5G…「便利さ」だけに囚われず

週末にメダカ鉢の水槽を洗って、良さそうな砂を購入。1年くらい大丈夫…ということが書いてあったのですから、こんなにも良いことはないなと。バクテリアすごい。

最近というか、いろいろ情報を集めながら、気にしていることのひとつが「電磁波問題」ですが、今日の生活環境常任委員会には「5Gアンテナの設置を携帯各社にやみくもに行わせないことを求める陳情」が提出されており、審査しました。ちょうど先週末にも、「第五世代移動通信システム(5G)基地局設置に関する条例制定に関する陳情」が提出されていることもあり(後者はまだ議会運営委員会を経て、委員会に付託されていないのですが…)、市民のみなさまの中には不安の声があることを感じています。提出されたばかりの陳情も私たちの委員会で審査されることになるはずなので、今日の陳情についても結果を出さず、「慎重審査」として継続することとなりました。

すでに自宅の固定電話は使わない時代。私も携帯電話を便利に使っています。電磁波問題についてもそれなりには気にしつつ、でも、「便利さを享受している限り」は真っ向から否定できないというのか、否定するための根拠も論拠も自身ではそこまで持ち合わせているとは言い難く、「まあ、大丈夫だろう…」くらいの安易な認識に立っていました。しかし、そして「5G」は「4G」よりも強力であって、瞬時に情報のやりとりができるということ。要するに、そのためには強力な電波が必要であって、社会の隅々までに電波が行き届き、すべての市民が便利に使うためにはアンテナを設置しまくらなければいけないのだそう。何となく、直感的に「これ、ちょっと怖いかもしれない」と思ったのがはじまりですね。そこで「これ、やっぱり、もう一度、情報集めをしておかなければ」と思ったのです。もちろん「情報通信網」が現代社会の維持には必要で必須ということ前提です。

 

電磁波過敏症のことも、それが本当に電磁波であるかどうかも立証することが難しい。ただ、人間には多かれ少なかれ、個体差があるものの電場、地場からの影響を受けているといいます。コンセントからの影響もあるという意見もあります。きっとアレルギーなどと同じように「反応」するかどうか、その度合いには当然ながら個々人で違いが生じるということですね。身体の状態によっても影響の受け方が異なるでしょう。

 

すでに、インターネットなどでも探してみれば、症例も出てきますし、危険性を指摘する情報も掲載されています。もちろん「5G」の危険性なども指摘をされていて、海外などでも「リスク」を考えて政府そのものが対応しているところもありますが、今の日本ではなかなかそこは期待ができないですね。新型コロナウイルス以前から「新しい生活様式」を訴えている「ムーンショット計画」。国で行われている議論はすでに私の脳みその範囲を超えている感あり。新型コロナウイルス感染症のことについても「5G」との関連性を指摘するような情報も掲載されているので、情報の受け止め方もまた大事であって、リテラシーが問われていくことも実感していますが。

 

とにかく、私レベルでは「5Gのアンテナはとても強力な電波を飛ばすこと。そして、そのアンテナを網目のように設置をしなければ活用することが難しいこと」は理解できます。そこで、「強力な電波」についてはちょっと慎重に捉えていくことが望ましそうだ…ということですね。多摩市では5年前にも「アンテナ設置」(当時は4G)に関する陳情が提出され、その際には、行政も対応してきた経過があります。「4Gにしても5Gにしても、その安全性の確かさについて拠り所としているのはWHOや国の指針」であって、多摩市行政が独自で「リスク」を訴えるということはできないのも現状とはいえ、予めアンテナ設置(基地局)の際には行政にも連絡をしてもらうような対応を図ってきました。

■携帯電話等基地局の設置に対する市の要請行動について

ただ、ここをもう一歩、水準高くすることも検討する価値はありそうですね。全国でも5市では「携帯基地局の設置」に関する条例などがあるという話しでした。多摩市の場合は「協力を依頼する」という引き気味な姿勢なので、もうちょっと強気でもよいかなとか。もちろん設置そのものを拒否するとか否定するとかではなく…。

アンテナから発信されている見えない「波」の影響を評すること自体、行政にも私たち議会にも(素人すぎて)難しい面もありますが、「でも、電磁波過敏症の市民の方の存在」は認識は重要であって、その方々の不安に向き合うという姿勢は大事になるのではないでしょうか。このことを環境政策課では意識している…それだけでも私は「〇」と思います。中には「そんなこと気にも留めない」自治体もあるでしょうから。

 

私は何よりも子どもたちへの影響を気にしています。赤ちゃんってシワがないし、みずみずしいのは…身体にそれだけ水分が保持されているということであって、子どもたちの脳みそは大人に比べて水分量が多いです。だからこそ、電磁波の影響を受けやすいとも言えるのです。メリットばかりが語られる便利さですが、その代償として私たちは何を引き受けているのか?引き受けることとなるのか?…その説明は正直言って、足りてなさすぎるのが今の日本の現状ですね。「ノーリスクではないことを踏まえて」…市民が選択することが大事なのに。「GIGAスクール構想」がズンズン進んでいることもまた、電磁波過敏症を気にされている方々にとっては脅威でもある。そのことを頭に入れておきたいものです。「便利なものはすべていい」とはいかないですね、きっと。

 

これ、なかなか堂々巡りにもなってしまう話題なのですが、市民の方からの陳情を受け止められる議会でありたい、行政でありたいと思うものです。陳情審査が継続となりましたので、もう少し情報を集めたり、勉強してみたいと考えています。みなさんはどうお考えですか?