野田聖子大臣との意見交換会

「地方女性議会議員意見交換会」にお招きをいただきまして、永田町の方まで行ってまいりました。野田聖子男女共同参画担当大臣兼総務大臣との懇談会ということで…全国からどういう基準で選ばれたのかはわからないわけですが、世代も様々、所属政党も様々、県市町村…と活躍するフィールドも様々な議員の皆さんが集合しました。だいたい20名くらいと伺っていたのですが、18名の方が参加されていました。意見交換会のテーマは1部「女性が地方議会に参画する意義」、2部「女性議員がより活動しやすくなるための方策」。18名が9名ずつに分かれたテーブルで、1部と2部でそれぞれのテーマにつき、参加者それぞれの意見、思いなどを発表しました。1部と2部それぞれの冒頭で事例発表というのか問題提起のプレゼンテーションが行われまして、私も依頼をされましたので、自分の意見を述べておきましたが、多摩市議会の場合には「女性議員比率が多い!」というのが何より!活動のしやすさにつながっていると考えていて、そのことを強調しておきました。そして、身近に活躍するロールモデルがいること…ここも大きいかなって思います。私が議員になるきっかけを支えてくれたのは生活者ネットワークの皆さんであって、それこそ身近なモデルとして、子育ても家事もこなしながら、議員活動と両立されている先輩の姿がありました。また、他の会派にも女性の議員の皆さんがいらっしゃり、思い起こせば、私が議員になった頃は自民党会派にも女性議員さんがお一人いらっしゃいました。ですので、「女性」ということで、不利益を被ったという経験はありません。先輩の女性議員の皆さんに守ってもらえたと考えています。「ちゃんと子どもさんとの時間を取りなさい」とむしろ心配していただくこともあり、先輩の皆さんに良くしていただいたなあと…プレゼン資料を作成しながら思い出していました。

今日の意見交換会では、まだまだ、女性議員が一人しかいない…という議会での辛かったり、苦々しい経験などが披露されていました。多摩市議会ではそんなことあり得ないなあと思えるようなことが多い。その意味で、私たち多摩市議会の「良さ」を改めて感じることができたひとときでもありました。もちろん男性議員も「女性蔑視」のような発言をする人は皆無ですね(表立ってかもしれませんが)。

私は殊更「女性」を強調しなくてもいいようになったらいいなあと思います。多摩市議会だけを捉えれば、「女性だから」で特別扱いされるようなことはなく、そういう意味でも居心地の良さがあり。とは言え、まだまだ社会全体を考えてみれば、女性議員にとっての働きやすさを確保するための状況をつくらねばならないでしょう。野田大臣は「政治分野の男女均等をめざす法が成立したことは理念法かもしれないけれど、日本社会にとってはとてもインパクトがあること。」と述べられていましたし、「ここからがスタート」と力強く述べられていて、「大変だけれど、でもやっぱり『やらなきゃ』と思う」とおっしゃっていました。

すごくいい。ぜひ、頑張ってもらいたいなあと思います。ご自身も26歳で県会議員になられ、その後、落選もあり、国会議員になられたとの歩みなども披露して下さり、「(政治をやるなら)結婚はしてはいけない」と言われてきたけれど、結婚もして、「お母さんになりたいと思ったから母にもなり」…と、「いろんな顔を持たなければならないので、結構私も大変です」と。女性議員どうしで悩みを共有し合い、みなでそれぞれのフィールドで努力を重ねることが、さらに女性の活躍するフィールドが広がり、もっともっと生活に根ざしていい政治ができるようになる…そのことは誰しも否定しないように思います。人口構成だって男女が半分ずつくらいなんだから、議会にもやっぱり女性がもっといていいはず!(もちろん、男性とか女性とか言って区別する時代ではないとも思っていますけれど)。

しかし、そうは言っても…私の指摘事項のあと一つ。そもそも「女性が議員に『出にくい』」というよりか、女性にとって「議員」という職業が選択肢にも入っていない、視野に入っていないことも女性議員の少なさに影響あるのではないかなと思っています。「政治は男性がやるモノ」みたいなそういう意識かもしれません。ですので、やっぱりロールモデルがもっともっと発信されていくといいなあと思います。私が子どもの頃の女性政治家と言えば土井たか子さんだったのですが、「あんな風にはなれない」と思えば、それだけで敷居がものすごく高くなってしまう。そういう点で行けば、うちの娘世代にとって女性の政治家と言えば…「野田聖子さん」となれば、結婚もして子育てもして、そして仕事もして…とものすごく憧れで素敵モデルになりそうですね。

今回の意見交換会、野田聖子大臣の想いがあり開催された会議のようでした。こうした会議が行われたこと自体、そのアイデアも素晴らしいと思います。真面目にコツコツ、そして地道な活動をされている女性議員の皆さんはたくさんいます。野田大臣にはもっともっと頑張っている女性議員の皆さんにたくさん出会ってもらいたいなあと思いました。

今日は意見交換会が終わってから、桜ヶ丘中央商店会総会後の懇親会に議長として遅れての参加。会員の皆さんとお会いし、少しばかりでしたが情報交換などもさせていただきました。平商店会長さんからは「今年も議会の皆さんとの懇談会をさせていただきたい」とのお話をいただき、とてもありがたい。「受動喫煙防止について」をテーマにしようと考えているとのことでした。健康福祉常任委員会の皆さんにお声かけをいただけるそうです。陳情というかたちではなく、地域で抱えている課題について、「一緒に考える」対話のテーブルが増えていくといいなあ。議会と市民との新しい地域のつくり方になっていくかもしれません。

ところで、昨日は年に一度の河川改修大会でした。ブログの更新をしようと思ったのですが、プログラムに不具合があり、更新できなかったのですが、何と言っても、昨日の大会では我が多摩市議会生活環境常任委員会の板橋茂委員長が意見発表に立ちました!やっぱり、「うちの議会から」となると、どことなく緊張してしまいました。自分が発表するわけではないのに。

ようやくの週末。そして、5月ももう月末に差し掛かっているのですね・・・。最近は曜日の感覚も失われつつあります・・・。