市長選挙が始まります!…続き。

冷たい風に吹かれながらも、桜は頑張ってます。きれい。明日から市長選ということで、「市長選挙が始まります。」の続きを書きたいと思います。長くなりそうですが、明日までに書き上げようと思うと、いろんな想いがこみ上げるので…お許しを。

 

阿部市長3期目のスタートの1年目が終わったところで、市議会議員選挙があり、私も再選され、新たな任期がスタートすることになりました。会派を組むにあたっては、それ以前の組みあわせは解消…そして、私は「フェアな市政」の一員として活動が始まりました。同時に政党に所属することはせず、本格的に活動を始めることとなりました。政党に所属していた時との大きな違いとは…他の選挙を手伝う手伝わないが強制されないこと…だと思っています。政党に所属をしていると否が応でも、国政、都政に関わる選挙にも人手として駆り出されます。でも、政党の縛りがないので、そこからの解放感は大きいですね。その分、自分も問われますが。そして、議会活動は…と言えば、それ以前に一緒に会派を組んでいたメンバーであっても、政党の縛りがなければ、選挙ごとに仕切り直しに。もともとは「自民党には与しない」ことで同じ会派にいたはずのメンバーであっても、自民党の会派に合流することを、意思をもって選ばれた方もいらっしゃり…その政治判断の奥深さを感じたりもしていました(それが今回のもう一人の候補者の遠藤さんです)。

市政運営は市長も3期目となれば粛々淡々と進み、その中にあって、私たちの会派だけが唯一(って言っていいと思いますが)、阿部市長に異議を唱えては、予算や議案などにも反対することもしばしばありまして。市長に反対を表明するとこんな感じになるのかーとも思ったりしたこともありました。言ってみれば、私たちの会派に何となく孤立感が漂い始めます。(情けないことに?…)職員さんの中には、そのことを心配して声をかけてくださる方もいたくらい。世の中的にも「同調圧力」という言葉もポツリポツリ聞こえ始め、反対意見を述べることさえ憚られるような空気感が議場にも広がっていた記憶というのは結構、鮮明に残るものです。「どうせ、あの人たちは…」的な視線で見られてるなーと思うこともありました。でも、私は「市民の幸せを私なりに願って、最善を尽くしているだけ」と考えていましたし、市長と立ち位置を違えることも時には必要であり、重要…と思っていましたので、あまり気にも留めていなかったのですが。まあ、議決結果で少数になるという経験は貴重なものであって、そのことに消費するエネルギーって結構すごいのね…と体感することができたように思ってます。

 

そして今、再び、巡ってきた市長選。前回の市長選挙では阿部市長を応援せずに、静観してきた私ですが、今回はもう一度、阿部市長の支持を明らかにし、選挙を応援することに決めました。

 

少し前にちらっと書きましたが(繕わずにやることはできるのか?)、何か少し…今回の選挙戦に違和感を感じることが多いのです。例えば、阿部市長をロシアの大統領呼ばわりするのってひどくない?…ということ含めてなんですが、それに加え、遠藤さんの「ハコモノ行政批判」が聞こえてきて、それに対しては「え、どういうこと?」と指摘せざるを得ないからです。なぜなら、その「ハコモノ行政」なるものを後押ししてきたのは紛れもなく議会です。そして、その議会で、市長の進めようとする「ハコモノ行政」について、都度都度「反対」を、態度として明らかにし、表明してきたのは私たちの会派だけ。この事実は動かしがたいですから。

 

にもかかわらず、なぜ、今頃…「脱ハコモノ条例」?…そもそも、条例は議会でも提案することができるので、本気で「公共施設への過剰な投資をやめて」を考えていたのなら、本来は議会機能を活かした活動をするのが議員としての責任だったはず。議会内でも議論を喚起し、政策条例づくりをするような動きもつくれたはずですね。でも、議会内は無風…。おまけに市長に反対をする態度や姿勢を明確にはされていなかったと思います。すべて市長に賛成の挙手をされていたという意味で…。

「現職は150億円もの税金(市民一人当たり10万円)をハコモノ投資に使いました。」とも書いてありました。議員の経験を土台として市長選に挑戦していくための政策…。もちろん、今まで議員としては態度を保留にしてきただけ…とも言えるかもしれませんが、でもやっぱり、市長が提案をしていた「過剰な投資」に対し、異論、異議も唱えてこなかった事実をどう説明するのかな…と思います。もし、今回の市長選挙に合わせ公開討論会があれば、私は是非、聞いてみたかったです。「なぜ、今まで、議会では反対の態度を示してこなかったのに、どうして『脱ハコモノ条例』なんですか?」と。市民には一見、目を引く政策提案なのかもしれませんが、内情を知っている、見てきた私にとっては、「責任感」を感じられない提案にしか映ってこずで「なんだかなあ」という気持ちが入り混じります。

 

また、「市長の報酬カット」についても、これまで「市長の報酬改定(増額)」について、議会は全会一致で認めてきました。特別職の報酬については客観性を保つために審議会が設置され議論されるので、その答申に基づいた提案をほぼ受け止める…という意味もありますが、もし、「市長報酬」にも疑義があるならば、その時にきちんと態度を示すことが議員としては求められたのではないかと思うのです。

 

つまり、何が言いたいかと言えば、何となく政策を見比べれば見比べるほどに、不適切な表現かもしれませんが、目先の利益だけで政策を語っているというのか、「選挙目当て」の政策に見えてしまう…のが極めて残念。「多摩市には100億円を超える貯金があります。今こそ貯金をはたいて…」というのにも疑問。市議会でともに切磋琢磨していた立場から政策を見比べた時の感想でもあります。まあ、先にも書いたように全くの部外者というよりも、議会での活動ぶりを知ってるからこそ、ついつい厳しくなってしまうのかもしれませんが、少し首をかしげたくなってしまうのです。

 

そして、先ごろ終わった3月議会で会派の代表質問を作成する過程で、改めて、12年間の阿部市政を振り返り、

私は市長がめざしている社会の実現に向けた、非核平和都市宣言、女と男の平等参画を推進する条例、障がい者への差別をなくし共に安心して暮らすことのできるまちづくり条例、今年2月からのパートナーシップ制度や4月に施行される子ども・若者の権利を保障するとともに支援と活躍を推進する条例など、まちづくりを進めるための基本理念やその姿勢を明確化する条例として「かたち」にされてきたことは評価すべきだと思いますし、「環境、平和、人権」を土台すべきとのお考えには共感もします。

と述べました。率直な評価です。また、議会は全会一致でこうした宣言や制度の必要性にも合意してきました。理念的な条例など不必要だという方もいらっしゃるかもしれませんが、やっぱり大事なんですよね。ルール化しておくということが。ここは多分、阿部市長ならでは。人権尊重、多様性重視…社会を運営していくうえで何にも代えがたい価値だと思います。その意味で、基本的な政治姿勢というか、よって立つところには異論はなく、どちらかというと政策づくりのベースや立ち位置は現市長とも重なっていると思うので、今回の市長選については、現市長が継続したいとの想いを応援させていただこう,応援したいと思っています。もちろん、各候補予定者のチラシ等、見聞きしての私の結論です。世代交代を期待する声も当然あるでしょうし、首長を選ぶ視点というのは人それぞれあると思っていますが、「市議会議員」という肩書を持ち活動してきたという背景のある私から見た視点に過ぎないのかもしれませんが。ただし、阿部市長の取組みに関して100%賛同できて、何でも丸ごと「いいですよ!」とは思っているわけではありませんので悪しからず。そこは押したり引いたりしながら、自分の考え方を伝え続けていく。ある意味、政策づくりの土台が近いところにあるからこそ粘り強く対話するしかないんだな…「次世代にツケを先送りしない」ということも含めてと思ってます。

まあ、私にしてみれば、それこそ「過剰なハコモノへの投資」に関し、その先の未来をどう描いていくの?…それは「脱ハコモノ条例」ではないと思っていること、そして、そこにきちんと道筋をつける責任がある、その責任を果たしてほしい…ということも含めて、阿部市長に突きつけたい!という強い想いもあります。パルテノン多摩もやっとリニューアルオープン、旧北貝取小学校もリスタート、中央図書館の建設工事はガシガシ進んでいて、オープンまでまだあと1年ほど…など、ここで阿部市長に辞められたら困ります‥‥というのが本音。今、市長が変わるとしたら「立つ鳥跡を濁しまくり」としか思えないので。

そんなわけで、ちょっと事実が歪んでないかなあ…が宣伝されている状況などにも一石投じたい!そのために、相変わらず、ダラダラツラツラと書いてしまいました。明日から市長選挙が始まります。私は「一人勝手連」と称して、依頼された範囲でできることを協力していこうと思います。見かけたらお声かけてくださいね。

 

お時間あればご覧を…3月議会で最も話題になった「レンガ坂とユリノキ問題」…阿部ひろゆきYouTubeチャンネルですって…。「不都合な情報や状況をも市民にきちんと説明したうえで、市民の判断を仰ぎ、議会の判断を得ていくような市政運営をしてほしい」という私の考え方も理解してくださっているのかな…とも感じた次第。結構、たくさんの動画がアップされています。後から見てみよう。