議会運営委員会でした。

今日はものすごく久しぶりに西友のおかし売り場に行きまして、「人形カステラ」を見つけました…。いつのまにかパッケージも変わり、ナカミも変わっていて、以前のよりもかわいらしくなっていました。見た目が変わるだけで、ついつい買いたくなり、買う気が増すというのはとても不思議ですが、人間の心理というのはそんなものかもしれませんね。

さて、9月定例会の議事運営を決定するための議会運営委員会でした。予算決算特別委員会も開催され、決算審査もありますので、会期は9月3日から10月5日までと長丁場です。議事運営自体は例年通りでもあり、また、長いようで終わってしまえばあっという間に毎日が過ぎていくのだろうなあ…と思っておりますが、あと、大きなひと仕事かなと思っているのは、健康福祉常任委員会で取組んでいる政策提案(条例提案)ノコト。

今日の議会運営委員会でも話題に上りましたが、「日程ありきで進めてしまってもいいのか。」という極めてご尤もな意見が出されたことは多摩市議会らしいと思いました。立場が変われば主張も変わる・・・というのは、往々にして存在するわけであって、そのこと自体否定するものではありませんが、私たち議員は市長(行政)に対し「拙速である」とか「日程ありきで進めるべきでない」とか・・・って様々な場面で指摘することが少なくありません(というか多いです)。今は、そのことを議会内部でやりとりをしている状態になっていて、私の会派でも今回の条例提案の取組みに対しては「もう少し、じっくりと取り組んでほしい」とする意見が出されています。決して、やろうとしていること、条例を制定したいと考えて精力的に汗をかいてきた委員会の取組みを否定するものではなく、せっかく取り組むのであれば、市民との合意形成はもちろんのこと議員間の意識合わせも含めて「もう少し丁寧にやってほしい」というむしろお願いする立場からの意見です。人それぞれ、体内時計というか、理解を進めていくためのスピードなども異なりますよね。「拙速である」とか「日程ありきで進めるべきではない」ということについて、「非論理的な議論になっている」と切り捨てることは簡単ですが、個人的には、極めて感覚的なものであっても、感覚はその人それぞれの経験から磨かれているモノであり、尊重することも場合によっては必要であるというのが考えです。

議会はそれぞれのバックグラウンドを持つ議員の集合体であり、それは市民の縮図とも言われます。「拙速に感じる」という議員の意見が仮にも存在するとすれば、それはその個人の意見ではなく、きっと市民のなかにも同じようなあるいは似たような肌感覚を持つ人もいるだろうと思うのです。

「拙速に感じる」という発言に対し、歩み寄りをしていくことは、議会全体での合意形成を考える上ではとても大事だと思います。議長としては、議会における委員会からの政策提案(条例提案)については、「全会一致」で可決しなければならないと考えています。それは地方自治法で「委員会提案」は認められている権利だから云々と言われたとしても、多摩市議会が「少数意見」も尊重しながら議会全体の運営を積み重ねてきたことを覆すようなことはしてはならないと思っているからですね。例えば、私たち議会で行政に提言を出す場合においても、意見がどうしても一致しない時には「両論併記」をし、少数意見をバッサリ切り捨てるようなこともしてはいません。こうした脈々と引き継がれてきた多摩市議会の文化は他市の議員から見たら奇異に映り「めんどくさそう」とも言われることがありますし、実際に合意形成を取り付けるのは難しいのですが、でも、いずれの議員も「市民のために」という究極のところにある目標では共通しているはずですから、どこかで一致点を見出す努力をするしかないでしょう。努力が実るかどうかはまた別の話として。

いずれにせよ、委員会での取組みもずっと水面下で進められてきたために、委員会以外の議員の意識をいかに合わせていくのか?というのもありますし、それは市民についても同じことなのかもしれませんね。「何が大事なのか」を見失わないようにしつつ、常に客観的な立場で自分自身を見つめられるように保っておかねばならないと思っております。