農業功労者表彰式祝賀会

農業功労者表彰式の祝賀会が開催されまして、議会では農政を担当している総務常任委員会の池田けい子委員長と一緒に出席してまいりました。

長年にわたり、多摩市の椎茸栽培に熱心に関わってこられ、地域の小学校などでも田植え指導などでご活躍の増田米次郎さん、そして、今回は、多摩市では20年ぶりぐらいの受賞ということですが、「農業後継者顕彰」ということで太田盛久さんが受賞されました。若手で農業者としてますますの活躍が期待される太田さんはもちろん私よりもお若く、地元では消防団活動や神社のお囃子などでも活動されている方です。

都市農業はその重要性が見直され、役割が期待されるとは言え、多摩市で営農していくというのか、農地を守っていくというのもそんなに簡単なことではないです。担い手、後継者の育成問題は最大の課題とも言えますが、同時に、現実問題として農業収入だけで暮らせるというほど甘くない。そんな中、農業者の皆さんは奮闘されているわけです。もう少し、私自身の認識も深める必要があるので、もっともっと現状についても、話しを聞いていかねばならないと考えていますが、以前と比べ、多摩市の「農」を活性化していきたいという意気込みを感じる機会も増えているように思ったり、あるいは今回の受賞者でもある太田さんのような若い力がキラキラしているというのはうれしいことです。

「地域とともにある農業」とあいさつの中で語って下さった農業委員会の小暮会長。小暮会長のいろんなご配慮で、私たち市議会と農業委員会との距離がぐっと縮まった気がします。従来は議会選出で2名の農業委員を送っていたのですが、今は法律が変わり、議会から選出する制度がなくなったのですが、それに伴って、総務常任委員会との意見交換会が開催されるようになりました。小暮会長の理解があり、実現したことの一つです。

とは言え、やはり、我が多摩市議会総務常任委員会、池田けい子委員長の牽引力は大きい。池田委員長は普段からの議員活動でもとにかく「現場」を大切にされる方なのですけれど、そのマインドをしっかりと委員会全体に共有されながら、委員会をリードされてきたわけで…もちろん、きっかけとしては、総務常任委員会として「都市農業」をテーマにした学びを深めることに決めたこと…かもしれませんが、単に計画書を読んだり、担当者や関係者からヒアリングをしたり…というだけに留まらず、萩原重治前議長の畑に出かけて行っての作業をはじめ、あさがおのつるまき体験などなどの農作業体験も委員会で企画するという…そのパワーは池田委員長ならでは!きっと池田さんだからできたことではないか・・・と私は思っています。

なんと、今度は、水路のおそうじまでを体験してみることにした・・・というのを3月の定例会最終日の前日に企画をしているとのこと。もちろん、総務常任委員会のメンバー構成というのか、協力的なメンバーが揃っていたというのも要素のひとつかもしれませんが、とにかく引っ張っていくパワーは見習うべきことが多かった。ていねいに一つ一つ、委員の認識を揃えていくというのか、この作業が実は議会では一番大変で難しいことと言えます。「スタンドプレーだけ」やっていても成り立たないのが議会ですから・・・やはり協調性というのか、市民のためにどうすべきなのか、共に学び合いながら、政策提言をしていく道筋をしっかりと描き、地道に取組みを重ねていくことが求められます。

その点から言えるのは、「現場を少しでも体験してから議会で発言しよう」・・・こうした心がけ、当然のことと言えば当然とも言えますが、池田委員長の力は大きかったと思われます。委員会全員の認識を揃えるところから始まり、みんなで学び合い、共有化することを非常に効果的に実践されてこられた気がするのでした。

農業委員会の皆さんと「議会」との顔のみえる関係をいかにつくっていくか?

ここに対する今期の総務常任委員会の果たした役割はとても大きかったと考えています。議会選出で農業委員を選出していた時には考えられないくらい、都市農業が議会にとって身近な存在となり、そしてまた、農業委員会との距離・・・縮まったと感じます。総務常任委員会の皆さんにも感謝したいと思います。

なので、農業委員会のみなさんの節目節目での会合に議長とともに総務常任委員長もともに出席をさせていただくこととなったわけですね。議長としては、委員長とその場でお互いに感じたことを共有できるという利点もあります。同じ場を共有できているからこそ、すぐに私たちの議会活動に活かしていけるというのか、活動に反映していけるというのもまたありがたいことです。

私たち市議会議員も改選を迎え、フレッシュな?市議会が5月からスタート。でも、すべて一新というわけではなく、やはり継続性というのか、私たちがこの4年間で取組んできたことのなかから、次期にも’できれば’引き継いでほしいなーということを申し送ることにしています。総務常任委員会の「農業委員会との意見交換会を少なくとも年一度は実施すること」をしっかりと申し送っていくとのことです。

私たちにとっての農業とは・・・そして、食とは・・・そして’いのち’とは・・・議会としても多摩市の都市農業どうあるべきか、あるいはどう守っていくのかについて、現場の皆さんと一緒になって考えていきたいものです。