地域包括支援センターとコミュニティエリア

20150120

市役所は確定申告の時期になり、駐車場が満車状態です。定例の会派ミーティングで、諸々意見交換し、今日は4月から見直すことになっている「地域包括支援センターの担当区域見直し」のことについてヒアリングをしました。12月議会の健康福祉常任委員会で報告があり、その後、地域などに周知を図っているところ・・・のようですが、実は・・・地域によっては今回の見直しについてかなり意見が出されていて、関係者からも「今まで育ててきたつながり」という観点からも不安や心配の声が広がっていると伺っています。説明とともに意見を聞きながら、4月に向けた準備が進んでいくとのことですが、こうした「線引き」の話しと言うのは本当に難しいものですね。

地域包括支援センターの運営協議会などをはじめとして協議を進めてきたとはいえ、実際に、現場への説明をはじめてみると厳しく意見が出されているようです。

今回の見直しは、いわゆる多摩市のコミュニティエリアを基本として、そこに合わせた感じにするとのことです。地域包括支援センターの業務として、今後、ますます地域支援が必要になってくるとの視点からコミュニティエリア(コミュニティセンターを整備するためのエリアとも捉えることもできる)に合わせての配置と担当地区を再設定しようというもの。発想そのものを否定するわけでもなく、考え方についても一定は理解するものの、しかし、そもそも論のところで「コミュニティエリア」の線引きに違和感がありますね。私が住んでいる諏訪については、「諏訪・馬引沢」で一括り。「丁目」でも分けて考えたほうがいいのでは?とも思ったりもしてしまう。京王線小田急線の線路の南北でやっぱり違うような気がしてしまう。「諏訪・馬引沢」で違和感なく括れるところもありますが、エリア全体で括ろうとするとなんか違うな・・みたいな。その違和感は他の地域でも当てはまる違和感。結局、行政の線引きは行政の都合による線引きにしかなっていない・・・市民からも指摘されていることですが、今さらながら改めてそのことを認識。

諏訪のエリアのことで言うと・・・担当が東部地域包括支援センターで私の近所にお住まいの方々は「どうやっていけばいいのかわからない」という場所にあるのですね。行くのもかなり困難だとおっしゃる方も多いです。もちろん万人に便利、都合よく・・・というわけにはいかないものの、今回、永山地域に中部地域包括支援センターが移転してくることを考えると、目と鼻の先とも言える場所にある中部包括支援センターを利用できないことに疑問の声も出てきそう。難しいですね。

まだまだ包括支援センターの認知度も低いということで、さらなる活躍が期待されるわけですが・・・・正直、高齢者もますます増える、包括支援センターの職員配置数も増やしていく方向とは言え、その業務もハードになるのは間違いなし。超高齢社会をいかに乗り越えるか、働き手の確保も含めた課題は深刻です。