北方領土の返還を求める都民大会

午前中は全議員対象の予算説明会。それに先立ち、選挙管理委員会により「政治活動」にまつわるルール説明。特に、選挙の前になると街の中にポスターが目立つようになり、ルール上では「違反」に該当しているものがあったり、あとは名前入りのタスキをつけたり、自分の名前だけのノボリもルール「違反」で合ったりするため…そのあたりにご進言をいただく感じでした。

その後、三階副議長と一緒に既に聞いていた予算説明の内容とほぼ同一内容で、全議員向け説明会。よほど市長はご自身の発言に気を付けているのか、「ペーパー」をただ読んでいただけなのが気になりました。なんか、一字一句間違えてはいけないみたいな感じでした…。ちょっとお気の毒な感じがしました。

もちろん、私…予め説明を受けていたので、ただじっと聞いていただけですが、それぞれ議員の皆さんが気になったことについて質問をされていて、「私と同じようなこと気にされているな。」という思いになりましたね。市役所本庁舎の建替え問題のこと、あるいは北貝取小学校のその後の活用問題のこと…結局、問題が先送りされているかのように、次年度にはどこにも予算は掲載されず、「内部調整を進めていく」というのでストップしているようです。市役所本庁舎問題は「平成41年4月から新しい庁舎を稼働させる」のが方針なのにな。

ということで、議長公務で「北方領土返還を求める都民会議」なるものに出席。第36回を数えます。こちらの都民会議には多摩市議会として一員になっているようですが、「多摩市」はメンバーに入っていないようですね。多くの場合、「○○市」「○○市議会」となってそれぞれが会員になっているようですが。開催場所は新宿の京王プラザホテル。遠路はるばる足を運んでまいりました。

式典と国際情勢に関する講演会と、それから、事業として青少年交流会を実施し、根室の子どもたちと交流などしているようで、その発表が行われました。都民会議には「教育者会議」という下部組織のようなもの?があり、学校の先生たちがメンバーになっているようですが、筑波大付属中学校の先生が生徒5名とともに発表下さいました。

北方領土。ここを故郷に持つみなさんの高齢化、故郷を奪われた当事者の皆さんが「語り部」として活動されているようですが、年月とともに人数も少なくなっていく…そんな中で問題がさらに共有化されにくくなりそう。単に「北方領土の4島の名前を書きなさい」のごとく社会科の暗記で終わらせるのではなく、深く知る機会を持つことは大事ですね。

子どもたちが学んだ成果をそれぞれにキャッチフレーズにして発表していましたが、「関係のないことだと思わないで!」「他人任せにせず自分から」…などなどうなずけるものばかりでした。

そして、北方領土4島を追われた島民のみなさんの悔しさを思う時、現在の島民であるロシアの皆さんを追い出すようなことをしてしまってはいけないのではないか?4島を故郷としている人たちがいると思うから…という素直な中学生の感想に心打たれたわけでした。ロシアとの外交問題でもあり、なかなか難しいそうですが、こうして子どもたちが学びの場を通じて得た感想が総理大臣にも届きますように。