ライフスタイルを変える自転車の可能性。

当たり前のことですが、日々、いろんなことが起きていて、一つひとつ驚かされることの方が多く、うれしいこともあれば、泣きたくなるようなこともありますね。「わ、どうしてそんな風になってしまうんだろう。」と思い、一つ一つため息ということもありますが、ため息とともにエネルギーも吐き出してしまいそうになるので、「結局、考え過ぎるとだめだよね。」というありがたき友人の言葉に励まされつつ…今日も一日を終えることができました。

さて、今週の土曜日に向けて、知人のつながりで少しだけお手伝いをしているイベントがあります。4月に市長選挙があったので、その結果を待ってから動く…そしてまた何より、そもそもこの企画の実施に向けてはオランダの皆さんを迎え入れるということで、来日することができるの?…ということもあって、なかなか具体化が進まず、連休明けになって、プレスリリースすることができるようになりました。

「オランダ流自転車活用と人々の幸せな関係をシェア!多摩ニュータウンを中心とする多摩市から、自転車のある暮らしをイメージしてみませんか!」ということで、オランダで50年をかけながら、自転車まちづくりに取り組んできた専門家の皆さん方をお招きして開催するトークイベントです。会場を探したり、大学連携をつないでいただいたり…市行政のみなさんにも時間がない中でいろいろとご配慮をいただきました。最終的には多摩大学のT-Studioをお借りすることができまして、多摩大学で産官学民の連携をリードされている松本祐一先生にもご協力いただけることとなりました。詳細はこちらから…感染症予防など対応も必要なので会場参加ではなくてオンラインにて参加していただけます。覗いてみてください。今月は自転車月間でそれに合わせて東京ドームで開催される自転車エキスポもあり、そちらに参加されるそうですが、その流れの中で多摩市を選び、みなさんが来ていただけるというご縁はありがたいなあと思います。

「自転車って、人なの?車なの?」

自転車は「軽車両」なのですが、その車両の安全確保はまだまだ日本では道半ば…とも言えますね。車を運転していると、歩道と車道を行ったり来たりしながら…という光景にしょっちゅう遭遇して…冷や冷やすることは多いです。最近は自転車専用道路をつくるという発想もありますが、今、一旦は完成している道路などに自転車専用を加えていくことの難しさはありますね。つい最近も話題になっている多摩センターのレンガ坂の大規模改修の時にも議論になった点です。安全な歩行空間、自転車の空間づくりはこれからの課題であることは認識されつつも具体化となると時間もかかるし、お金もかかると言いますか。

その点でも、オランダでの自転車文化も長年かけて、定着してきたと伺っていて、その歴史の話しをはじめ、多摩市のようなアップダウンの激しい地形で自転車文化との親和性は?…などなどいろんな疑問もわいてきますが、何しろ、オランダの自転車文化は環境という視点からもサスティナブル、健康という視点でも重宝されており、海外からも注目をされていることはもちろん、今回来日されるThe Dutch Cycling Embassyのみなさんは、世界の各都市に出かけていき、自転車まちづくりのアドバイスなどもされているようです。特に日本の「ママチャリ」…これはそのまま「ママチャリ」と言われていて、オランダの皆さんも注目されていると伺っています。面白そう。また、トークイベントには永山祐子さんもいらっしゃるというので、直接お話を伺える貴重な機会になりそう。どんなトークイベントになっていくでしょう…って今から楽しみです。

ニュータウン内の遊歩道でも、歩行者と自転車双方の快適性を確保して、何よりも安全確保を…となると、限られた道路幅の中でなかなか難しいです…と思いながら、今日も行きつ戻りつ…。