決算審査3日目

今日はすごいパン祭り!どんぐりパンさんの閉店間際に…食パンとバターロールとクリームパン、かぼちゃのパン。それから、毎週火曜日に必ず購入するのはあしたやさんのライフルーツのパン。一週間分くらいありそう。こうして、ご近所で手づくり、こだわりのパンを買えることはとてもうれしいことです。健康食みたいなことが好きですが、グルテンフリーは無理です。

 

今日は決算審査3日目。決算審査は全部で5日間。今日と明日、そしてまた祝日はさんでのその次の日に最終日を迎えます。会派でも「あと、それぞれどの項目を質疑する?」ということを出し合い、最後に時間に余裕があればもう一度総括的な質疑ができることを前提にしつつ明日以降も個々人の持ち時間も意識しながら、会派に与えられている残りの発言時間を活かしていくことに決めました。私たちの会派は昨年度予算は「否決」しているので、その立ち位置も踏まえながら、決算審査に臨んでいます。ただ、決算審査は「昨年度予算」を間違いなく執行できたかどうか…を評価することをまず優先することが必要だと考えているので、その視点を外さず、最終的な挙手をするしない、つまりは、昨年度決算を認定するかどうかを判断していきたいと思っています。

それにしても、決算審査でも質疑は各議員の持ち味とか興味がどこにあるのかがよく表れるなあと思っていて、それぞれ質疑内容を聞きながら、私も物知りにもなれる機会だなとつくづく感じています。他の議員の方からの指摘などにも「なるほどなあ」と思えるところもたくさん。

今日は「公立保育園」の予算について安斉さんが質疑をされていて、それに対する回答が優れていたなあと思いました。保育園が地域と連携している様子が目に浮かんでくる内容で答弁が返ってきたからかなと思います。多摩保育園の近所に大きなみかんの木があり、「みかんの収穫にぜひ」ということで出かけていき、子どもたちと一緒に収穫したという話し。いつもはみかんが嫌いな子どももその日だけは、みかんを食べて「おいしい」って言ってくれたとか…その場面、想像するだけで心がほっこりしますね。すごくイメージができます。地域との連携についての事例です。また、以前、貝取保育園で実践していた「じゃれつき遊び」は多摩保育園でも継承していきたいと方向は示されていたのですが、残念ながら、今は、コロナ禍でじゃれあうことが難しい状態…でも、その代わりに、子どもと大人が一緒になって鬼ごっこをしながら、子どもたちとのふれあいを大事にしているエピソードなどなど…ついついその光景が頭の中に思い浮かんできて印象的でした。

やっぱり、現場で日々の実践と向き合っている管理職(課長)だからこそ、こうした答弁ができるんだなあと感心したのですが、保育士として公立保育園で現場を重ねてきた経験があるからこそ自信を持って発言できることなのかなとも思いました。説明しているというよりは単なる言い訳だけを長々述べるような答弁には耳をふさぎたくなる心情にもなりますが、行政事務を機械的に処理しているだけで、なんか無機質で、事業の存在意義とか価値すら感じさせないような答弁に終始してしまう課長さんとは真逆。もっと、保育園での実践事例聞いてみたいなあという気になったのは私だけかもしれませんが、今度、多摩保育園見学させてもらわなきゃ!・・・という気持ちになりました。

ちなみに貝取保育園における「じゃれつき遊び」の実践を見守ってくれていたのが野井真吾さん。先月出版された「子どもの‘からだと心’クライシス」はとても参考になります。この本の中に「スポーツと遊びは違う」と書いてあり、スポーツは「おとなの、おとなによる、おとなのため」の文化であって、子どもが理解できないようなルールがたくさんある…だから、子どもはワクワク・ドキドキしきれないという指摘があるのですが、ここ、ちょっと考えさせられますね。あとは、「睡眠が困難な現代社会」にあり、「電気」と「太陽」との付き合い方を考える必要性が指摘されているのですが、それはきっと大人も同じことかななんて思って読みました。

「子どもは社会をうつす鏡」

まさに…と思います。子どもたちの不登校、いじめなどなど…大人の世界にももっと陰湿かもしれないけれど存在していると思います。また、「密」が保障する子どもの育ちとありますが、やっぱり、人間は「社会的動物」でもあり、群れて育っていくのが子どもであるというのもその通り。

あ、つまり、今、多摩保育園ではどうしてもやりきれていない「じゃれつき遊び」はとても大事な実践でもあって、コロナ禍で制限しなければならないというのが本当に残念。ただ、その代わりの「鬼ごっこ」も大事ですね。まさに、「子どもの、子どもによる、子どものため」の伝承文化とも言えると思っています。

そんなわけで、昨年度末で貝取保育園廃止となり、多摩保育園と統合されたのですが、唯一の公立保育園として今の時代に必要な保育実践を積み重ねてほしいと願っています。安斉さんも「公立保育園が民間保育園をリードする立場であってほしい」とおっしゃっていたのと同じ思いです。

さて、とりあえず、私の頭のなかみは「児童館」のことを一般質問した延長線上にあるために、今日も「児童館管理運営費」のところで質疑。個人的には「子育て・子ども施策」に重点的に取り組むと言っている中で、「児童館」の扱いが少しぞんざいではないかと思っているので、その点を指摘。

子育て世代包括支援センターや子ども家庭支援センターには立派なパンフレットがあるのに、児童館にはかろうじてあるのが案内図。でも、A4サイズに10の児童館が敷き詰められていて、あそんじゃ王子のキャラが無邪気に「あそびにきてね!」とかわいく描かれているのについつい「見てみよう」という気持ちが起きてこないレベル…だいたい文字が小さすぎてつぶれそうなレベル。

グレード差を感じて仕方がありません。だから「ぞんざいな扱い」と思えるわけです。やっぱり多摩市にとって児童館って「大事じゃないのかなー」みたいな。そもそも「児童館管理運営費」のところで印刷製本費年間1万円しかついていない。財政課ももう少し、他とのやりくりしてくれないかなあという感じ。この間の一般質問で市長も「児童館」に対する想いを述べておられたわけですが、その想いを受け止めるとするなら、もう少し何とかなりそうな気がするのですね。単に質問の答弁でその場しのぎで市長は発言したわけではないと思うんです。ですので、財政課にはもう少し気配りもしてほしいなと思います。

残念ながら、市長は全ての事業の詳細までは把握できるわけもなく、決算審査の質疑を通じて、知り得ることもあると思っているのですが、昨年度の児童館の修繕費の使途一覧を出してもらったところ「2万9千円」もかけて基盤修理をしたという冷蔵庫があること(そんなにお金を出すなら新しいの買えばいいのに…と私はすぐに思ったけれど)等、ちゃんと見てほしいと思います。アップライトのピアノの弦が切れて修理をしたことも記録されているのですが、弦が切れるって相当のことなんですよね。なぜ、切れたのかまでちゃんと解明しておくことも重要なんですけどね。「弦が切れる」ことから見えてくるピアノの状態もあると思うんですね。そんなこと、次々と考えが及ぶので、修繕費用の使途一覧から読み取れる情報はとても興味深い。私でさえも、詳細資料を見て知り得る事実も多くあるわけです。

特に、児童館については、毎年継続して修繕費の内容をチェックしていきたいなあと思ったくらい。児童館については、現場での「備品管理」など台帳作成にも若干問題点があるようにも思っているので、「児童館ガイドライン」を作成していく作業とも並行しながら、少し緩くなっているというのか緩慢になっている物品管理などの在り方も再点検してもらいたいなと思っています。

児童館はちょっと見学するとわかりますが、「いつの時代から使っているの」という備品だらけです。ちょっとした「家電博物館」できそうな感じ。もちろん、長持ちさせているというか、備品類を大切に使用しているとの捉え方ができる一方で、環境負荷や電気代のことを考えて「買い替えが必要」と思われる電化製品などは計画的に更新していくべきですね。

また、先ほどの野井先生の本に「educereの実現」(educereはラテン語で、educationの語源と言われている)の必要性が書いてあるのですが、「普段できないお菓子づくりに挑戦してみたことも、自分なりに感染症について調べてみたことも、学校がないと生活リズムが乱れてしまうことも、登下校だけでも大事なからだづくりになる」ということ。まさに、児童館の日常には「educere」があってしかるべき。それができる児童館でなければならないとも思います。ここは児童館がずっと持ち合わせていなければならない視点。

やっぱり、児童館職員だけでは対応できない分野を専門性のある外部講師などに力を借りるということが必要なんですね。科学の実験、虫博士、星の観察、プロのアーテイストによるパフォーマンスと出会う場をつくる等など…野井先生の言葉を借りれば「無意識のうちに学んだことを意識化すること真の学びにつなげていく作業を丁寧に行う必要」になっていくと思うのですが、児童館は子どもたちをただ単に喜ばすために事業を企画しているわけではないことも財政課には理解してほしいなあと思います。その意義が理解されないまま今年度は予算がバッサリと削減されていて、「子どもを豊かに育む地域づくり」には逆行しているとしか言えません。

決して、高額を要求しているわけではなく、児童館が外部講師を招くとき、職員さんのネットワークを活かしながら、ボランティア的に交通費程度の謝礼で活動支援してくれるような方々を引っ張ってきていることもまた事実(職員がネットワークというかコネクションを作るために投入している私財のほうが多いのでは?と思いますね)。年額にすればせいぜい200万円にもいかない程度の予算であって、児童館1館あたりで考えると、月1万円にもならない程度の予算(児童館は10館あるので、年200万円だとしても20万円/館)。

しかし、これを財政が厳しいからと削減削減していくって、「そこまで多摩市は財政が厳しいのか?」…って思うのは、一方で、これから管理運営費が今まで以上にかかっていくようなパルテノン多摩(なぜなら、新たに子育て拠点施設が民間委託で設置する準備も進めながら、改修中)、図書館本館(ただいま建設中)、北貝取小学校の大規模改修(ただいま鋭意改修中)…については、躊躇なく取り組んでいるようにしか見えてこないため。

何をまちの「価値」と考えるのか。

その見解の違いなのかもしれませんが、少なくとも市長は「子ども・子育て」が重要だとしているので、もう少し、児童館のことも見てほしいですね。「最低限必要な予算」への理解が欲しいところです。今回、子ども青少年部長はすべての児童館を回り、現場の職員さんにも話しを聴いたようです。まあ、そのことだけでも、私がすべての児童館をまわって一般質問した価値があったかもしれないとも思います。なぜなら、「部長が現場に来て、話しを聴くなんてこと…今までに見たことない」という声も聴いたから。

ですので、本当は、財政課で児童館の予算をバッサリ切る判断をする前に、まずは現場を見てほしいなあって思います。「その目で確かめて!」と。まあ、確かめてしまうと厳しい態度での予算編成ができなくなるのかもしれませんけどね。財政課長も嫌われ役に追い込まれてしまうので辛い立場ですね。

この3連休。これにはまっていました。明けても暮れてもフレンチパピロという感じで、一日に何度も食べておりまして。消費した袋の数はヒミツ。懐かしいお菓子で昭和風。今日は最後の一袋、残りの数個を消費してしまったので、また買い足しておかないといけない。今日も一日を振り返り、長文な備忘録を記したので、穏やかに眠りについて、明日に備えます。