多摩市の健幸まちづくりは世界モデルをめざせ!

 

20160517

「多摩市がこういうこと考えているなんて、全然知らないし、伝わってもこない。」

ということで、市長の肝いりと言うか、市長が今年度からさらに強力に推進していこうという「健幸都市への取組み」・・・特別秘書官的立場にて厚労省からは政策監として人材をお招きし・・・というか登用をさせていただいて一ヶ月あまり。4月から「健幸まちづくり推進室」へと担当部署も一段と組織強化されたお披露目ともいえる本日の「健幸まちづくりフォーラム」は会場のベルブホールも市職員他関係者、関心のある市民の方々も参加して盛況のうちに終了しました。

市長が閉会の挨拶にあたっては、今日の最初のセッションで「健康で幸せなまちを目指して」とするタイトルでスピーチをした政策監(健幸まちづくり政策監)のお披露目もかねて・・・とおっしゃっていましたが、現況をとてもわかりやすく解説して下さった政策監のお話しは好評でした。これから親の面倒を見る、介護をせざるを得なくなる私たち世代が聞いたら、とても役立つ話♪・・・という感想もいただき、個人的には一番うれしかったことです。

議員は日常的にも「健幸まちづくり」に関する話題に触れていることもあり、目新しい内容で目から鱗で有意義なフォーラムだったというよりは、今までのおさらいができて「ためになった」という印象。そういう意味で考えても、おそらく市民にとっては「明解、明快・・・」と言える、非常に充実した時間になったのでは?と思いました。

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途中、地域で介護予防+コミュニティづくりを担う「介護予防リーダー」さんたちの取組みも紹介され、「健幸まちづくり」には市民の支える力が必要不可欠であることを実は伝えていたのではないかと思いました。実際に、今後の「健幸まちづくり」に向けては、市民の参加により幅を持たせていこうとしているようで・・・「地域でのフォーラムを開催する」との告知も行われていました。とりあえず、今年度は「健幸まちづくりに関する基本方針の策定」と「健幸都市条例(もしくは宣言)の策定)と「具体的な事業の検討」ということで進んでいくようですが、有識者会議である「健幸まちづくり推進協議会」のみならず市民ワークショップを織り交ぜた取組みになるようです。さて、どんなふうに進展してくのか見守り隊と思います。

 

さて、先進事例的に「健康長寿のまちづくり」ということで、柏市の豊四季台地域でのプロジェクトの紹介があり、取組みの中心におられた東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫先生から高齢社会の今後の見通しも含めた講演が行われましたが、やはり話の中心は「地域包括ケアシステム」ですね。「地域ケア」の体制をどのように構築していくか、その必要性はもちろんのことですが、医師会と市行政との強力な連携体制の重要性が強調されたのは良かったですね。会場には多摩市医師会長の田村先生がいらっしゃり、「多摩市でも『地域包括ケア』を取り組みをさらに進めていきたい」とする決意表明とともに、「お役にたちたいという市民一人ひとりの思いを結集する呼びかけとその仕組みづくりが必要」とズバリ指摘されており、ある意味、今日のフォーラムで多摩市の課題がより一層明確になり、会場全体で共有できたこともよかったと思います。

また、辻先生からは多摩市がこれから直面する高齢社会は「世界の未来」であって、ここで「安全、安心の地域」をつくることができれば、日本のモデルどころか世界のモデルにもなりうる!・・・とエールをいただいたというか、ハッパをかけられたというか・・・。プレッシャーと感じずに取り組まなければならないですね、私たち。今後は「子育て支援、そして介護に社会的なケアを入れていかないと(公的に資金をきちんと投入していかないと)、社会全体も成り立っていかなくなる」とする・・・だから消費税も財源として必要であると指摘なさった辻先生の発言に会場ではどのくらいの方が頷くことができたかどうかは別として・・・・。財源のことを考えると、多摩市だけではいかんともしがたい面もありますが、「世界のモデルにもなりうる」そのために頑張れ!と背中を大きく後押しされ、市長が進める「健幸都市づくり」が加速するといいなと思います。

「子どもから高齢者まで、ハンディがあってもなくても・・・、だれもが幸せを実感できる」・・・単に高齢者だけに目を向けるのではない取組みの展開♪めざす方向は間違っていないはず。ここを「太い幹」にできるといいですね!市長のリーダーシップと市役所一丸となって奮闘することと、医師会を中心にした関係機関の強力なバックアップと・・・そして一人ひとりの市民がちょっとずつできることを持ち寄って・・・・「みんなが笑顔、いのちにぎわうまち 多摩」(多摩市第5次総合計画の目標。お題目」ですから。