9月議会 一般質問4日目

用事があったので多摩センターへ。多摩中央公園の図書館工事現場囲いが目に留まる。「9月は抜け毛が多い」…って。宣伝みたい。時間が無くてずっと見ている暇はなかったけれど、工事は遅滞なく進んでいる様子でした。本来は工程表が見れるようですが、「ここ触ってみて」と書いてあるので、触れてみたけれど工程表は見れずじまいでした…「抜け毛が多い」…自分への警告だと受け止めたのですけれど(ここは悩みのひとつ)、触り方が悪かったかな。

へなそうる…は見てきました。「もりのへなそうる」はみつやくんの「たがも」を思い出しますが、今でも手元にある大好きな本の一冊。

さて、週明けの今日も一般質問でした。今回は一般質問も登壇する人が少なかったので、本日にて終了。同じ会派の折戸さん、池田さん、本間さん、安斉さんの順番でした。

折戸さんが指摘をしていた側溝のお手入れというか、掃除というか…線状降水帯で側溝から泥水が溢れている状態がなぜ起こるのか…と指摘されていたように、お手入れが行き届いていないところは街の至るところに散見されますね。前にもどこかで書いたことがあるかもしれませんが、私は側溝の泥水たまりにボウフラが大量発生するとか、そんなことがないように維持しておく必要を感じていて、「きちんと、予算をつけるべき」との意見には頷けるところあります。今は、何というか…まちの価値を向上させるなんてことではなく、せめて価値を落とさず、維持していくことはやっておきたい…という感じ。その一方、何でもかんでも行政に委ねる、任せることのできない状態もヒシヒシと感じていて、住んでいる人たちの意識が問われ、マインド次第で、まちの価値が向上するかどうかも左右されるような、問われていくなとも思っています。そういえば、「シビックプライド」なんて言葉がひところ多摩市役所内でも流行っていた気がするのは記憶違いか?

シビックプライドの高い地域…そこではどんなまちづくりが展開されているのでしょうね。

折戸さんに続く、池田さんからは母子健康手帳の充実という観点から質問があり、電子化という話しも出ていましたが、個人的には母子手帳が電子化されてしまうのはなんか、寂しい感じ。記録帳として手元に置いておきたいかなあと思うのはやっぱり昭和人間だからかもしれません。私の生誕の記録というのか…すっかり色あせている私自身の母子手帳もなんだか宝物のようにしてずっと保管してあります。池田さんがもう一つ「周産期のグリーフケア」のことを質問されていたのですが、これはとても繊細な話題でもあるものの、勉強しておきたいことです。そもそも「ケア」とするというのは簡単なことではなく、一つとして同じ対応で解決できるというものではなく、一人ひとりに応じたケアが求められます。そこには高いスキルが求められますし、自分自身の経験だけで対応しきれるものばかりでもありません。池田さんの「周産期の」というところは、特に見落とされがちだと思っていますが、子どもの誕生を心待ちにしていた気持ちと子供を失った哀しみと…心に深い傷を負うこと、その哀しみはいかばかりかと…。妊産婦のフォローをする保健師職員は状況を把握していると思われますし、つまりはその在りようが問われていきますね。窓口対応をする職員の在り方もまた問われることもあるでしょう。個人的には質問答弁のやり取りを聞きながら、実は、日々、市民のフォローやケアを仕事とする職員の心のケアも重視していく必要を改めて感じておりました。ケア職にある職員のみなさんのフォローやケアも大切なんですよね。市民の痛みや哀しみを受け止めること…あまり語られることのない市役所職員の大事な業務の一つです。

その後、本間さんのコロナ禍の高齢者支援のことをはじめとする質問、安斉さんの不登校総合対策と閉鎖の決まった厚生荘病院に関する質問を聞きながら、結局、行政は「議会からの意見」と「議員からの意見」を都合よくチョイスしていくのではないか…という気持ちにもなりました。一人の議員の意見であっても「議会からの意見」として扱うものもあれば、「一議員からの意見」として扱って終わらせるものもある…ということですね。そのさじ加減が微妙な塩梅すぎて、冷静に行政の動きを分析していると見えてくるものがあるというのか。

ただ、あくまでも「議会での答弁」に限って言えば、多摩市の場合にはいずれの議員に対しても議場内では等距離を心がけている気はします。他市の議会の様子などを聴くと、市長を支援している支援していないで答弁にも躊躇なく色の濃淡というのか、格差をつけているようなところもあるようですから。それに比べると穏やかであるというか、職員の在り方とすれば「優」ですね。それは、きっと市長の姿勢にも関わっていると思います。地方政治にも国政の「与党野党」を持ち込んで、支持してくれるかしないかによって差別的な扱いをするような見識しか持たず、議会に臨むような市長では困ってしまいます。「市長に答弁を求めます」とすると、それなりに答弁に立つ市長の人柄というかスタンスでよかった…という感想を強くするのは、私の質問についても市長がきちんと答えてくれたから…ということかもしれませんが。

明日は休会で、明後日は本会議で早めに市長提出議案に対する議決。そのあと、昨年度の決算審査と続きます。9月もあっという間に中旬で、議会も後半戦という感じです。