住宅マスタープラン改定懇談会。

20150521 

久しぶりに・・・・市が主催する会議の傍聴に足を運んでまいりました。そして、久しぶりに、ものすごく得した気分になりました。第2回目の住宅マスタープラン改定懇談会。メンバーの委員さんからそれぞれプレゼンテーションがあり、皆さんと一緒に学べてしまって得した気分と言うことです。

住宅マスタープランと言うのは、「住宅施策を総合的に進めていくための計画書」なのですが、単に住宅の供給(戸数とか)に関することのみならず、いわゆる「住み心地」と言えばいいのか、住環境み関する視点まで盛り込んで策定していくもの。なので、コミュニティのことから、みどりのことから、福祉のことから・・・とかくてんこ盛り、盛りだくさんの観点から「住」を考えていくのですが、ニュータウン再生に乗り出した多摩市の「要」にもなっていくプランになると私は思っています。

ただ、ニュータウン再生検討会議における検討結果や提言の取りまとめ時期と、住宅マスタープラン改定の時期が同時期になりそうなならなさそうな・・・という感じでもあり、上手くスケジュールを調整し、互いに整合性あるプランにしてもらいたいなとは考えていて、実はそこがちょっとした課題のような気がしています。行政としては並行して会議を進めていく格好になっているので。

住宅マスタープランの懇談会は「シャンシャン」で終わるような会議とはちょっと異なるような感じもあり、まだまだ委員どうしでのディスカッション、討議を深めていく感じではありませんが、回数を重ねるうちに、もう少し活発になるといいなと感じます。出されている意見はかなり示唆に富んでいるものも多く、例えば多摩市は「住宅都市」と言っているが、「住宅都市」という言葉に一捻りして、歩車道分離や公園などの空間などの魅力までイメージできるような表現はないだろうか?とか、そもそも論として「住まい」という言葉もとてもあいまいな表現になっていて、「住宅」そのもののことなのか、「住空間」「住環境」も含まれる表現なのか?など・・・区別をしておいた方が良いのではないか?などなど。

また、人口減少社会をちゃんと見据えた長期の視点を持ったプランにすることへの意識がなされており、将来世代に負担をかけない量的な配慮や維持管理コストへの配慮も必要であるとする意見もはっきりと表明されていました。なかなかおもしろい懇談会で、トンカチ部門については知識不足の私にとっては非常に有意義な時間を過ごせました。やっぱり、懇談会と言うのはメンバー次第にもなると思うのですが、座長副座長ともに女性と言うのも好印象。まちづくり、あるいは「住」ということに対し、女性の視点が今まで以上に求められるという証かなあなんて勝手に思ったものです。次回の懇談会も楽しみです。次は、メンバーでもある都市機構さん、東京都さんからのプレゼンがあるようですよ!