決算審査、あと一息。

 

今朝は多摩センター駅からのスタートでした。眩しいし、何だかボーっとしながらの朝でしたが、顔見知りさん、知り合いと軽く挨拶するのが楽しみですね。雲ひとつなく広がる空…あの空向かって飛んでいきたい!くらいの気持ちになるのでした。

さて、今日は土木費から、消防費、教育費と審査が進みました。私が質疑項目として取り上げたのは「公園管理経費」と「ベル部永山駐車場運営経費」の問題でした。公園管理経費については、「公園便所」を適切な維持管理をしていくための計画が必要ではないのか?という視点から。

多摩市では公園、緑地について「長寿命化計画」を策定して、年期の入っている(老朽化もしている)公園の改修に向けた計画を立てています。でも、街区公園の公衆便所については、その対象外になっているのですね。つまり、対象外ということは「財源確保の見込みなし」ということ。しかし、公園のトイレ、なかなかの傷み具合ですよね。今後の公園トイレの在り方は、昨日取り上げた市内4カ所にある公衆便所とともに、「より明るく清潔で使いたい人が使えるように」を考えていく必要があると思います。今は使いたくても「使えない」と我慢している人ももしかしたらいるかもしれないな…って思ったりもするので。一カ所に行き届いた清掃する(清掃の質を良くする)とすれば、やっぱり、公園トイレの総量を減らす方向も検討した方がいいかもしれない。周辺のトイレ状況も考えた上で対応していくべきだと感じています。
もちろん、災害時のことも考えておく必要がありますね。でも、災害時、停電になり、水が出なくなれば…公園トイレも、公衆便所も使えなくなりますから。

公衆トイレ、公園トイレについては議会でも注目されている内容。公園の長寿命化計画で対象外になっている公園トイレ、その数をもう一度計算しておかないとと思います。

そして、もう一つは「ベルブ永山の駐車場問題」。車を手放す、あるいは車に乗らない市民が増えているのかなというわけで、年々駐車台数は減っています。そして、いわゆる駐車料金収入(使用料)も減っていて、管理するために毎年支出をしている指定管理料との収支を考えると、昨年度は何と4万8千円。トントンの収支ということです。今後も順調に?駐車台数が減っていく、そして、消費税は上がるし、最低賃金なども上がっていく…つまりは指定管理料も増額していくことを考えれば、いつのまにかトントンの収支が赤字位転落することもある?!

その時にどうするのか?…という問題がひとつ。

あとは、駐車場の考え方についても、ここで整理が必要だと思うのは…。なぜ、公民館や図書館あるいは消費生活センターを使った場合には1時間割引になるのか?という点。答弁に寄れば、もともと建設時の話し合いの中で「駐車場については公共施設を使用した人は割引特典をつける」ということだったみたいですね。かつては2時間まで無料でしたが、平成25年から1時間無料に変更はしていますが、相変わらずの割引されるので、利用者としてはありがたいですね。私もありがたいなって思います。

とは言え、関戸公民館や関戸図書館…同じように駅前の立地している同種の公共施設を利用したところで、駐車場の割引特典はありません。「それはなぜ?」なのです。聞くところに寄れば、もともと、「公共駐車場の確保が難しい」ことがわかっていたことから建設が始まっているので、駐車場ないことが前提だったとのことですが、市民的に言えば、「なぜなのか?」と疑問に思っている人も多いのも事実。私も尋ねられることもあります。

こうしたアンバランス、なぜ、そうなっているのか?・・・「公民館と図書館を利用するために車を使った」という点では同じなのに。

公平公正な視点で改めて見直してみることが必要ではないでしょうか?というのが私の投げかけです。6月の議会では、総合体育館の駐車場や多摩東公園の駐車場有料化のことが話題になり、議会では「市民との合意形成、あるいは、駐車場の有料化に対する考え方の整理が不十分・・・等」ということを理由に否決してきた経過があります。その時から、私、駐車場の有料化、利用者負担のことについて考えているのですが、ベルブ永山の駐車場については、図書館や公民館の利用者は減っていないけれど、駐車台数は減っているという点なども考慮しながら、改めて、今後の方向を検討することは無駄にはならないと思うのでした。

また、今後、多摩センターに新しく図書館本館を整備するわけですが、ここには思いやり駐車場が3台分しかなく、あとは、周辺駐車場(一番考えられるのは「多摩中央公園の駐車場。パルテノン多摩のところにある駐車場」)になるわけですが、これまた、「駐車場問題はどうするのか?」と避けて通れない議論にぶつかります。

ちなみに、ベルブ永山の駐車場の状況について、私が調べられた範囲のデータを掲載します。駐車台数の激減ぶり、使用料収入と指定管理料の推移など・・・経営視点を持ち込むとすれば、これでいいわけないだろうと思っております。

年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度
平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
使用料収入

(千円)

9,612 11,979 10,152 9,542 9,375 9,214 8,736

指定管理料

(千円)

7,899 7,899 8,125 8,688 8,688 8,688 8,688
収支(千円) 1,713 4,080 2,027 854 687 526 48
駐車場台数(台) 90,994 80,393 74,547 73,674 72,875 72,954 69,349

利用者にとっては割引制度があった方がいい。そう思います。でも、それでは成り立たない状況もあったり、あとは、よくよく考えてみたら「あれ?」と思えるような運用が行われているとしたら、そこはもう一度、検討の俎上にのせ、議論してみることがあっていいですよね。

これから、確実に…財政的には苦しくなる時代(既に到来しています)。何でもかんでも「タダで」という時代ではないこと理解のある方も増えていますが、しかし、疑問、あるいは不満の声があることは承知しています。「税金払ってるんだ!」というご意見もあるのだと思います。ご尤もです。ただ、今は、その意見で貫ける時代ではない。残念ながら・・・そのことは認めざるを得ないのだと私は考えています。