暮らしと「農」と。

毎年恒例行事になってきたランタンフェスティバル。今年は少しだけ時期を前倒ししての開催ですね。チラシも二つ折りになっていて、パワーアップしているというか、内容を充実させているのかなって思います。楽しみ。とても美しくて、「多摩にいながらアジア旅」…平日夜で人が少ない時間帯がおススメです。

今日は都市計画審議会が行われました。年に数回だけ開催される会議。形式的と言えば形式的な会議ですが、多摩市の都市計画に対する決定権限を持つ機関でもあり、とても重要。見方を変えれば…(変えなくても…しれないが)、議会を上回る権限があるとも言えるので。今日は「生産緑地」のことを中心に協議が行われましたが、「農ある風景」をいかに残すのか?がこれからのまちづくりでも課題になり、問われていくこととの指摘があり、それはそうなんだけれど…という気持ち。

連光寺6丁目にも「農業公園」開設に向けてプレ的な取組みが行われていますが、「農」を残していくための担い手を確保することも同時並行的にやっていくことが必要。本当はもっともっと私たち自身が「暮らしと農」について考えていくことが大切ですね。食糧自給率が1%上がったそうですが、それでも38%…東京に至っては1%に満たないとも言われています。当然ながら、多摩市内にある農地で全市民の食糧を賄えるわけではない…でも、これからきっと「食糧問題」が自治体の課題の一つにもなってきて、「食の安全保障」についても考えていく時代になるようにも思っています。

千葉県のいすみ市が有機米100%オーガニック給食で、今後はオーガニック野菜の導入も進めていく方向で取り組んでいますが、多摩市で進めるとしたらどんな風に?…となかなか悩ましいのですが、めざすべき姿なんだろうと感じています。もう少し、調査活動をしたり、勉強しないといけない分野なのですが、武蔵野市でも「安全給食」というかたちで導入していますね。都会だからできないという理由にはならない気がしています。

多摩市の学校給食センターでもなるべく良い素材を使用することで心がけているのですが、そうであるなら…「100%米飯」にしてほしいと私は思っていて、外国産小麦仕様のパン、麺類は避けてはどうか?と思います。子どもたち、「コメを口にしない一日だった」はあるかもしれませんが、小麦系を口にしないということはなさそう。なので、学校給食がもっともっと積極的に「米を食べる」ことに重きを置くほうがいいと考えています。

そして、「ごはん」には合わないので、牛乳は希望者のみ…にしてほしい。

栄養士が教える!牛乳からはカルシウムが摂取できない3つの秘密

考え方は様々ありそうですが、あまりにも牛乳礼賛のようになっていることに本当に疑問。「和食」には合わない。それに、牛乳をほとんどいうか、全くに近いほど飲ませずに育った我が家の娘は…私よりも背丈大きいので、「牛乳を飲まなくても背は伸びます」。

多摩市の「農ある風景」をどうするのか…という問題は、都市に必要な空間を残すということだけでなく、「暮らしと農」という観点でも議論がされながら、「存続させていくための方策」が検討されてほしいものです。今、改めて「食」が問われていると思います。「土の健康」という視点を持つことも大切ですね。人間の健康にも直結しますから。

多摩市は気候非常事態宣言をいち早く表明したわけで、「環境共生都市をめざしたい」というのが市長の方針。大いに賛同しますが、そのために何にどう取り組んでいくのか、あるいは、今の取組みをどう見直し、改善しながら、必要な方策に発展させていくのかますます問われそうですね。市長に問うだけでなく、実は私たち一人ひとりも考えていかなければならない課題であることを認識しておきたい。「正しい方向」であることは間違いないので。