会派とは?

今日は定例の会派ミーティング。一応…会派でも定期的にミーティングを行っております。私が所属している「改革みらい」は、政党に所属している議員もいれば、所属していない議員もいて、さらには政党所属議員の属する政党は異なっているのです。ですので、純粋に同じ政党に属する議員で「会派」のまとまりを結成しているような公明党、共産党のみなさんと私たちの会派では「政党の縛り」のような強い拘束が働きにくく、時に課題によってどうしても見解が分かれることも生じてしまい、特に…ここのところいくつかの課題では会派内でも意思表示が別々になってしまうこともあるのです。

「バラバラになって、どうしても一致できない」という状況を生じさせてしまうこととなる議員は「議長を出している会派なのにごめんなさい」と頭を下げてくださるんですね。でも、私は「みんなで議論をして、会派の中でみんなが納得し合えれば、その結論であっても致し方ない」と思っているので、そのことで面目潰された云々と感じることはありません。けれど、やっぱり外から見ると「あの会派おかしい」となってしまうこともまた、それはそれで批判や非難の対象になることもわかっていて、そんな中で議長という立場でいることもある意味キツイなと感じるときもあります。ただ、いつもいつもバラバラであってどうしようもない…というわけではないことだけは確かであって、「なるべく結論を一致させる」という意識を会派全員で共有してはいるんですよね。

ということで、「会派のありかたについて確認が必要ではないか?」というご意見をいただきましたので、改めて多摩市議会基本条例を確認してみました。

(会派)
第18条 議員は、会派を結成することができます。
2 会派は、共通の理念をもつ政策立案を行うものであって、政策立案に資するための調査研究に努めなければなりません。
3 議会は、議会運営に当たって、会派間の公平性を確保しなければなりません。

これが議会基本条例上のきまりです。第2項にある「共通の理念をもつ政策立案を行うもの」というあたりで、私たちの会派は「あやしい」とされてしまうのかもしれませんね。でも、私たちの会派は「できるだけ多くの市民の声を議会に反映させていく」ことを大事にしていること、そしてまた、会派の顔ぶれを見てもわかるように「多様性」を大事にしていて、それぞれがメンバーが異なる背景から選ばれてきていることを尊重し合いながら活動をしていると思っています。ですので、最終段階で、どうしても折り合いがつかない場合があっても、「そのことを責めあうようなことはしない」が暗黙のルールのようになっている気もします。もちろん、最終判断がバラバラになることについては会派内での議論不足とか、意思疎通ができなかったことへの複雑な気持ちを抱えないわけではありません…ただ、議論を尽くした結果であればそれぞれに結果を受止めながら、また、その次へ進んでいくというか…そんな感じですね。

とは言え、周りの会派から見ると「バラバラになるなんておかしいし、そんなの会派として認められない」となることは、もともとの会派が抱えるバックグランドが異なることを思うと、そのご意見も十分に理解できるのです。一方、私たちのような会派が存在することで「他の会派の皆さんに何か迷惑をかけているだろうか?」が気になるところです。もし、迷惑がかかるようなことがあるならば、今の在りようをもう一度考え直さなければならないと思っていて、「会派とは?」について、他の議会の事例なども参考にしようかなと考えています。今のところは、議会運営上何か支障が生じていたり…ということもないかなと考えているのですが、自分の所属している会派の問題でもあるために、なかなか内部にいては見えてこないような課題もあるのかもしれません。他の会派や他の議員に迷惑をかけているようなことがあれば、それは改めていかねばならないでしょう。ただ、私たちの会派はより多くのメンバーで多様な情報をキャッチしたり、持ち寄ったりできる良さを生かしたい、情報を交流しながら、考えを深めていきたいとつくった会派であって、いわゆる「役職欲しさ」(議長とか委員長ポストとか)で人数集めをしているわけではないことだけは理解してもらいたいものです。少なくとも私は「議長ポスト」のために大会派に所属しているわけではありませんし…。

さあ、もう私たち議員も次の選挙まであと半年。私の議長任期もやっと終わりが見えてきたなーと思います。昨日、国分寺市議会の議長が「一般質問をやっている!」という話しを聞いたので、それなら多摩市議会でもやらせてもらいたい…と思ったのですけれど、局長に話をしたら「いや…それは、どんなものでしょう…」と。そうなんですよね、「私が議長になったら、『議長も一般質問できる』ようにする」って議長公約に掲げればよかったです。