6月議会 補正予算は可決/キャリアデザインの講義@中央大学

今朝のスタートは聖蹟桜ヶ丘駅からでした。フェアな市政をつくっていく…やっぱり、きちんと公平公正な市政運営で、信頼できる多摩市政を!…って誰もが共通して願うことだと思います。なので、その一員として今日もまた頑張るのみ。

さて、今日は本会議でした。議会事務局が工夫してくれているフェイスブックにある内容で開催されました。

ちなみにフェイスブックページでは「なお、今回の補正予算は、受動喫煙防止対策にかかる経費や、プレミアム付商品券にかかる事務経費、民間保育所整備にかかる経費、旧北貝取小学校跡地の改修にかかる基本・実施設計の予算など注目です。詳しくは市議会ウェブサイトで議案書をご覧いただけます。」とも書いてありますが、議案書はこちらです。実は地味に更新作業が行われているのが市議会のホームページです。

結果的には補正予算は全会一致で可決していますが、しかし、いくつかの問題点と言うか課題点については各議員からも指摘がなされたと思っています。

私は、待機児解消のための緊急対策として認可保育園2園(それぞれ60名定員)を聖蹟桜ヶ丘駅周辺に開設する件につき、懸念事項を指摘させていただきました。もちろん、昨今状況を考えれば保育園設置を反対するわけにはいきません。とは言え、従来は「(これ以上の)認可園の開設はなかなか難しい」としてきた方針がいつどこで変わってきたのか?そしてまた、議会に対し何の前触れもなくいきなり予算計上されてきたこと等など…「緊急対策」の名のもとで、やや透明性にかける拙速な手続きがなされてきたのでは?…との印象を拭いきれず、そのことを指摘しました。例えば、浦安市ではホームページでわかりやすい告知が行われていると思います。今後、まだ認可園を増設するのかどうか…わかりませんが、しかし、やっぱり、「公開性」を担保することは大切ではないかと思うんですね。まあ、緊急対策として待機児解消のためにやむを得なかったのかもしれませんが、しかしそれにしても質疑応答とやりとりを聞く中で、「緊急対策だから◎」としてもいいのかどうか…ここは議論の余地があったのではないのか?とは思います。

ただ単に子どもを預かる場所を増やす…でいいわけではないはず。保育の質をきちんと維持できる、子どもたちの育ちをきちんとフォローしていけるような良き環境をしっかりつくれるかどうか…その視点だけは失わないでほしいと思います。今回は2つの認可園とも市内で実績のある社会福祉法人による運営と言うことになりますが、保育士不足等など…引き受ける事業者の皆さんの覚悟は並大抵ではないことを私たちもまた受け止めていくべきと考えています。

決して「議会軽視」で手続きを進めたわけではない…ということでしたが、結果的には「議会軽視」のようになってしまった。まあ、「ちゃんと決まってから議会に伝える」ということで、「多摩市行政は慎重」という捉え方もできるのかもしれませんが、議会が口を挟む余地が一切ない段階で「決定事項」だけを伝達し、説明をしていく…というのでは、極端な話、私たち自身の存在意義がまるで否定されているかのようです。

また、旧北貝取小学校の跡地活用のことについては、財源については国や東京都の補助がなく、すべて市の一般財源で改修工事が行われることがわかりました。今後の財政見込みとの関係で、とりあえず基本設計や実施設計の段階には進むのかもしれませんが、実際に工事費の捻出、そしてまた、その後のランニングコスト含めて、ホント…大丈夫なんだろうかと心配です。

それはさておき、現時点でわかっていることは旧北貝取小学校は恒久活用をしていくため「条例設置の施設」にしていくということ。そして、今回の改修を行ったら、まず今の建物のまま30年は使用していくということ…ですね。それならば…ということで、地域住民の「指定避難所」にしていく必要があるのではないか?と指摘をしました。もともと、小学校として使用されていた時には、「指定避難所」だったわけですが、小学校の廃止とともに「指定避難所」ではなくなったというのが経緯です。ですので、恒久活用施設として、利活用する方向になるならば、「指定避難所」にしていく可能性を模索した方がいいのではないか…?と考えていますが、どう議論されていくのでしょう。地域にとっても実は気がかりなことの一つと聞いています。

他にもいくつか気になることはありましたが、私が質疑をしたのはこの点です。しかし、プレミアム商品券と言うのは…国の政策で行われることであり、消費税増税と抱き合わせで行われる対策になるわけですが…全く評価できない政策だなと思います。しかも、その業務フローの複雑さは一言では説明できないのですが、私の立場から言わせれば、「地方自治体の首を絞めているだけ」としか言いようがないんですね。そうでなくても国の政策に翻弄され、市民に一番身近な現場がキュウキュウとしている状況があるのに。まあ、中央省庁のお役人のみなさまも残業残業で忙しくされているのかもしれませんが、現場対応させられる下請け機関になっている地方自治体の窓口も疲弊するだけですね。多摩市では「プレミアム付商品券担当課長」なんてポストを新たに設置してまで行わざるを得ないような事業(なんかもう、あり得ないなーって内心思います。)。国の役人の皆さんが、ぜひ、地方自治体にも出向き、その大変さを味わってほしい。

ということで、補正予算はいろいろな質疑応答が行われ、予想よりも質疑応答が盛り上がってしまった感じでした。それはいいことなのですが、私にとってはその後の予定が詰まっていたのでかなり冷や冷や…。

16時過ぎに議会が終わってから、すぐに中央大学へ。毎年、「ジェンダー、子育てとキャリア、ワークライフバランス」というお題をいただいているのですが…文学部のキャリアデザインの授業でお話しをさせていただきました。女性に対する期待と言うのか、労働力不足補うための女性…という視点から女性の活躍が推進されている時代になりつつあるというのか(皮肉)、毎年ごとに取り巻く状況も変わっているので、毎年同じような話をするわけでなく、少しずつ内容を変えています。なので、授業準備のためにスライドを作るのが意外と大変。昨日と言うか今朝も異常な早起きをして、スライド作成していたという…自転車操業のようになっておりました。

それにしても、今日は16時半までに行かねばならなかったので、議場でも時計とずっとにらめっこ状態でした。無事に授業も終えましたけれど、いまどきの学生の皆さんは本当に真面目。たくさんの感想を書いていただいたので、またコメントをつけるというちょっぴり大変で楽しい仕事をしなければなりません。

中央大学と明星大学の間。モノレールの線路です。

そして諏訪小学校のランチルームで行われたハーモニーカフェへ。今日のメニューは生姜焼き定食でした。お味噌汁は子どもたちが作ってくれたそうです。私は食べに行っただけですが、ボランティアの皆さんが調理室で子どもたちと一緒に調理をするのはいいなあって思います。食べに来るだけでもOKなのですが、食後には子どもたちが自分でお皿などを洗って片付けるというのが約束事としても定着しています。そしてまた、今日も事前予約だけでも50名を超える親子の登録があり、取組みそのものも定着していることを実感しています。時間はかかる。でも、「『だんらん』っていいじゃん」という一言があって、始まった子ども食堂ではなく、地域みんなの食堂が私たちがめざしてきた姿になりつつあることがうれしい。

でも、支えてくれているスタッフ、ボランティアの皆さんの力の方が大きく、もちろん、学校を使用しているという点では諏訪小学校の先生の理解(特に校長先生ですが)があってこそと感謝するばかりです。

とかく…今日が無事に終わってよかった。ホッとしています。明日は休会となりましたが、会派での打合せなどが入っていて、特に議論すべき事項としては「総合体育館の駐車場有料化」と「多摩東公園の駐車場有料化」問題です。来週から、委員会が順次行われる予定です。