6月定例会本会議(一般質問4日目)

20150616  

千葉県の佐倉市で知人がやっている地域おこし事業。ドレッシング、焼肉のたれ、サイダー・・・そして、今度はケチャップも商品化するとのこと。とても楽しみ。多摩市も「桜ぽるぼろん」に続いた取組みを・・・と思うわけですが、そもそも佐倉市の知人と異なるのは、「行政が金を出しているか出していないか」という点にありそうで、結局、行政がお金を出さないと動かない・・・という状況になっているところで、「桜ぽるぼろん」に続け!!!となっていかないところがわが市の現況か?!

さて、一般質問4日目。淡々と進んだ一日。私としては「公共施設の見直し方針と行動プログラム」に関連する内容の質問は聞き逃さないようにしないとと思っているのですが、結局のところ、「市民の声をきちんと聴くべき」という当然の指摘と、「はい、そのように考えています」みたいな答弁に終始してしまい、一体、この先どうなっていくのか?どうしようとしているのか?いまいちよく見えてきません。もしかすると、どうすればいいのかわからなくなっている状況なのかもしれませんが、今年度中に行動プログラムそのものを更新していくとは言え、その作業工程をどう考えているのかもよくわからないですね。更新作業は行政だけで勝手に行うのか?それとも、更新作業の過程では当初作成過程の総括を活かしながら、議会での議論の時間も一定程度設けることができるのか?等など。

市民とは対話を進めるということで、それは必要で進めてもらいたいと思う一方で、一体いつまで対話を続けるのか?・・・・という点も明らかにされていないので、やはりよくわからない。

というわけで、私の一般質問に関連しても同様の見解で・・・・「これから、考えます」状態の答弁が返ってくるのかしら?・・・・とう想像しているところです。私は公共施設の見直し問題に関連して「図書館」のことを取り上げますが、「結局のところ、図書館行政をどうしたいのか?」という方針があるようで実はナイ!という状況にこそ問題があると考えています。そのことを質問では指摘するつもりです。

 

明日は定例会は休会。議長公務があるからだと。議長がどうしても外せない公務があるなら、副議長が議長に変われば十分に役目を果たせるのではないかしら?と思います。議決があるわけではないので。なぜ休会なのかと個人的には疑問ですが、議会運営委員会で既に決定事項らしいので、「そういう前例になるのか」と。私の一般質問は明後日の一番最後。自分の順番にたどり着くまでの時間が長すぎて、集中力が続かないなあ・・・・という。明日は一日、一般質問の準備ができる見込みですが、一日準備の期間が延びて何だか’たるむ’感じがします。質問へのヒアリングを受けたりすれば、気持ちがさらにゲンナリしたりして・・・・いかんいかん・・・とまずは気持ちを立て直して明後日を迎えたいと思います。

6月定例会本会議(一般質問3日目)

20150615

今日は改革みらいの新人、藤條さんの「自転車のまち宣言!」を市長に提案する質問からスタート。続く、大野さんの質問は先日の沖縄視察の内容も紹介しながらの多摩市の一角にある「米軍サービス補助施設」のこと。写真は、宜野湾市役所の屋上から眺めた普天間基地。金網、塀の向こう側・・・・そうそう立ち入れるものではない場所。でも、場合によっては司令官の判断によって、入場が許可されると聞き、特に「文化財調査」についてはかなり協力的だと。歴史や文化を大切にしていくこと、そのための調査なら許可が下りるというのは意外なこと。「環境調査」ではなかなか認めてもらえないという話・・・・。

目を転じて、多摩市そして稲城市にある「米軍サービス補助施設」ですが、多摩市では日米親善ゴルフ、子どもゴルフ教室、そして多摩弾薬庫での青少年キャンプ(これは私の子ども時代からやっていて、申込書が学校を通じて配布されていた記憶あり)で使わせていただいている?そう。大野さんによれば、稲城市では「自然散策」という催しがあるそうで、多摩市でも実施してはどうか?という提案でした。あの場所は、’多摩弾薬庫’=多摩火工敞で、平和展でも毎年展示されているように戦争遺跡のひとつ。私が議員になった頃は年に一度くらい、立ち入りを許されて、中を散策したことがあるのですが、「9.11」があって以来、厳重になってしまい、見学もできなくなってしまったような気がします。稲城市では継続して自然散策をしているようなので、多摩市でも自然散策とともに歴史を学ぶ催しを復活(?)できないものかと思いますね。司令官の判断と裁量に委ねられている・・・と宜野湾市で聴いてきたことを思えば、きっと市長の交渉によりけりで、何とか実現できるのかもしれません。

さて、ここのところ市長が答弁に出てくる回数はとても少なくて残念。もちろん第一答弁にはたちますが、再質問などで市長が堂々と答弁してくれる姿あってこそなのになあ・・・・どこかなにか遠慮があるのか、セーブしてしまっているのか・・・・とある議員に対して、市長自らが「部長が答弁をしていても、私が答弁しているのと同じですから。」っていう趣旨の答弁をされていた気もするのですが・・・・「それはそうだし、もちろん、その通りなんだけれど・・・・」と苦笑いするしかありません。まあ、市長は重たい存在なため、「最終兵器」的な存在として答弁をとっておくのかもしれませんね。ここぞ!ってところでの市長のお出まし・・・みたいな感じで。でも、市民は市長の声を聴きたいなあって思っているんです。

明日も一般質問が続きます。まだまだ私の出番までは長すぎて・・・・。集中力がプツンと切れながら、担当者と答弁調整などしているところです。答弁調整というよりは、質問で何を言いたいかを伝えているだけで、何の調整にもなっていないのが実情ですが。なぜなら、今回の質問はどっちかといえば「監視型」の質問になっていて、行政にしてみれば「あなたに言われたくない!」って感じなんだろうなあと思うため。

6月定例会本会議(一般質問2日目)

20150611

一般質問2日目の今日は遠藤ちひろさんからスタート。職員不祥事について取り上げていたけれど、医師の診断書を偽造していたなんて想像を超えるというか、信じられないような事態には言葉も出ないほど。ちひろ市議はメンタル疾患を抱えている職員が多くなっていること、一定期間の休暇を終えた後の職場復帰のことについて尋ねていましたが、メンタルの問題は職場だけが原因であるとも限らないのが難しく、周辺にある悩みをも丸ごと受け止めていかねばならないケースもあり複雑。民間企業とは異なり、解雇されることがないためにメンタル疾患を抱える職員割合も多いのではないか?というのが、ちひろ市議の指摘で、そこはもしかすると外れてはいないかなと思ったりしました。この類の問題は、改善提案を議会から出せたとしてもそれ止まり。昨年に発覚した生活保護業務担当職員の保護費不正支給問題についても、あれこれと原因究明の第三者委員会を開き、その後の改善提案もいくつかあったとは言え、その内容に沿って組織を動かしていく体制・・・そこには「人」の問題があるため、やっぱり議会がどうこうして云々・・・・とまではいかないのかなとも。

さて、今日はちひろ市議以外はみな新人議員さんでしたので、新鮮に質問やり取りをきいておりました。岩崎みなこ議員は「CAP」のことをとりあげておられました。CAP=子どもへの暴力防止プログラムのこと。子ども目線で考えることをついつい忘れがちになってしまう社会・・・教育でさえも「本当に子どもたちの目線でいろいろなことを考えているの?」と言いたくなるような場面も多い今日この頃・・・CAPは子どもプログラムと大人プログラムに分かれていて、多摩市内の学校などでも取り組むところも多かったですね。でも、一時的なブームだったとは思いませんが、予算との関係もあり、後が続かず今に至っている・・・・のが現状ではないかと思っています。久しぶりに私も「CAP」のことを思い出したような感もありますが、子どもたちが自分自身を守ることの大切さを理解することは相手を大切にすることにもつながっていくため、改めてその必要性を見つめ直してみたいですね。

新人議員さんの発言には「なるほど」と思わされるものもあり、丁寧に地域からの課題を取り上げておられる方もあり・・・・「ニュータウン再生には、ぜひ道の駅!」と力強く発言されていた渡辺しんじ議員には圧倒されてしまいました。ニュータウン再生会議が提案している事項の一つに「道の駅」の構想もあったやに記憶していますが、そこを後押しする声としてはかなり大きい!・・・と感じたのは私だけではなかったはず。また、飯島ふみひこ議員は淡々とした語りにて、ご自身もPTA会長として取組みを進めてこられた第二小学校建替え問題などにつき確認をされていました。

私が新人で一番最初の質問をした時、・・・・父親と同い年くらいの団塊世代の部長さんたちが口にしている言葉が全く理解できず、「日本語通じない」という印象を持ったことを今でも忘れないのですが・・・新人議員の皆さんは落ち着いてきちんと会話のやりとりが成立していて、何だか尊敬してしまいます。

 

先日伺った拓殖大学の授業でいただいた感想にコメントをつけ終わりました・・・今回は約100枚近くあったtので、ちょっと大変でしたが・・・・「選挙にだけは行かなくちゃ。」「投票に行かなくちゃ。」と思ってくれた学生さんたちがとても多くてうれしく思いました。自分の一般質問についても準備を進めないと~・・・・。

 

よい週末を!

6月定例会開会 本会議(一般質問)

20150610 

定例会が始まりました。改選後ということもあり(?)、傍聴者も多く、リスタートした市議会への注目を感じました。議事進行はもちろんこれまでどおりに粛々と進みます。議事に先立ち、管理職に昇格された(課長さん)職員の皆さんの紹介がありました。その顔ぶれに女性がいるとやっぱりうれしくなるというのは不思議なものです。

さて、多摩市議会は開会して行政報告などを終えたらすぐに一般質問が始まります。ちなにに一般質問は今日から始まり、17日は休会なので、18日までの5日間となっています。なんと・・・いずれの日もトップバッターが改革みらいに所属をしている議員という巡りあわせ。そして本日トップは増田さんでした。明日は遠藤ちひろさん。私は最後の最後ですが・・・。

やはり、今回は新人議員の方の発言が楽しみですね。今日は伊地知さんがマイナンバーのこと、航空騒音からオスプレイ問題について質問されていました。一般質問のテーマとしてはなかなか難しい内容ですね。多摩市が判断して云々・・・とできる問題ではないのですが、現状を丁寧に確認しながら発言されていました。マイナンバーについては、それにしても一体どうなっていくのでしょう?広報にも力を入れているようですが、来年の1月から利用が始まっていくとは言え、宣伝ほどには知られていないような感じもあります。プライバシーの保護の問題含めて、情報システム関係のことは素人目ではどうなっているのかも難しすぎてわからないし・・・「プライバシーをちゃんと守る」ために、一体何をどうしていけばいいのか技術的なことをちゃんと理解して、システム導入して、運用もしていく・・・高度な専門知識がなければ対応できない分野でもあるなと感じています。職員にこの分野の専門家がいなければ、事業者の言いなりになってしまいそうにも思います。多摩市では以前、「IT参与」という立場で人材を迎え入れたことがありますが、その方のおかげでシステム関連費用をずいぶんと抑えることができたと聞いたこともあります。事業者から示されている金額内容の妥当性とか・・・・やっぱりその道の人にしかわからないこともあるのでしょうね。システムと言うのは導入にも費用がかかりますが、その後の維持管理、保守点検、データ更新作業と膨大な費用が掛かっていき・・・確かにデータ化することのメリットも大きいわけですが、メリットばかりを強調しすぎるのもどうかなと思うこともしばしば。私はアナログも結構好きです。

今日は議会が終わってから、地域で活動している同世代の皆さんとお会いする機会を得ました。「みんな多摩市が好きなんだなあ」という思いにも触れることができ、多摩市出身で、多摩市のために何かしたいなあという思いを持っていて・・・うれしいひとときでした。私たちの世代が、それぞれに蓄えてきた力を地域で発揮していく道筋をもっとつくっていきたいものです。それにしても・・・・多摩市の’みどり’について、「昔はちょうどいい感じだった木が育ち過ぎているし、ツルが巻き付いていたりして、’アマゾン’みたいだ」と表現されていたのが、言い得て妙で笑ってしまいました。確かに最近、ますますみどりが濃くなってきましたね。マイナスイオンがたっぷりと放出されているようにも思えて、それはそれでいいのですが・・・。

明日も市議会本会議は一般質問です。

明日から定例会です!

20150610

沖縄に行き、ちょっと思ったことの一つが「ハイビスカスを育ててみようかな~」ということ。知人のお宅の玄関先で立派に咲いているイエローのハイビスカス!ハイビスカスの花言葉は「あなたを信じます」「新しい美」「微妙な美しさ」。日本では今くらいの陽ざしでちょうどいいらしく、今の時期にとても美しく咲く花とのことです。とは言え、我が家のベランダはついつい水やりを忘れて、とても悲惨な状態になっていることがしばしばなため、育てるという決意がなかなか固まりません。

明日から、多摩市議会は改選後初めての定例会です。今日は午前中は会派での打合せなどなど。7名もいる大所帯なので、一つ一つ議論するにも時間もかかりますし、情報を共有したり意見交換したりと・・・まめに集まりを持っておく必要があるのです。昨日の議会運営委員会の協議内容なども報告がされました。行政の継続性・・・という言葉がありますが、「議会の継続性」ってどんなものなのかなあと最近思うものです。議会運営については、従来から、改選前からの懸案事項を引き継ぐ形にはなってはいるものの、しかし、選挙を経てリセットされるとも言えるわけで、やっぱり「議会の継続性」というのはあってないようなものなのか、なくてあるようなものなのか・・・どちらなのかなと思ったりします。

一般質問ですが、私は一番最後が順番なので、まだ来週の木曜日の登壇まで時間がありますが、明日のトップバッターの増田さんは今日は準備で大変。くじで引き当てた順番によってそれぞれの状況が違ってきますね。逆に・・・先に終わってしまえば、最後の私が終わるまで・・・正直・・・時間に余裕がありすぎて退屈になるかもしれません。なので、一般質問はなるべく早く終わってしまって、他のことを考える余裕がたっぷりあるほうがいいと私は思います。

今日は午後から、マンション内のカラオケサークルにも参加してきたのですが、「昭和」にはいい歌がたくさんあるなあとしみじみしてしまいました。昔は演歌は好きになれなかったですが、今は演歌に歌われる風情に心地よく感じ・・・私もずいぶん歳を重ねたものだ・・・と同時に、自覚するのでした。

市議会は10時開会。傍聴は35名までで先着順です。議事日程はこちらから・・・・一般質問の日程も掲載されています。(多摩市議会インターネット中継もあります)

今、できることをやっていく。

 

 20150609

会派視察で沖縄に足を運び、基地問題や平和のことを考える機会を持ったことは珍しいことと言われ、新聞記者さんからヒアリングを受ける。印象に残ったことは何だったか・・・・。辺野古のテント村を後にする際、「ありがとうございました。頑張ってください。」と不意に出た言葉に「違うよ、一緒にがんばりましょう!でしょ。」と言われたこと。その時、自分自身の認識にハッと気がつかされましたね。正直、恥ずかしい気持ちもしましたので、個人的には大した感想ではないけれどそれがとても印象に残っている・・・って返答しました。

いよいよ市議会開会で、まずは一般質問の内容をさらに深めるための情報収集やヒアリングを重ねつつ、会派のメンバーとの意見交換を進めています。午前中は、愛和小学校のタブレットPCを活用している授業も見学してまいりました。学校公開日ではない普段の子どもたちの様子を少しは見れたかなあと思っています。指導者の力量も問われていくことなので一足飛びに「うまく活用できる」とまではいかないですね。でも、各教員が活用の工夫や活用するための努力をしている様子を感じることができました。新しいことに挑戦していくというのは大変な苦労を伴うことですね。それにしても、子どもたちの大半は機器の操作には何の抵抗もない様子。「デジタルネイティブ」と言いますが、操作するときの‘勘’が自然と働いているようにも見えました。

さて、多摩市議会に「戦争させない多摩市議会有志の会」が発足しています。先週から定例で街頭宣伝活動を行っていて、今日は遅れて参加してきました。今日参加したメンバーの集合写真です。党派や会派は関係なく、全ての議員さんに呼びかけをしていますが、こうなってくると国政問題も絡んでくるため・・・・自民党や公明党に所属されている方々はなかなか参加は難しい感じですね。国会では集団的自衛権をめぐってなど論戦が行われているわけですが、言われているほどに、社会の関心が高まっていないことへの危機感があります。何ができるかわかりませんが、せめて宣伝活動で状況を知らせていくことは必要かなと。できることをやっていくしかないなというのが私の正直な気持ちです。

今回、中心になってくださった議員の安斉さんが作成してくださったチラシには「あたらしい憲法の話」の一部を掲載しています。「子どもたちも読めるように’ルビ’をつけたほうがいいのでは?」という岩崎さんの意見も活かされています。これを機に、もう一度、「あたらし憲法の話」の全文を読み返してみましたが、とてもわかりやすくおすすめです。選挙権年齢の引き下げもいよいよ実現しそうですが、「年齢に達したらいきなり投票券が送りつけられてくる・・・・」ような現状では、せっかく年齢引き下げをしたところで、期待するような若い世代の政治参加の広がりにはつながらない気もしています。あたらしい憲法の話では選挙のことについてもわかりやすい解説になっていますが、よくよく考えてみると憲法のことについても、小学校中学校時代に「教科書」で何となく学んだ程度でしかないなあと思うものです。多摩市の選挙管理委員会では「模擬投票」の出張授業を展開していこうとしています。この3月に実施した出張授業がとても好評だったと聞いています。各小中学校の総合学習、もしくは社会科の時間などでも十分に取り入れることのできる内容かなと思っています。どこかで一度授業見学したいなあと思っています。

 

明日は晴れそう。青空が見れるといいなあ!

会派視察に行ってきました。

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改革みらいのメンバーで沖縄の普天間基地、辺野古のテント村、平和祈念資料館、ひめゆりの塔に行ってきました。1泊2日でしたので、かなりタイトなスケジュールでしたが、このタイミングで行くことが大事ではないか?という折戸さんの意見があり、日程を組みました。普天間基地のある宜野湾市は、そもそも視察の受入れに関しては「基地問題を抱えている地域」に限定しているそうですが、多摩市の場合は米軍のサービス補助施設の一部が立地していることから、引き受けていただくことができました。市役所の屋上から基地を眺め、その規模があまりにも大きいことに改めて驚きをもち、基地問題を抱えている自治体の苦悩を感じさせられました。宜野湾市では、「普天間基地移設」が決定して以後、県などと協力を重ねながら、「基地の跡地利用」に関する取組みを進めており、その話を中心に伺いました。基地移設反対問題などには触れないでヒアリングをするということで・・・・。当然のことながら、行政の職員は上意下達で動いているわけで、「基地問題移設問題」への言及はできないでしょう。しかし、移設に関するご意見(苦情に近いようであるが)など電話対応もしているようで、「答え難い場合もある。」と苦しい胸の内を吐露しておられました。普天間基地が返還されてから、跡地利用を考えるのでは「遅い」ということで、土地所有者の相続問題なども抱え、将来的な代替わりなども見据えながら、若い世代の市民も巻き込んだ懇談会、小中高校での啓発活動(総合学習など)、できることに取り組んでいるようです。基地が返還されてすぐに使用できるものではなく、その後、土地の状態調査(環境アセス、文化財の発掘、不発弾がないかどうかの点検etc)と長い時間がかかることが見込まれているとのことでした。宜野湾市のように「基地対策部」のある自治体は沖縄でも珍しいとも伺いましたが、基地返還問題から連なるさらに多くの課題を知り、問題の深刻さがさらに理解できた気がします。

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宜野湾市役所から、普天間飛行場の全体が見える嘉数高台に行く途中、飛行中のオスプレイを見ることもできました。アメリカは土地が広く、基地の周辺に住宅地が貼りついているようなことはないようですね。でも、ここは違います。「基地があるのが当たり前・・・・そんな中で子どもたちは育っているんですよね。」という担当者の方の言葉が耳に残って離れません。

さて、翌朝は朝7時過ぎに辺野古へ向かいました。今、なお運動を続けておられている方々にヒアリングができたらと思って足を運んでみました。ゲート前では市民の方々と民間警備会社、警察の方の姿がありました。騒然とする場面もあり、写真を撮っていましたら・・・・地元の警察の方が顔を見られないように覆面着用し、金網の向こうから、逆に私たちのことを撮影する姿も。ドキッとしました。

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その後、現地の方にお話を伺うこともでき、今度は南下して平和祈念資料館、ひめゆりの塔へ。現地に足を運んだのは初めて。辺野古の海の色が忘れられないです。「一緒にがんばりましょう。」・・・テント村の方にこう声をかけられました。東京都の新聞と、現地地元の新聞・・・私たちがいかに情報少ないなかで沖縄問題を考えているかも思い知りました。この問題について、もっと想像力を働かせて考えていかねばならないと痛感します。認識の甘さも。「他人事にはしない」・・・まずはここからスタートですね。

愛宕アカデミー放課後学習倶楽部

20150603 

今日は朝から盛りだくさんの予定でした。会派での打合せ、反核平和リレーへの参加(今年はランナーではなく)、その後、東愛宕中学校ではじまった愛宕アカデミー放課後学習倶楽部の見学に行ってまいりました。愛宕アカデミーは毎週水曜日の放課後に実施していますが、タブレットも使用した学習が可能になっています。今回、6月の定例会の補正予算では学力向上を支援するための予算の提案があり、そこではタブレットを使用した各教科ドリルの開発費なども入っているようです。どんな感じで、放課後の学習支援が行われているのかしら?・・・と見に行ったわけです。

放課後学習支援に参加したい子どもたちは事前登録をしています。出席カードがあり、学習内容については「自分で決める」のが基本です。教科書の復習に取り組んでいる子ども、タブレットで教材に取り組んでいる子どもたち、宿題をやっている子どもいるようでした。基本的には自学自習で、「やればできる」という自信を子どもたちの中に少しずつ育んでいきたいとおっしゃっていたのは学校コーディネーターの原島さん。原島さんは、10年前に東愛宕中学校の校長先生をつとめられていた方です。その当時、これと同様のことをやりたいと構想をあたためていたそうですが、残念ながら異動してしまったそうです(とは言え、東愛宕から多摩中学校の校長に異動した後、多摩中で土曜日も含む週3日間同様の取組みを立ち上げた実績があるのですが)。普通は、こんな風に戻ってきてくださることは珍しいことと思います。既に引退されているところに今の校長からの強いオファーがあったに違いないと推測しています。一人ひとりの子どもたちの様子を的確につかみながら、必要な子どもには声かけをしているお姿など「出過ぎないアドバイス」を学ばせていただきました。

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この学習倶楽部の肝になっているのが「今日の成果」を子どもたち自身に記入してもらうという点。「一言でいいから感想でいいから書いてね。」ということで、子どもたちは退出する際(時間内出入り自由)に提出して帰宅します。「誰かに見せるということではないからね。」という先生の声かけに子どもたちも安心して記入しているようにも見受けられました。ちなみに学習支援ということで、学生ボランティアも多数参加しているようです。今日は教育実習に入ってしまったボランティアさんが多く、数名の大学生しかいませんでしたが、子どもたちは「ナナメウエ」にいる大学生たちと楽しそうに会話しているのも印象的でした。

そしてまた、今日は放課後学習倶楽部の後半時間を使用し、東愛宕中学校の卒業生がワールドカフェ方式の体験の場を子どもたちに提供してくださったようです。私もそちらも見学したかったのですが、その後の予定との兼ね合いで断念。

 

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せっかくなので、卒業生たちを集めてきた・・・ということで、私と同世代よりもちょっとお若い方々が8名ほどいらしていました。こういうのいいなあ!って思いました。また機会があると思うので覗いてみたいと思っています。東愛宕中学校は昨年度、文部科学大臣が視察をされたこともあり、いろいろと発信をしてくれている学校。ツイッターもやっていて、給食の写真、私のお気に入りです。

 

さて、こうした放課後学習支援の場が広がればいいなあと思っています。原島さんのような元校長先生が再び関わってくださるなんて理想中の理想で全ての学校で同じようなことができるとも限りませんが・・・。でもコーディネーターの方の力量がこうした学習支援の場の在り方にも大きく関わってくることは確か。市教委としては全市展開をめざすのかどうか・・・方針は今後確認していきたいと思いますが、学校の教科書で勉強することは学校でちゃんと「わかる」を獲得できるような公立学校にしたいですね。勉強が苦手な子、ゆっくり理解する子どもたちが置いてきぼりにならないような支援体制を構築するためには放課後の学習支援が必要。授業時間だけでは難しいことは誰しも言わないまでも明らかなことですから。こういう取組み、応援していきたいです。

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明日から、会派視察です。沖縄に行ってまいります。普天間、辺野古などにも足を運んでくる予定です。

 

 

拓殖大学へ行ってきました

 

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九州では梅雨入りしたようですね。あじさいとかたつむりと雨・・・6月だなあと感じます。今日は午前中から諸々打ち合わせを重ねまして、午後は拓殖大学の八王子キャンパスへ。友人でもある丹羽文生先生の「政治学」の授業でお話をさせていただきました。昨年も同じ授業で「地方議員の仕事」のことをお話ししたのですが、つくづく感じることは、私たちは「地方の政治」のことってほとんど学ぶ機会がないなあということ。お恥ずかしながら、私自身も地方政治のこと、地方議会のこと・・・・ほとんど注目もしてきませんでした。テレビや新聞でも話題として目に触れることも少なかったことも一因あるでしょう。中学生とか高校生くらいの時に私のアンテナにひっかかり、当時の私がとても印象深く感じていた情報とは、「マドンナブーム」とか「土井たか子」とか、ベレー帽かぶっていた女性の人が当選していたとか・・・・だったなあと思い出すものです。しかし、もうあまりのも昔のこと過ぎて・・・「いつの話?」という感じですね。今は、女性の政界進出もそんなに珍しくもないことかもしれませんが、しかし、まだまだ政治の世界は圧倒的に男性中心、男性だらけの社会。女性で政治に関わる・・・・多摩市議会の場合には女性も多いので、男女差云々など感じることはほとんどないとも言えますが、まだまだ女性の存在が稀有という地方議会はたくさんあります。身近なレベル(市町村)では女性もめずらしくないのかなあと思いますが、これまたいわゆる都会とそうではない地域とではだいぶ異なるのが実態。まだまだ「女性が政治に口を出すな」的雰囲気がある地域はあるとも聞きます。あとは、女性が女性議員を増やそうと努力しないと指摘をする人もいるので、そこもまた面白いですね。人口比で考えれば男女がだいたい半数いるので、議会にも男女がバランスよくいるといいのはその通りだと思うわけですが、「女性だから良い」と言えるわけでもないでしょうし、「男性だから良くない」と断言できるわけでもなし・・・・結局は「その人」なんだと思っています。 ただ、政治に挑戦してみよう!・・・・という女性が増えほしいなとは思います。やっぱり、もともと政治志望者(候補者)にしめる女性割合そのものがとっても少ないので。

それから、若い世代ももっと挑戦してほしいなあと思います。多摩市議会は30代議員が5名もいます!26名のうちの5名です!同世代がいてくれること、増えることの心強さがあります。20代、30代たった一人時代を議会で過ごした経験のある私にとって、同世代が一人増え、二人増え・・・とすることはとてもうれしいことなのです。多摩市議会には20代がいないのがちょっと残念かなあ。

 

というわけで、学生のみなさんにお話しする機会を得ることで、どんな話ができるか、どんな内容にするか・・・考える機会を得られることがとてもありがたいことですね。機会を下さった丹羽先生に感謝感謝です。私の話を聞いてくれた学生さんたちが、黙々と真剣に感想を書いてくれ、そしてまた、教室を退出する際に「ありがとうございました!」と声をかけてくれる学生も多数。「地方議会に関心を持ってみようかなあ」・・・ちょっとでもそう思ってくれる学生がいたとしたら、今日のスピーチは成功かな。

6月に入りました♪

20150601

あれよあれよと時間が過ぎて、カレンダーがまた更新。今日は若手市議会議員の会の研修があり、多摩市議会の’若手’のみなさんと参加する予定でしたが、予定返上して、いつものように多摩市内で活動しておりました。夕暮れ時・・・・見上げた空を見ながら、視野を広く持つこと、新しい情報を得ること、多摩市内だけで活動していては見えてこないこと、気がつかないことがたくさんあるんだよなあ・・・・という思いがこみ上げたりしました。
いろいろな人の協力があって、地域や社会が成り立っていくわけで・・・・それぞれの努力がうまく重なり合えばいいのになあと思いますが、そういうわけにもいかなくて・・・・・どの人にも不器用さはあるのだから、お互いにそこをカバーするためにはどうしたらよいのか?って考えるともっと良くなるのではないかと思ってみたり。ちょっとした気持ちの擦れ違いや、考え方の違いで、本来めざすべき目標を見失っていくとしたら残念なことです。

ということを感じた一日でした。そしてまた、柔軟な思考を持たないと、自分が苦しくなっちゃうのではないか?と思ったりもしました。「他人のふり見て我がふり直せ」ということも思いつつ。

 

明日は昨年に引き続き、拓殖大学の授業でスピーチすることになっています。もう、20歳くらい若い方々にお話をする・・・結構緊張するのです。