子どもたちとマスクと。

今日は朝から気持ちの良いお天気で、夕方の空もなかなか美しかったですね。唐木田駅は今日もお花が満開できれいでした。こんなお天気が良く、気温も高くなると‥‥マスクがうっとおしくなります。

先日も書いたかもしれませんが、小さい子どもに「マスクを外した人の顔を見て、大泣きされてしまった」…というまるで嘘のような事実…切なくなりますね。大人でも我慢できないマスクを子どもたちは強いられているような状態からまずは何とかできないものかと心から思っています。マスクは義務ではありません。ただ…政府が「推奨」しているだけ。そして、海外ではどんどんとマスクをしない生活に切り替わっていて、日本ではまだ全員がマスク着用。

子どもたちのマスクについては、教育長が基本的な感染症対策をふまえつつも「マスクしない子、できない子」がいることに触れたメッセージを出し、市内よりも市外でものすごく話題に。あたかも「ノーマスク宣言」の御触れを出したかのように話題となっていましたが…。実は、それと同様、市内の幼稚園や保育園に対しても、屋外活動の時などは熱中症の危険などもあり、マスクを外すことができることが市長により、改めて通知されています。「熱中症の危険」…こっちの方が怖いという指摘がなされるほど、子どもたちもマスクを手放せなくなっていますので。

マスクについては、一人ひとりの子どもの発達の状況に応じることも大切。どちらかと言えば過敏なお子さんにとってはマスクを着用することの苦痛ははかりしれない…そうした状況に丁寧に対応できるかどうか…大人側も問われているような気がします。

「一律にマスクを着用させる」という点についていえば、少なくとも保育園などに求められていることではないことも確認しておきたいですね。と思っていたところ、政府がようやく見直しを検討する…というニュースが入ってきました。

政府は、新型コロナウイルスの「オミクロン株」の流行を受けて推奨してきた未就学児のマスク着用について、見直す検討に入った。流行が長期化する中で子どもの発達への影響を懸念する意見が専門家から出ているための対応で、岸田文雄首相が最終判断する。

一方、小学生以上についてはオミクロン株の流行が続いていることから、当面は感染リスクが高い場面でのマスク着用の推奨を続ける方針だ。

政府は新型コロナウイルスの発生以降、感染対策の一環として広くマスク着用を求めてきたが、未就学の子どもについてはマスク着用は推奨してこなかった。

ただ、今年に入って感染力が強い変異株オミクロン株が流行し、子どもの感染者が急増したことを受け、政府は2月、新型コロナ対策を定める基本的対処方針を改定。保育所などでは2歳以上の子どもについて「発育状況から無理なく可能と判断される児童は、可能な範囲で、一時的に着用を勧める」とした。2歳未満の子どもには推奨していない。

未就学児のマスク着用を巡っては、夏を控え熱中症のリスクが増すことや、マスクの着用で相手の表情が読み取りづらくなり、言語習得などの発達への影響が指摘されている。

厚生労働省に対策を助言する専門家組織の有志らは近く、子どものマスク着用について見直しを提言する方向で調整している。政府も未就学児については、屋内外を問わずマスクの着用を求めない方向で検討をしている。

東京都医師会も今月、小学校低学年以下については屋外でマスクを外すことを提案した。【金秀蓮、中村紬葵】

毎日新聞のスクープですが、まずは未就学児からになるのかもしれませんが、良い方向で検討が進むことを願っています。

 

すでに、横浜市教育委員会の熱中症対策ガイドラインが改定されたことも話題になっていましたが(マスク着用に関しては21ページ)、多摩市内でも運動会なども順次実施される中、その対応もまた問われていくでしょう。横浜市教育委員会は熱中症対策のために「マスクを外すことを指導してください」と通知がされているので、先生たちもその点では動きやすいかもしれませんね。正直なところ、こうした通知を待つまでのことなく、学校長の判断でそれぞれ対応することも可能とは言え、残念ながら、上意下達の世界ですから…。

いずれにせよ、感染症対策として示されている基本的なことを無視するわけではありませんが、現状を踏まえた対応がいち早く求められると考えています。大人以上に子どもたちは苦しがっていると思うのです。多摩市には4月から「多摩市子ども・若者の権利を保障し支援と活躍を推進する条例」が制定されましたが、この条例の精神にも照らすとき、どう判断されるのでしょうとも思います。繰り返しになりますが、マスク着用は推奨されているけれど、義務ではないので。

 

子どもたちがマスクをずっと着用し続けることはその成長にとって…プラスにはならず、マイナスの影響の方が大きいのではないかなと思います。専門家ではないので、理由を詳細述べきることはできないまでも、見聞きする情報だけを貼り合わせただけでもそう思います。とかく、政府の見直し方針が期待されるとも言えますね。お上の方針に「勝手にはできない。動けない。」と雁字搦めになっているところから解放し、まずは子どもたちの伸びやかな成長を保障できるような環境にといち早く戻してあげたい。

一方で、もちろん、一人ひとりの子どもによってはマスクの着用を必要とする場合もあるでしょうし、逆に言えば、周りがマスクを外していないのに、マスクを着用している子どもが少数派になってしまう図も見えてくる気もします。その意味で言えば、結局のところ、「マスクする・しない」によって、子どもコミュニティが分断されないようにしていくのは大人の責任ですね。要するに、‘今もそう’だと思っていますが、大人の在りようがと問われているだけの話しなのかもしれません。まさに、教育長メッセージにあるように、「多摩市立小中学校では、マスクをすること、しないことで、いじめや差別につながらないように注意指導してまいりますので、保護者の皆様、地域の皆様のご理解、ご協力をお願い申し上げます。」…です。大人のこころが子どもたちに飛び移り、乗り移らないように…しないといけないのではないかってつくづく感じるのでした(こと、これに限らずですけどね)。