春の議会報告会

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土曜日は夜にベルブ永山で、そして本日は日中につむぎ館にて開催した議会報告会・・・。議員がグループに分かれ担当していたので、それぞれのグループごとリーダーによりけりで、報告内容も若干(かなり)違ったりして、「これもまた、これでいいのかもしれないが、しかし、本当はいずれの場所でも同じ内容で報告することが望ましい気もする」というのがまず一番の感想。

しかし、いずれの会場でもやはり「パルテノン多摩」についてご意見を述べたいと思っておられる方が来て下さり、「とても大きな金額を使う見込みであるのに、市民を置き去りにして議論が先行しているのではないか」という主張、あるいは「なぜ、これだけのお金がかかるのかも含めて、市民にきちんと説明をしてほしい」という要望など・・・市民の関心も高まっていることを感じさせるものでした。

そして災害対策。熊本県の地震があり、より私たちも意識させられるわけですが、避難所としての学校、体育館の機能をもっと高め強化すべきという指摘、障害当事者の方々からは「障害者差別解消法」も施行されていることを踏まえ、改めて避難所としてのバリアフリー対策を求める声が強い要望として出されました。小学校の大規模改修などのタイミングで、取り組める事項には取り組んでほしいとするご意見は「ご尤も」と思えるものであり、熊本県の地震などでも障害をお持ちのみなさまの深刻な実態が存在していること等紹介もされました。

いただいたご意見を踏まえ、行政が十分に取組めていないことについて、議会としてどう主張していき、行政に取り組んでもらうのか・・・・一足飛びに「できます」とは言えない中、多くの課題をいただいた気がします。

また、情報提供などの在り方についても、インターネットがあまり得意ではない場合、多摩市のホームページはとてもわかりにくいとのご指摘もあり、欲しい情報にたどり着くのが難しいとの声もありましたが・・・・これ、たぶん、議員の中の多くの人も同じように感じていることではないかと思ったりします。また、議会報告会などの開催情報なども、どこで見ることができ、簡単に情報を得ることができるのか?という点でもご意見をいただきましたが、逆に私たちあるいは行政にしても、「どんな媒体を使用して、効果的に市民の皆さんに情報伝達していくのか?」が常日頃からの課題であり、ここ、かなり重要な視点だと思っています。市民と行政、あるいは議会・・・ももちろんですが、行政と議会の間でもいかに情報共有していくか、「決定してから情報を出されても、動かしようがなくて提案も活かされる余地が少ない」とする歯痒いというか、残念というか、落胆させられるような状況の改善はずっと課題ですね。

今回、パルテノン多摩の基本計画、基本設計を進めるにあたっては、決定前に複数の提案を示し、そこを議論できるような時間?も持てるようなことが表明されていますが、実際にそうなるのかどうか?今まで、何か工事などを実施するときにも「複数案提示」というのはあまりないことなので、どんな風になっていくか注目しています。そういえば、市役所の在り方という点では、新たな市役所建設について場所の提案もなされていますが、その中では現在の場所、永山、多摩センターの駅前と3カ所が示されていて、これもある意味で「複数案」なのかもしれませんね。ここ、検討会で議論されていくようですが、議会ではどんな風にこれらを受け止め、そして議論されるのかな?と個人的には思っているところです。

 

それにしても「議会報告会にもかかわらず、『報告書』なるものが市民に配布されない」という厳しいご指摘他、「時間が足りない。ただ『やっただけ』にしかならない」とする議会報告会への在り方にもご意見をいただいたので、今後、私たち自身の取組みにも反映していかねばなりませんね。緊張感あります。まだまだ市民が「議会報告会に行ってみよう!」というか行きたくなるような場にはなっていないことも私たちが改善していきたい点かもしれません。参加者の数もなかなか増えないわけですが、地道に取組みを続けることが大切・・・これ、個人的見解です。