気候非常事態宣言を考える。委員会勉強会1回目。

生活環境常任委員会にて…非公式の学習会を開催しました。なぜ、「非公式」なのか…といえば、裏方的な諸事情…。実は、議会には機動的に学習会を開催するための手続きというのか、予算が確保されておらず、外部から講師を招くにもそんなに簡単にはいかない事情があるからです。しかし、予算がないから講師を呼ぶことが難しくて…などとは言っていられないわけでして。

機転を利かせて対応していかないと…それこそ機を逃してしまいます。

このあたり、委員長や副委員長の意識によりけり、フットワークの良さにもずいぶんと左右されるのですが、今回は委員長の配慮というか采配により「政務活動費」を活用して講師料を捻出して実施。そのために「非公式」と冠付ではあるものの、委員会メンバーと環境政策課の職員の方々、それから議会事務局が参加した「気候非常事態宣言の具体化」を考えていくための学習会の1回目実施となりました。次回の勉強会もすでに日程と内容が決まっているという段取りになっていて…前向きに取り組めること、ありがたいですね。

ということで、信州大学准教授の茅野恒秀准教授をお招きし、脱炭素社会に向けて多摩市でも取り組む方向性が示されている「地域計画」の関連し、二酸化炭素排出実質ゼロ社会に向けて、私たちが多摩市としてどんな取り組みを考えていくべきか、工夫できるのかなどについてご講演をいただきました。

世界の流れを踏まえ、国の動きがあり、そして、市町村や各地域に求められている変化、そしてまた、エネルギーの地産地消といっても都会ではなかなか難しいのが現実であり、どのように地域間連携をしていくのかなど…非常に示唆に富んだ話しを伺うことができ…満足感でいっぱいすぎて、やや消化不良気味かもしれません。

ただ、ものすごくよくわかったことは「政治主導」というのか、エネルギー政策の転換を図っていくためにはものすごくリーダーシップが求められることであり、「有無を言わずにみんなで取り組む」という方向性を強力推進していかねばならないということです。長野県の事例でも知事の強力なリーダーシップがあり、進められている様子。「推進力」が必要であるということです。県の「ゼロカーボン戦略」が決定してから約3か月余りですが、茅野先生も県内の動きからもその実感をされていると語っておられました。

脱炭素社会をめざし、「やらなければならないことが増えていて、できることもまた増えている」ということは印象に残り、多摩市が今、できることについては即実行に移せるような行動力が求められるなと思うものです。環境政策を超えたところで、都市計画にも深く結びつき、総合計画にもかかわっていて、特に多摩市の場合には個人住宅以上に集合住宅にも着目をした取組の推進に可能性があることなど示唆をいただきました。多摩市の住環境としての価値、市が主体的にビジョンを示して取り組んでくべきだとの指摘には深くうなづけるものであって、そのための「気候非常事態宣言」でもあるのでは?と思った次第です。

「単に宣言しただけ?」

ではないはずなので、意識的にも優先順位をあげてしっかり取り組んでいくべきですね。伴う予算も必要になってきますが、それこそ、予算調製をする市長の意識が問われる気もしています。パフォーマンスではないはずなので。先生がおっしゃったように「市ですべきことをやっていくことが大切」になるわけで、そこは、他市の先進事例などにも学んでいくこともできそうですね。環境政策課がどのように情報収集をしていくか、それを多摩市なりの取り組みに最適化していくかも問われます。

で、私たち議会は?…というところで、委員会としては、まずはメンバーの意識というのか…がバラバラであるところを何とか均していくというのか、認識の共有をしていかねばならず、そのためのスタートラインが今日の勉強会だったのかなという感じですが、今日はかなり問題意識が研ぎ澄まされ、また、課題認識の共有化もできたのではないかなと感じています。私もまだまだ勉強しないとだめだ…と思っています。

 

今日から選挙が始まりました。「非自民」ということで、委員会終了後に多摩センター駅へ。

立憲民主党以外では、同じ会派の折戸さん、生活者ネットの岩崎さんもご一緒に。30分ほどの街頭演説会をお手伝いしてから、いつものようにハーモニークラブの活動へ。今日のメニューは「オムソバ」。

焼きそばのソース味とマヨネーズというのは際限なく食べ続けられる味なので、私の中では「食べるな、危険」とマークのついているレシピですが、ホント、香りには食欲がそそられます。

急に秋になったというか、それを通り越して冬になった感があります。体調管理に気をつけながら、この冷たさにも徐々に身体を適応させていきたいものです。