長寿を共に祝う会に思う。

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先日、パルテノン多摩で行われた「長寿を共に祝う会」とは別に・・・今日はベルブ永山のホールでもう一つの「長寿を祝う会」が開催されました。こちらの会はパルテノン多摩の会には参加することができない方々をお招きするもの。多摩市高齢者社会参加拡大事業運営協議会さんの協力のもと開催されています。実は・・・私は議員になる前、ひょんなことからこちらに参加していて、発足メンバーの一人だったりするのです。とうの昔の話ですが・・・。ちょうど、その頃は介護保険が導入されるされないという時期で、いわゆる「ひきこもり」「とじこもり」になることを予防しましょう!そのためにも高齢者の皆さんが社会にもっともっと参加できるような場を創りましょう、増やしましょう・・・という幹事だったなと思い起こします。

それはさておき、もう一つの「長寿を祝う会」への参加されたのはいわゆる市内のデイサービスなどのご利用者さんたち。車椅子の方、歩くのにはもちろんのこと、介助が必要な方々ばかりです。介護施設の事業者さんにお声かけをし、参加できる事業者さんが利用者さんと多数お見えでした。プログラムは踊り、歌が中心で市内で活動されている方が披露してくださいました。もしかすると、演技をされている方々と観客が同世代くらい?と思われるような感じもあり、あるいはスタッフとして会の運営に汗をかいておられる方々とも?・・・・何はともあれ・・・みんなでお祝いしよう、楽しむひとときを持ちましょうというコンセプトで盛り上がっていました。

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昭和の名曲が披露されれば、一緒にハーモニーを口ずさんむ方もいらっしゃり、リズムに合わせて手をたたいたり、足でトントン、あるいは杖を動かしておられるかたもいらっしゃって・・・・。私は亡くなった祖父母を思い出しました。特に、祖父はもし生きていれば今は99歳で来年100歳なのですが、どこで習い学んできたのか家族も知れずでバイオリンを引くことが出来たのですね。ハーモニカもとても上手だったのですが、楽譜が読めるわけでもなく、それでも和音でハーモニカを吹いていたことも思い出します。楽曲としては「美空ひばり」だったので、今日の演奏でひばりさんの曲が出てきてちょっと涙がほろりとなりました・・・不覚にも。さらに、坂本九さんの「見上げてごらん夜の星」ですが、こちらは祖父が入っていた施設に行ったとき、一緒に楽しんだ曲でもあり・・・涙がぽろっとなってしまいました・・・不覚にも。

ということで、TAMAハワイアンフラは子どもたちが出てきたので「かわいい!」という声もあり、空気感がガラリ変わりましたね。子どもの声が聴こえるだけで幸せと言うか元気になれるのかもしれません。地域に保育園が出来たりして、「子どもの声が騒音」という苦情などがある世の中ですが、やっぱり「子どもの声」があることは幸せなのですよって私は思います。

 

 

 

 

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最後はみんなでマツケンサンバ!出演者も一緒、そしてスタッフもみんなみんな一緒でごちゃまぜに!

 

命ある限り・・・をふと感じました。そして、江戸芸かっぽれ、サックスやギターの演奏者など趣味を持ち、そして趣味を極め・・・というのでしょうか?一日一日を精一杯健康に、楽しく、そして幸せに・・・と活動されている皆さんの姿を目の当たりにした気がします。市内には多数のサークルがあり、日々日々活動されている方がいて・・・場所の確保もそうですし、環境整備をすることになぜ行政が一定の役割を果たす必要があるのか?考えさせられます。

高齢者を支えるということを考えさせられた時間でもありました。こうした長寿を祝う会ひとつ考えても・・・・こうして開催できるのは支えてくれるスタッフがいてこそ。どんどん高齢者は増えるけれど、支える若年層の人数が減っていくということで・・・・。お祝いの対象になる方は当面は減らないことだけは予測できる近い未来。一方、観客の皆さんをお連れしてくださった施設の方々は同世代の方や私よりも若い方、あるいは子育てを終えたころの年代の女性が中心・・・施設を支える担い手自体もどうなっていくのだろう?こうしたイベント開催をするにも担い手が必要で・・・・すでに市役所職員だけでは対応できないところに協力してくださっている市民の存在・・・「担い手」「人材」がホントにこれからの地域社会の課題の一つになっていくでしょう。みんなが長寿になっている時代で、「お祝い」の在り方も今のまま継続していくことが難しくなることもあるかもしれません。

ただ、「敬老」という視点はないがしろにせず、大切にすべきことですし、高齢者に対して自然な気持ちで「ありがとう」と言える日を大事に守っていきたいものです。