未来を構想する力。

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帰宅したら・・・「ロイロノートって知ってる?」と娘。北諏訪小学校にもタブレット端末が導入され、やっと「ロイロノート」をはじめて練習したと大喜び。「すごく楽しい。絵が描けるし、写真も入れられるし。」・・・みんなの前で発表するためにロイロノートを使うんだ!・・・・とのこと。「ママ、知ってる?」と言われても、「ロイロノートは愛和小学校で見たことあるけど、実際に使ったことはないなあ。」・・・たぶん、こういう会話をする親子は多いのではないか?って思うのです。

今日は午前中は会派で打ち合わせをし、その後、東京若手市議会議員の会のみなさんと多摩市議会の若手議員と共催企画で「愛和小学校の教育ICT」と「ブリリア多摩ニュータウン」と研修ツアーを企画。同じ会派の遠藤ちひろさんが東京若手市議会議員の会の幹事を務めているので実現した企画です。愛和小学校には機会があれば足を運んできましたが、今日は松田孝校長からのプレゼンも聞くことができ、同世代若手議員は心揺さぶられたのではないかと思います。

「紙でやっていたことをただICTで置き換えるのでは意味がない」

全くその通り。問われるのは授業構想力であると指摘されていました。日本の教育、戦後70年間の積み重ねは素晴らしい、完成形である・・・・とも先生は指摘されていたのも印象的でした。でも、それではもう通用しない社会・・・・子どもたちが生き抜いていかなければならない社会は既存の枠組み、教育の在り方を踏襲しているだけでは太刀打ちできないというのが先生のご指摘です。

私もその通りだと思う。技術革新は時代のスピードを早めている。それがいいか悪いかは別として、やっぱりものすごいスピードで動いているのだと感じます。冒頭で書いたように、私が受けてきた時代の教育と今の教育が同じであっていいわけではない。学校でICTのことをきちんと子どもたちに教えていくことは必須です。メディアリテラシー教育もいまいちというか、なかなか進んでいかない。子どもたちにある意味、「使ってほしい使い方」を教えていくというか、「正しい活用方法」を教えていくというか・・・・もちろんアナログで手を動かすこと、五感を働かせることはたくさんたくさん機会を作りながら、時代の先を走っていける子どもたちを社会に送り出す基礎が学校で習得できること必要なんだと思うわけです。愛和小学校の場合には、エディブルスクールヤード「食育菜園」をやっていて、、<デジタル×アナログ>みたいな組合せなのかなと個人的には理解しています。

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いずれにせよ、プログラミング学習と言うことで「LEGO室」があるのですが、私たちはそこで子どもたちが学んでいるというプログラミング学習のほんのほんの一部だけを体験させてもらい、童心に戻り・・・・結構楽しんでしまいました。

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私は各クラスの授業風景を見せていただいて、確実に先生たちのスキルがあがっていることを感じました。それにしても、市内他の学校でタブレット端末が使用されるようになってから、接続しにくくなっているという課題も伺うことができました。教育委員会は対応するとしているようですが、インターネットへのアクセスが集中することによる不具合などもやってみてわかる・・・ことだったのでしょうね・・・きっと。

そして場所を変えて、ブリリア多摩ニュータウンへ。ゲストルーム、ゲストハウスなどもご案内いただき、建替えまでの経過などヒアリングをしました。すでに解散していますが建替え組合の加藤理事長、現管理組合の井坂副理事長、管理室の前田さんにもお世話になりました。こういうかたちで議員団が視察に来ることは初めてだと伺っています。時間が短かったので、十分に話を聞くことができなかった印象もありますが・・・でも、現場に足を運んで、実際に見るということはどんなことにおいても大切なことですね。「新しい情報を得ることがとても大事だと再認識した」と・・・とある議員がぽつり述べていたのが印象的でした。

老朽化建物の問題はここニュータウンだけの課題ではないですから・・・・。まさに、これから未来に向けてどうしていくのか?教育に限らず、まちづくりも・・・そして政治もかなあ~・・・問われる構想力を私たち一人一人磨いていくことが必要になりそう。しかし、磨いて光らせていくって大変。日々に追われているとそれだけで終わってしまうので・・・ってこれは実感。さて、他自治体議員との交流で少しは頭の中を活性化させて、また明日に向けて地道な一歩・・・がんばろ・・・。

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地域ワークショップをひらく意味。

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高齢支援課が先月末から市内各地域で取組みをスタートしたワークショップ。今日は聖ヶ丘、連光寺地域が対象となり、ひじり館にて開催されました。少し前に行われた介護保険制度改正市民説明会(参考ブログ)で今後の取組みとして紹介されていたこともあり、都合をつけてどこかで見学したいなあと思っておりました。見学のつもりが、一参加者としてワークショップに加わらせてもらい・・・介護予防リーダーとして今後の活躍が大いに期待される方々や地域の方と意見交流などさせていただきました。

担当職員さんによれば、「日程設定が失敗して、やや参加者が少なくなってしまった」とのこと。民生委員さんの会議や老人会などと日時がバッティングしてしまったようですね。もう少し配慮すればよかった・・・と。初回の落合地域では50名を超える参加者がいたようで、今日は参加者数は見込んでいたよりも少なめだったよう。でも、少なければ少ないなりに、参加した人の意見を言う機会も増えるのでよかったかと全体を通しての私の感想です。

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さて、和気藹々と①自分が独居になったら何が必要か?②今、自分ができることは何か?…を念頭に置きながら、課題を出し合い、その後・・・現状分析。実は、自分が課題だと思っていることも、今ある地域資源を活用することで解決できるものもあり、参加者同士のアドバイスや情報交換へとワークショップは進んでいきました。

意外と・・・・地域にあるサービスや仕組みを知っているようで知り得ていない・・・私もそのことを感じました。シルバー人材センターの生活支援の取組みをなさっている方、実際に介護をなさっていたり、ボランティアをされている方々からの意見や情報は新鮮。そしてまた、社会福祉協議会の方も参加されており、地域福祉推進の観点で取組んでいること、地域サロン活動の紹介などもありました。社会福祉協議会の地域サロン・・・もう既に多摩市内に62カ所もあるのですね!びっくり。それから10年越しで、住民の状況調査や把握をしてリストを作成・・・それをもとに、住民同士で助け合いをしているエステート聖ヶ丘3丁目の取組みも初耳。買い物支援などを行っていると伺いました。

「地域のことは地域の人が一番よく知っている。」・・・地域の人どうしで意見や情報交換をしながら、自分たち自身で地域を確認し考えていく作業・・・これが今日のワークショップ。また、担当職員さんはここから見えてきた課題解決のために行政でできることについては、支援が必要なものについてはきちんと施策化をしていきたいと話もされていました。今回の場合、「地域ごと」なので「地域の声」を純粋に拾い上げていくことが可能ですね。他の行政分野なので全市民相手にした住民参加の場とは一味違う印象で、私としては’ちょっぴり懐かしい感じ’の住民参加風景だなあとも感じた次第です。

また、ワークショップに先立つDVDの上映と高齢支援課からの報告がなかなかよかったです。「さよなら孤立化」は千葉県SSKプロジェクトにより制作されたものだとか。今回のワークショップを開催するにあたって、参加者のイメージ等を共有するための工夫で上映したとのことです。こうした工夫はワークショップを進めるうえではとても大切。まずは、「さよなら孤立化」の映像を探し当てたことが素晴らしいって思うのです。職員さんは自分の仕事だけに忙殺されている場合も多く、他の自治体の事例などを探したり・・・・という時間的余裕を確保するって言うほど簡単なことではないのです。あとはどこまでアンテナを高くしているのか?…ということとも関連するかもしれませんが、今回のワークショップにはぴったりの素材でした。

介護予防推進係長からの多摩市の高齢者の状況報告。ただ単に「高齢化が進みます。高齢化のスピードが速いです。」・・・というだけの概括をお勉強するだけではなく、参加者自身が住んでいる地域の実際が説明されたので、グッと迫るものがありましたね。なぜなら、日常そこに生活していれば、地域の状況は肌で感じてもいるわけです。それを実態調査の結果からも数値などで明らかにされることにより、よりリアリティが増すというか・・・。とても丁寧な分析がなされており、地域がどんな状況になっていくかを頭に思い描いてしまいました。65歳以上のみ世帯数・・・ここがいずれ65歳以上一人暮らし世帯になっていく・・・・後期高齢者75歳以上で考えた場合にはどうなっていくのか・・・・団塊の世代が75歳になる時分の事を考えてしまいますね。

今、高齢者支援の視点で、改めてコミュニティづくりを進めていこうというのが今回のワークショップ。それとともに、行政内部が課題として指摘されてきた「縦割りの壁」も解消していこうというもう一つの狙いも達成できるのかもしれません。しかし、今回のワークショップがひととおり終わったその後はどんな展開になっていくのだろう?・・・ということも気になりつつ、まずは、行方を見守っていきたい取組みです。

 

健幸長寿の秘訣。

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週末…文化・芸術にスポーツの秋でイベントがもりだくさん。この時期は市長も議長も・・・ホントあちこちに出かけて行かなければならず、とても忙しそうです。副市長、副議長も同様で、挨拶に走り回る・・・という感じがします。

長い間議員をやっていてもご縁がなければなかなか足を運ぶ機会もないのですが、多摩市民謡連盟の発表会に伺ってまいりました。民謡と言えば、「コキリコ節」が小学校時代の歌集に乗っていたことを真っ先に思い出しますが、聞いたことはあっても習った記憶はありません。伝統文化という観点から言うと、民謡の歌い手さんもやや年齢層が高くなっている気がしましたが、学校などでも学ぶ場面があるといいですね。地方へ行けば、その地域地域にゆかりの唄があるので伝承されているのかもしれませんが。

しかし、これぞまさに健康長寿の秘訣という感じもしました。定例で足を運び、趣味を楽しみ、そして極める・・・・という印象を受けました。声を出すということは健康にも効き目あり・・・これは既に実証されているわけですが、こうした発表の場を励みにして、日々の研鑽を積んでいくということがまた素晴らしいですね。こと民謡に限らずですが、今回の多摩市民文化祭のいくつかの催しに足を運び、そう思いました。武道祭にも伺ってみましたが、ここでもまた多くの年配者の方も参加され、ピンと背筋の立った立ち姿のきれいさにも惚れ惚れしました。

市民の方の集まる場所があり、活動できるところがある。多摩市は市民の活動がとても盛んだと言われます。やはり充実した公共施設の存在が市民の活動を支え発展させてきた理由の一つに上げられるのではないかという気がしています。とは言え、ここから公共施設全体の問題として・・・というよりは、多摩市政の課題を解決していくために従来通りで淡々と進めていくこともできない。ここ厳しい現実ですが、私たちがいかに受け止め、そして知恵を寄せ、出し合えるかが問われている。毎回、同じことを堂々巡りしながら考えさせられては・・・ついても仕方がないため息が漏れる・・・みたいな。

とかくイキイキと活動されている方々に触れると、場が縮小することを伝えるって本当にとても大変なことだなと考えるのです。「痛みを伴う改革」なんて言い方もありますが、そうそう簡単ではないですね。そしてまた、旗ふり役だけやる人は良いわけですが、現場の実行部隊はもっと大変。その大変さや苦労が報われていくような体制を作っていく、仕事の進め方をしていくことが求められていると感じます。

さて、今日は定例で永山駅での遊説を終えてから、町田の今村るか都議の事務所へ。ニュースを印刷してまいりました。よく仕事をしてきた印刷機も不具合が発生してしまい、時間もかかります。その作業をしながら、一般質問の内容をあれこれ頭の中でめぐらせてみたり・・・・そして、質問が終わったら、ちょっとした打合せをして、その後・・・・地域にポスティング開始!今回のニュースのテーマは「健幸都市」に関連する内容にしてみました。今年に入ってから、ニュースがアップできていないのですが、年末までには何とか・・と思います。しばらくお待ちください。

 

人生の「物語」を見つめて

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昨日は、パルテノン多摩で柳田邦男さんの講演会が行われるとのことで足を運んでまいりました。それにしても秋晴れで気持ちの良いお天気でしたので、講演会開始までグリーンライブセンターでぶらぶら。久しぶりに足を運んだグリーンライブセンターのお庭、やっぱり癒されます・・・・。おすすめです。

柳田邦男さんの講演会は「日本病院・地域精神医学会総会」における市民公開講座との位置づけだったようです。タイトルが「挫折・喪失と生き直す条件~人生の「物語」を見つめて~」という内容でしたので、年配の方が多くいらしていました。会場が大ホールでしたので、もう少し宣伝をしていたら、もっと多くの方が来ていたに違いありません。

馬鹿にされたら感謝しよう
冷たくされたら自分の方から声をかけよう
軽蔑されたらその通りですって言おう

とある方の言葉を紹介されていたのですが、印象に残りました。また、自分自身の人生を「物語」として捉えることは何だかとても難しいですね。むしろ自分以外誰かの人生を捉え「物語」を感じることのほうがやりやすいのかなあとか考えさせられました。いつもとは視点の違う話を聞くことができ、心が洗われた気もします。ありがたい時間でした。

 

今日は朝からマンションの防災訓練に参加し、その後、多摩市民謡連盟の発表会を初めて見せていただき、わけあって午後からの予定を変更して自宅に戻り、事務作業などをしながら過ごす・・・そして、マンションでの会食があるとお誘いをいただき、同じ階に住んでいる94歳の大先輩の誕生会に元気のお裾分けをしていただきました。高齢者の方々の見守りは地域にとっても大きな課題です。一人暮らしの方・・・「お風呂に入るのは恐いこと」っておっしゃっていました。なるほどなあというお話も伺いました。会食会は口コミで広まり、今日は30名近い方の参加もありました。マンション内のカフエで月に1度、実施しています。みんなでワイワイ一緒に食べるということは健康にもきっといいことなのでしょう。来月12月はクリスマスも意識した献立にしようとアイデアの出し合いもありました。誰に命令されたわけでなく、自然発生的にこうした取組みが各地域で行われることが「健幸都市」の「健幸地域」なのでしょうね。めざせ!「健幸地域」が住民実践に求められる当面の目標なのかもしれません。そして、そんな地域に住まう人の数だけ存在する人生の「物語」・・・・想像すると何だかとっても素敵です。

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多摩センターではイルミネーションも始まったようです。永山ではグリナード永山のイルミネーション点灯式は来週末に予定されています。秋から冬の夜空へ・・・。秋から冬の空気へ・・・・まちの雰囲気は一気にクリスマスシーズンを感じさせるようになってきました。さて、残すところ2か月・・・がんばろ。

戦後70年・戦没者追悼式

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今日は毎年の行事でもある戦没者追悼式が行われました。今年は戦後70周年でもあり、いつもと同じ会場、いつもと同じように献花・・・・でも、何となく個人的に心に感じた思いが違ったような気がします。遺族会代表の方が「昨年末、安倍首相が靖国神社を参拝したのは当然のことである」との趣旨で追悼の辞を述べられたのがとても印象強かったです。

午後から会議があったのですが、その合間にニュースを作成。今回は高齢者問題について触れたいと思います。いつも子ども、教育分野などを中心に書いているので、「時には高齢者問題にも触れてほしい」というご意見をいただいたからです。得意不得意というわけではなく、日々フォローし続けている課題とは言えないため、市の施策を含めて、ちゃんと勉強しておかないと・・・・。ニュースを作成するにあたって、いろいろ勉強する機会を得られるなと思いつつ、昼下がりに喫茶店で原稿作成を終えました。

原稿を作成しても、ここから印刷の作業、配布を・・・というのが日程をやりくりするのも大変ですが、地域でとっても助けてくださる方がいて、少し楽をさせてもらっています。でも、あんまり楽をしてはいけないのです。地道な活動の大切さをちゃんと自分自身で味わっておくこと、ここが原点だから。

そんなことで、今日はたま広報と議会だよりの発行日でもありました。議会だよりをご覧になった市民の方からも早朝からお電話でいろいろご示唆やご意見もいただいたりして、ありがたいなあと。今週は祝日があったためか、何だかとてもすぎるのが早い。明日はもう金曜日なのですね。このままあっという間に年の瀬を迎えるのかと思うと、ちょっと身震いしてしまう・・・というくらい、何をやったのかやってないのか一つ一つ忘れないようにしたいものですね。

 

そうそう、土器と生け花の話について・・・市役所のロビーなどに飾ればいいなあとブログに書いたところ・・・既に受付案内のところに展示されているという話でした。すっかり見逃しているというか、見過ごしていた・・・・余裕なき自分を感じさせられるエピソードです。ほぼ毎日市役所に通っているのになあ。

新しい仕組みを動かすのは誰か。

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公共施設の在り方について・・・先般意見交換した4つの団体の皆さま(先日の話し合いについて書いたブログはこちら)が各会派ごとに意見交換会を実施をしたいとの申し出がありましたので、本日開催いたしました。聞くところによると、今回が一番最初ということで、改革みらいがトップバッターだったそうです。会派でも、正直なところ意見をとりまとめなどはしておらず、今後、もう少しメンバー同士の意見交換をしていかなければならないと考えているところでの、今日の会でした。

なかなか突破口が開かないというか、風穴が開く気配がしない現在の取組みについて、少しでも後押ししてほしいし、それが議会の役割だということをご意見としていただいたと受け止めています。確かに、この問題・・・議会としても?議員個人としてもなかなか進め方も難しく、個人的な見解を披露したところで、「発言した」ということでは記録に残っても、それまでのこと・・・公共施設にかかっている経費、今後かかるだろう経費を見込みながら、今後、ますます必要になるだろう社会保障分野への対応をはかっていくためにどうしたらいいのか?・・・合意形成を得ていくために議員個人はもちろんのこと、議会全体としてどうアプローチしていくかは課題です。

新しい政策立案から実行までの仕組みが必要ではないのか?…市民の方のご意見にも頷けるところもあり、その中で議会として果たすべき役割もあるんだろうと考えています。とは言え、これもまた、個人的見解の範疇からなかなか飛び出していくものではなく、ここから出発して、議会全体の合意事項にしていくまでにも相当な時間がかかるというものです。

一つ一つ丁寧にやろうとすればするほどに時間がかかる。必要十分な時間をどう判断するのか?ということもまた、主観に基づく場合も多く、かかりすぎる時間=民主主義のコストととも言われ、重視すべきとの意見がある一方で、「一体いつまで時間をかけるのか?」「時もまた金であり、時間を書けたらいいというものではない」と言うのもまた批判です。ちょうどいいタイミングというのか、「機が熟してから」との表現もありますが、その間合いと言うか見極め・・・これを一体誰が責任を持って行うのか?

調整に調整に調整に・・そして調整を重ねていくところのやりとり・・・出口の見えないトンネルに迷い込んだ気分になることも多々あるものです。そして、今がちょうどそんな真っ只中・・・・市長は「市民と対話をする」といい、対話をしても対話をしても・・・・消化不良がますますひどくなっていくような状態。ここ、どうやったら、針の穴でもいいのでクールに風が通らないかしら?

今日の意見交換でもそんな気持ちになりました。「もっと、議会に頑張ってほしい。」そんな期待感が強く感じられたというのは事実です。ここに私たちどう応えることができるのだろう・・・・?・・・・本音では「応えきれないかもしれない」という不安の方が今は大きいかもしれない。自信を持って、確信を持ち、「できます」と言い切れない現状。何だかなあ・・・という気持ちでいっぱいです。トライアングルをつくり、行政と議会とそして住民と・・・とよき関係を築くことができたらいいのですが。

そもそも、弱音に近い本音をこんなところに書くのもどうか?と言われることもありますが、しかし、お世辞にお世辞を重ねて「やります!できます!」と言うことができなくて・・・という休み明け。引き続き、行政全体の取組みを大きくとらえながら、個別課題の解決に向けて取組まないといけないですね。明日は戦没者追悼式が行われます。

身近な行政窓口に期待される犯罪被害者等支援。

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「相談先としての行政を信頼している人は多い、だから期待をしている。もし、当時、身近な行政に窓口があれば相談していたし、相談したかったと思う。」・・・一つ一つ、丁寧に発せられる言葉がとても重かった。

犯罪被害者等支援講座ということで職員研修の一環として実施された学習会。ストーカー犯罪について「桶川ストーカー殺人事件」被害者のお父上である猪野憲一さんより事件に向き合ってきた当事者として、お話しを伺いました。一連の事件の経過、その中での警察署の対応、そしてまた報道のありかた・・・・どれもこれも遺族当事者として向き合うというよりは、闘ってきた歴史・・・こうして、辛さを乗り越えて、ご自身の経験も語りつなごうとされる・・・その意味を推し測るだけれも胸が押しつぶされそうになりました。

多くを語るには重たすぎる2時間の研修会。参加した職員さんたちはのちほど研修受講した報告書を提出するようですが、どんな感想をお持ちになったのでしょうね。何よりも重要なこととは、冒頭にも書いた通り「行政への信頼と期待」の大きさをどう受け止め、そしてまた職員としてあるべき対応、そのために必要なスキルをいかに磨いていくのか?ということに尽きるのでしょう。「相談対応にはマニュアルがない、最後はハートですよね」という猪野さんの言葉を噛みしめたいものです。

多摩市ではわりと早い時期に「犯罪被害者等支援条例」が制定されています。相談窓口もあります。実際には個人情報の問題もあり、どんな内容の相談があるのか等、公表することには慎重にならざるを得ないわけですし、大々的に公表するようなものではないと思っていますが、この窓口があって救われている人がいることは確かです。実は、こうした窓口が市役所にあることを全職員がちゃんと認識し把握しているのか?のほうが問題ではないかな?と思ったりするわけですが、いずれにせよ、今日の研修会に出席した職員が各担当部署に戻り内容を共有することになっているはずなので、改めて、「職員」として問われるべき姿勢を再確認してもらえるといいなと思いました。

 

さて、週末で終わってしまいましたが、以前にもブログで教育長室で遭遇した縄文といけ花のコラボ♪・・・・市民文化祭の華道展にて市民の方々に披露されておりました。ホント・・・素晴らしい。土器の説明がちゃんとつけられていて、これがまた良し!でした。素敵に飾られたいけ花を見に来て、いにしえ(縄文)にも触れられるという得した感じ。もっともっと、多くの人に見てもらいたいなあと。市役所のロビーでも展示できたらいいなあとか・・小中学校の入学式や卒業式とかでも飾れたらいいのに・・・とか・・・欲張りがついつい頭を出してしまう。こうした工夫に出会うと、ほんと、わくわくします。明日は文化の日。さて、何を使用かなあ・・・・。

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11月になりましたね♪

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ハロウィンも終わって、今日から11月。週末にかけてもスケジュールが過密・・・娘の予定とも織り交ぜていくというのが一番大変で、親子の気持ちをお互いにいかに折り合いをつけていくのかも結構大事かと思う今日この頃です。

先週末、多摩ニュータウン再生会議が行われたので傍聴に行ってまいりました。これまた、私としては教育委員会で特別支援教育推進計画の策定が協議事項になっていたので、どちらを傍聴するのか迷ったわけですが、多摩ニュータウン再生会議の動向も注目されるので、こちらに出席…とても形式ばった会議でしたが、各検討項目についてはワーキンググループを設けながら話し合いを積み重ねているため、最後の合同会議はどうしても堅苦しく、単なる「顔合わせ」と内容の確認会的な印象が否めませんでした。

東京都や都市機構からもメンバーが参加している会議でもありますが、担当者が人事異動などで変更していることもあり、気持ちの温度差もやや感じられたのも私個人的には気になる点でもありました。もちろん多摩市でも人事異動もあり多少の人の入れ替わりはありますが、ニュータウン問題は私たちの市政にとってはある意味で高齢化少子化など切実な問題。その切実さは巨大組織である東京都や都市機構とは当然に異なるわけで、その違いが「温度差」にも表れるのかもしれません。

今後、ニュータウン再生会議で議論された提言を受けて、一つずつ取組みの具体化をしていかねばならず、「絵に描いた餅にしてはいけない」との問題認識で語ってくださる学識経験者の方の発言は心強くもありますが、しかし、具体的な一歩を踏み出すところでどう後押ししてもらえるのか、同時に問われることだと考えたりもするのです。研究成果などを発表したり、披露するところまではある意味でやりやすい。議会でも同様ですが、政策提案することはできても、その先に進んでいくための道筋をつけ、具体的に動かしていくことがなかなか難しい。いろいろな意味で限りある資源の活かし方・・・ここにこそ新たな知恵や工夫が問われているからです。

それにしても、多摩ニュータウン造成期には多摩町よりも当事者意識を持ち開発一辺倒だった東京都や都市機構の方々から、「多摩市さんにはぜひ、奮闘してもらいたい」的なエールも送られるという現実・・・まちづくりの当事者は「私たちであり」、「私たちでしかない」という意識を痛感させられた次第です。

 

この提言がどう発展していくのか。ここに問われる技量・・・市長のリーダーシップはもちろんのこと、議会に求められる役割の大きさを感じます。50年後の未来を考える。決して先のことではないはず。あっという間に、自分のことを考えても歳を重ねるもんな・・・・最後、私のたどり着く結論はいつもここ・・・。