いつも‘程よい’を意識しておきたいもの。

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ボーっとしているわけではないのに、時間だけがどんどん過ぎていくという・・・で、「何ができたか」とか「何が進んだか」を振り返ってみると、「意外と何にもできていない」。

そんなことは誰しも経験ある「よくあること」なんだと感じる私ですが、いかがでしょうか?そういえば、今年度第1回定例会で選挙前のいろはの会の代表質問も私がやったんだと思い出して、過去の議事録の振返りをしているところで、「決してボーっとしていたわけでもないはずなのに、私の認識は発展してきたのだろうか?進展しているのかしら?」と自己嫌悪に陥っているところです。何を今さら・・・今頃・・・という格好なのですが、行政にというか、市長に対する私のスタンス?評価は一向に前進していないのですね。残念。市長は決して後ろ向きな人物ではないはずで、いろんなことを前向きに取り組もうとしているはずなのに、全体的な印象として私の市長に対する評価は半歩も進んでいないような。

市長を動かしきれていないということ?市長が動いていくための周辺環境を整えるために、努力不足だったかな?等など・・・急にいろんな思いがこみあげてきた週末でした。気を取り直して、もう一度、代表質問の原稿を読み直しているわけですが、市長に聞きたいのは「あと2年間での明確な目標!」ということですね。

過去の議事録を辿っていくと相変わらず私は・・・市長に対し「これだけはやり遂げたい」「やりに抜きたい」ことを明確にしてほしい・・・とか、もっとわかる言葉で説明してほしいという類のことをお願いしているのですね。今回の代表質問でも同じことを主張していて、何と言うか・・・「懇願」だなと・・・。明日の答弁ではどんな市長の言葉を聞くことができるか楽しみにしようと思います。そう思えば、ちょっぴり自己嫌悪に陥るような自分自身のガッカリ感を払拭することができるため。

というわけで、週末・・・マンションで高齢支援課にご協力をいただき、「見守りサポーター養成講座」を実施することができました。多摩市が行政主催として実施している研修は約1時間ほどの講義になっているのですが、それを半分くらいに短縮してもらい、さらには私たちがモデルになりそうなエステート聖ヶ丘3団地(自前のホームページがあるのは素敵です♪)の方にもいらしていただき、その取り組みの紹介をしていただくという盛りだくさんの内容でした。もともと、多摩市の実施している講義の内容は「カタイ」感じもあり、小難しい印象を放っているため、「もう少し内容も軽くしてもらいたい」というオーダーに応える形での実施。とても好評のうちに終了しました。地域ごとにニーズも異なるため、基本部分は外さないようにして、カスタマイズできる!・・・これ必要だなと感じた次第です。もしかすると、行政の理屈や取組み方にすればイレギュラーな形式だったかもしれませんが、地域としてはおかげさまでオーダーにしっかりと寄り添っていただいたため、「職員さんたち、本当によく対応してくれてよかった。ありがたかった。」という声を伺うことができました。こういう地域での感想や意見をもらうと、私もうれしいですね。市長にも伝えないといけないなあって思います。一般的にも、「よい評判」というのはあまり広がりにくい・・・・ので。対応してくださった高齢支援課の職員さんには感謝感謝のうちに終了できてよかった。

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カブスカウトのキャンプが行われた町田市の相原にある大地沢少年センターまで伺ってきました。夕食調理のお手伝いでした。携帯電話にもナビがついているのに、それを使わず、古いナビで向かったら途中から道がなくなりました・・・・・。しかし、自力運転で辿りつけた自分をほめてしまいました♪たぶん、今までに運転したところで2番目くらいに遠い感じ。でも、運転にはめっきり自信なし。狭い道路は本当に苦手で、多摩市内ニュータウンに戻ってきたときには天国!って心底思いました。多摩市の都市基盤はレベルが高い!だから、その分に維持管理費が必要なことを私たち市民はきっと理解できるだろうとも思ったりしました。「この環境を維持してきた。」もちろん、現状でも維持し続けているというのは周辺他市から見れば「羨ましい!」の一言なんだろうと感じるのは私だけでしょうか?

それにしても先週末、そして今日も会派控室に足を運んだのですが、議会前と言うこともあって、職員さんも(と言っても管理職中心に)気が張り詰めている感じですね。どうにもこうにも余裕がないというか・・・。もちろん緊張感が感じられず、「余裕綽々」だと困ってしまうわけですが、「ほどほど」というか、「程よさ」が感じられないというのもまた困りものですね。いつもいつも緊張してばかりいると硬直化して、柔軟性が失われるだけではないかって思います。視野も広がっていかず、周りが見えなくなるというか周りを見ないようにしようと心が閉ざされてしまう気もするので。

さて、明日に向けて程よい緊張を持ちつつ・・・質問の最終準備をしたいと思います♪

メモ:「パンダのたからもの」

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3月定例会に向けた意見交換が続く・・・・何せ最大会派なため代表質問のトップバッター・・・。発言時間が50分間もいただけるという・・・ありがたいと言えばありがたい機会なので喜ぶべきなのですが、だんだんと開会が近づいてきて気が重たくなっているという・・・。代表質問は大きな方向性やら方針やらを問うものであって、一般質問とは異なる位置づけなのですが、私の中ではいまいち線引きが難しいため。

再質問はしない方針にしようと思っていて、突っ込んだところでのやりとりは会派のメンバーの一般質問に委ねるつもり。

と、発言時間50分が大幅に余ることにないように質問通告書を準備してみたのですが、しかし、いつもにも増して早口にならないように気をつけないと発言時間の残りが思いのほか余ってしまう・・・・こともあったりしてとか思い始めると、さあ、どこで再質問しようかなあと悩みはじめあっという間に数時間、数日が経過しています。

今日は予算審議に必要な資料の情報提供を求める「資料要求」の締切。予算委員会でどの項目を質疑するか頭にネタを思い浮かべつつ、欲しい資料を検討し、その合間合間にやっぱり代表質問に関するヒアリング等など。職員さんが答弁を執筆するわけですが、見解の相違があればそこを明らかにしてほしい・・・そしてまた、要求していることの内容にハードルの高さがあるのなら、「なぜハードルが高いのか」という点を明らかにしてほしい(もしかしたら、私の現状分析や見方を訂正する必要もあるため)・・・と願うばかりです。議員の発言については「やんわり否定する」ことを得意とする行政は・・・・「検討します」「研究します」「ご意見として受け止めます」みたいな表現を使うことを好むわけですが、「相違」があるならそこを明らかにしないと、議論が盛り上がらず、結局は「討議する議会」は絵に描いた餅になってしまう気がしてなりません。議場で「討議が深まっていく」というのはどんな感じなんでしょうね。一応、多摩市議会の中では古株議員になってしまった(悲)私ですが、あまり経験したこともなく、討議の手応えも感じたことがないのです・・・。

ということで、午後から、介護予防・日常生活支援総合事業についての市民説明会が開催されたので足を運んできました。同じ時間帯に、障害者差別解消法に関わる講演会も行われていて・・・どちらに行くか迷ったのですが、介護関係のことを尋ねられる機会も増えてきたので。市民にしてみれば、「多摩市の介護保険制度」が見直しされるという受け止めなのですが、はっきり言って、「多摩市が」というよりは、多摩市に変更を余儀なくしているのは「国」であって、制度改正は「国が」が主語なんですよね・・・・国の大方針に伴って、国が制度全体の枠組みを見直していき、その枠の中で多摩市は動いている・・・・なので、説明者側の職員さんたちも大変です。制度が変わっていくことについて多摩市の責任を追及されたところで、何とも言い難く、苦々しい気持ちになっていると思うからです。「国の制度変更にはついていなけばならない。国から見れば、現場である自治体は振り回されていく」という構図はホント・・・相変わらず。正直、「多摩市も(他市も同様に)翻弄されている」と私は受け止めています。

介護予防・・・介護保険制度を持続させていくためには・・・介護保険制度を利用しなくてもいいように私たち自身が心がけていくことが必要ですね。いわゆる団塊の世代が後期高齢者に突入していく2025年問題に備えようというわけです。そのためにはやっぱり「食べる」ことが大切。食事の前に「パンダのたからもの」って呪文で3回唱える筋力トレーニングが効果を発揮するらしいです。私も明日からやっていようかしら?なぜなら、「パンダのたからもの」と唱えてみたところ、日頃動かしているようで動かしていない筋肉が引っ張られる感覚があったため。

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あとはおいしい野菜をたっぷり食べる・・・ここも大事ですね♪・・・・議長の畑でとれた野菜を購入してみました♪公務で大変なのに合間で農作業もされているという・・・尊敬に値する。つまりはものすごく早起きをしているに違いないと思うため。

どうしてパルテノン多摩が必要なのか?

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「どうしてパルテノン多摩が必要なのか?」

たぶん、今、議会で真剣に議論しなければならない議題の一つではないか?と思っています。何せ、次年度予算で大規模改修等に向けた基本計画基本設計について約2億円の予算が計上されているからです。

しかし、そのことについて議論する場はあるのか?…と言えば、行政の見解を聞きだす場はあるけれど(代表質問とか一般質問、もしくは予算質疑)、議員どうしで意見交換するような場は今のところありそうでない・・・あるんだとすれば、子ども教育常任委員会の所管事項にはなっているのだけど・・・でも、ここだけで議論するのもまた荷が重すぎるというか。

と考えつつ時間が経過しています。

週末にアースビジョンエコフェスタがパルテノン多摩で開催され、とても賑わっていたわけで、それはそれでいい内容で盛り上がっていたなと思った一方で、これらのイベントは「なぜ、パルテノン多摩で開催するのか?」と同時に考えてみるとき・・・例えば、この場所が大規模改修の際に一時的にも閉館になった場合にはどんな対応をしていくだろうか?

あるいは、毎年実施している長寿を祝う会についても会場がパルテノン多摩だけれど、同じく一時的閉館時の対応をどうしていくのか?とか・・・。多摩市平和展は?・・・市民文化祭は?・・・小学校の連合音楽祭や小中学校の美術展なども含めて・・・もっと他のイベントもあるかと思うわけですが、どうしていくのかなあ?とおぼろげにも考えるわけです。これまであまり意識してこなかったわけですが、パルテノン多摩の必要性、その存在価値や意義が改めて見直しされていく可能性は大きいです。

もっと言えば、単なる「貸し館」で単なる「貸し室」「貸ギャラリー」にしかならないような運営・・・正直、「パッとしない」感じであっては困る。華やかである必要はないとは言え、「多摩市の文化施策」をリードしていける拠点にならなければ存在意義は市民に理解されないって思います。現在、パルテノン多摩の運営は指定管理者で財団法人多摩文化振興財団。開館以来ずっとそこが担っているのですが、約30年の経験は蓄積されているはずですが、総体として「ちっともその発展性が感じられない。見られない。」という点は指摘せざるを得ないでしょうね・・・残念ながら。個々には評価できるような点もありつつも全体としてはしりすぼみと言うか、単に古びただけというか・・・・そう感じている市民が多いのもまた事実。

で、その施設の大規模改修に取り組むというわけで、数億円の世界ではない数十億でもない次元で改修費を投じようとしているからこそ「なぜ、パルテノン多摩が必要か?」について、私自身も改めて語れるようにならなければ・・・と思うのですね。

 

「単なる大規模改修」

 

とする考えもあるかもしれませんが、それは「現状に甘んずる」と言っているのと同じこと。それでは市民は納得しません!・・・市民を説得することもできません!

この現状を脱していかなければならないでしょうね。パルテノン多摩をどうすべきか?・・・ぜひ、ご意見お聞かせ下さい!

「未来の教室」は夢物語か?!

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デジタル教科書についてシンポジウムが開催されたので足を運んできました。既に文部科学省の教科書課が動いているということで、国としては1人1台タブレット化に向けて着々と準備、環境を整えているようですね。とは言え、「デジタル教科書」をめぐっては、著作権問題をはじめ、解決すべき課題も多いようで、これからまだまだ議論すべき、整理すべき事項が残されているようです。シンポジウムでは「教育情報化推進法案」が提案されていましたが、何と言うか・・・教育情報化について大きく阻んでいる壁・・・やっぱり「予算」のことは頭の痛い課題ですね。

多摩市の現状を考えても、何とか今の時代環境に則して・・・・とタブレット端末の導入を進めてはいるものの児童・生徒一人一台体制にすることなど鼻から諦めざるを得ない状態と言うか、考えることすら許されないというか、とりあえず、パソコン教室の機器更新にあたってはタブレット化を進めているものの、1クラス全員で使える台数だけは確保するので精一杯で、それでも「現状では前向き」と評価するしかないような感じですから。

しかし、最近思うことですが、各小中学校でパソコン教室はどのくらい活用されていて、そしてまた子どもたちの教育環境の質的向上にどれだけ役立ってきたのでしょうね?検証されているのかしら?結局のところ、タブレット端末になれば、わざわざパソコン教室に移動する時間は節約できるメリットはありそうですが・・・・それこそデジタル教科書など教材関係をフル活用できるような一人一台体制にしない限りはそれほどまでの効果は見込めず、少なくとも国が考えているような「未来の教室」は夢のまた夢に終わってしまうでしょうね。現状の多摩市に照らしての感想です。残念ながら・・・・。

 

というわけで、「予算の壁」についての解決策については・・・「電波利用料」(これ、約700億円あるそうです)を活用できないのか?という提起がありました。いわゆる「地デジ」環境の整備に使用されてきた財源だそう。そろそろ地デジ環境も整いつつあるため、活用の検討をすれば?ということのようです(ただ、そのためには法律を変えないといけないみたいですが)。「義務教育」という観点で、国が財源確保してくれれば、大助かりですね。なんだかんだと理由をつけて、各自治体任せになればもちろんバラツキが生じるでしょう。あるいは地方交付税対応・・・となれば不交付団体の多摩市はなかなか厳しい。この問題については、引き続き、動向をちゃんと追っていきたいと思っています。

でも、「未来の教室」というか、教育情報化と取組みを進めているところではどんどん先を行く感じ。先んじて進めているところが必ずしも「良い」というわけではないと思っていますが、ITを駆使するしない、得意不得意・・・ここの「格差」はますます開いているような気がしています。今はまだ「過渡期」と言っていられるのかもしれませんが、そんなのんびりしていられない時代はすぐそこまで来ていて・・・・今でも多分・・・日本の教育は他先進国などの動向から比べれば「ずいぶんのんびり」なのでしょう。意外と「のんびり」感が大切だったりするかもしれないと思うことがあるのは、やっぱり私も「古い」のかもしれませんね。

ベルブ永山の文庫展に行ったりすると、「紙媒体」の方が私はこの好みだな・・・・と思うのでした。

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定例会はじまりはじまり。

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定例会は3月1日に開会します。でも、気分的にはもう始まっています。なぜなら・・・代表質問と一般質問の提出日だったため。一般質問の場合は取り上げるテーマにまつわって、事前に担当所管などともヒアリングや意見交換をするのですが、代表質問の場合は今週月曜日に「市長施政方針案」演説原稿が配布されて、それを読み込む作業がスタート。代表質問は一般質問に先立って行われるため、答弁を書く行政側も今日から週末にかけてとものすごい忙しくなるでしょうね。

まずは通告書の内容を読み、各会派の意見の意図を一生懸命理解しようとし、そして何よりも答弁を書かねばならないというわけで・・・議会も行政も既にいざ出陣と言う感じでしょうか?3月は予算審議もあるので、一年でも非常に重たい1ヵ月間でもあるのです。

しかし寝不足。

そして、通告書を提出し終えてホッとできるかなあ・・・とそんな暇はないですね。「もう、定例化はじまっているのと同じ。」の気分は議案等一式が手元に届くため。特に、予算については来週の資料要求に向けて内容を見ていかないといけません。「お勉強」です。昨年度の予算書と見比べたりするのですが、その前の資料要求では各事業の積算根拠を含めた事業内容に関連する情報提供を求めることができるので重要です。資料を作成する行政の負担があるので、ヘンに「遠慮」の気持ちがついつい頭をもたげてしまうような・・・こともあるのですが、それは本末転倒。資料を提出してもらえば、内容が理解できて、わざわざ質疑をしなくてもいい場合もあるので、資料作成は大変な作業量になり仕事量になるのかもしれませんが、ぜひ前向きに捉えてもらえるといいのになあと思います。

「議会のためにせっかく資料作成をして、情報提供したのに、活用されなくて残念。」と職員さんの声も聞いたことあります。確かに残業までして議会向け資料 の作成に労をつぎ込む場合も多いと思うので、「せっかく作成したのだから、関連した質疑をしてくれたらいいのに・・・」とする本音は理解できるものです。 ただ、予算審査と言っても、持ち時間は議員1人当たり30分。ですので、この時間制限なるものが、なかなか厄介で、資料要求しただけの質疑をしたいと考え ていても阻まれてしまうという現状・・・「ここも、聞きたいけれど諦めないけれど」・・・という気持ちになることも多い・・・これもまた議員(私)の本 音。

それにしても、そもそも各担当者は予算確保に向けては財政課にそれなりにプレゼンテーションをしているはずなので、その資料を丸ごと見せてくれたらなあと思ったりします。でも、特に工事関係の積算根拠などについては「契約」に差し障るという理由により資料提供が拒まれるのが通例で、詳細仔細までは示されることがないのが悩ましい。

やっぱり予算については今後益々、審査の充実を図ることが必要で、そのための資料提供やら情報共有の在り方(行政との)、そしてまた十分に審査するための一定の時間確保に向けた議会側の工夫が求められますよね。

さて、今から1ページずつめくっていきます。多摩市の予算書は他の自治体の予算書と比べて、ホント見やすい!事業別財源の内訳表などは他の地域の議員からは羨ましいと言われる資料の一つ。

あっ、代表質問ですが、改革みらいは最大会派なので・・・くじを引くこともなく・・・トップバッターです。寝不足の原因と、ブログが更新できない要因の一つだった大論文?!通告書はこちら(改革みらい]代表質問通告書)…何せ、発言時間片道50分のボリューム。

雑感とか。

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「ママ座談会」に参加。結論を一言でいうならば・・・「なかなか本音で話し合える人を見つけることが難しい」と感じているママたちが多いということ。あまり相手に深入りすることはしないように接していることが多いようですね。

それにしてもホント、びっくりするのは子育て環境一つとっても、昔と今は違う・・・・10年ひと昔・・・というよりも、5年ひと昔?・・・いや3年?って思います。いまどきのママたちには「子どもが泣き止むアプリ」があって、活用しているようで・・・・。「そんなのあるの?」「そんなの使っちゃうの?」と驚き。電車に乗っているときなど、子どもが泣き出したtきには「アプリ」みたいな感覚なのだと思いますが、子どもがぐずったり、泣いたりするのはある意味想定内ですし、仕方のないことですよね。冷や汗かいて、背中がびっしょりするような経験は私も何度もありますが・・・そんな時、周りの人に助けてもらったこともあります。このままいけば、アプリで泣かない子ども対策するのが当たり前?…みたいになってしまったりして。「アプリを使い子ども対策」しない親が白い目で見られたりするのかしら?と想像すると、ちょっと怖い。

さて、「本音で話し合える」という点ですが、そもそも「本音で話し合える」関係って、今も昔も「つくるのが難しい」のではないか?と私は思うのですがどうなのでしょうか?いろいろな場に出かけ、そこで出会って、意気投合して…大人になればなるほど、鎧に兜をまとっている人の方が多く、「なかなか難しい」ですね。「子ども」を通じたつながりは保育園などでクラスメイトができれば、一気に広がるとも言えますが、でも、全てに「本音で話し合える」関係を期待するわけではないでしょう。

例えば、保育園などで同じ時に父母会の役員をやった経験・・・を通じて、ぐっと親近感が持てる関係になったり、仲良しになれたりすることが多いわけで、それは小学校に上がっても同じこと。なので、私は父母会に関わって、その時だけちょっとだけ頑張ってみちゃうことは案外おすすめだったりします。

なので、「本音で話し合えるママ友が欲しい」という悩みを聞いたときには、「私だってそんなママ友は数人もいないかもしれない」と言いますし、同時に「父母会活動」をおすすめしてしまいます。とは言え、これもまた難しい面もあり。父母会に限らずですが、その時に一緒に活動するメンバーによりけりであることもまた事実です。

最終的には、「本音で話し合えるママ友がいないといけないの?」という見方もあったりで、「ママ友」を必死で見つけようとして、苦労しているというか、悩みにさえなっているママたちには、そんなに焦らないでいいのにと思うわけです。

いまや、「孤立するママ」の存在にも光が当たり、国をあげても「子育て支援!」となっており、地域ごとに「子育て拠点施設」を設置する方向にもなっていますが、「行ってみよう」という一歩を後押しできることがより重要で、誰がその役割を担うのか?についてはあまり語られていません。正直、そこに最大の問題と課題が潜んでいることには気が付いていても、「有効な手立て」は?単に拠点だけ設置して、何だか子育て支援をやった気分になっている行政になってはいませんか?(これ、多摩市に限らずで国に言いたいことです)…ここに問いを持っています。多摩市では「こんにちは赤ちゃん事業」ということで、保健師さんたちが4か月以内の赤ちゃんを全て訪問することになっていますが、その期間を超えたところに、次々と悩みも出てくるわけで、それ以降のフォローも含めたところも大切です。みんながみんな積極的ではなく、人見知りな性格のママも存在しますし、赤ちゃん4か月以降に転入してくるなんて場合もあるでしょうし・・・。

そういえば、安倍首相が施政方針演説で述べていた「子育て世代包括支援センター」を全国展開するという話。ここ、私たち多摩市ではどんな風に取り組んでいくのだろう?とふと思い出し、代表質問で聞いてみようと考えています。市長は「多摩市版地域包括支援」を展開すると言っていたのですが、あえて「多摩市版」としている意図にもまた関心があります。会派のメンバーと代表質問の原稿について意見交換したりして、私の薄っぺらさもずいぶんと補強されているかも。代表質問の持ち時間が50分もあるなんて!・・・頭が痛い。

議案説明があり・・・。パルテノン多摩にまつわって・・・。

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週末の食育フェスタ。「農の生け花」がとてもすばらしく。これ、もっと広めたいなあって思いました。来場していた親子にも人気があり、子どもたちが喜んで畑の野菜を手にしては、その感触も楽しんでいたように思います。

食育フェスタ…大元にあるのは「食育基本法」…こちら施行されてから既に10年が経過しておりますが、私たちの食生活は法律の施行により質されてきたのでしょうか?ここは疑問。

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学校給食センターは今年は「豚汁」の試食でした。テーブルの隅っこには多摩市の野菜たちが展示されていました。給食センター長が豚汁を受け取りに来た子どもたちに一生懸命話しかけようとしている姿が印象に残りました。でも、調理員さんたちがもっと積極的に来場者の方々と会話できたらもっといいのになあ。マスクしているから難しいのか・・・。こうして、普段は見ることのない調理員さんたちの姿に子どもたちが出会えるだけでもいいのかもしれませんが。調理員さんたちが直接に「おいしかった!」と感想を耳にすることができることもまた励みになるのかなとも思います。

 

さて。3月定例会に向けた議案説明でした。今回はてんこ盛りに条例提案だけで25本。そこに今年度補正予算と来年度予算の審議も行われるので、事前準備がかなり忙しくなります。新設条例案としては「空家等対策の推進に関する特別法」を受けて、市民からも要望があった空き家対策に取り組むための提案があります。あと、議会でも問題提起されてきた事項として父親の育児参加促進の視点・・・これに関連しては日曜日の児童館開館に取組むための提案もあり。また、心苦しくも国民健康保険税の改正=値上げに関わる条例案他、議会でもきちんと討議をしておくべき事項がいくつもあります。基本的には会派の中で議論を重ねていかねばならないので、結構大変です。条例市審査などにあたってももっと情報収集が必要で、会派のメンバーで手分けをしつつやっていかねば・・・。とその前に市長の施政方針演説の原稿(案)も配布され、代表質問の原稿作成も急がないと、会派の会議に間にあわない・・・ということで、久しぶりに夜更かしをしてしまったわけです。

合わせて、議案説明の後にパルテノン多摩の大規模改修に向けた説明が行われましたが、これまた行政側の見解に疑義が生じました。結局、パルテノン多摩・・・の運営についてどう考えていくのか、もっと市民が活用できる施設にしていくべきであり、時代環境の変化にも応じることのできるような内容にしていくべきなのに・・・なんか「何にも考えていないのね。」という感じがしたのが本当に残念。大規模改修にあたって、市民の意見をどう取り入れようとしているのか道筋が見えず。単なるマイナーチェンジでしか捉えていないような気もしましたが、今、傷んだところをただ修繕するだけ、復旧工事をするかのような大規模改修しかしないのであれば、「そもそも施設そのものの必要性と費用対効果」が問題となり、約60億はくだらないとも言われる施設改修に市民の理解をいかほどに取り付けるつもりか・・・と思います。「はっきり言って理解が得られるものではない。」って思わず断言してしまいましたが、どうにもこうにも東京オリンピックパラリンピック開催までに工事を終了させたい段取りのため、本来、熟考に熟考を重ねるべき視点が置き去りにされている気がしてならないのです。

議会としても・・・・議員誰しもがほぼ・・・「こんな状況であり、状態ではマズイ」と考えていて、何らか対応をせねばと議長を中心にしながら、対応が協議されているところ。次年度予算には大規模改修工事につながっていく、基本計画や基本設計に関わる予算が計上されますが、十分な議論もなく「総論賛成」で予算が可決してしまうことがあれば、市民に対しあまりにも無責任になってしまう・・・議員ここにそんな思いを抱えているような気がしました。もちろん、私はその思いでいっぱいです。パルテノン多摩は応援していこうという気持ち、パルテノン多摩をもっと活用することで、まちを発展させていかねばならないと思っているのですが、そんな私の気持ちは挫かれた気分になった昼下がりでもありました。

とりあえず、代表質問全体を急いで書き終えたのですが、私他6名の会派のメンバーで稚拙な文章をさらにたたき上げる作業がどこまでできるか?!他のメンバーは一般質問も作成しなければならないし、ホント・・・忙しい。でも、この忙しさが当たり前と言えば当たり前なんですけどね・・・・やればやるほどに仕事も増えるし、自分で仕事を作り出すのが議員ですね・・・・といろいろ周囲に目を向けてみれば各地域で活動して発信している人を見るとまだまだ自分は甘いなあと思っている今日この頃です。さ、頑張ります!

春の嵐と。

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大根もち。はじめていただきました。今度、自分でも作ってみようと思います。「共奏キッチン」に参加してみました。「みんなで料理をして食べましょう」がコンセプト。大根1本丸ごとをどこも捨てるところなく使用して全部で8品が完成。小家族の我が家は大根1本使い切るのはとても大変なのですが、しっかりレシピを勉強してきて・・・・「大根好き♡」・・・・としばらくハマりそうです。

さて、祝日明けの金曜日。議会運営委員会が主催の議員研修会…は市議を引退された安藤邦彦さんをお招きし、「議会改革」について講演をいただく。もう懐かしくて、記憶も遠のく感じですが、「議会基本条例制定をめざす議会改革特別委員会」の委員長としてご活躍され、その時は私も副委員長としてご一緒させていただきました。どんな過程をたどって多摩市議会の議会基本条例の制定に至ったか、そしてまた課題なども含めて、お話しをいただきました。選挙のたびに、議員も一定入れ替わるので、条例制定に取り組んできたときに想いをつなぐことは難しくなっていますね。こうして話を伺えて、私自身も改めて過去の「若き自分」の想いを思い起こしたりして、とても意義ある時間になりました。

議会基本条例で、議会図書室をもっと充実したい・・・という思いがあったこと。そのために「行政資料室の連携等」とわざわざ書き込みしたことも思い出しました。条例を進化させていくためにどんなことに取組めるのか?安藤さんは「議員みんなで議論し合うことが重要だ。」っておっしゃっていましたが、議会全体をパワーアップさせていくためには、その必要性について議員全員が共通認識を持たなければならないですね。一人ひとり議員の個性も大切だと思いますが、一方で、その個性をお互い認め合いながら、議会全体が発展していけるように心がけていくことが求められていると考えています。

「議員は個人個人が選ばれている」

というのは確かにその通り。でも、選ばれた個々人がどんな議会をつくるのか、ここにもまた市民の期待があるのではないでしょうか?「仲間がいてこその議会活動」…ますます求められていると感じています。課題も多様化、問題も複雑化する中で個人の議員の力だけではどうしようもないことも多くなっているからです。

こうして安藤さんに来ていただき、新しく議員として活動をなさっている方々にも少しは多摩市議会の積み上げを理解していただけたかなと思います。

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話は変わって。東京都26市、市議会議長会の研修会がありました。毎年の恒例行事で、府中の森芸術劇場に集まり、東京都副知事の方から「世界一のオリンピック」を大テーマに掲げながら、東京都の施策説明を受けた感じです。違和感ありました。東京都にとってもってこいの場だったような気もしますが、私たちにとってはどうだったのか?・・・・せっかくの講演会なので、もう少し違ったジャンルででもお話を伺いたかったですね。

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最近、いろいろな方にお会いして、お話しを伺ったり、意見交換をしています。とても興味深い本を紹介していただきました。
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自治とは何か、協働社会って何か?「民主主義」とは何か…はたまた「立憲主義」ってどういう意味であったのか?問われていることですね。実は、一見、難しそうな単語ばかりですが、みんな日々の生活の中、無意識のうちにどこかしらで考えていることではないか?、むしろ、その実践をしているのではないか?って思う今日この頃です。

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市民の方より。工事中の遊歩道なのですが、工事の仕方が中途半端な気がする・・・と言われたので見てまいりました。

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階段の補修ですが、コンクリートむき出しのところと、化粧がかかっているところ(滑りにくくするための対応)と・・・確かに違いがありますね。限られた予算の中で、必要なところ、合った方がいいかもしれないけれど、別に必要はないところと・・精査した結果なのでしょうか?確認しなくちゃな・・・・。

嵐の前の静けさ?があったかなかったかはわかりませんが、春の嵐のその後・・・再び冬に舞い戻るのかしら?このまま暖かくなってほしい。春が待ち遠しいですね。

パルテノン多摩の大規模改修をどう考える?

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来年度予算について…「パルテノン多摩」の大規模改修に取り掛かるための基本設計等の費用が予定されており、会派内でも話題に上っています。改修していくにしても、単なる修繕?・・・言うならば単に傷んだところを回復させるだけなのか、それとも、建設時から30年もたてば時代環境も変わり、ニーズも当然に変化しているわけで、従来発想を進化させていき施設そのものの在り方についても改めて構想を練り直しつつ、それに基づいて「修繕+α」(と言っても投ずることができる税金には限りあるが)を見込んだ建物のリニューアルを図っていくのか。

従来の枠組み、発想でしか施設運営を考えないとしたら「その必要性ってどこにあるの?」が問われるでしょうね。今の稼働率、多摩市のシンボル的な存在でありながら、市民に知られてはいても残念ながら、愛着を感じさせるまでには至らないありよう・・・もともと公園内施設として建設されていて、「博物館機能」が中心となりながらホールその他が展開されている施設。とは言え、市民にとっては博物館機能よりもホール機能の方がおそらく身近…となれば、数年前にできた「劇場、音楽堂等の活性化に関する法律」を意識していくべきと私は考えています。

法律前文はとても素晴らしい♪引用しておきます。

我が国においては、劇場、音楽堂等をはじめとする文化的基盤については、それぞれの時代の変化により変遷を遂げながらも、国民のたゆまぬ努力により、地域の特性に応じて整備が進められてきた。
劇場、音楽堂等は、文化芸術を継承し、創造し、及び発信する場であり、人々が集い、人々に感動と希望をもたらし、人々の創造性を育み、人々が共に生きる絆 を形成するための地域の文化拠点である。また、劇場、音楽堂等は、個人の年齢若しくは性別又は個人を取り巻く社会的状況等にかかわりなく、全ての国民が、 潤いと誇りを感じることのできる心豊かな生活を実現するための場として機能しなくてはならない。その意味で、劇場、音楽堂等は、常に活力ある社会を構築す るための大きな役割を担っている。
さらに現代社会においては、劇場、音楽堂等は、人々の共感と参加を得ることにより「新しい広場」として、地域 コミュニティの創造と再生を通じて、地域の発展を支える機能も期待されている。また、劇場、音楽堂等は、国際化が進む中では、国際文化交流の円滑化を図 り、国際社会の発展に寄与する「世界への窓」にもなることが望まれる。
このように、劇場、音楽堂等は、国民の生活においていわば公共財ともいうべき存在である。
これに加え、劇場、音楽堂等で創られ、伝えられてきた実演芸術は、無形の文化遺産でもあり、これを守り、育てていくとともに、このような実演芸術を創り続けていくことは、今を生きる世代の責務とも言える。
我が国の劇場、音楽堂等については、これまで主に、施設の整備が先行して進められてきたが、今後は、そこにおいて行われる実演芸術に関する活動や、劇場、 音楽堂等の事業を行うために必要な人材の養成等を強化していく必要がある。また、実演芸術に関する活動を行う団体の活動拠点が大都市圏に集中しており、地 方においては、多彩な実演芸術に触れる機会が相対的に少ない状況が固定化している現状も改善していかなければならない。
こうした劇場、音楽堂等 を巡る課題を克服するためには、とりわけ、個人を含め社会全体が文化芸術の担い手であることについて国民に認識されるように、劇場、音楽堂等を設置し、又 は運営する者、実演芸術に関する活動を行う団体及び芸術家、国及び地方公共団体、教育機関等が相互に連携協力して取り組む必要がある。
また、文化芸術の特質を踏まえ、国及び地方公共団体が劇場、音楽堂等に関する施策を講ずるに当たっては、短期的な経済効率性を一律に求めるのではなく、長期的かつ継続的に行うよう配慮する必要がある。
ここに、このような視点に立ち、文化芸術振興基本法 の基本理念にのっとり、劇場、音楽堂等の役割を明らかにし、将来にわたって、劇場、音楽堂等がその役割を果たすための施策を総合的に推進し、心豊かな国民生活及び活力ある地域社会の実現並びに国際社会の調和ある発展を期するため、この法律を制定する。

 ここに、パルテノン多摩を大規模改修するにあたってのヒントが多分に盛り込まれているだろうと考えています。時代とともに進化して発展させていく・・・その発想はなく単なる老朽化しているところをなおすだけに留まるなら、「取り壊してしまってもいいんじゃない?」という市民の声に耐えられないのではないかと考えています。少なくとも昨年末の段階で示されている「約60億」に合意は取り付けられないでしょう。

少しずつ知名度上げつつあるコンティ多摩センターでフラメンコの公演があると聞いたので、伺ってまいりました。1時間の公演ですが、観客は60名くらいはいたでしょうか?ラウンジのところを舞台にし、しかも観客参加型のステージ。お客さんにもフラメンコ体験のひとときもありました。どことなく人が集まり、そして、午後の時間をリラックスしながら楽しむ。身近なところで、なおかつ入場料についても手軽であること、公民館のような堅苦しさはなく、開放感があって、舞台と客席とわかれてもいなくてフラットになっていること・・・市民が求める時間と空間のかたちの一つだなと思ったのでした。いつもの普段着にちょっとだけおしゃれを付け加えて・・・という雰囲気の方が多かった気もします。

その後、多摩ニュータウン再生プロジェクトのシンポジウムに場所を変え、パルテノン多摩の小ホールに。大ホールでは新日本フィルさんの定期演奏会があったようで、ちょうど開場まちのお客様たちのにぎわいにまぎれながら会場入りしました。大ホール約1400の座席はどのくらい埋まったかなと思いつつ・・・・。

シンポジウムの観客は男性が中心。フラメンコを見終わって、華やかな気分になった後でしたので、その落差が大きすぎて・・・。このシンポジウムは誰に向けて開催しているモノなんだろう?とか、何のために開催し、ここから何を発信しようとしているのだろう?とか、公民館などではなくパルテノン多摩の小ホールで実施するところに何か意味はあるのかなあ?とか・・・シンポジウムに耳を傾ける以上に、脳みその中でクルクルと思考がめぐっておりました。迷宮入りのような感じで、答えが出るとも出ないとも言えなかったわけですが。

建国記念日だったのですね。よく考えたら。でも、あまり意識されていない気がする祝日終了。木曜日が祝日だと何だか助かる感じを実感した日でした。と言っても、朝から一日外出しっぱなしでしたけどね・・・・。

「多摩市と言えば…’みどり’」ということで、豊かなみどりだけが特徴であり魅力である…というだけでは物足りないという趣旨で市長は発言していましたが、広い青空があって、深呼吸ができて・・素晴らしい環境♪・・・あとは多摩センターで言えば、もっと親しめるパルテノン多摩になるといいのかもしれませんね・・・(ひとりごと)。

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ここは安全?!暫定活用の廃校施設に思う。

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旧東永山小学校です。1996年に廃校になったということで・・・それ以来、市民の方々に暫定でお貸ししている?使用することを認めている施設です。都営住宅建設予定地になった旧西永山中学校施設が取壊されることとなり、そこで活用していた福祉団体がここに入居しています。いずれ、都営住宅の建設が完了した暁には「福祉拠点」としての場が確保されることになっていて、福祉団体は戻ることになっていますが、それまで少なくともあと3年はココが活動拠点であり場所となります。それ以外にも、健康麻雀やカラオケ、陶芸など活用され、コミュニティの拠点になっている場です。

施設の老朽化ってどういうことか。建物の安全確保にはどんな対応が必要なのか。会派のメンバーで集まって施設点検してまいりました。

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校舎一階の天井。すき間が・・・。ここは修繕対象外。手洗いのタイルが剥がれ落ちている、そしてまた、浮いていて今にも剥がれ落ちそうな場所があちこち。ここ、対応するらしい。

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体育館の入り口の天井。ここの天井も落ちてきそうで怖い。さらに、体育館の外側。もう、床が抜けている。ここは窓を開けたりするときに使用する・・・・。他のところも抜けそうになっているところあり。

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非常階段。これも錆びているし、使用に耐えないのでは?…と指摘をしたところ、「その恐れもある」のだとか。廃校施設の活用とは言え、恒久活用方針では病院施設の誘致を進めることになっており、正直・・・お金をかけるわけにはいかない施設。とは言え、不特定多数の人が出入りする施設でもあり、最低限の安全確保が求められるわけですね。

ちなみに福祉団体が旧西永山中学校校舎から退去せざるを得ず、一時的移転をしなければならなくなった際、とりあえずの設え(冷暖房とか、誰でもトイレなど)は整えた経過はありますが、その時には上記写真に見るような甚だしい老朽化までには気が回らなかったのか、お金が回らなかったのか手当はできなかったよう?消防設備や館内放送設備なども使用できない状況になっていて、対応せざるを得ないとのことでした。

施設の安全確保ってどういうことか?福祉団体がここを場所として利用せざるを得ない状況は一定程度理解できるとは言え、それ以外の点についてはやはり、本当にこのままでいいのだろうか?と疑問を持たずにはいられません。でも、それでも「この場所で活動したい」というか、活動の場を学校跡地に求めている方々の存在・・・麻雀、囲碁、カラオケと高齢世代の方が多く集まり、活動されている姿を見て複雑な心境に。

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しかし、例えば、公園施設。遊具の点検をして「危険」と判断された場合には使用禁止テープがグルグル巻きにされています。相撲場が使用できないのは、きっと屋根を支えている柱に問題があるからだと思われます。「使用できない」と断り書きもされています。

今日の説明によれば、校舎躯体自体は大丈夫なようで、「使用に耐えうる」場所にはなっていると判断できているようですが、こうした開放を存続させていいものかどうかと正直思いました。それにしても陶芸サークルなどの備品類にはびっくりしました。釉薬の種類の多さ!目を見張るほどでした。「置き場所」確保…このために学校の空き教室が役立っている。この場所なくして活動できないと言われれば、「そうだな」と思わざるを得ないくらいでした。熱心に創作活動をされている方々の姿を見て、この場所で趣味を極めながら、豊かな生活を過ごしておられるのだと思いを馳せれば、馳せるほどに「使用するな」と紋切り型で拒絶するわけにもいきませんね。陶芸サークルはとても人気で総合福祉センターや公民館でも活動されていますが。他にも倉庫代わりに場所を使用している団体、サークルさんの備品類なども含めて、「置き場所」確保の意味も考えさせられます。

 

活動場所や拠点やら倉庫は必要。ただ、場の利用に関して言うならば、そこに公平性をどう確保していくか課題は残されている気もします。この場所を利用していない、使用していない市民に向けても理解や納得をとりつけられるでしょうか?「学校跡地を使いたい」という市民や事業者の方からのご相談をいただくこともありますが、「なかなか難しいし、課題もあるんです。」と答えざるを得ないのが現況です。個人的には新たな利用や仕様の希望に関して、促してはいけないと思っているので。

今後、公共施設の在り方が全体として整理され、その中で廃校をどうしていくかについても改めて議論が必要だと考えています。この状況は行政だけの責任ではなく、共に、今の状況を追認してきた議会の責任も大きいとも言えます。今さらながら・・・かもしれませんが、私は現況について、より多くの市民に問題意識を共有していかねばと感ずるのです。私の同世代はどう考えるだろう?