9月議会 代表者会議

暴風大雨の恐ろしさ…台風24号の上陸に私たちの便利な生活をますます考えさせられ、そしてまた、多摩市内での被害状況も気にしながら迎えた朝でした。そして、今日は都民の日。

うれしいニュースと言えば、萩原重治前議長が東京都功労者表彰を受賞されたこと。おめでとうございます。私の前に議長職を2年間務めてくださいました。議長として出席させていただく会合などで、「重ちゃん」という愛称で地域の皆さんにも愛されているんだなあ、信頼されているんだなあと感じる場面に遭遇することも多いです。家業である農業を継いだのは30代だったと伺っていますが、有機農法などの研究などもされながら、地域農業の担い手としてリードして下さっています。昨年、総務常任委員会で「都市農業」をテーマにした調査活動に取り組んでいましたが、農業を担うということの難しさも含め、当事者として意見を述べて下さる方の存在があり、私たち議員も学べるなあと…としみじみと感じたものです。今回の定例会においても、一般質問では「都市農業」をテーマにされていましたが、農業者の視点から、そして議員という立場からの視点からの提言に「聴く耳を持たないわけにはいかない」という感じ、説得力があるなと思いながら、行政とのやりとりを聞いていました。私たち議会が「都市農業」を語る上でも萩原さんの存在はとても大きい。ちなみに、私の中では萩原さんと議員活動でご一緒し、一般質問などでの発言を伺いながら…「晴耕雨読」ということばがとてもピッタリくるという印象を持ち続けていますが、実はものすごい読書家でもいらっしゃいます。

ということで、今日は表彰式を終えてから、「受賞報告」ということで、市長、副市長、副議長とともにお迎えし、お祝いの言葉を述べる機会をいただいたのですが、なんか、とても緊張していた私でした。私にとっては前議長の萩原さんの存在感は多分、周りの人が思っている以上に大きいのでした。

さて、今日は9月定例会も終わりに向けて…代表者会議でした。いつもは意見書の調整などが主ですが、今日は重々しい雰囲気で開会。なぜなら、市長、副市長がお出ましになり、臨時記者会見に先立つ「内部事務に関する調査に係る『報告書』」に関する説明が行われました。私と副議長は既に先週末、報告を受けていましたが、その際には「代表者会議までにさらに資料を精査したいので」という理由で、手元に見ていた資料を回収されておりました。改めて、本日手元にした資料は、先日拝見した資料がさらにバージョンアップされていました。今日は調査を行った2名の弁護士さんから提出された報告書本文もあわせて配布されました。ホームページでも公開されていて、情報公開に対する積極的な姿勢をアピールしているかのようですが、しかし、今日の段階ではまだ「トピックス」には掲載されず、「新着情報」の扱いに留まっているようです。代表者会議では各会派の代表の皆さんから質疑や意見が出されましたが、それぞれ会派の中でも今後の対応については意見集約されない限り、なかなかその場での発言は難しかったかなと思います。とても重たい内容。「あったことがなかった」「なかったことがあった」…これ以上、詮索することは難しいでしょうね。個人的には、「組織」とは何か?…深く考えさせられると共に、「組織」の怖さも感じさせられる一件と思っております。「組織と自浄作用」あるいは「組織と自浄能力」について、先日、ある人から話を伺ったばかりでして…そしてまた、議会が果たすべき役割とは?についても同時に突きつけられている感じもあり、とても大きな問題であると受け止めています。「風通しの良さ」あるいは「活気のある職場風土」などなど…議会からもいろいろな指摘がされているんですけどね。

うれしいことと、憂鬱になるようなことと…本日もさまざまな気持ちが交錯した一日でもありました。台風の被害については取りまとめ中とのこと。早ければ明日の議会運営委員会の時に報告がされるかなと思っております。市内でも倒木など発生しています。