市役所建替えと超えるべきハードル。

柿を自然乾燥するだけでは、なかなか難しく…やはりオーブンを使用して、ドライフルーツにしてみましたが、これがとてもおいしくて何よりも「ヘルシー」と家族にも大人気でした…というか、私の口に入ったのは数枚でした。

さて、この週末に市役所建替えに関する市民フォーラムが行われました。永山のベルブホールと桜ヶ丘のヴィータホールの2か所にて。私は永山会場に参加をしてきましたが、市民の方からのご意見は参考になると言いますか、その通りだなと頷けるものも多く、それ以上に、関心を寄せて、フォーラムに参加してくださる方々の存在に感謝するばかりです。

「どうして、建て替えまでにそんなに時間がかかるのか?」

という疑問は、私の周りの方も同じことを指摘される方も多いのですが、トップダウンでガシガシ進めていっていいものでもなく、市民との合意形成を丁寧に進めていこうとすると「それなりに時間がかかるんです。」と説明をするのですが、市政に関心を寄せながら、市役所建替え問題についても情報を得ていらっしゃる方にとっては、「一体いつまで時間をかけているのか?」という話しになるのはやむを得ません。

今回のフォーラムでは、「どんな市役所にしていくのか?」という観点から、有識者のみなさんの議論、協議をベースにしながらまとめあげた「基本構想(素案)」に対する市民との意見交換会。もちろん、有識者の皆さんも参加をされていて、素案の内容に対する市民の皆さんからの質問などにも回答されていましたが、「それなりに時間がかかるんです。」の理由として、「今の市役所本庁舎の機能を前提にして建て替えをするわけではない。」と断言されていたのが印象的でした。いわゆる、素案では、自治体、行政のDX(Digital Transformation/デジタルトランスフォーメーション)化をはじめとする改革、それに伴う職員の働き方の変革が同時並行的に議論されなければならないという強い問題意識があるというわけで‥‥単に、今ある市役所を建て替えるだけでは済まないということですね…なので、「それなりの時間が必要」…言ってみれば、トランスフォームを進めていくための議論と取組み推進のためにも一定時間がかかるということですね。

ということで、やっぱり、私…「で、何がどうトランスフォームされるのか?」という議論が全く見えないことに気がかりなのですが、行政のことなので、「まだ、煮え切らない段階での議論は出せません!」…と状態なのかしら。それとも、「まだ、ほとんど議論されていません…。」なのかしら。

何となく感じているのは、とにかく日々の業務に追われ過ぎで、「トランスフォーム」について考える時間的余裕がなさすぎる市役所職員たちの実態。かなりかなり強力なリーダーシップが発揮されなければ、推進することは難しそう…という現実。このあたり、市長はもちろんのことですが、問われるのはきっと副市長の手腕でしょうね…と思います。多少の強引さもなければ、うまくいかないくらい…ドラスティックな変革が求められると思うからです。

 

「それって、めっちゃ、ハードル高い!」…さて、どこまでやりきれるかも問われそう。基本構想で示された内容を具現化するためにどこまで精力を傾けることができるのか…議会としても、どうフォローする?できる?

 

というわけで、12月15日までパブリックコメントも募集中です→多摩市役所本庁舎建替基本構想(素案)パブリックコメントを募集します。市民フォーラムなどへは参加するのは難しいみなさんにも、ぜひ、チラッとでも素案をご覧いただけると嬉しいです。意見を届けてくださればなおありがたいですが。

 

TAMA映画祭の表彰式は盛り上がっていたようでした。私は同じパルテノン多摩内で開催された自主映画上映会に足を運んできました。「内なる海を見つめて」…医師の内海聡先生を追ったドキュメンタリー作品。どちらかと言うと、異端児扱いされている先生ですので、患者さんとどう向き合っているのかなど、興味深い内容がたくさんありました。私は以前、「児童相談所の怖い話」を読んだことがあり、その時から、ちょっと自分の中では気になっていたお医者さんでもあります。先生が「医原病のない世界へ」というのにも頷けるので。

本作品を撮影した監督の橋本有紀ちゃん、いつもありがとう。