議会運営委員会で日野市へ。

議会運営委員会とメンバー以外で議員1期生の皆さんとともに日野市議会の「議員連盟」の取組みをヒアリングしてきました。日野市議会では「がん対策」「子どもの貧困対策」「公契約条例」「空き家対策」について、議員連盟がそれぞれ組織され、集中的に調査活動などを積み重ね、最終的には行政に提言し、着実に政策に反映させてきた実績をお持ちです。

どのような経過でそれぞれの議員連盟が結成されるに至ったかの背景から、提言書作成に至る取組み、市長に提言を手渡すまでの歩みをそれぞれ中心メンバーとして活躍された方々から直接伺うことができとても有意義でした。

西野議長、窪田副議長、鈴木議会運営委員会委員長、奥住議会運営委員会副委員長にご対応いただいたのですが、みなさんそれぞれの議連で中心メンバーで活躍された経験をお持ちでした。特に、窪田副議長は議員連盟の取組みにも積極的に関わっておられたようで、非常に分かりやすく明快な説明をしてくださいました。そしてまた西野議長は議員間や会派間の調整をされてきた経験を踏まえ、表にはなかなか見えない労を重ねていらしたことが伝わるエピソードをご披露してくださいました。

議員連盟は「いつまでに」「何に取組み何をするのか」を明らかにし、複数会派3人以上で結成することができるようです。できれば全ての交渉会派からの参加を呼びかけることになっていて、例え、交渉会派からの参加がなかったとしても「議員連盟」が設置されていること、活動していることの認識は全会派全議員で認識される仕組みになっていました。設置された場合には議員連盟の代表と議長とで市長(行政)に挨拶に行くことになっていて、市長側にとっても「気になる存在」として一目置かれることになるそうです。もちろん、議連の活動に必要な情報は行政側から提供され、かなりキーを握る活動にもなっていそうです。

議連の活動はフットワークの良さが魅力のように感じます。ただ、多摩市議会の場合には、委員会がそれぞれ非公式にも集まって意見交換や勉強会も実施しているので、その頻度を高めていくことで日野市議会の議員連盟に近づく活動が出来そうです。ただし、議連の活動の場合には、その分野に精通していたり、関心の高い議員を集めることができ、「やる気のかたまり」になることが出来そう。常任委員会方式だと、必ずしも所属している委員会の分野に興味関心が高い議員がメンバーになっているとも限らないため、議連のような「かたまり」にはなれないかもしれません。ただし、そうは言っても、かなり多摩市議会の場合も委員会の活動は活発になっているので、議連方式でなくとも取組みを進めることは可能でしょう…というのが、視察後にメンバーと意見交換をした時の主な感想でした。

もう一つ、日野市の「市政図書室」に行ってまいりました。ここ、日野市役所に視察調査に来ると必ず足を運ぶ場所。多摩市で言うところの行政資料室的な感じですが、スキルの高い図書館司書さんが3名も配置されていて、クオリティの高い情報提供が行われています。新聞スクラップコーナーには「多摩ニュータウン」とタイトルのついたファイルもありまして、もし、何かの時にはここに来ればいい!と再認識しました。図書館利用は「7市連携」をやっているので、多摩市民でも日野市の図書館は利用できますし。各議員の発行しているニュースなども議員名ごとのファイルがあり、スクラップされていました!

シティセールス推進のために配属されたというリンネさんが図書室にいらしたので、日野市議会の事務局長さんにご紹介いただきました。とてもチャーミングな方。国際交流員としてお仕事されているのだとか。リンネさんは日野市を海外にPRするために、もっともっと勉強したいと意欲的でした!日本語と英語で海外に向けた情報発信を担当していると話しをされていました。せっかくなので副議長とリンネさんと一緒に記念撮影。

多摩市にはシティセールス政策監という役職が市長の肝入りで配置され、東京都からの職員派遣という形をとっております(と言っても、報酬は多摩市がお支払しております)。今年はシティセールス方針や計画をつくるそうで、さらに外部からアドバイスをもらうための費用についても追加の補正予算(学識経験者、アドバイザーの報酬)が確保されたばかりです。どんなシティセールス方針になっていくのでしょうか?また、大手広告代理店での経験豊富な方を係長職で迎え入れたばかりです。人件費的なもので考えると、かなり力を投入しているわけですが。どのような成果を市民に披露していただけるでしょうか?

いずれにせよ、今日の視察を受け、我が多摩市議会、多摩市も頑張らないとね!と思った一日でした。