議案説明がありました。

20150528

改選後に向けた議会の準備・・・今日は議案説明がありました。今回の議案では公共施設の使用料見直し(値下がりするところもあるが、値上げするところが多い)が提案されるのですが、その内容がなかなか・・・判断の難しいところもあり、これから会派で議論をしなければならないと考えています。利用者負担の考え方そのものは否定もしませんし、必要なことだと思う一方で、「では、一体いくらが妥当なのか?」という点について、提示されている数値についてかなり議論が出そうです。

改選前から議員の私たちの場合は、半年ほど前から意見を聴いていることもあり、その時に意見を述べたりすることも可能なので、「今さら」ではなく、事前から意見をきちんと伝えておくことができたといえばできたのですが・・・新しく議員になった方々の場合には今回が初めてですし、また、選挙戦を通じて、市民の声を集めた結果で見解が変わってくる場合は当然にあるでしょう。ですので会派でも改めて意見交換をしていかねばならないと思っています。使用料には算定するための根拠となるルールがあり、それに基づいて、かなり綿密真面目に計算されている結果が示されているとはいえ、改定案に示される数字の中途半端さがどうも気持ちが悪いというか・・・例えば「370円」とか「430円」とか「1090円とか」「1940円」とか「2210円」という感じ。支払う方も、釣銭を出す事務作業も・・・なんか煩雑になりそう。「こまかいのありませんか?」とか「お釣りのないようにしてください」みたいなやりとりも行われそうですね。このあたりも議論のポイントになりそう。

そして、もちろん金額設定の在り方についても・・・・。どこまで負担してもらうことが適正なのだろうか?確かに利用者負担とは言っても、負担してもらっているのは運営費のなかの一部・・・むしろ「ごく一部」に過ぎません。「公共施設は何のためにあるのか?」みたいな根本的な思想にも関わってくるようなことかもしれませんが、このまま利用者負担は上がり続けるのか?という点も気になりますね。維持するのは「市民の税金」であることは間違いがなく、そしてまた、維持するための「市民の税金」には限りがあり、なかなかシビアな状況にあることも間違いのないこと・・・・「とは言え・・・・」の部分が問われてくると考えています。

 

さて、今日は議案説明の後、企画政策部の担当課長さんたちから「多摩市の行財政の課題」「多摩市の公共施設について」というお題で議員向けのレクチャーがありました。新人議員の方々をターゲットにした勉強会ではありましたが、同席させてもらった私たちもおさらいになり、いい研修だったなと思います。議会では改選後に新人議員に対する「研修」は実施していますが、「おさらい研修」というかたちで、「行政が考えている市政運営の課題」を各担当部署からレクチャーしてもらうというのは大事なことかもしれないと感じた次第です。「行財政の課題」について話をしてくれた財政課長さんは、時折、「個人的な分析と見解なんですが」と前置きをしながら、説明を展開してくださいましたが、議場などではなかなか披露されない「個人的」な考えを伺えるというのは新鮮でした。まだまだ勉強不足のところもあるなあと感じることもできてよかった。

そんなわけで、明日もよき日になりますように!