「当たり前のことができる」

20150829 

8月もあっというまに末日。先週末は一般質問の答弁調整というか、ヒアリングをしたりして・・・気持ちがズドーンと重くなって。「議員のおっしゃるとおりだと思います。」って・・・言われたところで、おっしゃるとおりであっても「できないことのほうが多い」と読み替えて理解したほうが良いのではないか?と最近強く感じるようになっております。

TAMAシネマフォーラムによる「みんなの学校」の上映会があり、とても楽しみにして見に行ったけれど、そこで目にした大阪は大空小学校の一年間の取組みは特別支援教育を考えるにあたっても大いに参考になるもので、一人でも多くの教育関係者に何も言わずまずはご覧いただきおすすめ映画。子どものありのままを受け止めるってどういうことなのか、実践できる学校とそうではない学校の差はどこにあるのか・・・学校現場の奮闘ぶりにはもちろん感銘を受けたわけですが、この学校を支えている教育委員会はどんな教育委員会なんだろう?ってそちらにもより興味関心が湧きました。学校の先生たちが倒れないようにしないといけない。学校の先生たちがまずは折れないように支えていくところで、教育委員会の後押しや支援もとても大切になっていくはず。単に方向性だけを示し、上からの指示だけを出すだけが教育委員会の役割ではないはずなので。このあたり、私の一般質問でもどこかで尋ね、市教委の見解を聞いてみたいものです。

さて、子ども広島派遣事業の報告会があったので前半だけ足を運んでまいりました。感受性豊かな子どもたち。「走ったり、飛び跳ねたり、当たり前のことができることが平和」・・って表現をしていた子どもがいたように、毎日毎日平凡だと感じられる日常を手にしていることが平和ですね。朝起きて深呼吸ができて、ほぼ変わらない朝食メニューを口にできることが幸せで、そして、繰り返し繰り返し・・・時には退屈と感じることがあっても、当たり前のように毎日が過ごせることへの感謝の気持ち・・・ここに気がつけることはとても大切なんだと感じます。「戦争はなぜ起きるのだろう。どうやったらなくすことができるのだろう。そして自分ができることは何なのか。」こんなことを一人ひとりが自分の中で考えを深めていく・・・・子ども広島派遣事業は参加人数に限りがあるものの、いい事業だとは思います。事業そのものの意義をどう位置づけし、そしてまた継続していくかは今後の課題の一つになりそうですが。

「安保法案反対」の最大デモが行われたという報道がなされています。主催者発表は約12万人、しかし警察発表は約3万人強・・・この数字のかい離に違和感を覚えるわけですが、何しろとてもたくさんの方が「小さい力」を結集してと集まったようですね。気持ちはあってもなかなかデモ行動まで足を運ぶまでの余裕のない私ですが、私の分も知り合いに託し、同時刻に広島に行った子どもたちからの感想を聞けたことには意味があったと思うものです。

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原爆詩の朗読は会場全員で・・・。心が痛くなる声が綴られています。平和のこと、自分たちの恵まれた生活のこと・・・考える場所はたくさんあるのですね。さまざまな場面で、「当たり前のことが当たり前のようにできる幸せ」を感じる機会を重ねていくことで平和への感謝の気持ちが育まれていくような気がします。同時に、平和であることを維持していくことの難しさも・・・・。

実は本日、娘はカブスカウトの活動で「昭和館」に出かけ、戦後の生活について学ぶ機会を得ました。昭和館・・・初めて知りました。今の自分たちの生活や社会を見つける機会は多様にありますね。私も一度足を運んでみようかなと思っております。

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明日から定例会です。同時に、明日から始業式の学校もあるわけですが、明日から給食が始まってくれる・・・・・。「ふー、ヤレヤレ。」・・・・これが親の本音ではないかなと思ったりするのです。夏休み中に、アレルギーがあって学校給食を食べることができない保護者の方のお話なども聞く機会がありました。本当はアレルギーの子どもたち対応で学校給食が提供できるといいのですが。「当たり前のことが当たり前のようできる」・・・・この言葉を当てはめるとき、当たり前のように学校給食を食べることができる子どもとそうではない子どもがいる・・・そんな存在に目を向けて、何ができるかも考えさせられますね。

事前調査活動に。

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いよいよ定例会、なおかつ9月には決算特別委員会が行われ、各常任委員会では「議会における事務事業評価」を実施するのですが、今回は一歩進めて「政策評価」に近づけていくことが目標になっていて、私が所属する子ども教育常任委員会では「文化の継承と創造」という施策を選ぶことになりました。ここ・・・パルテノン多摩のことから、古民家、聖蹟記念館、文化財行政・・・と多岐に渡るのですが、中心になるのは「文化財」のこと。土地の開発とかで発掘、もしくは旧家を解体し、新しい住宅を建設するということになれば’蔵’の中にある貴重な歴史、民俗資料などを寄贈していただく・・・・発掘してみたら土器などの破片が出てくるとか、そしてまた蔵には貴重な古文書などなどもあって昔の多摩を知ることができたり・・・と・・・・後世に伝えていかなければならない歴史・・・・整理して保存、保管して、そしてまた情報提供をしていく行政の役割は決して無視することはできないですね。しかし・・・うれしい悲鳴!

整理する人員は不足。保存して保管する場所も手狭・・・・南永山小学校跡地、教育センターの体育館から、パルテノン多摩の収蔵庫から、旧西落合中学校跡地から・・・・と置いておく場所の問題、そしてまた、置いておくにしても良好な状態を維持するための手当て(温度や湿度管理)・・・正直、必要十分な対応ができているとは言い難い状況にあり、ここもまた知られざる課題です。ようやっと光があたってきたというか、議会でも話題になりつつあり、注目されてきたことはよかったことだと思うわけですが、それにしても文化財、民俗資料類を今後どうするのか?については気が遠くなるほど、「どうしていいのかわからない」問題ではないか?と思っていて、避けて通れないとしても、触れることは大事だけれど、しかしその後にどう議会が対応を考え、そして行政がその業務を担っていくのか・・・・。答えが出せそうで、出せない予感です(たぶん、簡単に答えが出るなら、既に行政が手も付けているし取り組んでいるはず。)

ということで、私は参加できなかったのですが、昨日は南永山小学校など学校跡地施設に分散して保管してあるものを見学し、本日はパルテノン多摩、旧西落合中学校の体育館、第三小学校の郷土資料室を見学してまいりました。

パルテノン多摩では収蔵庫の見学をしたのですが、学芸員さんからちょっとした説明もいただくことができ、有意義でした。特に、写真に掲載したのは「小松菜」。こちらは「植物の標本」の保管庫の一角で見せていただいたものです。学芸員さんによるとこの小松菜は、100年以上も前から、3代続けて同じ種を用いて育ててきたものだとか。植物の標本に「野菜」はとても珍しい。これもまた、「地域を知るための手掛かりにもなっていくもの」とのこ。なるほど、ユニークな視点で地域の歴史を切り取っていくのもまた学芸員さんの仕事の一つなのですね・・・ということも理解しました。

 

それにしても相変わらず、雑多に・・・しかし、一応整理されている民俗資料たち・・・・。見れば見るほど、資料を保管するという意味を知れば知るほどに「捨てがたくなる」気持ちもちょっとは理解できるものです。でも、どこまで保管し保存するのか・・・・本当に悩ましい。置き場所確保だけでも大変。断捨離ブームが到来している今日ですが、そんなものとはかけ離れたところにある品々です。

さて、旧西落合中学校の体育館では「稲荷塚古墳」のことについてちょっとした説明を受けました。これまた形状が八角形になっているのでは?ということもあり、現在は都の指定文化財になっているのですが、国の指定文化財に格上げ?(って言うのかわかりませんが)、認定してもらうべく調査活動が進んでいるそうです。多摩市では「八角形になっているのではないか?」と見込んで、国に指定してもらうべく協議を重ねているようですが、まだまだ国としては調査が不足していて、「断定はできない」ということになっていて、もう少し明確にはっきりと形状を確認しなければならないのだとか。

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八角形の古墳について、学芸員資格があり、長年多摩市の文化財行政に関わってきている課長さんに熱く語っていただく・・・・。

 

そんなわけで、私たち子ども教育常任委員会のメンバー一行は・・・貴重な文化財資料類に触れてきたのですが、文化や歴史を感じ心が豊かになるというよりは、気持ちがズドンと重たくなったという感じ。さて、一体、どうやった議論と協議を重ねていくか・・・このスタートラインからして難解。さて、どうするか?…..。

「よくできました!」

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夏休みラスト1日・・・10月中旬の寒さということで、一気に秋も通り越した気分でした。もちろん、今日は夏休み総仕上げと言うことで、午前中は会派の定例ミーティングに参加しましたが、その後は自宅籠りをし、小学校5年生最後の夏休みを満喫させていただきました・・・・。自由研究も無事に完成、家庭科の課題だった料理もしくは裁縫については、もちろん迷いなく’料理’を選択して、午後中にできることでとりあえず完了させることができました。

ブルーベリージャムづくり・・・と思ったのですが、圧力鍋の仕様で30分かからずにジャムができてしまい、「これではやったことにならない」と生真面目な娘・・・。そして、ブルーベリージャムに似合うお菓子をつくる!とのことで、図書館で借りてきた本をペラペラめくり・・・「よし!これに決めた!」とスコーンづくり。

母「そういうの、やったことないんだけど。マドレーヌにしたら・・・。」

娘「別にママがやるわけじゃないし。」

母「いいねえ、いいねえ・・・!頑張って。」

娘「じゃあ、呼んだら、写真撮ってね。お願い。」

と言うわけで、材料の準備はもちろんのこと、その他諸々準備を整えて・・・私がやったのは記録を作成するために必要な写真を数枚撮影しただけで、あとは私・・・議会に向けた準備をしていたら、あっという間にいい香りが漂ってきて出来上がり!・・・これ、かなり感動。スコーンを焼いている間に、台所のすべての後片付けを完了させておくというミッションも達成していたため、「ハナマル!」でした。実は、作り方の手順を思いっきり間違えたそうですが、全然問題なし。ちゃんと粉や砂糖や卵を混ぜれば大丈夫!だったようですが、途中・・・砂場遊びの泥団子でも作っているのか?と思うがごとくの雰囲気もありましたけれど。

見た目も味もばっちり!

 

こうして、私の夏休み期間も無事に終了しました。それにしても、夏休みの課題をこなす娘に付き合って思ったことですが、「調べ学習」とかって私たちが子どもの頃よりも、その重要性が強調されているわりに、「じっくり調べる」時間を持たないまま、もしくは「インターネットを使えば安易に答えにたどり着く」みたいな感覚を持ち合わせている子どもが多いのではないか?ということ。私の子どもの頃は、文献を探す楽しみや面白さを学ぶのが「調べ学習」で、そのために図書館がある!って思っていたのですが、うちの娘をはじめとして、「インターネット」という武器を使いこなすというよりは、これで調べたらすぐに答えが出せるとの勘違いが先行しているところ・・・やや心配。メディアリテラシー教育が置き去りにされたままで情報機器の操作だけ長けていく子どもたちの実態。ここに市教委をはじめとする教育現場はどのように対応しているのでしょうね?

はっきりいってここ長年来の課題で、誰もここにはしっかりとは触れない。メディアリテラシー教育というのは、いわゆる「インターネットの危険性」を教えるものではないのですが、いわゆるモラル学習がメディアリテラシーの学習だと取り違えて理解されている場合も多いのですよね。うちの市教委がそうだというわけではありませんが・・・。

娘を通して見えてくる教育現場の課題・・・あるよなあ・・・ということで、スイッチをしっかり切り替えて、明日から仕事モード90%にします。

まだまだ若手・・・しかし、違和感?!

20150825

2学期開始まであと数日・・・切羽詰った我が家のドタバタとは言え、娘の撮影してきた沖縄は「世界が恋する海♪」がキャッチフレーズの慶良間ブルーの写真に心が躍ります!・・・パソコンの画面にしてみました。

今日はもともと予定していた「たまっこ5歳児輝きプログラム」の発表会が延期されていたこともあり、マンションの「散歩の会」のみなさんの茶話会に合流させていただきました。メンバーの方々の夏休みのことを伺い、そしてまた市政に対するご意見も。特に「稲城ぶらり散歩」の地図がすばらしいということでご紹介もいただきましたが、確かに・・・この地図は手に取ってみると歩きたくなるなあ。多摩市から野鳥が減少していること、水辺空間のこと等についてもご意見をいただくことができました!

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あっという間に午前中の茶話会も終了し、そのまま・・・’若手女子議員’の集まりへ。こちらも実は戻ってくる用事もあったので、最後まで参加できなかったのが心残りなんですが、一緒に参加していた江東区議の三次ゆりかさんがブログで報告してくれています。年間を通じた取組みに進化させていくことになっています。単なる意見交換会で終わりにしない計画になっていて、これも議員活動として意義あるものに進化させていきたいなと思っております。

とは言え、私もまだまだ’若手’と仲間に入れていただけるのは本当にありがたいことで、議員としては既に期数を重ねすぎていて、このような場に合流するたび、フレッシュさに欠ける自分自身を自覚させられるものです。この自覚が私にとってはかなり刺激的でもあり・・・多摩市議会では得ることのできない知見に触れることができております。どんな風にこの会に参加できるのか、そしてまた私自身も参加することによりどう自己研鑽できるのかも楽しみです。

夕刻からは「安保法案反対」の議員有志の会の街宣活動に参加した後、「憲法カフェ」の打合せ等など。私のできることって本当にささやかなこと、小っちゃなこと。でも、それがいつしか広がっていくといいなあ。ここもまた私の原点なので。やっぱり地道地道な行動ってとても大切だなと実感。本日はやたらと充実した一日だったと振り返り、自己満足にて終了・・・。明日もいいことありますように!

宿題追込みが始まる。

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8月も最終週に・・・・。私が子どもの頃は9月1日が2学期の始業式で引取り訓練と言うのが一般的でしたが・・・市内小中学校も今週半ばから夏休み明けを迎えるところが多そうです。そんなわけで週明けの永山駅での街宣活動を終えてからは・・・学校の宿題に必死に取り組む?!子どもの「尻たたき役」。来週から定例会が始まるというのに・・・・。相変わらず寝心地悪い枕である決算事業報告書を横目で眺めながら、「できなーい!」「どうしよー!」とぼやいている娘に・・・「だったら、別にやらなくてもいいんじゃない。」「忘れました。できませんでした。って言ったらいいじゃん。」と言いながら・・・・。

とは言え、時刻になれば外出し、会議に出席し(娘同伴)、結局は夕食を作る時間もなく、ご飯を食べて帰宅すれば21時半。ここに後ろめたさを感じるわけではないけれど、「大丈夫、何とかなるから。あと3日間あるし、大丈夫大丈夫・・・・」と娘を励ますというよりは、親である自分の焦りを和らげるために言いきかせて・・・・。

それにしても会議の内容は何とも重たかったこと。詳細はそうそう書けるものではないのですが、「地域政治とって政党の役割は何か?」、「国会議員と地域の議員のつながりって?」、何のために自分自身も地域で政治活動をしているのか?・・・・と掘り下げながら、考えさせられる意見交換会になっておりました。先週末に参加した「チャランケしよ!」の会でも感じたことですが、「政治って一言でわかりやすくどう説明できる?」、「政治の話をすると『意識高ーい!』とか言われたり、右っぽいとか左っぽいとか思われそう。」とか・・・・やっぱり「生活=政治」とか身近なところにある地方政治とか地域とか・・・・言葉だけが一人歩きしている感じがしますね。一方で、「政治=権力」と表現すると、「ものすごくわかりやすい!」とか言われることもあったりして。

この週末に地域のお祭りに数か所だけ顔を出してきたのですが、市民の皆さんにいろいろ課題をいただいてまいりました。でも、「批判だけしていてもダメなんだよなあ。自分たちでも考えないといけないし、協力もしないといけないんだよなあ。」とおっしゃってくださる方もいて、何だか勇気づけられました。一人ひとりが関わり考えていく。もともと「市民自治って大事!」って主張もしてきた自分の原点を思い出したりしました。

さて、今週もぼちぼちスタート。まさに今週の私は・・・・「ワークライフバランス」というよりか、子育てと業務バランスの微妙なところで、母娘で笑顔で始業式を迎えられるように頑張ります♪

‘チャランケ’…しよ!

20150821 

今日は一般質問の通告書締切日でした。比較的早くに提出し終えて、今月号のニュースのポスティングとあとはちょっとしたご挨拶回りをして、その後は衆議院議員会館へ。新しいご縁をいただいてまいりました。

もっと市民がいろんなことを議論しようよ!・・・ということで、’チャランケ’というのはアイヌ語なんだそうですが、約50名ほど集まった方々と一緒に、環境・農業、地方、子ども教育、平和、女性、政治などなどグループに分かれての討議をしてまいりました。世代を感じるわ・・・と最近は大学生と議論するエネルギーをそがれている私ですが、今日は、元気な大学生たちも参加、高校生も参加して・・・・ちょっとユニークで面白い議論ができたなあと思います。

小学校5年生の時に東日本大震災を経験した高校1年生も参加。被災してから今に至るまでの体験談を話してくれました・・・・被災地のこと・・・・実際にその場にいなければわからない辛いことがとてもたくさんあるのですね。知られていない、知らされていない、、、もしかしたら、触れてはいけない傷もあるのではないか?と考えさせられました。

ちなみに会を主催していたのは千葉県佐倉市の永野さん。オーガニックカフェ「EDEN」を主宰されているパワフルなママ♪こういうの多摩市でも開設したいな。一度、佐倉市まで見に行きたいと思います。あまり載せることがない自分の写真・・・お姐がバッサリ!で有名な上田令子都議(右端)もご一緒に。あっ、写真だとわからないのですが、「バナナおからケーキ」を口にした瞬間に撮影タイムになってしまったという・・・。

今日一番の実感というか確認事項はやっぱり「食は大事」であり、「食はいのちの基本」ということ。「いただきます」という気持ちの大切さはもちろんのこと、「選んで食べる」ことの重要性も。食卓を守るために私たちができることは「食べて支える」ということ。でも、厳選した素材食材を使うとエンゲル係数が上がってしまうのですよね。家計との相談・・・意識はあったとしても・・・。ここ、きちんと食卓を守っていくための政治の役割があるはずなんです。地域レベルで何ができるかと言えば、そうそう簡単ではないことなんですが。こういう問題を議論していると頭がグルグルしてきます。脳内活性化?頭の体操ができた一日でした。

ただ事じゃない感じで・・・。

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今日は9月定例会に提出されている議案の説明がありました。補正予算内容などなど・・・・。補正予算ではマイナンバー制度に関わるシステム構築費用も提案されて、いよいよマイナンバーについては、本日付発行のたま広報でもパブリックコメント募集の告知が行われていましたが、これまた何だか国民がよくわからないうちに利用開始になってしまいそうな予感・・・・です。マイナンバーについてはまだまだついていけてない私・・・・。

さて、議案説明はそこそこにして、引き続き行われたのが「パルテノン多摩老朽化状況と運営リスクに関する報告」ということで、パルテノン多摩の指定管理者である多摩市文化振興財団の調査結果をもとにした担当部署からの解説?が行われました。もう・・何と言うか、薄々と知っていたというか、「危ないだろうなあ」とは思っていたものの、今日の説明を聞いて、さらなる危機感を抱いたのはもちろんのこと、施設更新問題の中でパルテノン多摩をどうしていくのか・・・・のんびりと構えて行政の動きを待っているだけではダメなのでは?とのますます感じているところです。

外見的にはちょっとは傷んでいたとしても、何とか「ごまかせる程度」のお色直しはできているようですが、しかし事態は深刻。タイルが崩落・・・みたいなことにならないよう、今後も存続させるのであればしかるべき対処が必要になるでしょう。また、設備機器関係についても物持ちがいいと言えば聞こえもよく、大切に使用し続けてきたと言えばその通りなのですが、既にメンテナンスしようにも部品を交換したくても・・・すでに旧式の機器の交換部品などは製造中止・・・という事態も。安全に安心に、そしてまた利用者にとっても満足、「次回も理解したい!」と思ってもらえるような状況かと言えば、お世辞にもそうなっていないのは明らか。

さて、どうする?

すでに、メンテナンス費用は最低限でも30億を下回ることはないだろうというのが今まで出されてきた一つの目安。しかし、下回るどころか、大幅に上回るのではないか、しかも2倍以上の改修費を要するのではないか?・・・って巷ではささやかれていますが・・・・どうなるやら。

 

中途半端な費用をかけてお色直しすること、言ってみれば、現況をとりあえず存続させる・・・というくらいの意識だけであるなら・・・「そもそも、このままパルテノン多摩を維持し続ける必要性」からして様々意見がありそうですね。少なくとも今後も存続させていく施設であるならば、もっと集客力を上げてもらわねばなりませんし、集客力向上と収益向上が図れる場所に進化させていかければならないでしょう。・・・・しかし、そんな策はあるのか?もしあれば、既に実行されているのでは?・・・とする声もあり、「今から頑張ります!」では困るというご批判の声もご尤も。

 

私は・・・・なんだかんだ言ってやっぱりパルテノン多摩は多摩センターのシンボルと言うか、多摩ニュータウンのシンボルと言うか、それなりにシンボル的役割は果たしてきたことは認めているのですが、市民全体としてはどんな印象で受け止めているのかなあ・・・・聞いてみたい!私の場合は「もし、なくなったらどうなるか?」ということすら考えられないというか、多摩センターからパルテノン多摩をなくす・・・というイメージが湧かないのですね。パルテノン多摩を初めて見た時、小学生だった私は「すっごい!」「こういう建物を、無駄な公共事業っていうのかしら?」とおぼろげに思っていた記憶あり・・・あとはパルテノン多摩の舞台でグランドピアノの連弾をしたこともとても懐かしい思い出だったりしますが、いずれにせよ、あの場所からパルテノン多摩を無くしてしまうと・・・何が残るのだろう?

 

ただ、公共施設の存廃や維持管理をめぐり、さまざま地域ごとに議論が拡がり、深まっている中での「パルテノン多摩」・・・パルテノン多摩は存続するのに、地域で愛されている施設が廃止されるなんて納得いかない・・・というご意見も理解できてしまいます。気軽に利用する気分にもならないパルテノン多摩に多額の税金がつぎ込まれることに合点も行かないし、納得も行きません!・・・とするご意見もまたご尤もだったりしますし。

何を大切にするか、何を優先するか限られた収入の中で、まちの魅力をいかにつくっていけるのか。住んでいる人が大事。多摩市の発信サイトの一つになってるはずの「丘のまち」・・・「ほどよい自然とほどよい便利さが融合している住み心地抜群の街」であり続けていくための条件をどう私たちはつくる?めざす?・・・きっとここをもっともっと議論することが問われているのでしょう。議論が煮詰まらないうちに、「お金が足りない!」(もちろん財政はとても重要だけれど)と、すべき議論をすっ飛ばすのはホントよろしくない感じがします。いつまでも時間をかけて議論せよ!・・・っていうわけではなく、限られた時間内に徹底的に協議を深めていく・・・「ちゃんと、議論できている!」と胸を張っている人は議員でどれだけいるでしょうか?力強く「やってます!」って言える人は行政内部も含めて・・・多くないのではないか?って思うのです。

 

だから、ちゃんと議論しなければならない・・・と思うのですが、さて、どこにどんな場をつくって議論することが妥当?適切?・・・・これまた難しいな。いずれにせよ、パルテノン多摩の老朽化度合はタダ事ではないことは確か。ちゃんと現実現状を直視して、議会でも議論しないとな。

議会費の査定も行われる。

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素敵にお料理を出すことができる人になれるといいですね。ちょっとしたことだけれど、こんな風に盛り付けができれば「美しい」ですね。

ということで、今日は定例の会派ミーティングでした。一応夏休みを意識するものの、正直、休みなんてあってないようなもの・・・というのが多くの議員に共通する思いだと思っていますが、先週のミーテイングは中止にしたので、その間の動きなど等を意見交換。あとは今週末締切の一般質問について、それぞれが取りあげたいと思っているテーマが重ならないように一応調整してみたり。私、一般質問は「特別支援教育推進計画の策定について」と「図書館の果たすべき役割」についてを質していきたいと思います。6月の議会でも取り上げたテーマなので「またか・・・」と思われるかもしれませんが、「その場しのぎ」で答弁すれば一安心・・・という感覚でホッと胸をなでおろされている状態であっては困るので、しつこくフォローしていくというわけです。

・・・って職員の立場になれば、「最悪な議員」にカテゴライズされていると思います。うるさい、しつこい・・・・と思われているんだろうなあ。

 

さて、ミーティングで話題になったことの一つに「議会費」のことがあります。議会活動を進めていくための予算ですね。議員報酬なども含まれているわけですが、これまた、財政部局の査定を受けることになるものです。議会での新しい取組みなど・・・進めていくためにも経費がかかるわけで、その経費の妥当性などが厳しくチェックされるというわけです。何とか財政的にも厳しい折、議会費の削減にも協力せねば・・・といろいろなところでケチケチ作戦を進めてきたものの、しかし、議員報酬なども一定の見直しをしてきていることを考えると、その分、議会全体の活動充実をめざす予算を要望してもよいのではないか?と思う今日この頃です。

 

というわけで、議会基本条例制定以来、議会への市民参加、もしくは議会をもっと可視化して、市民に理解してもらいたい・・・という私たちの意図はほとんど市民に浸透していないと思われるため、新しい取組みをしてはどうか?と考えてます。例えば、ちょっと著名な方をお招きした講演会(研修会)を議会主催で実施し、その後、講演内容を踏また全議員と市民とのワークショップ形式の意見交換会をやってみるとか・・・。従来の「議会報告会」のようにスクール形式で議員が市民に説明を行って、質疑応答をする・・・という方式だとどうしても「対話」よりも「対立」になりがち。そしてまた、「面白くないから、もう行きたくない」と言われることもしばしば・・・・なので、議会報告会への参加者は広がらなければ先細りの現状から脱するための試みをやってみたいなと考えています。

でも、そのためには会を開催するための予算が必要で、この段階で財政部局に頭を下げなければならないというわけです。あっ、でもその前に、新たな取組みをするしないについて、議会全体での合意形成も必要で、議会運営委員会で全会一致を取りつけなければならず、実際にはここが一番の壁かも。一応、会派の中では、「それ、面白いかも」ということで、提案してもらうことになりました。あわせて、例えば、議会でアンケートを取りたいと思った瞬間に機動的に行動に移すための予算は1円も確保されておらず、アンケートを実施したいと思ってもそのための経費を確保するのも大変です。意思決定したら、その場でGOサインを出せて、すぐに動きがとれるような・・・そういう一定枠の予算も欲しいなあと思うのですが、やはりそれは「行政的」には難しいのでしょうか・・・。何と言うか、「時間的ロス」がモチベーションの上下にも意外と作用するような気もしているため、何とか行政側にも大それた金額を要求するわけでなければ、少しの枠を議会にも与えてくれないかなあ・・・と思うものです。

私たち議会費も当然ながら税金。自分たちのところだけ「甘い」というのは許されないですね。でも、議会もガチガチの枠にはめれてしまい、結局はお財布のひもを持っている行政に首根っこを押さえられているような状態にあるのかもしれないです。地方自治のかたち、市長と議会が二元代表制で、それぞれが切磋琢磨して・・・・なんてやっぱり幻想なのかなあ。

知らないうちに・・・。

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最近思うことは・・・「知らないうちに」・・・・ということ。一般質問作成のためのヒアリングなどをしていると、ホント・・・知らない間に、次々と大事なことが決められようとしていたり、既に決定事項になっていたりということも多くて。

箸の上げ下ろしまで逐一監視するのが議員の仕事というよりは、大枠とか、方向性とか、考え方とかを示しながら、あとはそれに基づいて行政がどう取り組んでいくのか?・・・ってあとは行政をまずは信頼をして見守っていくことが大切って思っているのですが、何だか、「これでいいの?」って思えることが散見されていて・・・。

 

久しぶりに、戦争させない!の街頭宣伝活動に参加することができました。議員の有志でできるとき、できる範囲でと街頭宣伝活動をしていますが・・・「もう、手遅れなのかな」ってつぶやく市民の方がおられて、「そんなことないです!」・・・・って正直、力強く確信をもって言い切ることができず、そこに何となくため息混じりながら、「でも、あきらめたら終わりですよね・・・」としか言えなかった自分の素直な感情に我ながら驚く。

いろんなこと、知らされないうち、知らないうち・・・もしかしたら、一部の人だけが知っているのかもしれないけれど、多くの人は知らない状態のまま・・・なし崩し的にどこかで決められていくような雰囲気。ここにちゃんと楔を打ち込んでいけるようにならないと。そこにある議会の役割がきっとあるはずなんだけどなあ・・・と考えさせられた夕刻。早朝からニュースを配布して、ちょっとした休息もしないで、次々とスケジュールをこなすというのは「仕事した気分」にはなれるのかもしれませんが、そんなにいい状態ではないのですね・・・きっと。

 

ということですが、一般質問の通告書作成締切は金曜日。それまでにできるだけ情報収集をしないとと思うと、焦り感も満載。明日も引き続き・・・こんな感じで。私が何気に模範にしている議員さんが、「保育園お迎えやらお稽古事送り迎えやら小学校長期休み対応やら、そして会合やら勉強会やら飲み会やらの日程調整の複雑さを考えると(とくに夕方から夜そして土日)、小学生までの子を持つシングルマザー女子の議員とかほんとどうやってんだろ、無理ゲーだろという気になる…」・・・って呟いていたのですが、議員に限らないと思っていますし、夫も忙しくて育児なんぞに関わっていられないという場合・・・・ホント「無理ゲー」って感じになると思うのですね。昨日は女子がバリバリっと仕事をする話の延長線上に、「やっぱり嫁の実家の近くに住むのがいいわ~」という男子の意見に妙に納得してしまった。「同居ではなくて、近居なのね・・・・」やっぱり。

もう立秋を過ぎてる・・・。

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お盆休みも終わり・・・という朝を迎え、いつもの永山駅。ものすごい凄まじい雨・・・でも、スーツのズボンが半分以上濡れながら、きっと靴を履いているかどうかもわからないくらい濡れているんだろうな・・・と思いながら改札口に急ぐ市民の方々の背中を見ながら、しみじみと「おつかれさまです」そしてまた、「ありがとうございます」って心の中で声をかけていました。

今週は一般質問の通告書締切があるので、それに向けて最終的な準備をしています。図書館行政のこと、それから、特別支援教育推進計画の内容のことを中心にして質問することに決めました。両方とも前回の定例会でも取り上げた内容なのですが、ちょっとそれに関わる気になることもあるので、確認していかないとと思っています。お盆休み・・・夏休みという気分も半々で、いろいろご意見もいただいて、これからの多摩市政はどうなっていくだろう?どうしていかなければならないだろう?ということも考えたりしました。

コンティ多摩センター・・・元のNTTの営業所建物にオープンする予定です。ちょうど9月1日で議会開会初日なのですが、一体どんな施設展開になっていくのか楽しみです。高齢化社会、場づくり、でも、高齢者だけではなく、多世代が集える場所に・・・・こんなキーワードにぴったりの場所=多摩センターということになるのでしょうか?ちょっぴり都会、でも郊外の良さが抜群!・・・行政的に行ったら、まちの維持管理経費が掛かるとかなんだとか・・・そんな悩みはあっても、私は多摩市はとてもいい場所だと思っています。老朽化は進んでいるニュータウンだけれど、未来永劫このままではないと思っていますし、十分にこれからの可能性を秘めているし、何と言っても、こんなに快適な「みどり」溢れた都会ってないと思うくらい・・・・。「ちょっぴり都会」「ほどよい都会」が多摩市ではないかなと思うのです。当時のニュータウンを設計した方々の理想がここに詰まっていることを改めて感じるからです。広い道路、立派に育ち過ぎている街路樹、広々とした空があって、広々とした公園・・・・遊歩道の木漏れ日・・・・ここに戻ってきて、深呼吸するときに、きっと誰しもがここの「良さ」を感じてくれるって思います。

しかし、スコールのような凄雨、そしてまた、残暑も厳しい。でもトンボの姿をちらほら見かけたりして、秋の到来を何となく感じています。また今週もボチボチ前進します。