定例会最終日。

12月議会の最終日でした。もちろん、特に何か大きな問題点もなく、粛々と議事運営は進み、閉会となりました。追加議案となった補正予算などを眺めていると、国や東京都関係で取り組むものばかりで、地方自治云々と言えども、まだまだ「多摩市」というのはまるで下請けのごとく…と心底思えてなりません。もともと、市の業務の多くが法律に基づくものであって、独自でやっていることの方が極小であって狭小範囲と言うのが事実で、新型コロナ対策はそのことをまざまざと見せつけてくれたように思っています。

そういえば、気になっている新型コロナワクチン接種のことですが、公式ホームページにしれっと「副反応の状況」についても厚労省サイトへのリンクが一応追加されていました。接種勧奨の目線で書かれているので、正直、リスクのことを十分に理解できるとは言い難いですね。私は「ヒトでの臨床データを検証していない」ということが自分の中では引っ掛かっていて、そのことをまずは明示してほしいと思っています。知らない方の方が多いので。マウスだけで実験し、それで薬事承認されていることに私は疑問があり、そのことを市民が十分に理解できるような情報提供をしていないことに問題点を感じていて、「市民のいのちを守る」ってどういうことなんだろう?そこに果たせる自治体としての役割は何かを深く考えさせられるのです。ワクチン接種には取り組んでいくことが必要で、市レベルで中止とか停止を求めることはできませんが、嘘偽りなく、事実を解説し伝えることはできる。「未知のウイルス」に「未知のワクチン」であって、長期的な安全性が十分に検証されていないという事実が置き去りにされていて、本当に心配でなりません。よりこの先を長く生きる子どもたちへの影響はそれこそはかり知れないようにも思っているのです。

さて、そんな気持ちを少し軽くしてくれたのが座・高円寺のお芝居で、島田歌穂さんの歌声でした。帝国劇場の「レ・ミゼラブル」で彼女の歌声を聴いたのが高校生の頃だったので、それ以来でもあり、いろんな意味で、感激してしまいました。「ピアノと物語」で座・高円寺のクリスマスレパートリーでもあって、素晴らしい作品。何度も見たくなる作品だと確信するのは、一度だけだと、隅々理解しきれていないなと思う点もあるからだと思います。今日の公演は「アメリカン・ラプソディ」で物語の主役はガーシュイン。ガーシュインの曲は私にはフィットしないところも多く、あまり聴くことがないのですが、ジャズピアニストの演奏で綴られていく楽曲は柔らかく、なかなか良いものだなと感じた次第です。彼の人生をともに辿りながら、その背景にある歴史や台本に込められているメッセージを読み解いていけるのがとても楽しい作品。ガーシュインがもともとユダヤ人であったこと、お父さんは靴職人さんだったことも含めて、幕開け最初から知らないことが次々と語られるので、本当に引き込まれました。パルテノン多摩とついつい比較してしまう私…このクオリティの高さ、夜の公演だったからか3,000円で観ることができるのが驚きでもありました。大人世代を対象としたお芝居であることも感じましたが、座・高円寺が公共ホールとしてめざすクオリティを垣間見た気がしました。以前、子どもを対象としたお芝居のレパートリーも見たことがあったので、なるほどなあという関心と、パルテノン多摩との違いを痛感したということかもしれません。

今年最後に配布できる市議会レポートが納品されてきました。ぼちぼち配布しようと思っています。運動不足解消になるかな。