議会からの距離は以前より心理的には遠くなった気がします。もちろん、公益財団法人化されたとはいっても、多摩市文化振興財団はもともとパルテノン多摩を運営するために設立された第三セクター的存在ですし、現在も市職員から数名が派遣されていますので、「全く無縁」で独立独歩で歩んでいる団体とも言い切ることはできないでしょう。また、多摩市で部長職だった方が退職されて事務局長の立場(あっ、こういうのを天下りっていうのかしら?)で、人事面などでかなり頑張って改革をしている面もありますし、仲良くはさせてもらってます。

とは言え、やっぱり現況に及第点をつけることができますか?・・・・今一歩、あと一歩・・・一歩どころではなく、もっと頑張ってもらいたい!というのが私の考えです。

ですので、ここへきて、大規模改修にいよいよ取り掛らねばならない、改めて施設そのもののありようを見つめ直す「大チャンスがやってきた!」と捉えて前向きに考えるほうがいいなあ・・・と私は考えています。

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私の3月号の「ほうれんそう」(2016年3月号_HISAKA)にもパルテノン多摩のことを書きましたが、今日の新聞折り込みでタウンニュースさんにも老朽化のことが掲載されていましたね。どんどん市民にも注目してもらいたい話題だと考えています。

 

さて、今日は・・・和田中学校で行われた社会保険労務士の皆さんによる授業の見学をさせていただきました!(写真はその様子です)・・・東京都社会保険労務士会多摩統括支部の方々とのご縁をいただき・・・その際に、ぜひ多摩市でも出前授業をやっていただけるといいなあ・・・と考えていたのですが、社労士さんでもある飯島さんのアレンジによって実現しました♪

授業のテーマは「働くと社会保障」ということで、「小難しい内容をどうやってわかりやすく中学生に伝えることができるか?」と工夫されている授業内容だなと感じました。1時限だけの授業だとどうしても駆け足になってしまうので、2時限つなげての授業にしたほうが、もっとゆったりと子どもたちの理解度も確認しながら進めることができるかもなあなんて思ったりもしました。学校の先生の授業ではなく、こうした外部の専門家のみなさんによるゲストティーチャーの授業は子どもたちにとっては新鮮だし、いつもとは気分を変えることもできて楽しいだろうなあって思います。今の時代の子どもたちは、私の子どもの頃よりもとっても恵まれている気がするのです。地域の方々を含めて、こうしていろんな力を借りてきて授業や活動を展開する・・・昔の学校は開放的なようで開放的ではなかったと思うのです(先生たちのお城・・・みたいな)。

これから、ますます社会保障とは何か?それに対して自分はどう考えるか?どんな意見を持つのか?が問われていくのだと思います。私は日本の国民皆保険や年金の制度は優れた仕組みだと考えていますが、しかし、このままでは制度そのものが行き詰まり破たんすることは目に見えているわけで・・・「さあどうする?」を考えなければいけないのは、やっぱり今の子どもたち世代になるはずだから。私の世代も厳しいとはいえ、でも、、、まだ・・・今の子どもたちの行く末を想像し比較してみるとそれよりは・・・・と。

授業を受けている子どもたちの背中を見ながら、私はパルテノン多摩のことやら、市役所の建替えやらのことを思い浮かべておりました。この子どもたちの将来に向けて、私は一体何ができるのだろう?・・・・って。ちなみに、社労士さんたちの授業・・全部手弁当!・・・ありがたいですね。こういうテーマの授業、子どもたちにとって必要だと思います。

明日から予算審議。とっても重たい課題がありますが、そこをどう捉え考えていけばいいのか。市長が自信を持って提案してきている予算でもありますから、こちらはその内容をしっかりと吟味しなくっちゃ。さて、「睡眠こそが大事」・・・水木しげるさんに学ばないと♪ボーっと起きていても仕事はとっても非効率にしか進まないなと思う今日この頃です・・・・。

3月定例会 補正予算はいつもどおりの全会一致で可決。

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他市も羨む?…相変わらず、多摩市議会は安定の「全会一致」にて補正予算は可決しています。年度末なので、決算を見据えての整理が多く、契約差金などがほとんどです。今度、金曜日から始まる来年度予算の審議を前に、関連するところだけ「前哨戦」のつもり?にて、少しだけ指摘しておきました。

特に、「ビジネススクエア多摩」・・・ニーズがあるのかないのか・・・そろそろ見極めたらいいのではないかとも思っていますが、毎年度末になると「個室利用料」が収入見込み通りではありませんでした・・・という結果になってしまいます。つまりは、ブース入居者が思うように集まらないということです。ビジネススクエア多摩については多摩信用金庫と多摩大学さんと多摩市で、行ってみれば「産学官連携」でやっているはずで、ここは強みとして活かせるはずなんですが、いまいちですね。私としては、「女性の活躍推進」の視点からも女性の創業起業支援についても取り組んでいける可能性を示唆しておきましたが、ちなみに、現在は女性の入居者はたった一人なんだそう。

地方創生とか何とかで、国を上げても起業支援と言っているので、他市などでもずいぶんと同種の施設が増えています。他市よりも「ここが優れている!」という魅力が決してないとは言えないはず・・・と今のところはまだ考えているので次年度以降の奮闘に期待するしかないですね。少し運営手法などを見直すそうです。(次年度の内容については予算審議で質疑しよ。)

「連携」が大事・・・行政だけやるのではなく、民間の力を借りてサービス内容の向上と発展をめざす・・・言葉どおりに行くものではなく、行政にとってはと言うよりか、多摩市役所の不得手な分野だなとつくづく感じます。

ところで、昨年に引き続き、グリナード永山の広場で図書館を中心にして開催されている「ほんともフェスタ」の展示が。市民の方も足をとめながら、ご覧になっていました。

こうして展示物などを並べると・・・各学校の力の入れようというか、良くも悪くも、図書館司書さんたちの取組みの違いを感じることができます。連光寺小学校のパネルや多摩永山中学校の司書さんが中心で作成しているパネルやら・・・力が入っているなあと思うわけです。「だから、どうなの?」と言われると、なかなか返答に困るわけですが、「どこの司書さんもそれぞれ個性を活かして力を発揮していただいている」ことを前提としつつも、せっかく全校に配置している図書館司書さんの全体の底上げやバックアップにどうやって取り組むかは古くからの課題です。

 

 

 

 

 

 

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見ているだけで楽しさを感じられるパネル♪・・・きっと、連光寺小学校の図書館は、子どもたちが「足を運んで楽しい!」という雰囲気があふれているんだろうな?・・・と想像させられる。

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ビブリオバトルの紹介パネル。加えて、手づくりの小さいパンフレットも置いてあり。すごくかわいらしくて手に取りたくなる。司書さんが楽しく仕事をしていそう!・・・楽しく仕事ができることで次々アイデアがひらめいたり、やってみようという前向きな気持ちになれる・・・だから、こうしてパネルまで作成してしまうのでしょう。

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こちらは落合中学校のボランティアさん作。おいしそう。地域の方が関わって学校図書館の活動を支えたり盛りあげたりしていく・・・というのもめざしたいかたちの一つ。完成が近づく多摩第二小学校についても、学校図書館を地域に開放していけるようなツクリがされていると聞いています。地域と子どもの交流の場としての図書館があるのもいいなあって思います。子どもがいて当たり前の学校の図書館ですから・・・「子どもの声がうるさい!」と苦情があることは一切考えなくていいのが良いですね。図書館は子どもから高齢者までみんなが気持ちよく使える場所であってほしいのに、そうなっていない場合もあるのです(施設的な制約もあるかもしれませんが)。

展示を見ながら、あれこれと感じさせられました。うちの娘はやっぱり自分の学校の展示のところに一目散に飛んでいきましたね。ただ、展示だけではわからないところも実はあります。私も各小中学校の学校図書館めぐりをしなければならないと思いつつ、なかなかできていないので、来年度は一巡りすることをちょっと目標にしてみようかな。

明日は休会になりましたので、じっくり?会派での意見交換などしたいと思っております。

3月定例会 一般質問…続・パルテノン多摩

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「生け花と縄文土器」も市役所受付の定番になってきました。市役所は英語表現だと「city hall」。なぜ「hall?」だなと昔から思っているわけですが、次年度は、市役所のありかたについて今後検討が進んでいくので、「市庁舎が持つべき機能」という観点から議論が深まるといいなと思います。こちらの生け花は「多摩市民ならではのおもてなし」の工夫でもあり、そのひとつとも言える気がします。

さて、一般質問の最終日。今日はパルテノン多摩に関する遠藤ちひろさん、藤條さんの質問。同じ会派の二人・・・質問項目が若干(かなり)被ってはいるのですが、それぞれ観点が違うだろうということでご容赦願います・・・と心の中で思いつつやりとりを聞いておりました。

パルテノン多摩・・・やはり、どうなっていくかですね。

 

「あの施設不要である」「廃止せよ」

 

と考えている議員はおそらくいないと思っていますが、もし、いるとしたら、ここできちんと表明してほしいと考えています。私は「そのあり方を真剣に議論し考えるべき」と思っていますが、「廃止」とは考えていません。そもそも過去、「パルテノン多摩」ってどんな経過があり、どんな議論されて建設されてきたのかと昭和時代の議事録をひっくり返しているのですが・・・「あり方」に対する議論があまり見つからず、当時も「巨額を投ずる」という点や「当時の公団と多摩市との関係性」などに質問が集中している感じで、「そもそも多摩市の文化政策とは?」みたいな議論が乏しい感じがしています。当時「文化懇談会」なるものが存在していたようなので、そちらの成果物を探してほしいと依頼してみました。どんな文書が出てくるでしょうか?

例えば、こんな時・・・・行政資料室に足を運べば・・・司書さんが「パルテノン多摩」を理解するための資料を漏れなく準備してくれる・・・そうなるといいなあ。ふと、そんなことを思ってみましたが、「今さら」ですし、そこまでの期待感がないかもしれません。多摩市議会の議事録検索も昭和時代のものはひっかからない・・・というよりか、データベースになっていないのです。こんなときとても不便。

遠藤くんの質問から分かったことは・・・2月の段階で議員に示され、説明されていた資料では大規模改修にあたって「基本構想」をつくることになっていたけれど、これについては「改修方針」と改めたとのこと。言葉の使い方が誤っていたという説明でしたけれど、議員に対する説明会の中で「なぜ、基本構想を行政内部だけで議論するのか?」ってかなり厳しく突っ込んでおいたからかしら?…その時、まともに担当部長からは返答があったわけですが、その後、きっと言い回しを変えたのですね・・・公の場で突っ込まれないように・・・。もちろん議員に手渡っている資料についても「公文書」になるかと思っておりますが、私としては2月段階で提出された資料内容のことでやり取りするよりは、それ以降、考えや認識の発展もあると考えているので(むしろ、ないと困る)、「現段階」についての行政の認識と次年度予算に計上されている基本計画、基本設計にいかに取り組んでいくかをちゃんと確認しておきたいです。

今の段階では基本計画、基本設計にあたっては全体で10回ほどの話し合いを行う予定になっていること。そしてまた、現段階で示されている大規模改修費用の試算約60億円については純粋な改修費用に充てられて、ある意味で、「使えない状態を使える状態に戻す」マイナーチェンジのための予算でしかないこと。そして、パルテノン多摩は「いつ閉館になってもおかしくないくらい・・・あっ、閉館しなければならない事態が襲うかもしれないくらいの状況にある」ほど傷みあること・・・このあたりは確認できています。ちなみに全体で10回の話し合いのうち前半5回ほどは集中的に施設についての意見を集約し、後半5回はその後の運営についての意見を議論するというイメージになっているとか。

「それだけで決めてしまうわけ?」

ここ、私の最大の疑問点。「お尻カッチン」にて、どうしてもオリンピック前にリニューアルオープンさせていきたいとの話ですが、今回の大規模改修が単なる「原状回復」「現状復帰」みたいにしか感じられないため、そんなレベルでしか考えないのであれば、はっきり言って・・・「もう、パルテノン多摩・・・不要かも」とついつい言ってしまいそう。

「パルテノン多摩が多摩センター活性化の装置」と言うなら(副市長がいつも強調している)・・・それなりの在り方をもっと考えるべき。すばらしい施設や設備があっても、使いこなさなければ(最近、「使い倒さないといけない」とする表現が頻繁に使われるようになっているが)意味がないわけで、行きつくところには「運営のありかた」とか「運営の工夫」が問われるはず。そこをもっともっと徹底的に、議論すべきです。たったの10回ぽっきりでしか議論しないつもりなのだろうか・・・・。私が12月定例会の時にパルテノン多摩の今後について質問したときに「市民も交えて議論していきたい」と回答していたのはそんなレベルの話しだったのだろうか?

「なぜ、劇場法なのか?」

法律が制定された背景をどう理解するか。「芸術立国論」・・・平田オリザ作をもう一度読み直しておかないとな。

3月定例会 一般質問の続き

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金曜日の夜はブログの更新を怠ってしまいがち・・・というよりか、頼まれ仕事やら自分のニュースの原稿やらをようやっと完成。特に自分のニュースについては原稿作成と印刷と配布・・・を上手いことスケジュールに組み込む必要があり、時間のやりくりを考えて、思い立って印刷作業まで完了。なので、少し肩の荷が下りた感じです。

さて、土曜日は西愛宕小学校の閉校式典に出席してきました。学校統廃合に関しては、これで今のところは一区切り。振り返ってみると通学区域変更と学校統廃合問題とは私が子ども教育常任委員会でずっと抱えてきた課題。子どもたちはもちろんのこと、地域にとっても、卒業生他関係者にとって、学校がなくなると言うのは本当に寂しいこと。冷静に客観的に状況を判断するならば、やはり時代の流れとともにやむを得ないことと理解できたとしても、当事者になれば「なかなか受け入れがたい」「納得したくない」という苦々しい気持ちに向き合わなければならない問題ですね。教育委員会の担当職員さんたちも、一連の学校統廃合問題などについては、市民の前では「決定事項」をブレずに貫き通さねばならないという苦しさがあったでしょうね。個人の心情は別のところにあったとしても、「どうしてもやらなければならないこと」なので。

貝取、豊ヶ丘の小中学校の統廃合問題から、既存区域の通学区域の見直しと愛宕地域も小学校の統合・・・いろんなことがあったなあと振り返りながら、閉校式典での子どもたちの素直な歌声が胸にとても沁みました。

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多摩センターから市役所前経由の聖蹟桜ヶ丘駅行き路線ギャラリーバス。「西愛宕小学校ありがとう」の想いを込めて走ってきたそうです。最近、バスに乗ることが少なくなったので知らなかったです。地域の皆さんへ校長先生からの感謝状がバスの車内に・・・こういうの見るとやっぱりホロってくるだろうなあ。

それにしても、一連の統廃合問題。統廃合の誘導のため、都教委が補助金を出していることを知り・・・そして、人的対応についても(子どもたちの心理的なケア)手厚い対応が準備してあり(一定期間であるが、これも都教委)・・・それこそ都教委と市教委との力関係なども痛感させられるような取組みでもありました。ある意味、私の学びの一つとも言えるかも。一見、独立性が担保されていそうな「多摩市教育委員会」ですが、やっぱり小中学校の関係でいえば、「東京都教育委員会」が上部団体として君臨しているのね・・・と個人的な感想です。

あっ、一般質問なんですが、共産党の議員さんたちは新人の大隈さん以外、みなさんが地域の公共施設問題をとりあげていて、はっきりと「存続すべし」と訴えているのが印象的だったのですが、小林憲一さんの質問で「パルテノン多摩についても存続」を前提としていることも理解でき・・・共産党さんは今ある公共施設を全て存続させることが現実的にどう可能だと考えているか、今度詳しく意見交換してみたいと思っています。私はいずれ、整理統廃合しなければならない施設もあると考えていて、そのまま施設を民間移譲できるものがあれば、その選択肢も決して悪いとは言えないと考えているので「全部、税金で維持」とはとてもとても言えないのです。ある意味、「全ての存続」を堂々と言えてしまう強さが羨ましい。私は行政に対し「全て存続させられる」と主張するだけの自分なりの根拠が未だ見つかっているとは言えないので・・・・。常に常に・・・すべて税金で維持をしている・・・「誰がその税金を負担するのか」・・・お金が足りなくなったらどうする?・・・単純に「じゃあ、税金を上げる」なんて問題にはなりませんし、できません。

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春を感じさせるピンク色。気持ちがどんよりしていても、明るくなれます。予算審議どうしようかなあ・・と日中もずっと考えているという・・・何だか「どよん」としてしまうのですね。いわゆる家計を切り詰めるような「ケチケチ作戦」ではもう動かせないくらい、一つ一つの事業の予算は財政課が厳しく査定をしており、「これ以上切り詰めたら、事業そのものの質が悪化し、劣化する」と思われるようなものも散見されるので。あとは、「何をやめるか」「何を手放すか」・・・を考えていくしかないので。

週明けは一般質問の最終日。終われば補正予算の審議があり、来年度予算審議。やっぱり「パルテノン多摩」問題は大きな大きな課題だなあ。

3月定例会 一般質問&ひなまつり

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議場にちょっと明るい雰囲気を・・・という議長のはからいもあり、質問席のところには春色の鉢植え。桃の日、ひなまつりにぴったりの蘭ですね。「デンドロビューム」。育てやすいとのことですが、何を基準に「育てやすい」のでしょうね・・・きっと私には育てられないような気もします。今日はひなまつりでしたので、ケーキをいただき一日をしめくくりました。

一般質問は粛々と進みました。公明党の本間さんの質問で、「ドギーバック」という言葉を初めて知りましたが、食品ロスとフードバンクの取組みなど、関心ある分野です。これ、本日のメモその①。社民党の伊地智さんの質問からはシチズンシップ教育の高校生向け副教材についてメモ・・・これがその②。同じ会派の折戸さん、増田さんの質問についてはメモはしないで、最後の質問者飯島さんの「ふるさと納税」の質問からは、多摩市のふるさと納税についても返礼品のなかみが明らかになってから倍増以上になったことがわかったのでメモメモ。しかし、ふるさと納税については、インターネットでもいろいろ情報があるのでホント面白い。市民にとっては楽しく税金を納められる感じもあって、悪くはない制度だと思いますが、正直・・・「勝ち組」になれない自治体にとっては苦しくて、首のしめられるような思いになる仕組みであることも確か。でも、きっと「災い転じて何とか・・・」というように、「多摩市にはそれほど地元の逸品もないけれど。特産品なんてないし。」とため息ついていても始まらないよ!との飯島さんのご指摘には頷けるわけですが、しかし特産品とか名産品で返礼品を争うとしたらやっぱり都会だと不利。なので、各自治体いろいろな知恵やアイデアを出しているそうで、きっと多摩市でも工夫ができることは確か。とは言え、どんな工夫ができるのかしら?あまり妙案思いつきません(現在の多摩市の返礼品)。それにしても「ふるさと納税」景気にわいている「勝ち組」自治体はすごい収入をあげているようで驚きです(ランキング)!

しかし、ふるさと納税。住んでいるところに税金を納めずして、しかし市民サービスは使っている、利用している・・・という不可解さが否めず、私はもろ手を挙げて賛成しがたい仕組みです。

 

魅力ある返礼品・・・でなく、魅力あるまちで頑張ってるまちだから応援したい!・・・ってことでどんどん寄附が集まる多摩市になるのは夢のまた夢のまた夢の夢・・・かな・・・。

 

3月定例会 代表質問&一般質問と肉巻きおにぎり

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引き続き、代表質問には日本共産党から橋本さん、ネット・社民の会から向井さん。昨日の代表質問でも「平和」というわけで、安保法制に対する市長の見解を尋ねる項目が出されているのですが、市長は「地方自治体の長として日本国憲法尊重義務がある。」とする枠内でしか答弁しないため、傍聴者にはとても不評。でも、これはとっても難しいですよね。市長は政治家としてきちんと姿勢を示してほしいとするのは私もとてもよくわかる。でも、もし・・・何か市長が’枠内’飛び越えて見解でも述べようものなら、それだけで議会は紛糾しそうです・・・。市長を擁護するわけではありませんが、以前にも「市長と言う立場から答弁します。」とする前置きをされることもあり、なかなか苦しいというか辛い立場なのだなあと思った次第です。

さて、「食」の問題はやっぱり大切ですね。向井さんが小浜市の例をとり「中卒までに自炊できる子を」を目標にしていたことが紹介されていましたが、私も「食べる力」はとっても大切なことだと考えています。ついつい「買って食べる」になってしまうことも多い現代の食事。なので、私も議会が終わってからスーパーに立ち寄らないことにしています。スーパーに「食材購入」と思って足を運んでも、お惣菜のところに目移りしてしまいます・・・。「コロッケまでには至らないポテトサラダ」でも、まあ家作りにして、おいしく食べるということです♪圧力鍋でかければ、ジャガイモはあっという間に茹でることができます。「うちって、なんか野菜スープみたいの多いよね。」と娘が言っておりますが、圧力鍋で5分で調理できるうえに、どさくさに紛れてセロリを入れ込むことができるのは魅力です。

ということで、東愛宕中学校で放課後アカデミーを実施しているのですが、地域の方と協力した「肉巻きおにぎり」講座があったため覗いてまいりました。文科省の方が視察にいらしていたとのこと・・・何と、文科省の皆さんも子どもたちと一緒に肉巻きおにぎりを調理し、食べて、そして片付けまでを。放課後アカデミーでは、多摩市教委がてこ入れして実施している「東京ベーシックドリル」の学習他課外活動などをメニューにしながら毎週取組んでいる活動。調理まで取り入れてしまおうという新展開は面白いですね。今回の協力者は地域にある学童クラブを運営している社会福祉法人さん。実は「プレ」でお試し的に取り組んでみたそうです。

「中卒までに自炊ができる子を!」という言葉を思い浮かべつつ、「肉巻きおにぎり」の取組みを見学させてもらいました。ちなみに、使用しているお米は東愛宕中学校が交流のある気仙沼の中学校の生徒たちが育てて収穫をしたものです。「食」に関わる活動はアレルギー対応に配慮しなければならない点など、今回の取組みでいくつか課題も見えてきたようです。

とは言え、文科省の方は「こういう場が、あちこちに広がっていけばいいですね。」ということで、高評価!「子どもたちが楽しんでいる姿が一番ですね。こん な取組みができるなんてすばらしい。」と大絶賛されていました。ですので、お試し的な取組みで留まるかどうか?!プレッシャーが・・・(笑)。継続するために今、最も必要なことは資金ではないかと私は思っておりますが?!

ところで、公明党の池田さんが「振り込め詐欺対策」について提案していた「手形ポップ」…なかなか面白いなあって思ってインターネットで検索してみたのですが、公明党に所属されている地方議員さんが各議会で取り上げているようですね。こういう取組み方、公明党さんの情報ネットワークを感じます。神奈川では県警が一斉にやっているようなので、東京都が全体でやってくれたらいいかも♪「親心スイッチ」にちょっと待った・・・・これは「振り込め詐欺」予防の第一歩ですから。とは言え、このような啓発グッズ類は重複しがち。なおかつ大量購入割引もありそうですし・・・広域対応できるとよい事例かと思います。池田さんはさらに指摘をされていて、「単に配布しても、高齢者には使い方がわからないかもしれないので、民生委員さんとかが配布するのが良い。」とおっしゃっていました。毎年、民生委員さんの高齢者訪問活動がありますが、その際のグッズに!・・・ということですね。確かにその視点も重要だなと思った次第です。

明日はひなまつりですね。お花を買いたい♪

3月定例会はじまる 代表質問

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今年第1回定例会開会です。今日は市長施政方針とそれに対する代表質問でした。会派の人数順に発言が回ってくるので1番目でした。発言時間が50分だったので、質問通告を長く作成したつもりなのに・・・20分も時間が残ったので、再質問する羽目になりました。再質問の時間は8分位残そうと思っていましたが大きな誤算でした。

市長の施政方針は、変わらず淡々と。でも市長らしく、今年は塩野七生さんの著書を引用されていました。私も読んでみようかと思ったのですが、あまりの分厚さに断念。ただ、市長と同じく「民主主義」の在り方を再考しなければならないというのは、私も同じ思いがあり、「民主主義の質」と語った市長には、ぜひ、「多摩市ら「民主主義の質」を上げるべく実践をしていくべき!」と最後には指摘をして締めくくりました。

民主主義と市民参加、住民参加とは切っても切り離せない関係。果たして多摩市の市民参加の「質」とは?・・・なかなか評価の軸を持つことは難しいわけですが、自治基本条例に基づいて実施している各種参加の形態、そして参加の場が市民にとって満足のできる内容になっているでしょうか?参加すれば参加するほど、「参加しなかったらよかった」とか、「全然、参加した意味がない。」・・・というような「参加した手応え」を得ることができず、ガッカリ・・・との感想も耳にします。

というわけで、評価の軸・・・を持っても良いかなあと言うことで、かの有名な「参加のハシゴ」(インターネットで検索をすれば、すぐに情報が引っ張り出せます)のことに触れてみました。ちょっと古いですが、アメリカの社会学者シェリー・アーンスタインによるもの。実は、これ・・・最近「子ども参加」のことを調べていて、大学の時に勉強した記憶が蘇りました。

果たして、多摩市の市民参画の水準は?・・・そしてまた、大切なことは多摩市がめざす「市民参加」は何のためにあるの?ということです。アーンスタインは「住民の参加とは、住民に対して目標を達成できる権力を与えること」と定義していますが、私たち議員も含めて、住民市民参加のめざす先にどんな参加イメージを描いているのでしょうね?

市民の意見を聞くのは・・・自治基本条例がある限り、何らかの手続きを用いるのは「当然」のことになっていて、決して参加する場が閉ざされているわけではなく。それなりに取り入れて、いろいろな事業に取り組んでいるのは確か。でも、「もっと住民主導で」とか「市民の声を聞くべき」として、議会からも行政に指摘が飛ぶわけです。・・・・その時、発言している議員はアーンスタインの定義のごとく「住民に対して権力を与えること」を頭の片隅に留めているかどうか・・・と言えば、必ずしもそうとは言えない感じもありますね。アーンスタインの定義にまで一気にハシゴをのぼりつめることは難しいと思いますが、それをめざすかどうかを問うてみれば、これまた議会の中でも意見噴出でしょう。

阿部市長が1期目の時に「地域委員会構想」がありました。これは、地域ごとにまちづくりの権限と財源を一部委譲していこうとする発想のもとで提案されたわけですが、なかなかそこまで行くのが大変で、まずは議会からも理解を得るのが難しい・・・これが現実。私たち議会自身が描く「市民参加」や「住民参加」とは何か?も問われているのだと思います。行政に厳しい指摘をするだけではなく。

ただ、執行機関への市民参加と私たち議決機関への市民参加のあり方は同列に語れるわけではないはず。執行機関がやらないから、議決機関が肩代わりして実施するというものではないでしょうね。そのあたりも事業がより効果的効率的に進んでいくような道筋をつくっていきたいなと考えます。

 

というわけで、私の再質問で明らかになった注目すべきことは・・・パルテノン多摩の存在とそれによる経済波及効果?「約15億円!」なんだそう。一体、この数字をはじき出した根拠は?とりあえず、代表質問ではつっこみませんでしたが、同じ会派もしくは他会派でパルテノン多摩のことを質問する議員さんに委ねたいと思います。

今日は私以外には、公明党から三階さん、自民党・新生会から藤原さんが代表質問。パルテノン多摩の大規模改修問題が話題になり、「多摩センター」に今まで以上に光があたってきて何より。うれしい限りです。私が前回12月定例会で「文教地域である多摩センターを学園都市にしてほしい」というテーマで一般質問をしてみたのですが、それぞれの議員さんたちが多摩センターにどんなグランドデザインを描いているのか、イメージしているのかが知れることはうれしい。みんなが注目し、話題にしないと、きっとエリア全体にも活気が出てこないでしょうし・・・注目されればされるほど、きっとポテンシャルが引き出されていくとも思うのですね。「みんなで良くしていこうよ!」と気運こそが、街全体の活性化につながるって私は思っています。

それから、うれしいこと!選挙管理委員会が行っている出前授業などの取組みが表彰されるそうです♪…市内特別支援学校への協力、都立高校、大学などでも啓発活動に精力的に出張しています。来年度はさらにレベルアップさせていくそうで、これまた楽しみ。18歳選挙権に向けて、こうした取組みが注目されればされるほど、バージョンアップできていく。やっぱりここにも機運がありますね♪

 

ということで、3月定例会始まりました。インターネット中継もあります♪