9月議会 議会運営委員会&学習会

今日は議会運営委員会で最終日の議事運営の確認。昨日、代表者会議で報告のあった「内部事務」に関する話題については行政報告があり、その後、市長自らの責任として「減給10分の1」(1ヵ月)のための条例提案がなされる予定。いつもは行政報告に対する質疑は行わないのですが、今回は前例も踏まえ、質疑をすることとしました。

この件、そもそも全議員に対する説明をせずに済ませている状況について「いかがなものか」との意見が出されました。その通りですね…私も代表者会議のみで報告で済ませてしまうのか…と心の中では思ってきましたが、それについてはあえて市長に対し、意見することはしなかったのです。「議会としてこの問題をどう受け止めているのか」あるいは「報告をどう受け止めるか」について、議員の中から、声を上げてもらうことが大事だと思っていたからです。議会として行政に向き合う姿勢も問われる。そしてまた、その姿勢は一人ひとりの議員の姿勢や会派のスタンスにもつながっていくことと考えてきました。

詳細の内容についてはこの場で書くことはしませんが、報告書の中で、「議会への報告が行われていないという対応は、各基本条例(自治基本条例、議会基本条例)を定めた市の基本理念に反していると言わざるを得ない」と指摘されている箇所があるのです。私はこのことはとても重たいことと思っています。まさに、行政側からの情報公開、情報の公表が無い限り…ですよね。私たちは知ることがないのです。知ることもできない。議会がどんな立場で仕事をしているのかを身につまされて感じています。とても残念です。民主主義、市民自治…そんな言葉を使うのが悲しくなります。

・・・とついつい前置き長くなりました。

今日は、そんなこともありながら、「ピンクリボン月間学習会」を開催。池田けい子議員からの提案もあり、「ぜひ、やってみたい」と考えていたことです。聖マリアンナ医科大学のブレスト&イメージングセンターの福田護先生をお招きすることができました。福田先生は乳がんの権威。とてもとてもお忙しい先生なのですが、ピンクリボンアドバイザーとして多摩市以外でも活動されている池田けい子議員の熱意あって、多摩市議会に、そしてまたピンクリボン月間の10月に来ていただいたのです。

会派の垣根を越えて、任意参加で呼びかけて12名の議員が参加(先生の予定に合わせる必要があったので、「参加したい」という他の方の声には応えられずごめんなさい)。そしてまた、保険医療政策担当部長や健康推進課長、保健師さんにもせっかくの機会なのでと呼びかけをし、あとは、「がん教育」のことについても触れて下さると伺い、急遽、教育委員会にも呼びかけをし、指導主事の先生もいらしてくださいました。

みんなで学ぶというのはとても大事。職員さんたちも共に学び、そして、まちの政策や取組みにヒントをもらい、そして一緒にこれからのことを考えていける。

こうした取組みを少しずつ重ねていくことが、古臭い行政と議会の関係性も変えていくのでは?と思うのです。これからは知恵を出し合う時代。今日は「がん検診」のありかたについて、「利益」「不利益」という視点からその必要性を考えるべき、費用対効果を検証したうえで実施するかどうかを議論するなど、みなで学んだからこそ共有できたこともあると思います。政策効果をどう測るか?特に検診で言えば、エビデンスに基づいた取組みになっているかも見ていく必要があると学ぶこともできました。職員さんたちは既知の事実だったかもしれませんが、私たち議員は意外とそうしたことを度外視していたのでは?と思ったりもしまして。

「女性議員が多い多摩市議会だからこそできること」という視点。女性を強調し過ぎるな…と言われてしまうかもしれませんが、「女性の健康」を考えるという視点から、多摩市でよりよい取組みができれば、まちのアピールポイントのひとつになるはず。とは言え、渡辺しんじ議員が「ピンクリボンアドバイザーになるための勉強をされている」ということを伺いましたので、ぜひ頑張ってほしい!男性側の理解者も増やしていくこと大切ですね。

いつか・・・大学時代のアメリカンフットボール部で一つ下の学年だった清水健くんを呼べたらいいなあ。

そして、夕刻からはサンリオピューロランドで行われた社会福祉法人楽友会さん、創立50周年記念式典でした。150人を超える多くの方がお祝いにかけつけ、とても盛大でした。

市長と健康福祉部のみなさんが壇上に上がり紹介されました。私たち市議会も同じように壇上で紹介されまして、恐縮でした。こうした場でも感じることですが、やっぱり…これからは、みんなで知恵を出し合う時代なんですよね。どうやったら、これから向き合うべき現実を乗り越えていけるのか。それぞれの役割、立場の中で、「抱え込みすぎず」が大事だと考えています。そして、やっぱり「3人いれば文殊の知恵」とも言うように、「市民(事業者も含めて)」「行政」…そして「議会」と三者集まって、もっとフランクに議論できればいいのになあと。

多摩市がまだ多摩村の時代に連光寺に「一望荘」を開設したという記録から始まるのが楽友会さんの歴史です。つまりは50年以上もの歴史があるのですが、村からの私たちのまちの移り変わりと見つめてきたんだなあということに感慨を覚えるのでした。祝賀会では福祉の現場を担ってくださっている皆さんがいて、私たちの街の高齢者福祉が成り立っていることも再認識させられる場でもありました。私よりも若い世代の皆さんが祝賀会の会場でスタッフでいらっしゃる姿などを見ると、本当に頑張ってほしくて、応援したいなあという気持ちにもなります(あー、歳とったな)。これからもどうぞよろしくお願いします。

祝賀会はキティちゃん出場があるということで心躍りましたが、しかし、途中退席させていただきまして、手話講習会に向かいました。あー、自分がまだまだできていないこと、取り掛ろうとしていないことがたくさんあることも痛感し、そしてまた、そんなそんなにたくさんのことができない自分の限界もそれなりに感じている今日この頃。全部全部一人でやりきれないわけなので、いろんなことをもっとシェアしないとね!ってことで、「シェア上手」な人になりたいなー。

明日明後日は議会は休会となります。