多摩市民文化祭。

「その心…」など、まだまだ解するには程遠い私ですが、毎年楽しみにしているのが華道連盟の皆様の展示です。リニューアルしたパルテノン多摩のギャラリーは、前よりも幾分明るい感じがしますが、力作ぞろい…。展示してある作品のところには、それぞれの花材についてもメモが置いてあって、見たことないなあというお花の名前を知ることもできるのですが…すぐに忘れる。その場でメモすればいいのに…。

流派もいくつかあって、それぞれのスタイルがありますが、私の眼にはどれも素晴らしい!と思えてなりません。やっぱり我流とは違うのだろう…と思いますが、個性、感性などが発揮されているのだろうと思います。こんな風に素敵にお家に飾ることができたらなあと思いながら、眺めるのが本当に楽しい。お花はやっぱりいいですよね。日本が大事にしてきた伝統と心が途絶えてしまうことは本当に悲しいので…こうした活動を支援することは大切なことだと感じます。

同じく作品つながりでは「和紙」。

こちらの世界も本当に奥が深いなあと。そして、子どもたちはこうしたものに触れ、自分自身の想像力を豊かにし創作活動をしていくのだなあと。

地域の集会所で、子どもたちと創作活動をされていると伺いましたが、少しだけアドバイスをし、ガイドをすれば…あとは子どもたちが自由な発想で工夫をし、作品を仕上げていくと伺うと、うれしくなりますね。コロナ禍でこうした活動も中止せざるを得なかったことを考えると、「場」があることの意義を今一度確認できるように思います。

先生の作品はやはり素晴らしいなあ。

そして、和太鼓の演奏。聖蹟桜ヶ丘エリアを中心にして活動されている「鼓桜」のみなさんによる発表。コロナ禍で練習ができなかった時も、オンラインでつなぎ、みんなで奏でるなど…いろんな工夫をされていたんだなあと…動画の上映がありホロリと来てしまいました。そして、みんなに出番をつくる配慮がされているような舞台演出がされている気がしたりして、チーム力というのか、「和太鼓」からつながる輪を感じることのできる舞台でもありました。

天高く青空に響く太鼓の音は…それはそれでスカッと心が晴れるものですが…閉じられた空間、ホールの客席にいて、太鼓の音を身体まるごとで受け止められるこの感じ…それもまた悪くないですし、嫌なことを忘れよう!…なんて気にさせてくれるのがありがたいですね。

子どもたちの演奏で「ニイニ、サンシ…」とちゃんと拍を数えている発声が何とも言えずかわいらしかった。和太鼓に関わるきっかけがあり、こうした演奏グループに参加し、練習を重ねながら、子どもたち、多くのことを学んでいくことでしょうね。

家族以外、そして、学校の先生以外の大人に真剣に見守られる場に出会えること、そこで子ども時代を過ごせる経験…貴重すぎます。もちろん大人にとっても…いろんな子どもたちに出会える経験はかけがえのないものになっていると思うのですが、我が子以外の子どもに一人ひとりと向き合うって…先生など「職業」でなければ、とてもとても「志」が必要なことだなと感じる今日この頃です。

多摩市民文化祭はまだまだ続きます。コロナ禍は私たちに「豊かさとは何か」を見つめ直す機会をくれたように思っています。こうした発表の場に足を運ぶことができることに喜びを感じます。

それにしても、今日はいつもよりもひときわ寒く…いきなり、12月にワープした感じでしたね。今朝の駅。もうあまりに寒くて…背中を丸めずにはいられませんでした。

明日からはお天気回復かな。とてもきれいな夕焼け空が見れました。