全国競艇主催地議会協議会の会議に出席。

今週は三市収益事業組合議会の公務に専念するかのように、今日は全国競艇主催地議会協議会の役員会と臨時総会でした。正面に大きな国旗…が掲げられているのですが、開会と共に国歌斉唱…なかなか馴染みなく、珍しい始まり方だなと思うものです。以前にも、三市収益事業組合議会の議長をやったことがありますが、そのときはどうだったかと記憶がなかったもので、ちょっとびっくり。

会議は粛々と進行し、予定通りという感じですが、内容はかなり盛りだくさんとも言え、特にボートレースの状況については興味深く説明などを伺っておりました。6年連続でボートレース業界としては売り上げ増。そしてまた、来年度に向けても開催日数を増やすことによって、さらに売り上げ増をめざすこと、特に人気のある女子のレースを増やすことで売り上げ増は十分に見込めるという話、また、今は電話やインターネット投票が増えている状況の中、ボートレース場へ直接足を運んでくださるファン層の拡大を狙った「ボートレース場のパーク化」のことなどなど、業界が売り上げ増をめざし取り組んでいることなども伺うことができました。ちなみに「ボートレース場のパーク化」というのは、まさに家族で楽しむことのできるレジャー施設にもしていくという方向性でもあり、例えば、戸田競艇場の施設内には子どもの遊び場があります。ボーネルンドがプロデュースしているものなのです。これを全国のいくつかのレース場にも拡充していく計画なんだとか。ファン層の掘り起こしにもつなげる狙いがありそうですね…。そのこと自体は否定すべきことではないですね。ある意味で、努力の一つともいえるからです。

とはいえ、総務省や国土交通省の方の来賓挨拶に「ギャンブル依存症対策への取組みにも積極的に取り組むことを期待する」ような趣旨も盛り込まれていまして、改めて考えさせられ、ある意味複雑な気分になってしまいますが。

いずれにせよ、ボートレース業界そのものは今は売り上げ増という明るさに満ちた状況にあり、私が前に三市収益事業組合議会の議長をやっていた時期とは雰囲気も様変わり、好転しているように感じます。ただ、三市収益事業組合に名前を連ねる稲城市、あきる野市、多摩市の場合には…売り上げ増になっていたとしても、私たちの手元に入ってくる収入についてはなかなか上向きにはならないのが現状であり、実際には厳しい状況というのは相変わらず…。業界全体の明るさが、私たちの現実には全く結び付いていない状況をどうしていくべきか?は大きな課題とも言えそうです。つまり、何のために収益事業に取り組むのか?…という根源的なそもそも論にもぶち当たるかもしれない…とさえ思うからです。

個人的には公営競技ということで、地方公共団体がかかわりを持ちレースの主催者になっているわけですが、その立ち位置があまりにも微妙さを感じずにはいられません。

そんなことを感じつつの会議出席でした。これから、ボートレースファン層を増やすという意味ではインバウンドにも注目していく必要がありそうですし、業界全体のイメージチェンジも含めて、プロデュース力もまた問われていきそうですね。そんな中で「健全な」という部分についても、しっかりと構築していけるとよいのかもしれません。