3月議会 健康福祉常任委員会

今日は大きめと小さめを迷って、やっぱり’プチ’とついているモンブランのプリンを選ぶ私。気休めかもしれないけれど、大きいサイズよりも70キロカロリー減なので・・・というわけ。

任期最後の健康福祉常任委員会も国民健康保険税に関連した陳情の審査に条例改正案(保険税の値上げ)から受動喫煙防止条例の制定について等など・・・とても熱心な質疑や意見交換などが行われたのではないのかなと思います。「議員どうしでの討議が深まった」とまではいかないまでも、特に受動喫煙防止条例の制定については、それぞれの議員が自らの考え方、立場を表明していたように思います。結果的には賛成多数で可決しましたが、私は自民党の萩原重治議員が主張されていたように「分煙の徹底」という視点から考えた取組みを強化する方がいいのではないかと思いますし、そのために条例が必要なのかどうか?についてももっと議論をしたほうがよかったように思います。

今回の条例提案はあくまでも「議会からの決議を起点としている」という説明でした。「もし議会からの決議がなければ条例の制定はしなかったのか?」とする共産党の菅原しげみ議員の質疑について、「必ず条例を制定したとは言いきれない。ただし、受動喫煙の防止には取組む必要があるし、取組んでいくことには変わりがない」とする趣旨の答弁が聞けたことは私にとっては収穫でしたね。行政の立ち位置が明確になったと思うからです。要するに「議会からの決議」というのが、条例制定の大きな動機であって、それ以上でもそれ以下でもないということですね。

その意味で、議会としても改めて受け止めておくべきことが見えたように思います。つまり、「議会の決議」に対し、私たち議会自身もどれほどに重みを感じ、その後のフォローアップをしていくのかも必要であるということ。要は、「言いっぱなしにしない」ということにもなるかもしれませんが、今回の場合、「議会の決議」を踏まえ、行政が条例制定に向けた取組みを重ねているのに並行し、議会としても、、その動向を捉えた動きをしなければならなかったなということ。要するに全会一致の「議会の決議」で「受動喫煙防止条例の制定をめざす」とした限りにおいて、条例制定にあたっても全会一致で可決できるように事を運ぶことが大事だったのではないかということですね。

今日の議論でも「受動喫煙防止条例の制定には反対はしない」ということであり、いずれも「受動喫煙防止は当然のこと。合わせて禁煙教育、あるいは禁煙治療などについても、推進すべき。」という立場ではみなが一致できていたと思います。でも、最終的に全会一致での可決ができなかった。

 

…ここは、議会にとっては残念な結果と言えますね。分かれ目になったのは、受動喫煙を徹底させていくためにどこまでのルールを設けるのか、あるいは規制をしていくか?という点であり、これについては議員どうしでもっと議論をし、そして、本来は「条例の修正」なんてことも視野に入れることができたかもしれません。ただし、ここは時間との勝負もあったと思いますし、あとは委員長を中心とした委員会の意思にもよるところですね。

 

でも、菅原しげみ議員がとても客観的な立場から「『議会の決議』があったことを考えれば、全会一致で条例制定をしていくのかなと思っていた・・・」とおっしゃっていた言葉がまるでリフレインする夜です。全会一致を追求していくこともできたのかなあ。そのための努力をするために議長としてもできることはなかったかと反芻しております。

 

いずれにせよ、個人的な感覚では「受動喫煙防止」と言いながらも、「分煙の徹底」についての対策には中途半端さを感じております。そのために、どうしても「このまま条例制定を先行してもいいのだろうか?」と思えくるのです。やはり「公園は原則禁煙」というルールにする一方で、駅前にある喫煙スポットの改善が具体的に語られていないこともひっかかっています。市民に説明できないような状態にはしたくないなと思うので。

ただ、今日の委員会で「多摩センターや永山の喫煙スポットについては場所の移動も含め、検討する。」とつい数日前よりは意欲感じられる答弁が聞けたことはよかったですね。今までは「現状は決してよろしくないけれど、なかなか難しい」と歯切れの悪い答弁でしたので。そういう意味では…一歩進んだのではないのか?と思ったり(勘違いとは思いたくない)。とにもかくにも、駅前の喫煙スポット、その悪しき環境については改善すべく具体的な対策を講じてほしいと考えます。具体的な検討を加え、「分煙徹底」できるような環境整備をしていくべきですね。もちろん、受動喫煙防止条例が制定した暁には、その責任を果たすべく議会としても、後押しすべき優先事項とも言えるでしょう。

受動喫煙防止に取り組んでいくことは大いに賛成ですし、私個人的には喫煙者を減らしていくことも推進していきたいと思います。「禁煙したくてもできない」という方を応援できる多摩市にしていきたいですね。禁煙治療は後押ししたい。今回、いろいろと議会から指摘された事項を踏まえ、行政側の取組みがぐっと前進することを願っております。

まあ、そもそも論というのか、ものすごーく個人的な意見としてはこちら・・・にまとめています。私の問題意識は今回の議論を掘り下げていったときに見えてくるだろう「市民社会のつくりかた」にありました。ここはそれこそ自分自身の信条にも関わってくるような部分だったので。