明日は休会です

20150621

先週末金曜日の本会議で補正予算が全会一致で可決、その他の案件についても可決しましたので、明日の本会議は休会となりました。その他の案件では、議会選出の監査委員に橋本由美子さんの人事提案も行われ、こちらも全員一致で可決です。

さて、補正予算は項目は少なかったものの、マイナンバー制度に関わる費用、東京都学力ステップアップ事業の経費に対し、質疑が行われました。マイナンバーについては、多くの市民は何となく頭の片隅に言葉がインプットされているものの、よくわかっていないのが実情ではないかと思っています。市民へのまずは情報周知が大切ではないかとする指摘はそのとおり・・・とは言え、国からの一斉号令や命令で自治体が請け負うこととなる業務でもあり、正直、大変です。住民基本台帳ネットワークの導入、それに伴う住基カードの発行・・・とても利便性が高まるようなことも言われていましたが、住基カード普及率はチョボチョボ・・・・マイナンバー制度はそれを超えていくものなのかどうか・・・・でも、さまざまな申請書類などに記載することが求められそうなので住基ネット以上の背番号制度とも言えますね。マイナンバーが利用される、利用できる行政の業務や民間事業者による利用活用についても今はまだ限定的にも見えますが、やがてどうなっていくか・・・・ここが見えてこないというか、結局、入り口は制限されていても、あとは段々利用活用範囲が拡がっていくに違いないと思う時、複雑な気分です。個人の所得などを正しく把握できると強調されているメリットについては頭ごなしに否定すべきことではないと思うのですが。

もう一つ、東京都学力ステップアップ事業。東京都内10の区市町村が指定されて、1年間で約1千万円、3年間で約3千万円という事業に取り組むそうです。算数、数学と理科を中心の取組み。一つは教員の指導、そして放課後や土曜日、長期休業期間を活用した補習時間の展開を試みようというものです。私としては、放課後等の補習活動の仕組みがない学校についても一律補助金が交付されることになっている点、やや心配です。まずは仕組み作りから始めなければなりません。発想としては悪くはない、子どもたちの補習もやってほしいと思います。でも、結局、教育委員会からの「やらされ感」だけで学校がムリクリ・・・やっていくような流れを作り出しはしないか?とやや懸念しています。とかく、私たちが想像する以上に、今の小中学校はいろいろな点でものすごく大変になっていると思うのです。新たな取組みを学校に広げていく時、個々の学校の置かれた環境や状況も含めて、教育委員会としてどのくらいバックアップしていけるのかが課題です。かくいう教育委員会自体もものすごい忙殺されていて、バックアップとかフォローという体制になっているかと言えば、お世辞にも十分できているとは言えない気もしています。

多摩市教育委員会は、こちらの事業展開については東京都教育委員会が作成している東京ベーシックドリルをタブレットで利用できるようなコンテンツ開発も考えているそうです。中学生でも小学生からの勉強のつまづきがある子どもたち・・・その子どもたちが自学自習で以前にさかのぼって勉強できるような仕組みを考えているみたいですね。補正予算の質疑には珍しく、最後に教育長が事業に対する考え方などを表明されていましたが、その思いも含めて、各小中学校にきちんと浸透していくことを願っています。

 

かなりスムーズに議事進行が進みましたので、本会議は明日は休会です。

 

そうそう・・・・学校建替えや大規模改修など、当初の見積もりよりも工事経費が上がっているので、変更の議決もありました。現在、進んでいる工事については設計変更などをせず、そのまま進んでいくと思いますが、今後、学校の大規模改修などが予定されている学校については、例えばグレードを下げるとか何とか・・・・影響しないかどうか心配です。