12月定例会 子ども教育常任委員会!テニスコートは改修しなくてもいいの?@多摩東公園

昨日の委員会について報告。審査案件については気になるところで委員がそれぞれ意見を出し合ったものの、全ての議案、全会一致で可決しております。学童クラブについては4月から利用者負担額の見直しが提案され、現行6000円から7000円にしたいとのこと。負担増については、例え1000円であっても、なかなか厳しいものがあります。負担増になるのは学童クラブ費のみならず…税金等などについても負担増になることは確実ですから。とは言え、何とか保護者の皆さんにもご理解をいただきたいなと思っております。

さて、私・・・特筆すべき、どうしても、解せないことがあるため、ぜひ、市民の皆さんとも共有しておきたいことがあります。というのは、「多摩東公園、武道館・陸上競技場等の改修工事」についてです。この工事は2か年に渡って実施される予定で、スポーツ総合公園とも言える多摩東公園を一体的にリニューアルして行こうとする内容だと理解しています。さらに、リニューアルした後は公園全体のスポーツ施設も含めた管理運営について一体的に指定管理者制度を導入する方向と聞いております。

私が疑問を持っているのは、公園内にあるテニスコートエリアの件。多摩東公園のテニスエリアには「管理棟とコート」があるのですが、今回の工事は老朽化した管理棟だけが対象で、老朽化しているコートは改修しないで工事の対象ではないというのです。

なぜ「コートだけ」を除外しているかと言えば、「施設の改修計画」が存在していないからだそう。実は「屋外スポーツ施設」と言われるテニスコート、野球場、サッカー場等とわが街の充実ぶりには目を見張るわけですが、これらの施設について、「将来にわたってどうあるべきなのか?」、維持管理の問題を含め、改修の方向をちゃんと議論しなければならないというのです。要するに現段階では「計画」ができあがっておらず、工事をするわけにはいかないそうです。

 

確かに、それはいかにも正しいお答えかもしれない。議会でも「屋外スポーツ施設の改修計画」がないことは過去にも指摘されていますし、私も指摘した気もします。

 

しかし、そのことを尊重するなら、「管理棟とコート」ともに今回は改修を見合わせるというのが自然な判断ではないでしょうか?なぜか、今回は、「管理棟は改修するけれど、コートは改修しない」というどっちつかずのようなすっきりしない工事内容になっているのが疑問です。

 

どうも理解しがたくて理解しがたくて、合点のいかない判断です。なぜなら、誰が考えても、改修工事をするならば、「管理棟とコート」と一体的に工事をする方が効率的。いずれコートも改修するわけですし。それもものすごい先のことではなさそうです。そしてまた、せっかく公園全体のリニューアルオープンを印象づけ、さらにスポーツ総合公園としての魅力を高めていくためには今、ここで一気にリニューアルGO!とするべきじゃないのかなあ…。もちろん、「改修計画」の不存在については、行政の怠慢には厳しい指摘がされて当然ですね。とは言え、この判断は「アリ」と言えるでしょうか?何ともアンバランスとしか言いようがなく、私にはなぜこのような判断が導き出されるのか疑問です。なぜ、「改修計画が不存在」を理由し、コートの改修だけ見送りになるのか?

 

 

いろいろ考えた挙句?…「利用者には迷惑をかけない」配慮を万全にとるらしく、工事期間中も「管理棟閉鎖」…だけど「コート使用可」にする工夫を考えているそう。

 

しかし、現場に足を運べば、一目見ればわかります。壁打ちエリアのひび割れ具合など、やはり30年超の年月を感じさせるような状態。利用者にしてみれば、「なぜ、コートだけ工事しないの?」になると確信します。「改修工事費用がかかりすぎる」云々がコート見送りの理由であるならば、利用者はきっと、「管理棟」よりも先に「コート改修」を選択するのではないでしょうか?

 

そもそも、多摩東公園についてはクレイコートなため、天候によって使用できるできないが大きく左右されるところが問題点。テニス愛好者からも「非効率なコート」と言われています。特に、雪が降れば、数日は使用できず。それに対しては、利用者から「管理人がいるわりには、ずさん」という指摘もいただくくらいです。せっかく管理棟があり管理人がいるのにもったいないという話しです。管理人さんは市の指示に従い、業務をこなしていると思われますが、利用者からは「管理人さんってどこまで必要なの?」って尋ねられたこともあります。そんな声にも耳を傾けてほしいです。

 

クレイコートは足腰への負担が少ない。なので「クレイコート」を好んで、多摩東公園を利用する方もいらっしゃると伺っています。でも、年間に天候の影響などを受け、使用できない日が100日くらいあるそうですから…。それは宝の持ち腐れというか、ちょっと考えものですよね。もし、クレイコートのまま東公園のテニスコートを存続させるのであれば、それなりに維持管理水準を上げていく必要があるでしょうね。「使用不可」をそのままにしておくわけにはいきません。

 

ま、いくつかの質疑をして分かったことですが、「コートをどんな風にするか、まだ十分に意見を聞けていない」と考えているようですね。それならば、維持管理コスト面からの費用対効果なども十分に検証してほしい。そして、充分綿密に計画を策定するのであれば、管理棟の役割、その在り方、必要性についても議論に加えてはどうかと思いますね。

 

それにしても、どうにもこうにも、私が市民に説明できるだけの理由が見つからなくて苦しみます。多摩市がスポーツ施策をどう考えているのか?という観点からも、多摩東公園全体を指定管理者の知恵と工夫でもっとよりよい活用をしていこうとする方向性からも、なぜ、「コート除外」になるのかがわからない。何か、もっと別の理由でもあるのでしょうか?例えば、テニスコートのところは公民連携で改修工事をする腹積もりがあり、民間資金で改修をしていくめどがたっているとか???

まあ、民間資金でテニスコートのエリアの改修を考えているとしても、「管理棟」と「コート」を切り離す意味が見つかりません。真意が見えない。

 

ちなみに、多摩東公園の改修は都市計画事業として認可を受けて実施する予定になっています。つまり、都市計画税が充当できるということ。そうそう、まさに、西は多摩中央公園内の文化施設であるパルテノン多摩にも都市計画税をでっかく投資していくのと同じ考え方ですね。そうであるならば、東はスポーツ施設である多摩東公園についても同じ考え方で工事段取りを取っていくべきではないの?って思うのは私だけですかね?文化もスポーツも大事、そして二つの総合公園の価値づけを考えても。望ましい取組み方があると思っています。例え、工事金額が見込みとは異なっていたとしても、再検討してもらいたい。「どうしてコートは工事しないの?」って素朴な疑問ですよね。「えっ?」って思うでしょうね。計画がないから工事しないというなら、中途半端に「管理棟だけ工事する」というのはホント、おかしな話です。

 

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