私たち議会がホールを考える時間はあるのか?

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先日、子ども教育常任委員会のメンバー有志で世田谷パブリックシアターへ行ってまいりましたが、引き続きで本日は・・・座・高円寺へ行ってまいりました。どんな施設?・・・それはこちらに詳しく書いてあります。NPO法人が指定管理者になっておりますが、もともと「座・高円寺」の運営を担うためにつくられたのだそう。もともと旧高円寺会館があり、老朽化に伴って建替えられる際、区内に在住の劇作家の皆さんが集まり、「どんな施設にするのか」から話し合われ、今の建物が完成し、そして運営が継続されているのです。(参考記事:伊藤建築塾

高円寺と言えば、いまや阿波踊りのメッカでもあり、「阿波おどりホール」が。阿波踊りの団体が使用しない時には、別の活動にも使用できるのだそう。ちなみにホール1とホール2がありますが、ホール1は主催事業を中心にプロ、セミプロが使用、ホール2は市民も使用できるホールとなっていて、見事に役割分担と言うか、区別があり、そこがちゃんと生きておりました。ホール1を使用する団体には2週間前から稽古場(けいこ場1)を貸出していて、連続して使用できます。舞台幅と同じだけの広さが確保されているなんて理想的ですね。「演劇・お芝居のため」が目的で、そこを中心した施設づくり、そして施設の担い手もつないでいくための劇場創造アカデミー、小学生、中学生に向けたモノづくりも含めてのワークショップの数々・・・・。

施設の見学、ヒアリングと・・・・。上手く表現しきれない感想を持っているのですが、今回のパルテノン多摩の大規模改修の流れを辿る時、私たちにパルテノン多摩のことを考えるための時間ってどのくらいあっただろう・・・・って思えてならないのです。もちろん改修コストの問題もそうかもしれませんが、「私たち多摩市がもっと魅力あるパルテノン多摩にするためには大ホールはどんなホールのするのか?そして小ホールはどんなホールにしていくか?あるいは他のお部屋なども含めて、私たちがどんな場にしていきたいのか?」・・・議論を尽くすまでの時間があまりにもなさすぎないか?と思いがますます募るばかり。

座高円寺とパルテノン多摩を単純には比較はできないものの、あまりにもタイトなスケジュールで私たちは一体何をつくろうとしているのだろう?という気持ちになっています。

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もやもやっとした気持ちのまま高円寺から永山に戻って、今度は愛知大学のゼミにご縁をいただいたのでブリリア多摩ニュータウンと福祉亭をご案内。それぞれの場所で中心人物にお話をしていただきました。昨日は雪がしんしんと降っていたので、とても心配しましたが、寒い冬空にも太陽が雲からちらりと顔を見せてくれたりもして、一瞬のポカポカにも助けられ、午後いっぱいかけて若い皆さんとの意見交換のひとときでした。愛知県にも有名なニュータウンがありますが、多摩ニュータウンで学生の皆さんは何か掴んでくれたかなあ。

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それにしても昨日の雪。この中を長靴にて市役所に行き、一般質問通告書を提出。今回ももちろんパルテノン多摩のことを取り上げますが、もうあまりぐちゃぐちゃ聞くのはやめた!・・・って感じです。(2016年12月定例会岩永ひさか一般質問通告書

あちこちで知り合いに会うたびに、パルテノン多摩の話をされる場合もあれば、パルテノン多摩の話をちょこっとしてみる場合もあり。大規模改修のことにものすごく関心を寄せている方もいらっしゃれば、「そんなことあるんだ」という方もいて・・・。おもしろい反応は、「また、無駄遣いするんでしょ。」って言われたことかな・・・「無駄遣いしないで!やめさせて!」ではなく、最初から無駄遣いされることに諦めているというか、税金のムダヅカイって珍しくないと思われているんだなと思ったというか。そんな期待されていないことでいいんだろうか?と思うと、ちょっぴりため息とあとは「またガンバロ!」というファイトと。ご意見等お気軽にお寄せください!お待ちしています(hisaka_box@yahoo.co.jp)