特別支援教育推進計画(案)説明会にて。

20150911
北関東地域の大雨の被害も気になりつつ、昨日は震度5を記録する地震が発生し、「備え」のことを改めて考えさせられます。特別支援教育推進計画(案)の説明会が実施されています。先週金曜日の午前、午後、そしてまた本日も午前、午後で2回の開催です。会派での打合せも含めて、スケジュールが立て込んでいて、まずは初回の説明会に出席してみました。保護者の方のみならず、存じ上げている関係者の皆さんも多くいらしていたようです。司会の職員が「関係者の皆さんは、自分の立場に置き換えて、説明をお聞きいただいたり、資料をご覧ください。」と案内されていたことからも、保護者以外の方の参加も多かったようですね。説明会は「保護者向け」という内容なので、関係者の方々への説明とはまた少し違うということなのでしょう。

私がちょっと気になっていたのは、特別支援教育推進計画の策定委員会のメンバーの方はどのくらい参加されていたのかな?ということでした。最後まで会にいることができなかったので、肝心な質疑応答の時間に居合わせられず・・・の私でしたが、一番知りたいのは計画案に対する保護者を含めたみなさまの反応やご意見などなど含めた声。これについては、後ほど取りまとめるというお話しでしたので、まとめたところでの資料をいただかねばと思っているところです。また、最終回の説明会には参加できる予定なので、そちらでも聞けるといいなと思っております。

保護者の意見やらを受け止めて、最終案に向けてどう成案作業を進めていくのかが問われます。得てして・・・このような説明会は’ガス抜き’というご批判もいただくことが多いため、そうならぬよう取りまとめてほしいですし、そうなっていくように見守っていきたいと思います。「見守る」という言い方だと優しい感じですが、これに関しては・・・私は「監視」しているというのが正直な気分。ちゃんと目を光らせておかねば・・・と思いつつ、行方を後追いしている感じです。ちなみに、冒頭での清水教育長の挨拶を会場にいた方がどう受け止められたのかも気になります(写真は小さいけれど挨拶する清水教育長)。

 

さて、今日は先般開催された図書館協議会に提出した「多摩市読書活動振興計画」(案)を手に入れてまいりました。図書館協議会でどのような意見があり、そしてまたその意見をどう反映させていくつもりなのかもしっかりと聞いていかねばならない・・・ですし・・・・それ以上に、関心があるのは、こちらについては市民説明会を開催するの?ということ。単なるパブリックコメントで済ませるのか、それとも市民にちゃんと説明し、理解を得ていこうとするのか・・・多摩市図書館は「市民の『知る』を支援する」ことを目標にして、そのためには、「市民のみなさんおt一緒に、積極的な図書館活動を推進したい」ということですので、市民と一緒に計画を共有できるような道筋をつけていくべきでしょうね・・・と考えています。

図書館問題については、公共施設再配置問題とも密接にかかわる課題でもあり、とりあえず市民の意見はパブリックコメントで済ますという姿勢では・・・「逃げ腰」の批判をさらに増幅拡大するだけに思えてなりません。さて、どう考えているか?今のところ見えません。いずれにせよ、本来は8月末までに策定するはずが、いまだ策定できていない状況でもあるため、どうしていくか・・・確認しなくては。

 

国勢調査の方が訪問してくださいました。しかし・・・たまたまに、パジャマに眼鏡に・・・という姿で外には出れず。大変申し訳ない感じでした。夜9時半近くになり訪問・・・・とっても大変ですね。頭が下がります。インタホンを押されて、相手の映像を確認するわけですが、宅急便や来る予定知人以外の方だと居留守してしまう場合もあるのではないでしょうか?私はインターネットを通じて回答する予定ですが、古典的アナログ方式の訪問での調査方法はあと少し先にはなくなるのでしょうね。もしかすると、こういう調査そのものが必要なのかどうかもいずれ議論になるのかもしれませんが・・・・。

週明け月曜日からは、委員会があり、その後決算審査。そしてシルバーウイークですね。シルバーウイークって一体、何のこっちゃ?!って言われて、確かに・・・と思いました。何でもかんでも横文字にする必要もないというのもそうですね。「シルバーさん」という言われ方も気になるそうですよ・・・。

自然災害の被害・・・手を差し伸べられることにも限りがありますが、心からお見舞いを申し上げます。私たちはもう一度、自然にどう向き合う社会をつくるか生活そのものから見直さなければいけなさそうですね。

学校と連携もしてくれる‘塾’

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ご縁があり、立川にある学習塾「Leaf」さんに訪問し、私よりも若いけれどほぼ同い年の教室長さんと意見交換をさせていただきました。運営しているのは株式会社りたりこさん。当初は障害者の就労支援に取り組むことからスタートした会社でベンチャー企業。塾のスタッフなども含めた社員さんの年齢層はとても若い!元気な企業です。「ビジネスで社会を変えたい!」という思いが、企業活動にそのままつながっているような感じ。塾の内容ももちろんですが、障害者の支援を中心にした事業展開をなさっていて、今度は会社さんにも訪問し、お話しを伺ってみたいとの気持ちになっています。

こちら立川校には、同じビルの階下に幼児部門も併設されていて、こちらは児童発達支援事業での展開。利用しやすくなっています。

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ちょうどパパに連れられて一緒に帰る子どもとすれ違いましたが、こちら、立川校には近隣市などから全体では約450名の子どもたちが通っているそうです。支援を必要としている子どもたち、子どもたちの療育に対する保護者の関心は高まり、ニーズは増えています。口コミで利用者が増えているとの話でした。

さて、小学校以上部門。まずは通塾は親子同伴で・・・が基本。ここで思い出したのは所沢市での通級指導学級。所沢市の場合も親が原則同伴で、指導の様子をビデオモニターで見ながら、親自身も学んでいくスタイルになっていました。リーフも同様。すべての教室にはカメラがついており、指導の様子が映し出されます。子どもへの指導の様子を保護者はモニターで見ます。これが何よりの子ども支援にとつながるのです。

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それぞれの部屋ごとのモニターにヘッドホン。保護者達は画面を通じて、日々の子どもへの接し方も学ぶという方式。私・・・やっぱり確信しました。子どもたちの様子が映像で見れるような仕組みが必要!ちょっとした声かけや対応の工夫で、保護者や学校の先生の前では落ち着くことのできなかった子供がちゃんと落ち着いて行動することのできる姿が目の当たりにできる。学習は個別で、そしてまたソーシャルスキルトレーニングは複数の授業編制で実施していています。通塾児童は、週に1回ないしは遠方在住者は月に2回などと回数は異なりますがいずれにせよ子どもたちがスモールステップにて成長していくことを一歩ずつ支えていこうとする先生たちの姿勢・・・子どもと接する保護者のストレスを少しでも軽減し、親子に寄り添い見守りながら運営している様子が伝わってきました。

で・・・指導者なんですが・・・教員やら心理士やら・・・と何か資格があるのかどうかと伺ってみたのですが、指導者のうち何らか免許のある方は約30%。あとは独自の研修システム、そしてまたかなり密度濃く研修をしていることが何となく伝わってきたのですが、そのなかで経験も積みながらやっていくのだそう。ちなみにアドバイザーとして専門家がきちんと対応する体制もあり、研修でもいろいろと相談ができるようです。

 

こちらの塾・・・・スカラシップ制度も準備されていますね。一人でも多くの子どもたちに視点を当てるとき、所得の格差にも目が向いている・・・設立趣旨を感じられる制度です。

そして、保護者の希望があれば学校との連携も可能とのこと。保護者によっては学校に通塾を知られたくない場合もあるという話で、全ての子どもたちへの対応ではありませんが、希望があれば保護者を通じて学校への連携も積極的に実施しているとの話。ここ・・・素晴らしい!・・・しかし、学校長の考え方により大きく左右されるらしく、「そういうのお断り!」という学校もあるというのが、現実で苦労もあるようですね。しかし、塾の学習内容、そしてまた個別指導計画などを学校に渡すなど等・・・「へえ!」と驚くような対応があるのもまた大きな特徴。これはいいですね。塾のノウハウなど出したくない!って思うのが一般的な気がしますが、「子どもを中心」にすれば、大人の理屈で仕切る方が考えてもみればおかしな話。毎日、塾の開始時間前には学校連携などのために訪問したり等などしているそうですよ。「想いが熱い!」って思いました。企業マインドですね・・・。

「変わらなければいけないのは周り。」・・・その子どもを変えよう変えようとするのではなく、大人の対応、取り巻く環境を変えていくことで、子どもが見違えるほど変わっていく、成長もできるという話を伺うことができたのもまた、大きな収穫でした。

 

私が確信したこと・・・・やっぱり、指導風景をしっかり記録しておくこと大切。そして、ひとつひとつの子どものリアルな姿を保護者はもちろんのこと、子どもに関わるすべての関係者で共有できるような体制が必要。特別支援教育の充実、まだまだ設備環境をどうするのかとか、課題は多そうですね。そもそも指導風景を記録するなんて方針を指導者自身が受け入れることができるかしら?・・・・というのも公立学校だと課題になるような気もします。なぜなら、自分自身の指導内容や技術がさらけだされることを「良し」としない文化が学校にはあるような気がしてならないからです。「子どものため」を考えると、やるべきことってあると思うのですね。先生自身も問われるところかもしれません。

 

今回、決算特別委員会の健康福祉常任委員会の施策評価が「発達障害児(者)支援事業」なんですね。ですので、委員会の皆さんの意見も拝聴しながら、私も質疑でいくつかの点を指摘したいなと思っているところです。ご意見ありましたら、どうぞお寄せ下さい!

教育長再任。補正予算は可決。

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台風ですね。先週末は北諏訪小学校での「こどもの王国」。青少年問題協議会の北諏訪地区委員会が主催ですが、この催しを支えているのはやっぱり児童館職員かなあ。イベントを立ち上げた時から関わっている職員は有休を取得して、この日の支援に入っているという・・・。すでに諏訪児童館からは異動しているにもかかわらず・・・です。イベントで使用しているポップコーン、わたあめの機材をはじめとして、その他諸々の備品類も多摩市内の他の児童館からすべて貸していただいているもの。児童館職員のネットワークで支えられていることを改めて感じるものです。

児童館は子ども子育て新制度の中で、今後の行方が問われています。子育て拠点施設として衣替えすること。ここを国は誘導していて、こちらに補助金が出されます。財政運営的に考えたら、やっぱり私たちも誘導されてしまう・・・これは選択肢としてはベストではないのかもしれませんが、しかし、その選択を拒めるほど余裕があるわけではない。こんな状況で、いろいろ理屈を考えるというか、今までの取組みを総括して新しい路線に向かっていく感じです。

乳幼児期は児童館で。そして、小学校になれば放課後子ども教室で。そして中学校になったら・・・・?

育ちの連続性。フォローできる地域の顔の見える関係。児童館は乳幼児期から小学校から、中学校からそして高校まで・・・・一人の子どもの育ちを連続して見れた場所とも言えますね。実際にも未就学の時から児童館へ、そして小学校になって児童館へ、中学校になっても・・・・と児童館を居場所にし、児童館職員を心のよりどころにしていた子どもたちもいるのも事実。子どもをめぐるいろいろな事件などに触れるたび、児童館の存在を考えさせられるものです。大きくエリアを区分けし、聖蹟桜ヶ丘エリアは一ノ宮児童館、永山エリアは永山児童館、多摩センターエリアでは唐木田児童館で中高生対策も実施していますが、場所的にも利用者が一部だ・・・という批判もあります。一部しか利用できない場所だから不公平だから「なくす」という選択をするのか・・・もしくは、一部でも利用できる場所があることは重要なことだから「残す」という選択をするのか・・・これもまた議論の分かれるところです。子どもたちの居場所の問題。子どもの声はなかなか政治には届かない・・・・難しいですね。

 

さて、今日の本会議。補正予算はいくつか質疑があったものの問題なくいつもどおり全会一致にて可決。そして、私としては教育長が全会一致で再任されてよかったなと思っています。昨日の一般質問で、教育長の見解をしつこく聞いていた私ですが、特別支援教育を進めていくことに想いのある教育長ですし、今度は任期が3年間ということで、新たなスタートを特別支援教育推進の基礎を再構築するところにしっかりと向けてもらいたいと考えるものです。昨日の教育長の答弁について、「その表現力に感服した」という感想をいただきました。うれしいですね。そんな教育長の言葉が市民にはもちろんのことですが、ちゃんと学校現場に届いてほしいです。

 

そう、今日の写真は北諏訪小学校合唱団の発表の風景です。もともと立ち上げた時に指導してくださった先生が異動してしまい、それとともに団員数が減ってしまって、それでも継続している。それを支える学校、それから指導者は地域の人材。いつまで継続できるのだろう?と心配しつつ、「あと少しは頑張る」と言っているうちの娘を送り出す日々です。こうした学校の課外活動がどこまで保障できるのか。こんなところもまた教育委員会がどう考えるかにかかっている気がするのです。

ところで来週から決算特別委員会もありますし、そのための準備をしています。何と言うか、教育委員会ってやるべきことが少なくない。ついつい学校教育部門に目が向いてしまいますが、文化財保護について中心に議論することにもなっているので、情報収集中。ホント・・・知らなかったことが多すぎて。事業の見直し云々・・・とかって、議会(議員)は安易に言うけれど、ホント現場は苦労してるなあと・・・変に同情してしまったりする・・・・。同情してはいけないのでしょうが。

 

明日は休会です。しかし、休会を喜べないくらい、宿題がたくさんあり、朝から会派で集まって籠ってミーティングします。

9月定例会 一般質問5日目

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北諏訪小学校ではゴーヤのカーテンがとても立派に成長しています。かつては「ESD=ゴーヤのカーテン?」みたいなところもあったわけですが、今は、ESDについても理解が広がり、市内の学校は全て「ユネスコスクール」になっております。とは言え、その取組みについては、各学校でまだまだバラツキがあるというか、ものすごく意欲があるところはどんどん意欲的に取り組んでいるのに、やっているのかやっていないのかわからない学校もあったりするのもまた事実。こうした学校の意識差というか温度差と言うか、バラツキが認められる場合には誰がどうバラツキをなくすために汗をかくべきなのでしょうね?

さて、一般質問も今日は最終日。トップバッターで発言順がまわってきました。事前の意見交換や調整の成果なのかわかりませんが、ばっちりと優等生的回答が第一答弁から帰ってきました。まるで模範解答で、さらっと聞けば「ふーん」と納得できてしまうような感じで、予め第一答弁の内容は受け取ることができるのですが、ホント、行政は整った答弁を作成するのが上手。ただ、答弁だけで納得せず、その先にどんな答えを引き出せるのかが大事になってくる気もします。それがなかなか手ごわいのです。

今日は特別支援教育推進計画のことと、歴史文化を伝えていく図書館の役割のことを質問したのですが、さて、私が伝えたかったことを答弁者(質問調整した所管、相手方)以外のみなさんにどのくらい伝わったのかが課題ですね。わかってる人どうしでのやり取りになっているなと思いながらやりとりしていました。それにしても、質問して、一体どのくらい物事を動かすことができるんだろう?・・・って思います。特に学校現場・・・・正直、議場で議員が発言しただけで学校現場は動きません。結局、学校現場を動かすのは教育委員会(事務局ですが)で、その教育委員会の体質や体制やらがとても問われている気がしています。五月雨式の通知文書にて学校に指示を発する、もしくは、校長会などで「やってください!」「やりなさい!」って指示するだけで変わるなら、そんなに簡単なことはない。動かすためには、「動かなくてはいけない!」って現場に感じてもらえる、理解し納得してもらうことが重要で、そのためにどこまで教育委員会が各学校に寄り添えるかがカギになると考えています。

子どもたちに寄り添って・・・って学校や先生に求める前に、教育委員会は今の学校現場、現状にちゃんと寄り添い、向き合っているのか?・・・ここ、私が最近とても心配しているところです。なんか、上からの決めつけや押し付けで、現場が「動かざるを得ない」みたいになっているのではないか?ってそんな息苦しさと辛さを感じるのです。

 

ってことを伝えたつもりなんですが、伝わったかしら?

 

そして、歴史文化を伝えていく図書館の役割についてですが、現在、策定に向けて、鋭意進行中の「読書活動振興計画」・・・・この中に、読書活動の振興を支える土台となっていく「図書館」について、その運営のありかたなどについても盛り込んでいきたいとする見識。ここ、本当に理解に苦しみます。読書活動の振興は図書館が果たすべき役割の一部であって全部ではないのに、なぜ、「読書活動振興計画」の中に「図書館運営やらサービスの基本部分」のことまで盛り込もうとするのでしょう?・・・ホント疑問。いっそのこと「読書活動振興計画」というタイトルを変更したほうがわかりやすい。多摩市の図書館の基本計画=読書活動振興計画・・・・なんて、笑われて終わるような気がしてなりません。読書活動の振興以外ところに果たす図書館の役割が大きくて重要なはずなのに・・・・これまた、多摩市の図書館行政の水準を物語るものです。

 

ということ、伝えたつもりなんですが、伝わったかしら?

 

一般質問は何度やっても、慣れない。緊張する・・・だいたい、私は人前ででしゃばって話をしたりするの・・・好きになれないんです。自分の能力のなさをひけらかす気がするからです。

 

そんなことで終われば終わって・・・よかったと胸をなでおろし、気持ちをリセットして、また明日からの審議に臨みます!

9月定例会 一般質問4日目

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北諏訪小学校でボランティアのママたちを中心に組織されているガーデニングサークル。校門前に背が大きくなった向日葵にばかり目が向いていたのですが、向日葵がなくなり、目線が下に降りてきたら色とりどりの花壇になっていたことに気がつきました。誰にお願いされるわけでもなく、自主的に・・・できる人たちでやっていこうというボランティア。言うは易し、継続していくことは本当に大変なこと。でも、こうして学校にはそれぞれ、気持ちで動いてくださる方がたくさんいて、ガーデニングサークルもPTA活動とは別個にして、有志のママたちで組織されているPTA内自主サークルなのです。これとはもう一つ、ロング昼休みに子どもたちに読み聞かせをしつつ、自主的に「子どもと本の学習会」をしているサークル「よむもん」もあります。

学校に協力してくれる気持ちを上手につないでいくところにいるのが校長や副校長先生。その在り方で地域がどう学校に関わるか、PTAがどう学校と協力関係を結ぶことができるのか・・・とっても大きく左右されるなあと思う今日この頃です。

 

さて、今日は一般質問も4日目になりました。生活者ネットワークの岩崎議員は「子どもの人権」についての質問をなさっていましたが、子どもへの暴力防止プログラムCAPの推進をする立場からとてもユニークな視点での質問でした。「子どもがどんな気持ちになるか」・・・想像することはとても大事なことですね。答弁者に対し、子どもの気持ちを想像した答弁を求める・・・ということで、なかなか難解な感じでした。
そして、公明党の渡辺議員は「公園・みどり」の問題を。とても具体的な提案もあり、とてもわかりやすい質問。愛宕地域にある街区公園の一部を体験農園に衣替えする・・・というのは頷けることです。対象になっていた愛宕第4公園は場所的にも「畑」をするのにちょうどいいかなあと思ったりしました。それにしても渡辺議員は市内にある公園の半分近くに足を運び、実態をチェックしてきたのだとか。今夏の炎天下・・・いやはや、脱帽。とても力のこもった質問でした。

同い年の共産党、おおくま議員は貧困の連鎖を課題にしていましたが、ここは新しくて古くからの課題とも言えること。なかなか有効な手立てを講じることができてこなかったところに、さらなる不景気も覆いかぶさるとともに、労働者の立場がますます厳しくなっていくような状態に今後に対する展望がなかなか見えてこないのも実情です。この問題を市民に最も身近な自治体がいかに取り組んでいくかは必要性はあっても、都や国の大きな後押しがなければ進んでいかないと考えています。雇用環境の改善、就労支援・・・どこをとっても、一自治体だけでどうにかできる問題ではないことも事実。「住宅都市」である多摩市にとっては非常に手ごわい課題です。

以上がまだまだフレッシュな感性をお持ちの議員さんたちの質疑でした。最後は我が会派の折戸議員。いつもながら、お住まいの豊ヶ丘を中心にした調査活動を通じた質問をなさっていました。地域課題を地域の代表として議会を通じて提案していくこと・・・ここは議員活動の原点なのかもしれない・・・って思わされました。

 

そんなことでようやく週末。どーんと復習と宿題がたっくさんの気分です。以下、週末に再度目を通すべき優先順位の高い資料類。東京都の発行している資料はなかなかカッチリしていて、読みごたえがあるのですよ。

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9月定例会 一般質問3日目

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週明けの一般質問に向けて、ちょっくら教育長と意見交換をしたいと教育長室へ。なんと!現在、建て替え中の多摩第二小学校から出土した縄文土器に市内の華道家の方に行けていただいた作品が飾られておりました。いつもとは違う雰囲気の教育長室。文化財をこうして活用する方法もあるのですね♪ぜひ・・・市役所ロビーにも・・・って思いました。

一般質問は折り返し。今日は同じ会派から3名が連続して質問に立ちました。遠藤ちひろ議員からは「パークマネジメント」の視点、増田議員からはずっと追い続けている地域の諸課題の解決、遠藤めい子議員からは「職員の人材育成」の質問がありました。

「やらなければならないことにどう取り組むのか」

頭では理解していても、なかなか動いていかないことも多い。その原因と要因をどう分析していくのか。そして、どのようにしたら組織として動き始めるのか・・・取組みが前進するのか・・・・。

実は、これは私の質問に関しても共通して、大きく立ちはだかる壁だったりします。今回の質問のテーマである「特別支援教育推進計画」についても同様で、計画はつくったはいいけど・・・にしないための方策をどう構築するのか。とかく、どんどんどんどん空気を入れ続け、風船がパンパンに膨らんでいる状況であり状態・・・パチン・・・と割れてしまっては元も子もない・・・現場の学校は四方八方からの要請要求に何だか四方八方になっている気がしてなりません。本来、学校って何をすべきなんだろう?とか先生たちは何に力を尤も注ぐべきなんだろうか?とか・・・大した専門家でも何でもない私から言えることは数少ないわけですが、でも私は「学校を助けたい」という気持ちが年々増しています。学校を助けるということは、先生たちを支援するということで、そのことはひいては「子どもたちを救う」(救うという表現はなじまないかもしれませんが)につながる気がするのです。

学校の校務支援の一環で導入したICTシステムは本当に先生の業務を楽にしただろうか?学校は地域の核に・・・確かに地域から学べることもたくさんあり、やる意義を感じて進めているけれど、でもその分学校が様々な諸調整で忙しくなってはいないだろうか?多摩市で言えばESDとか、特別支援教育とか、食育とか、今度は英語とか、いじめ対策とか等等等など・・・・学校の先生は単にクラスの担任をしていればいいというものではなく、日々‘校務分掌’の中で忙殺されている実態もある気がします。でも、毎日登校してくる子どもたちに向き合って、一人ひとりに持てる力で対応してくれる先生たちがいる・・・・私たちが想像以上に辛く大変な状況があるにはあるのが今の学校だと私は考えているのです。そしてまた、何よりも副校長先生の業務の忙しさ!

副校長先生は「教頭先生」って呼ばれていた時代がありましたね。教頭先生と言うのは「教員集団の頭」となるわけですが、副校長と言う呼び方は、教員集団のトップと言うよりも校長の業務を助ける「サブ」みたいな感じ。なんか立ち位置とても難しそう。そして、副校長先生・・・・例えば学生ボランティアなんかのシフト調整もしているということで、まあ、ホントに忙しい方が多すぎます。「これ以上、学校に物を頼んではいけない。申し訳ない。」と思ってしまうと、特別支援推進計画をせっかく策定して進めるにしても、その進め方が何よりもポイントとなり、「やりなさい!」と上から目線で計画を下すだけでは何にも進展していかないと考えています。

 

で、ここに知恵の絞りあいがあるのだろう・・・って思っていて、教育長と意見交換をしてまいりました。清水教育長がわが市で指導室長だった時代に始まったのが特別支援教育。発達障害者支援法ができて今年で10年を迎えている。この10年間の振返り、そしてまた、今、特別支援教育の在り方も変わろうとしていて、来年の4月からは障害者差別解消法も施行される・・・これ、大きな改革だと思っています。教育長はこの環境変化をどう捉えているのだろうか?とか・・・実はこの9月で清水教育長は任期満了。でも、続投してもらいたいということで、人事案件が提案される予定になっていることもあり、特別支援教育推進計画を策定して動かすところ、引っ張っていくために手腕が問われるところだなって思っています。

そのあたり、今回の一般質問で聞いてみたいなあ。ちゃんと尋ねられるような質問の組み立てをそろそろ考えようと思います。発言の順番がなかなか回ってこないため、エンジンがかかりません。これは、おそらく週末勝負でしょう・・・♪

9月定例会 一般質問2日目

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昨日に引き続き一般質問です。予定調和じゃないよね・・・とか思うわけですが、しかし傍聴席から見ていると「予定調和」で、緊張感もない質疑答弁になっている・・・と言う感想もちらほら。多摩市議会のルールとしては、発言する当日の朝、市長の第一答弁書を受け取ることができますが、決して予定調和ということはないはず・・・と思っていますけど。傍聴席で、何だか出来過ぎな質問が多いと感じるのはなぜなんでしょう?

私の場合は発言する当日の朝にもらった答弁書を必死に読んで、それから頭の中でその次の質問を組み立てていくような作業・・・もちろん、前日には「想定問答」という感じで、何となく答弁を予測したりもしますが・・・・。

今日は図書館について、同じ会派の藤條たかゆき議員が質問をしていたのですが、「貸出中心の図書館サービスからの転換を図っていきたい。」とする答弁。貸出に力を入れ、本を借りてもらうことに力を入れ、貸出冊数で図書館活動を評価しているような現状では、なかなかそこからの脱皮はできないかと思っております。大事なことは貸出冊数ではない!・・・ではどこなのか?ということだろうと考えています。

もちろん、貸出機能は図書館サービスの柱の柱だと思っているのですが、単に読書活動を広げていきたいのであれば、本の貸出冊数を増やすことだけに一生懸命になる・・・という方針なら、みんなが読みたいベストセラー本を多数購入し、そしてどんどん市民に貸出をしてその実績を上げればよいだけの話。少々乱暴ですが、「貸本屋機能」を高めれば目的は達成されるでしょう。けど、その時には、別に直営で運営し続ける必要性は揺らぐでしょうね。

でも、実はそうではないところで、図書館が果たすべき役割があるのではないか?・・・ということで、私は相変わらずの「行きつ戻りつ」質問になりますが、「歴史文化」の継承に果たさなければならない図書館固有の役割について、どんな認識をしているか尋ねたいと考えています。情報を収集し、整理し、保管していく、蓄積していく場所としての図書館・・・ここをどう自覚して取り組もうとしているのか?「貸出中心の図書館からの転換」を果たしたいと思う時、そこに必要な体制をどう構築していくのか・・・具体的に示してもらいたいですね。どうやらその内容や中身についても具体的には「読書活動振興計画」に盛り込んでいくのかもしれませんが、肝心な計画についても8月末までに素案ができるはずが未だ示すことができない状態らしい・・・・。やや心配な雲行きだったりします。

まあ、そもそも読書活動の振興計画の中で今後の図書館の在り方までを盛り込んで策定してしまおうとするセンスに私は全く共感できずにいます。読書活動の振興はそれはそれとしてやっていけばいいのですが、しかし、図書館そのものの屋台骨となる「図書館計画」無くして、これからの図書館の役割が明確になっていく気がしないのです。読書活動の振興ももちろん図書館のやるべき業務としては重要だと思っていますが、しかし、それ以上に地味ながらも取り組んでいかねばならない役割があるはず・・・そこまでも「読書活動」に包含しようとして、余計にわかりにくい計画になる恐れはないのかしら?外野席からの煩わしい意見かもしれませんが、私はそう思わざるを得ません。

それにしても、今日は雨上がりに夕陽がまぶしく。気持ちも何だか晴々できた感じも。明日も引き続き一般質問です。私は週明けまで順番がまわってこないため、どよん、だらんと中だるみしてます・・・。

 

 

定例会始まりました!

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さて、本日より第3回定例会が始まりました!昨日、唐木田にあるコメダ珈琲店に行ってまいりまして・・・。そこで注文したかき氷があまりにも素敵だったので、写真を加工してしまいました。これでミニサイズですが、たっぷり堪能!キャラメルミルク味がある間にあともう一回必ず行きたい!・・・と心に誓って本日を迎えました。今日は市長行政報告の後、4名が一般質問に登壇しました。

私は興味関心の範囲が狭いというか、私には私のこだわりがあって毎回の用に同じ分野同じテーマで質問を考えているので、他の分野にまでアンテナを広げて、質問分野を幅広くカバーしておられる先輩議員さんなどの姿に触れるたび、自身の能力を自覚させられる次第です。新しい情報をちゃんとキャッチしていき、そこをきちんと勉強していく姿勢・・・共産党の橋本由美子議員の取組み姿勢は私にとってお手本のお手本のお手本です。地方創生に触れながら、多摩市で策定しなければならない長期ビジョンなどについて、そしてまた、子ども子育て新制度についても4月からスタートしたばかりですがそこを踏まえた子育て政策、そして最後は主権者教育に絡めての内容と字面を追いながら、またいつかは勉強しなくてはならないと思っていることをきちんと押さえ、ちゃんと行政を質していくところ・・・ベテラン議員ならではかなと思ったりしています。

そして、今日は向井かおり議員の子どもの貧困、子ども・若者支援のことについては私も関心のある分野なのですが、「それぞれ担当部署は努力もしている」しかしながら、そのがんばりや奮闘がちゃんと結果に結びついていくためにはどうしたらいいのか・・・そのためのリーダーシップを市長に求めたい気持ちには心底共感せずにはいられないのです。阿部市長はとてもいい方なんですよね・・・きっと。いわゆる強力なリーダーシップを発揮するタイプではないことは、この間の取組み方でも薄々気がついているのですが、そこが何とも物足りないというのは誰しもが感じていることなのだと考えています。でも、阿部市長とお話をすると、「頑張る!」というやる気は漲っていることも多く、私としては、その言葉の勢いがどうやって結実していくんだろう?とこれまた私なりに考えさせられること。

リーダーシップって何?

さほどリーダーシップを発揮していない私からあれこれと指図するのはおこがましいことだとも思いつつ、しかし、市長に対してはリーダーシップを求めてしまうのですが、きっと「物事の優先順位」をしっかりつけ、ある意味で「切り捨てなければならない」ということも覚悟することを求めるのかもしれません。でもそれは市長だけに求めるのではなく、求めた自分も同等にその責任を負うことになるのです。なので、市長がそこまで気負わなくてもいいはずで、もっとそこにある責任を分かち合っていかないといけないのでは?とか・・・いろいろ思ったりもする今日この頃です。誰しも・・・全部完璧に、、全部100%でできないことはわかっていると思うのです。だからこそ、濃淡をつける、そしてある意味で、涙をのんでもらわねばならないところ、今は我慢をしてもらわなければならないところもあり、その現実に立ち向かっていく姿を理解してもらうような、そんな道筋が必要なのかもなあと思うのです。とっても不細工で、かっこいい自分の姿ではないだろうなあ・・・そこにあるのは・・・と想像に難くないのですが、でも、やっぱり、そんなかっこいいスマートなことだけを求めていては、乗り越えていけないほど厳しい現実が突きつけられている気がするのです。不細工な自分、かっこ悪い自分になれるかどうか・・・・根本的にはダサい自分を見せる勇気が必要なのかなあ・・・とか・・・そんなこともまた、私が最近考えていることです。

 

 

ということで、特別支援教育のことも、これからの図書館をどうするのか?ということも一足飛びでかっこよくスマートな取組みで進めようと思ってもきっと進まない。さて、私はここでどんな提案をしていくべきなんだろう?考えながら過ごした一日でした。明日も一般質問が続きます。