大雨のあと。

お盆休みも終わり。早朝の諏訪児童館。雨上がりでお散歩している人の姿もなく、しーんとしていて。蝉の声も一切聞こえない。静まり返っていました。大雨にも見舞われて、隔地からの被害状況について知らされるたびに心配にもなり、心も痛むばかり。特に、50年に一度の雨に見舞われたという隠岐の地方のことが気になっています。ご縁のある地域でもあり、先月末に足を運んだばかり。SNSの情報を通じて、被害の様子が届きます。

あの港の海に泥水が押し寄せて2色になっているとのこと。他にも海岸線沿いの道路が冠水しているなど情報が届いています。メディアを通じては象徴的な被害状況の知らせは届くのですが、自分自身が知りたい地域のニュースや状況を得ることは難しく、現地に問い合わせるのも憚られるので、SNSを通じて現況を把握できることは助かります。

気候変動を肌身で感じます。多摩市内でも乞田川沿いの道路に水があふれている映像…何度かテレビでも放映されたので、知り合いから「大丈夫?」との問い合わせが来ましたが、あの場所付近は大雨が降るとひどい水たまりができる場所で、あの近くのマンホールからも小さな噴水ができやすいというのか、よく水があふれている場所でもあり…「あ、あそこ」と思いました。早速の復旧工事が行われています。私たち多摩市民にとっては、被害があれば、すぐに対応できる行政…が当たり前であって、今のところ、幸いにもものすごい大きな被害報告もなく、すぐに対応できている状況もありますが、そこには伴う財政力も必要であって、とにかく汲々とした財政状況を背景に自治体運営している地域では復旧作業もままならない場合もありそうですし、追いついていかないこともあると聞いています。ふるさと納税を通じて支援をするサイトは事あるごとに呼びかけをしていて、こうしたサイトを通じて、メディアでは報道されない地域の被害状況を垣間見ることは可能です。

 

今日は午後から、一般質問に向けてのヒアリング。この時期は市の職員さんたちも夏休みを取得していたりするので、早め早めの準備を心がけていますが、今回は発言の順番が1番目なので飛び切り早い心の準備と実作業に取り掛かっていて、既に質問したい内容については担当所管のほうに渡してあります。質問の通告を締切してからだと、時間も無くて十分な意見交換ができなそうだなあと思っているのと、職員さんたちも「答弁を書く」ことだけに集中して逆ヒアリングされるだけで、私が思うような成果が得られないような気がするので。市長に恥をかかせないようにカタチの整った答弁を作り上げることに精力尽くしたくなる気持ちもわかるのですが、大事なことは「現状」をきちんと共有し、必要な処方箋を描いていくことであって、「今、できていること」「今、できていないこと」を把握しながら、「あるべき方向」に向けてどんな取り組みが必要であるのか、求められるのかを確認して、認識を共有しておくことだと思うのですね。

市長であっても行政のこと全部を把握しているわけではなく、26名の議員それぞれの立場と視点から「これはどうなっているの?」と尋ねられて初めて気がつくことも多いと思うんで。もちろん、現場や担当者は気がついていることであっても、それが市長にまで届いていないこともありますし。

しかし、議会における質問や質疑の位置づけというのか、どう受け止めるのか?…という行政の在りようもまたものすごい問われるなあと感じている今日この頃。職員さんのスタンスの違いというか個性もすごく感じるのですが、「守り」の姿勢になりがちな人がどうしても多いのはなぜでしょうね。「質問してもらったり、質疑してもらうと、自分自身も気が付かされることもあるし、勉強にもなる」という職員さんに出会うと、ホント、うれしくなるわけですが、「質問しないでほしい」「質疑しないでほしい」という後ろ向きな姿勢では、ちっとも前に進まないなあと思うものです。「質問されたり、質疑される不都合」…ここにこそ、課題がぎゅうぎゅうと詰め込まれているような気がしてなりません。

夕方からはいつものハーモニー塾。イタリアンオムレツ、カニクリームコロッケ、ポテトサラダ・・・子どもたちの大好きメニューかな…。「子どもたちの支援と援助と」…。

「支援はできても、援助まではできない」

「支援」と「援助」と…区別して使い分けをしているかどうか、考えさせられるものです。援助が必要なのか、支援が必要なのかを見極めながら、対応ができるかどうかが「専門性」なのかもしれませんね。明日からはまた夏空が戻りそうですが、緊急事態宣言の地域は拡大し、期間は延長し…しかし、延長したものの、その先…いつになったら解除できるかの見通しは持てないらしい…というニュースをどう受け止めればよいのでしょうね。ため息つく気分にもなれない大雨後の夜…明日から晴れそうですね。