多摩中央公園とパルテノン多摩と。

  

多摩中央公園の図書館本館を再整備する場所を確認してみようということで、会派メンバーとともに現地を歩いてきました。すでに、30本くらい?木が伐採されていました。30年以上、ここに根をおろしてきた木なんだなあと思うと、「木が見つめてきた多摩中央公園」…と擬人法で見通しがあまりにも良くなった場所を眺めてしまう…。鬱蒼としていたことを思うと、なんだかスッキリ。明るくなって、それはそれでいいなと。

そして、ついでというのか、「そういえば、パルテノン多摩もそろそろ事務所が引っ越しではないか?」と思い、立ち寄ってみると、すでに一部引っ越し作業も終えていて、ここで、パルテノン多摩としては廃棄するけれど、でもまだ使えそうなもの、使えるものについて展示中で、市内の小中学校、あるいは市役所の各部署が見に来ては「これが欲しい」と予約をしていたようでした。もちろん早い者勝ちではありません。

体育館にありそうな照明の器具とか…あとは譜面台などなど、お掃除につかえそうなチリトリやホウキやモップとか、椅子もあるし、事務机もあって、私は姿見できるミラーが欲しいと思いましたが、まだまだ使えて、捨ててしまうのがもったいなと思えるものがありました。スピーカーなどももったいないなあ。見た中で、一番人気があったのはこちらのテレビだったかな。

この週末で引っ越し作業を完了させる目途にて、なるべく早く工事事業者への引き渡し…となるそうです。すでに4階マジックサウンドルームの自動演奏楽器も移動して、収蔵庫に大切にしまったということ。残念、解体しなければならなかった一番大きなパッカード社製品、解体作業現場を見学したかったなあ。

今のパルテノン多摩の大ホールももう見納めになりますね。新型コロナウイルス感染拡大で、大規模改修前最後のおわかれイベント的なものも軒並み中止になってしまったので、何となく私の中でも「プツン」という感じだったので、今日、最後に見ることができてよかった。

こうして見てみると、やっぱり、別れが惜しくなる感じ。

記念撮影。

ここ佇まいも変わってしまうんだなあ…。

 

改修前のパルテノン多摩の姿は学芸員さんと市民の方で記録を残してくれているというので、いずれまた、そうした記録が公開されるのも楽しみです。それにしても、やっぱり、多摩中央公園の土留めになっている施設でもあり、地下の湿気というのか、管理するのが大変な建物である…という事実を改めて目の当りにするような箇所もあったりしつつ。

とにかく、単なるお色直しというレベルでなく、改修工事をすることを考えると、なかみの問題のほうが重要で、今後、多摩市がどうやって文化施策を展開していくのか?と行方も気になり、そしてまた、ここも「居場所づくり」などと銘打っていたことを思うとき、新型コロナウイルス感染拡大をふまえた「新しい生活様式」に私たちの暮らし方というのか、過ごし方というのか、きっと変わっていくことを思うと、こうした場所の活用にももちろんソーシャルディスタンスが問われていくわけで、少しは考え方というのか変えていく必要もあるのかな?とか。

しかし…窓がなく、換気ができないというのか、換気しにくい建物ですね…パルテノン多摩って。窓が開けられないですね。これでは、こまめな換気をしなければいけない「新しい生活様式」にはちょっと適応できないか?!今後、大規模改修などを実施する施設等、この辺りのことも念頭に置くべきでしょうね。もちろん、新しく建築することが決まっている図書館もですね。

 

きっと元には戻らず。新型コロナウイルスについては完全な終息が宣言されたとしても、きっと、いろんな意味で私たちはこの状況に学び、行動様式を変えざるを得ないでしょうから…。今後、大規模改修工事の期間中、次のことを見据えて、どんな企画を進めていくのかが問われていく。市としても文化施策と文化事業の新たな柱をどのようにしていくか考える時間を有意義に活用していくべきですね。

 

「あ、そうだ・・・・」と突然の訪問で押し掛けてしまったにも関わらず、対応してくださった職員の方々、すみませんでした。ありがとうございました。