議員の学校~議会改革の主眼をどこに置くか?

昨日に引き続き、「議員の学校」に参加させていただきました。法政大学の廣瀬克哉先生から講義からはじまり、午後は参加者でワークショップ。なかなか充実した内容の一日でした。

廣瀬先生からは犬山市議会の「市民フリースピーチ制度」のことが紹介されましたが、多摩市議会でも議会運営委員会で視察に行けばいいのになあと思いました。市民が発言した内容を議会として受け止め、どう扱うのかを議論し、場合によっては議員が一般質問をして取り上げていく…というような仕組みになっているそうです。一見の価値あり。実際の様子も見に行きたいものです。

実際に、多摩市議会のことで考えても…確かに26名の議員だけでは気づかなかった視点、思いつかないような発想があるかもしれない…。

そのことを個別に議員に伝達するという手法もあるのかもしれませんが、そうなると、どの議員に伝達するのかを選択する必要があり、ハードルが高い場合もあるかもしれませんし、そこでいろんな柵に巻き込まれていくようなことを考えれば、ダイレクトに議会で発言できる機会があるというのは新しい形としてはなかなか面白そう。

ちゃんとフィードバックされているのもいいなって思います。新しい取り組みにチャレンジしていくと傍聴席もにぎやかになるのですね。去年のマニフェスト大賞も受賞しています。犬山市議会でやっているから、じゃあ、すぐに多摩市議会でも…とはならないかもしれませんが、議会の機能をより高めていこうと意欲的に取り組んでいる市議会に足を運ぶことで、きっと何かはヒントがあるのではないかな?と私は思っています。

実際に、昨日今日と2日間ですが、ほかの地域で奮闘されている議員の皆さんと意見交換をするだけでもエネルギーをもらえるというか、地方議会の存在意義や価値の向上をどう考えるのか?あるいはそのために何ができそうなのか?について、思考停止せずに考えていかねばと思いなおすことができましたし。

そして、「議会改革の主眼をどこに置くのか?」

という廣瀬先生からの投げかけに、多摩市議会の場合にはどこに主眼を置いてきたのだろうか?そしてまた、今はどこに主眼を置いているのか?も、実はとても大事なことであって、本当は一つひとつ議会運営の中で議論しておきたいことかもしれないなとも思ったりしました。

「一般質問は議員にとっては舞台であり『花』」

しかし、それってホント?…と全国でも先進的に議会改革に取り組んで上位ランキングある議会では「実のならない『花』」と冗談っぽくおっしゃっていたと聞きましたが、まさに、それ、そこ…という感じもします。

また、とある議会での条例制定に至る過程では、個人の議員が指摘をしたり発言をした事項については30%くらいが取り入れられていたそうですが、議会全体として意見を取りまとめて指摘した事項については100%活かされていたとのこと。

まさに、議会は地方自治の一翼を担っていること、「二元代表制」という仕組みに則っていることがよくよく理解できる事例だなと思うのでした。

そんなことで、私たちの多摩市議会も、市民に必要とされる市議会として今後も存続できるように努力していかねばならないですね。

手話講習会で総合福祉センターに行きましたら、かわいい装飾。ハロウィンなんですね。かぼちゃパイが食べたくなりました。かぼちゃの餡はおいしいですね。作ろうかな。