東京都ろうあ女性のつどい@恵泉女学園大学

久しぶりのお仕事再開…というのか、なんと…鬼の攪乱を実感するわけですが、先週…突然体調を崩しました。いつもどおりに起床し、駅頭宣伝に外出しようと思ったところで頭痛と悪寒で起き上がれなくなるという…ああ、びっくりしました。単なる発熱とでしたが、なかなかきつかった。もっとタフにならねばいけないと思ったわけで、体力づくりをせねばと自覚しております。それにしても、「まさか…え?」という感じでしたが十分すぎるくらいの休養をいただいておりました。

昨日は諏訪中学校の運動会で子どもたちからのエネルギーをもらい、午後は娘の学校の保護者の集いに出席。そして、今日はご縁をいただいて、多摩市聴覚障害者協会のみなさんや手話通訳のボランティアの皆さんが協力をされ、恵泉女学園大学のて開催の運びとなった「第34回 東京都ろうあ女性のつどい」に出席する機会を頂戴しました。何だかとても充実した週末でした。

今日、参加をしました女性のつどいですが、落ち着いた佇まいの恵泉女学園大学。非常にいい会場でした。大学のみなさまが全面協力を下さったそうですが、他市区からも含めて200名以上の方がお越し下さり、みどりの美しいキャンパスはもちろんのことですが、多摩市にもいらしていただけたことをうれしく思いました。世田谷からいらして下さった方は、恵泉女学園の中学高校が立地しているということもあり、「ここに来れてうれしい」と話してくださいました。なんてありがたいのだろうと、そう思いました。

 

朝から夕方までの長丁場のイベントでしたが、内容が非常に充実をしており、もともと手話劇をなさっていた方が撮影されたという「卒業~スタートライン」の上映があり、映画監督をされた谷監督からの撮影にまつわるエピソードなどの裏話を伺うことができ、さらには日本手話研究所の高田先生からのご講演でも映画の内容に通じる「ろう教育」の歴史が触れられ、改めて、過去からの運動の一端を学び取ることができた気がします。


映画は実話に基づいているもののシナリオはフィクションということですが、「3.3声明」のことがテーマになっており、ろう学校で学ぶ高校生たちの行動力を描くものです。映画の描写はそれほど深刻ではなくとも、ここに渦中にいた現実の高校生たち、当事者の想いはいかばかりか…と思います。この時代のことを体験されている方が映画を見ると、悔し涙がぽろっとなるような、そんな映画だと思います。もう一度じっくり見たいと思います。

監督さんは決してプロではない。でも、多少プロではない感じがあっても、そんなことは気にならないほどに見入ってしまいました。この映画が伝えようとしていることは何か、そのことを自分なりに一生懸命に捉えたいと思いました。きっともう一度見れば、そしてもう一度見ればと…回数を重ねるごとに、何か自分の中でもっともっと掴めるものもあるかもしれない。

一度見ただけで、知ったかぶりはできない。ただ、ちょっとだけ、その一面に触れただけの話です。差別の歴史、そこで味わった屈辱…わかったなんてとてもとても言える立場ではなく。ただ、こうした歴史があることに学び、新しい時間をしっかりと重ねていきたいものです。

 

今、多摩市でも、障害者差別解消をめざした条例を制定すべく徐々に前進しています。でも、それと並行して、きっと必要になるのは聴覚障害者のみなさんの母国語とも言える「手話」を言語として認めていく、確立させていくための条例ではないかなと思っています。全国的には「手話言語条例」と呼称されていますが、多摩市でもぜひ制定に向けた取組みを進めたいものです。そして、昨年、市議会健康福祉常任委員会がその動きをリードしてきたわけですし、今任期でも引き続き、その想いをつないでいけるといいなとも考えています(議長でもないのに、そんなこと言ってもねえ…なのですが)。

 

いずれにせよ、私、ようやく元気にシャキッとしてきました。一般質問の通告書の提出締切日も目前。2年ぶりに一般質問するんだなあと思うだけで緊張しています。明日は月曜日!いつもどおり、永山駅の街頭宣伝から始まる週明けです。

今日の集い…素敵なコサージュをいただきました。参加できたご縁に感謝感謝。とても意義深い時間であったとしみじみする夜です。