人に会える喜びがごちそう。

諏訪4丁目の集会所で実施している月1回のランチハーモニー。感染症対策に注意を払いつつ、実施しています。諏訪4丁目の団地は建て替えにより、永山に引っ越しされた方もいらっしゃいますが、わざわざ足を運んでくださる方もいるのです。毎回40食~50食ほど準備をしていますが、テイクアウトもできます。会食会場で食事をされる方と、持ち帰りをされる方はちょうど半々くらいです。

今日のメニューはメンチカツ。豆腐入りでふわふわっとしていて、とても食べやすく好評でした。メニューは会食されている方にリクエストなども聞き、調理を担当のえみこさんが考えてくださいますが、「お肉メニュー」が意外と人気なのです。集会場の広くないキッチンで食事を作るとなると、その前日までにいろいろ仕込んでおくことも必要となり、昨晩も遅くまで準備をしてくださったと聞いています。1食300円で提供する(コーヒーとデザート付は+100円)ことにしているので、食材などは一部、寄附などで寄せられるものを活用するなど工夫をしつつ、その金額の範囲を意識しつつ食事内容を考えていきます。人件費などは考慮せずに純粋に食材費など材料費で考えるわけですが、わりと価格を意識すると制約もあって難しい。そこは、また別途…主催するハーモニークラブとしてやりくりをしています。

こんなに暑い中をわざわざ集会所まで足を運んでくださることがむしろありがたいと感じます。ですが、やっぱり…「食事というよりも、この場所でみんなで会える」ことを楽しみにしておられる方も多いです。自宅ではなく、かといって、どこかバスなどを利用して離れた場所に足運ぶというわけではなく、集会所という身近な場所に集まることができ、いつもとは違う時間を過ごせることを毎月1回とは言え、待ち望んでおられるのだなあとヒシヒシと感じるものです。

高齢になってくれば、こうした場づくりを自ら行うのが難しくなっていきます。「こうした場所があったらいいな」と思うことはあっても、体力気力がついていけないという声も伺うこともあるので。

そういえば、明石市の泉市長が「国の役人は市民とは‛じか’には接しない」とおっしゃっていました。市の場合は違うと。市の職員さんたちはまさに市民と‛じか’に接するからこそ、そのニーズと直結した政策づくりができるという意味なのでしょう。

 

ところでハーモニークラブでは、こちらも定例で実施をしていたこども食堂も再開したいと思っていますが、こちらは状況を見ながら、どう工夫できるのかを目下検討中。新型コロナウイルス感染症対応で休止を余儀なくされている子ども食堂ですが、愛知県の豊田市は行政が再開を後押しするかたちでガイドラインを作成したというニュースもありましたね。人数制限なども実施しつつ行うようですが、その存在は大きそう(子ども食堂、4か月ぶり笑顔)。「行政も後押しをして!」が素晴らしい取り組みだなと思わずにはいられません。つまり、言葉だけではなく「子ども食堂を応援する!」という気持ちが具体的な形になっているという意味で。

できれば、再開していきたいと考えつつも、やはり「何かあったら…」と慎重にならざるを得ない面もあるのは事実。一方、活動の意義などを天秤にかけながら、どうすべきかを工夫していくということかなあ。この辺りは知恵の出しあいということですね。せっかく顔見知りになっていた子どもたちと再会したいなあと思うものです。

 

人と出会えること。これが何よりのごちそうになる。「しゃべることが大事なんだよ」…って、今日の会食会場で耳にした会話がずーっと頭の中に残っています。「おしゃべりができる場」を求めて…実は、そんな努力をされている独居暮らしの方も多いのかもしれません。