市民の暮らしを「下支え」するための予算。

今日は市役所で「お弁当マーケット」が開催され、議会にもお声がかかったので、注文。コロナ禍にあって、苦しい状況が迫られている飲食店を応援するために市民の方々が企画をし、経済観光課が協力をした取組み。緊急事態宣言中になってしまったため、一般に広く宣伝することはせず、食堂のない市役所職員に呼びかけての実施でしたが、「ぜひ、議員の皆さまも」ということでお声掛けをいただきましたので、私も1つ注文。議会には「もう、締め切りをしてしまったお弁当もあるので…」ということで、選択肢がかなり少なくなってから、選ぶような格好だったのがいささか残念…ということですが、私は基本、昼食は質素にしておくことを心がけて暮らしているので、こちらは夕食のおかずの一部にさせていただき、温めなおしたりして、おいしくいただくことができました。ポテトサラダはおいしいなあ。

さて、午後から、来年度予算について全議員説明。この状況にあり、次年度予算はかなり厳しいとは聞いているものの、基本「未来への投資」について手綱は緩めないということが市長のポリシーにもなっているので、大型の公共建設工事に関わるものはストップせずそのままに。他市では大型の公共施設に関わって、特に新設する場合には「凍結」とか、しばらく先送り…という判断もしているようですが、「都市計画税を使うことができて、影響は少ない」という理由のもとで進捗していくというのが多摩市の状況です。けんちくけんせつにかかわるところは都市計画税を使えるのですが、しかし、その後の運営管理にあたっては都市計画税は使えないので、新たな収入増を見込むとか、他に支出減を見込んでおいてこそ、「持続可能である」と思っていますが、その点に対する説明は全く不十分。

今までは、公共施設を日常的に運営し、維持していくための支出が将来世代の負担として重くのしかかる…って説明されていたのに、いつのまにか、そこには触れたがらないような状態にもなっていて、議会全体で見ても、当然ながら、議会も市長の取組みを後押ししている立場でもあって、「将来にわたっての維持管理コスト」問題に触れて、指摘する声もだんだんと潜んできたような気もします。そんな中で、私の所属しているフェアな市政のみ…「ちょっと、今の状況で、進めてしまわないほうがいいのでは?」と厳しい態度を示しているのですが、少数派であって、ついには「反対ばっかりしていて、まるで〇〇〇みたい。」と言われることもあります。でも、何でもかんでも反対をするというわけではなく、是々非々で判断しています。

そして、気になるのは老朽化している施設の今後…。コミュニティセンターなどの大規模改修も時期を向けていますが、スケジュールの見直しを行っています。都市計画税を使えるか使えないかなんて事項は目先のことだけの話。将来にわたってどうするのかについても含めて考えたうえで対応すべきでしょう。

とにかく全体としては、堅調な予算立てをするしかないわけで、「市民の生活を下支えするために努力をさせていただいた」というのが財政を担当している企画政策部長からも説明があり。一応、全体としては「629億円」というのが一般会計の規模であって、過去最大級ということです。基金などかなり繰り入れをしているというか、都市計画基金を41億円取り崩していますので、ここは大きい!パルテノン多摩とか図書館本館再整備等など、多摩中央公園内の工事がガシガシ進む予定で、そこに惜しみなく使っていくということになるものですから。

市民の暮らしを「下支え」とは…。今だけでなく、将来にわたっても、「下支え」できるような責任を果たせるような、そのビジョンが描いていけるような内容にしていきたいものです。

 

来年度、ちゃんと予算が組めるのかなということもある意味、心配もしていたわけであって、どちらかというと今日の説明会は「何とか工面できました」という報告だった感も強いですね。そのためか、議員からの質問は1つもなく説明会が終了。何ともいえない空気感でもありました。

ただ、来年度予算とは関係のない話のところで、多摩市でも新型コロナウイルスワクチン接種に向けて「担当課長」が設置されることが決まった報告(これは2月~)とか、新生児応援臨時特別給付金について給付対象に2、3月生まれも加えることになったのはよかったですね。

とりあえず、財政課がものすごく苦労を重ねながら、出来上がってきた予算案なのだろうということで、そこにまず敬意を表しつつ、実際には予算書をつぶさに見ながら、来年度予算内容がどうなのか、審査に臨まなければいけないなあと思った次第です。日医大多摩永山病院の移転建替えの件について、新たな要望要請内容のことは、今回はまだ反映されていませんしね。