議員の学校~いまこそ地方議会改革のとき。

西国分寺にある都立多摩図書館のセミナールームで2日間にわたって開催される議員の学校に参加してきました。主催は多摩住民自治研究所。テーマが「地方議会改革」ということで、多摩市の実践事例を紹介してほしいとの依頼でした。

事例発表というのも、いろんな角度から発表することができますし、今回は主に「チーム議会」をつくるためにどんな考えで議会全体の取組みを進めてきたのか?…という話を中心に。しかし、多摩市が議会改革というのか、議会基本条例の制定に取り組んだのは平成19年のことであって、かれこれ…10年以上も前のこと。記憶をたどり、過去の記憶を引き出すのは意外と大変。

「だから、記録が必要。」と再認識させられました。記憶ほどあいまいなものはないかもしれない。

今日は前半で講義があり、日本国憲法や地方自治法のことにも触れながら、地方議会の重要性が語られていましたが、首長と議会とで緊張感のある関係性をつくっていくことの必要性、あるいは、民主主義とは何なのか…それにどう向き合っているのか?などなど、考えさせられるひとときでもありました。日々の活動を通じ「民主主義をどうあるべき?」という議論をする場面はそれほど多くないのが現実。しかし、私たち議員一人ひとりが意識しておくべきことなんですよね。きっと。

「一つひとつ物事の決定過程がフェアであるかどうか。」

とても大事なことだと思っているので、「おかしな名称」「何なのその名前?」と言われることも多いですが、会派名を「フェアな市政」としております。なんとなく今の市政に対しての肌感覚で必要だと思えることなので。私たち自身が政治を担う一人として、現状にどう向き合うのか?というスタンスが常に問われます。自分自身のスタンスを磨いていくこと、磨き続けていくためにも学び続けることが大切なんだなあ~と感じた一日でした。日常のアレコレに気を取られすぎると、意外となおざりになってしまう。

「議員が学び続ける必要があっても、なかなか『場』がない。だから、『議員の学校』をつくった」と伺いましたが、公務員は法律で研修を受けることが義務(権利)になっているけれど、議員が研修を受けることなどどこにも決まりがないとの指摘があり、今更ながら、「なるほど!」と思ってしまいました。多摩市議会の場合には曲がりなりにも議会基本条例で調査や研究の必要性を謳っているにはいますが…。

さて、本当は今日一日の参加で終わる予定でしたが、明日予定されているグループワークのお手伝いもさせていただくことになりました。この間、多摩市議会の研修でファシリテーションを学びましたので、少しは活かせる場があるとよいなあ…と思っています。