委員会の勉強会でした!

今日は生活環境常任委員会で勉強会を実施。午前中は有志での学習会、午後は委員会で決算審査に向けた勉強会でした。

午前は「新人対象」としつつも、子ども教育常任委員会に居座り(と言ってもいいくらい)続けていた私自身もちゃんと勉強しておかないといけない内容から…本日は「多摩市の公共交通」をテーマとして、忙しい中で課長の時間を割いていただきレクチャーしていただきました。ちょうど、交通マスタープランに基づき、「交通再編実施計画」の策定が進んでいるタイミング…市民からの意見を反映させた「素案」が出来上がり、さらに、それをもう一度市民のフィードバックするということで地域説明会実施の最中。かなり密度の濃いレクチャーでした。ありがたかったです。生活環境常任委員会の他のメンバーも参加し、地域で出されている声なども交えながら、少しの時間でしたが意見交換することもできました。市の計画などについて、共通理解を深めていくことの必要性を実感します。議員にはそれぞれのチャンネルがありますので、聴いている意見も様々…それを出し合いながら、どうしていくか、今後、利害調整なども含めて、委員会などでも議論していけるといいなあ。

「素案」です。地域ごとに市民の声を活かしてどんな交通網が考えられるかを検討していくわけですが、もちろん、何か新しく事業をはじめようとする…コストについては最大限重視すべき観点ですね。もちろん、民間事業者では採算が合わないから税金にてミニバスなどを走らせていく…しかし、青天井というわけにはいかないです。「タダにしてほしい」という声もあると聞いていますが、「タダ」というわけにはいかないでしょうし。このあたり、合意形成が求められます。

実際には「実証実験」を行ってから、本格実施に向けていく予定になっているとのこと。ちなみに実証実験を行うにも数千万単位で予算を確保していくとのことでした。数千万でいくつの地域で実証実験できるのかしら?…実証実験もすべての地域で一気にできることは考えにくく、まずは公共交通が行き届いていない「空白地域」優先になっていく?あるいは、高齢化率が高くなっているところから取り組んでいく?…その優先順位をいかに決めていくのかもちょっとした課題かもしれません。

公共交通網の整備というか、高齢者が外出できるように移動手段を確保すること…ますます求められるでしょう。考えてもみれば、今までは、障がい者の移動手段をどうするか、移動を支援するという観点から強く語られてきた問題だったと思います。でも、今は高齢者の外出を支えていくという視点が付け加わり、ますますその必要性が高まっています。高齢者の方に免許返上を求めていくにも、やっぱり「外出しやすい環境」の整備は必要不可欠ですね。

午後から…こちらは委員会での勉強会。決算審査では「廃プラスチック問題をどうするか?」に焦点を絞り、事業評価を行っていく予定です。その前提となる、「ごみ問題」についてまずはレクチャーをしていただきました。できることはまだまだあるのかもしれない…しかし、今の段階でやれることには手を尽くしているという状態にもあることも理解できます。「分ければ『資源』」ということで、分別の徹底が行われていますが、しかし、「分ければいい」というわけでもない…ここをどう市民にも理解してもらうかが大事なのですが、消費者ニーズに合わせて、どんどん個包装化も進んでいるし、瓶はペットボトルに置き換えられていくし…。悩ましいところ。

いくつかできそうなことを委員会でも提案できるといいな…なんてことを考えております。レジ袋削減に向けて「エコバックの普及」を考えているようですが、「欲しくなる」「持ちたくなる」エコバックにしてほしいですね。中途半端な大きさはそもそもNGですし、デザインがダサいのは流行らない。「いいなあ♪」と思われる、おしゃれなエコバックが必要ですね。多摩市オリジナルの?!

ところで、個人的には、高級ブランドがエコバックなどに高い値段をつけ、プレミア付き、とか限定販売…なんていうのを見るたびに、気持ちがさーっと冷めてしまう自分がいます…なんか違うよな…と。エコバックが経済活動に乗っかっているような状況に悲しさと空しさを感じたりするわけです。

 

ごみ問題についてだけのことではないと思いますが、「消費者」としての私たち自身が問われていく問題ですね。ここも古くて新しい課題というか、なかなか手つかずになっている問題ではないかと考えています。

 

一日を通しての感想。やはり、ちゃんと勉強しているというよりか、きちんと仕事に向き合っているかどうかというのは勉強会などで話しを聞けばすぐにわかりますね。そして、仕事に対する「思い」があるのかないのかという熱量についても感じられるものです。また、交通問題、ごみ問題…いずれも、直に市民に接しながら、市民の暮らしをどうすればいいのかを身近に感じている課長さんたちの説明というのは地に足がついているように思った次第です。とてもたくさんのことを学び、やや消化不良です。せっかくレクチャーしていただいたので、今後に役立て活かしていかねば。そのためにもさらに勉強?調査?…。議会として、委員会としても努力しないとですね。