健康づくりとか健幸づくりとか、こまごま思うことのまとめ。

要するに、「元気でいましょう」「病気にならないようにしましょう」「怪我しないようにしましょう」・・・そのために、「おしゃべりしましょう」「趣味を持ちましょう」「お友だちをつくりましょう」・・・・人と関わることもちょっとは大事にしましょう・・・・みたいなことかなと思います。基本的にはからだの要素につながる「食」が大切なんだと考えていますが。

多摩市の進めている「健幸都市づくり」なのですが、もちろん、高齢期にさしかかる世代に向けて啓発事業で健康講座をじっししたり、運動教室に取組んでみたりと、いろいろやっていることは否定しませんし、必要なことと思いますが、一方で、「子どもたち向け」のことはどうなっているのかしら?と思います。結局、子ども時代からの学びの蓄積が大切だと思うわけで、学校における「健康教育」なるものが「健幸都市」と市長が力強く掲げているスローガンをどう受け止めているのかしら?と思うわけです。

そして、現況は、「受け止めきれていない」とも感じるのは、やっぱり、「学校教育分野」は見えないガードとバリアで囲まれていると思うからです。本気で「健幸都市」と市長が鼻息荒くするのであれば、ぜひ幼児期から学校教育までの「子供向け教育プログラム」くらい開発してもらいたいものです。学校教育分野における「健康教育」はどうしても「ヘルス」に偏りがちであって、「ウェルネス」にはなっていないので、多摩市として独自でプログラム開発でもできればすばらしいことと感じます。

正直、「健幸都市」というスローガンが阿部市長の政策と認識されている傾向が強いため、その継続性は一体どこまで担保されるものなのか?という懸念を抱く今日この頃です。やっぱり「健幸」というのが広辞苑にでも掲載される言葉にならない限りは定着できないというか「スローガン」であって造語にしかならないのだろうと思っております。

と考えつつ、今回、特別職報酬審議会の答申を受け、議員も含め、市長や副市長教育長の報酬が改定されることになりました。若干「増額」という提案です。社会状況なども勘案した結果だと思っていて、審議会の結論は結論として尊重すべきとは思うものの、しかし、多摩市のこの状態にあって、「増額」してしまってもいいのか?と思っています。そんなことで、会派で話し合い、私たち議員の報酬については少なくとも私たちの任期中は現行存続でいけるようにしたいと提案するつもりです。

パルテノン多摩の問題はもちろんですが、今後、目白押しとなるさまざまな事業のこと考えると、そうそう簡単に「報酬増額」は言い出せません。パルテノン多摩を建築するときにも職員さんにも給与支給面で協力してもらった歴史もある・・・なんてことを副市長は思い出深く、そしてまた、そのくらいの覚悟をもって建設したという話をされているわけですが、今回の大規模改修などについてはどう考え判断されるのかしら?とも思ったりします。話題になっている青森市の「三セク」問題ですが、法的整理に伴ってやっぱり職員もその責任を被らざるをえなくなるのですね。どんな見込みを立てていくのか、そこに税金をかけていくこと、大規模改修をするための巨額な費用のみならず、年間の運営費のことも考えていく必要あります。この間、私の一般質問では仮数字で「毎年3億円」と言っておきましたが、指定管理料で今は毎年4億円、貸館使用料収入を得たりして合計で約6億円弱ということになっているわけでして、仮にも改修して30年間維持しようとすれば一体いくらになるのか・・・小学生でも掛け算すればはじき出せる数字ですね。ホントに、そこに見合って事業することができるか?全く見えてこない状態に、大規模改修が足踏みしているのだと思います。

そして折しも、図書館も建設、やれ市庁舎も新しくしなければならないという状態なので。

多摩市に中央図書館をつくろうと運動されてきた方々が会派にいらして下さり意見交換しました。パルテノン多摩の大規模改修問題に引っ張られてしまい、「図書館本館基本構想」が宙ぶらりんになることを大変危惧されていました。私も図書館本館の基本構想の策定については、委員会の傍聴にも足を運んでいましたし、もちろん暫定のまま今の本館を使用し続けるわけにもいかないと考えているため、何とかすべきとは思っています。ただ、内容がとても素晴らしく充実している図書館本館基本構想なのだから、このまま先に進めてください・・・とは言えないのが今の状態。そもそも「図書館政策どうあるべきか」が曖昧模糊としており、市長が貫きたいと考えている「図書館直営方式」・・・こちらについてもどう今後担保していけるのかについて、答えが出ているとは言い難いです。図書館本館基本構想から基本計画へと話を進めていく中で、市内の「図書館ネットワーク網」を考えていくとしていますが、それこそ、図書館本館基本計画の中で「ネットワーク網」までは議論してしまうことが「欲張り」。仮にも「本館が立派になるのだから、直営を堅持していくためにも今、存在している地域図書館については縮小していきましょう。整理していきましょう。」なんて答えが導き出されるとすると、「本館建設」により地域の図書館が犠牲にされることによる反発も大きくなるのではないかと思えてなりません。関った人たちがそれこそ後味悪くなるような手法をとることは多摩市の図書館政策を後退させることはあっても前進させることには結びつかないと考えるものです。

ところで、次年度には東京都からシティセールス担当の政策監がお越しになります。その方にはどんな手腕があるのか、とても楽しみにしておりますが、時折読み始めては、読みふけってしまうのはこちらのブログ。置かれている状況も環境も多摩市とは違うとはいえ、非常に面白いし参考になります。

明日は補正予算の審議、来年度予算の提案など。今日で一般質問は終了。橋本由美子議員がとりあげた「性暴力被害」の問題・・ここ、私もちょっと勉強しておかないとな。